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コメント: 2004年第1刷。カバーと外周にわずかにスレ、天地小口に薄ヤケがありますが、折れや曲げ、めくり汚れなく良好です。
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袋小路の休日 (講談社文芸文庫 こM 1) 文庫 – 2004/11/1

5.0 5つ星のうち5.0 6個の評価

世に捨てられ老残の人生を送る著名な元雑誌編集者、不遇な映画監督、漂流する中国人青年、不器用なテレビ・タレント、都電、急激に変貌する東京の街……。1960年以降、喪失してしまった日常の深部の塊は、雑文書きを狂言回しにして増殖してゆく。「隅の老人」「北の青年」「路面電車」「ホテル・ピカディリー」「街」など<時代の違和>を描く連作短篇小説7篇。
坪内祐三
素晴らしい短篇集だと思った。完璧な作品集である。純文学(芥川賞的作品世界)であるとか読物文学(直木賞的作品世界)であるとかいった枠組みを越えて、まさに文学である。その作品世界の味わいは、例えば、アメリカのジョン・チーバーやジョン・アップダイクのそれに似ている。チーバーやアップダイクはいわゆる『ニューヨーカー』派の作家であるが、実際『袋小路の休日』に収められている連作短篇は、発表当時、そのまま英訳されて『ニューヨーカー』の誌面を飾っていたとしても何の異和感もなかっただろう。——<「解説」より>
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2004/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 317ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061983881
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061983885
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 6個の評価

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小林 信彦
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年1月8日に日本でレビュー済み
【収録作品】
隅の老人
北の青年
根岸映画村
路面電車
自由業者
ホテル・ピカディリー


昭和五十年代前半に主に文芸誌『海』に掲載された連作。作者自身の投影とおぼしきコラムニストを狂言回しとして高度成長以後の時代に取り残されていく人々や街の情景を静かな怒りと苛立ちを込め、時に慈しむように描き、個人的には『夢の砦』『ビートルズの優しい夜』とともに小林作品の中で最も思い入れが深い。
オリンピックを機に変貌する東京への恐怖を綴った「街」は後年の長編小説でも繰り返される主題を扱い、興味深い。
そして博文館の編集者であった間野律太をモデルとした「隅の老人」、米中国交正常化の頃の香港を舞台に日本文化に傾倒する中国人青年を描いた「北の青年」、著者がGSバンドのジャガーズ主演の映画に関わった際の前田陽一監督との交流を元にした「根岸映画村」の三編は特に忘れがたい。
著者曰く「高度成長以後のわれわれの生活から失われたなにか」への挽歌のような名短編集だ。
2004年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小林信彦ファン待望の復刊。
世の中の最先端に接して生きながら、その流れにうまく乗れない
不器用な人間を味わい深く描いた珠玉の短編集です。
特に、博文館の「譚海」の元編集長であり、小林信彦が宝石社で
ヒッチコックマガジンを編集していた頃、嘱託として勤務していた
真野律太をモデルにした「隅の老人」が秀逸。国枝史郎の「神州纐纈城」
がきっかけになって、主人公と老編集者が交誼を結ぶエピソードは
非常に印象的です。
また、「路面電車」も、言ってしまえば都電の荒川線に乗って、
家族でちょっとした旅をするだけのお話ですが、主人公が下の娘さんを
気遣う暖かさが、心に残ります。(このモデルとなった下の娘さんも、
今や子供がいるのですが…)
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年11月16日に日本でレビュー済み
この度復刊した、回想の六十年代グラフィティ。
著者自身を思わせる主人公が狂言回しとなり、
印象深い人物を語る良質の短編集。
著者の文芸的な作品の中でも、かなり上の部類に入る。
時代が矢作俊彦『ららら科學の子』と前後しているので、
読み比べてみるのもまた一興。
解説が坪内裕三なのも嬉しい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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