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ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫) 文庫 – 2004/4/10

3.8 5つ星のうち3.8 52個の評価

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住所はなく、消印は「葛飾」、そして差し出し人の名前は、「すばらしい日本の戦争」……名作『さようなら、ギャングたち』に先立つこと1年、闘争、拘置所体験、その後の失語した肉体労働の10年が沸騰点に達し、本書は生まれた。<言葉・革命・セックス>を描きフットワーク抜群、現代文学を牽引する高橋源一郎のラジカル&リリカルな原質がきらめく幻のデビュー作。


住所はなく、消印は「葛飾」、そして差し出し人の名前は、「すばらしい日本の戦争」…………
名作『さようなら、ギャングたち』に先立つこと1年、闘争、拘置所体験、その後の失語した肉体労働の10年が沸騰点に達し、本書は生まれた。<言葉・革命・セックス>を描きフットワーク抜群、現代文学を牽引する高橋源一郎のラジカル&リリカルな原質がきらめく幻のデビュー作。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2004/4/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/4/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061983652
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061983656
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 0.9 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 52個の評価

著者について

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高橋 源一郎
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1951年、広島県生まれ。81年、『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。88年、『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、02年、『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞を受賞。著書に『いつかソウル・トレインに乗る日まで』『一億三千万人のための小説教室』『ニッポンの小説―百年の孤独』他多数ある。10年5月には、『「悪」と戦う』も刊行された。

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
52グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年5月6日に日本でレビュー済み
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絵のような小説ではないか、が読み終えた第一印象。ストーリーは追えない。でも何かある。何か?なにかゴツゴツしたもの。この小説は、少し離れてみた方が良いかもしれない。
2015年12月4日に日本でレビュー済み
解説にはこう書かれている

「この作品はわかりやすい」

なるほど、確かにある側面では分かりやすい。
タイトルが象徴しているが、「ジョン・レノン」は生の象徴であり、「火星人」は死の象徴であり、その二つが激突するから「ジョンレノン対火星人」なのであろう。
しかし、この作品に大きく横たわる70年代前後の「学生運動」の挫折経験を私はそれを想像する事が出来ない。この混沌とした世代の心情を如実に反映した作品はおおい。例えば、島田雅彦の「優しいサヨクの嬉遊曲」。例えば、村上春樹の初期作品…。そしてこの「ジョン・レノン対火星人」

つまり、この作品を読み解くキーとなる「経験」を私はしていないのでその点についての批評はできない。それがもどかしい。

文章は勢いのあって所謂「鬼気迫る」ものがある。現代詩の独特な雰囲気を小説にした感じ。地下的な、アングラな内容でもあるので万人受けはしないだろうが、村上春樹等に通じるものもある。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年3月29日に日本でレビュー済み
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この人は文才がある
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年9月23日に日本でレビュー済み
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高橋源一郎、幻のデビュー作。

第一作として群像新人文学賞に応募して落選した『すばらしい日本の戦争』を少し書きかえて発表したもの。

僕個人的には『さようなら、ギャングたち』の方が完成度が高い気がするが、この作品も充分に素晴らしい。

『さようなら、ギャングたち』に劣るとは言えど、これは彼のデビュー作だ。

それを考えると、こんな作品をデビュー作でかける高橋源一郎はやっぱり天才だと思う。

『ギャングたち』にせよ、この作品にせよ、一度読んだだけでは完全に理解することは出来ないし、味わうことも出来ない。

『ギャングたち』の場合は、読み進めながら、加藤典洋の解説を読んで、読み進めて、理解して、味わって、もう一回解説を読んで、もう一回読み直す。それでもまだ足りないし、味わいきれない。

今回は内田樹が解説を書いているが、今回も同様に、本文読んで、解説読んで、本文読む。

それによって、面白さも、感動も、美しさも倍になる。

『ギャングたち』にせよ、『ジョンレノン対火星人』にせよ、アレゴリーっぷりが半端なく、そのアレゴリーっぷりを少しずつ理解し、紐解いていくとやっぱり、どう考えても、究極の私小説だなって思う。

内田樹も書いているが、学生運動(全共闘)のリアルな生き残り(実際高橋は学生運動で逮捕され、拘留中され、その時に失語症に陥っている)としての高橋源一郎による、もはや宿命的な作品であると言える。

彼がいかに小説(文学)を愛し、言葉を愛し、そして、愛するがゆえに苦悩し、苦闘して出来上がった『さようなら、ギャングたち』と『ジョン・レノン対火星人』。

これを読まずして、「小説を読んだ」とは言えない。

てか、言わせない。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年11月17日に日本でレビュー済み
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最初から最後まで、止まれません。
覚悟して頁をめくってください。
間違いありません。
傑作です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一見、登場人物の奇妙な名前やわけの分からないごたまぜの固有名詞などから
そして何よりも題名から、斬新なSFと類推されてしまうかもしれません。
しかし、それらを取り払い、冷静に読んでみれば、心の病んだ友人を救うというシンプルなお話。

全てが借り物で構築された没個性的な小説です。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年5月16日に日本でレビュー済み
"北京”とも"秋”とも関係ないから「北京の秋」。ジョン・レノンも火星人も出てこないから「ジョン・レノン対火星人」?
とか思いつつ手にとってみれば、冒頭にちょこっと出てきましたナ。「すばらしい日本の戦争」氏をはじめぶっとんだネーミングをはじめ久方ぶりに刺激的な小説を読ませてもらえました。余談ですが高橋源一郎センセイがご出演なさってるラジオを愛聴しております実母(80)がしきりとセンセイのことを「イロイロものを知っててえらいわ~」と褒めちぎるので本書を母の日のプレゼントにしようとも画策しましたが・・・やっぱりやめときます。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年10月13日に日本でレビュー済み
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すごい
とにかくすごい
うまくいえないけどすごい

タイトルに惹かれた人なら読んで損はないとおもいます
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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