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墓碑銘 (講談社文芸文庫 こA 6) 文庫 – 2007/9/10
小島 信夫
(著)
日米混血の日本兵、その壮絶な自己喪失の過程を描く。
アメリカ人の父親と日本人の母親の許に生まれたトーマス・アンダーソンこと浜仲富夫。日米開戦を機に、日本人として生きることを強いられる。坊主頭で国民服を着、剣道を習い、国策映画では悪役アメリカ人を演ずる。そして入営。青い眼の初年兵は、異父妹への想いを支えに、軍隊生活のつらさに耐える。山西省から米兵と対峙するレイテ島に転進。極限状況の中でアイデンティティを問う、戦争文学の白眉。
千石英世
『墓碑銘』はちがう。(略)これは総論ではなく各論なのだ。極私的各論、戦争を極私の次元で、あるいは極私の日常性の次元で捉えようとする小説、しかもその「私」がいつしか消滅する小説、総論としての日本論や政策論へと傾きがちな戦後文学の対極に位置して異次元を開く小説に徹した小説、言語芸術の不思議を具現する小説なのである。(略)それを審美的異物としての小説と呼んでもよい。――<「解説」より>
アメリカ人の父親と日本人の母親の許に生まれたトーマス・アンダーソンこと浜仲富夫。日米開戦を機に、日本人として生きることを強いられる。坊主頭で国民服を着、剣道を習い、国策映画では悪役アメリカ人を演ずる。そして入営。青い眼の初年兵は、異父妹への想いを支えに、軍隊生活のつらさに耐える。山西省から米兵と対峙するレイテ島に転進。極限状況の中でアイデンティティを問う、戦争文学の白眉。
千石英世
『墓碑銘』はちがう。(略)これは総論ではなく各論なのだ。極私的各論、戦争を極私の次元で、あるいは極私の日常性の次元で捉えようとする小説、しかもその「私」がいつしか消滅する小説、総論としての日本論や政策論へと傾きがちな戦後文学の対極に位置して異次元を開く小説に徹した小説、言語芸術の不思議を具現する小説なのである。(略)それを審美的異物としての小説と呼んでもよい。――<「解説」より>
- 本の長さ372ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/9/10
- ISBN-10406198490X
- ISBN-13978-4061984905
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/9/10)
- 発売日 : 2007/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 372ページ
- ISBN-10 : 406198490X
- ISBN-13 : 978-4061984905
- Amazon 売れ筋ランキング: - 646,945位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月10日に日本でレビュー済み
この作品はいつもの小島信夫とは違う。主人公が小島信夫ではなくアメリカ人と日本人のハーフの男なのだ、彼が日本兵に志願する。戦時中の天津から中国大陸での訓練戦闘、南方のレイテ戦まで連れまわされる。
またこの小説はガリバー旅行記のように日本という島国に流されてきたアメリカ人のハーフという異人種が冒険する物語ともいえ色々なエピソードが冒険譚のごとく配置されている。ただ何時ものように私小説ではないので少し深刻すぎるきらいはあるが。
ただこれを他の小島信夫の小説と合わせよんだらまた違う印象にアンダーソン上等兵の後日談になる「寓話」を読みたくなる。小島信夫の小説は全て連作として関連していて例え評論であれ対談さえ、小島信夫を読むことは彼の関わった人生の場面を色んな角度から時間から眺めて味わい考え追体験することにほかならない不思議な小説群。
またこの小説はガリバー旅行記のように日本という島国に流されてきたアメリカ人のハーフという異人種が冒険する物語ともいえ色々なエピソードが冒険譚のごとく配置されている。ただ何時ものように私小説ではないので少し深刻すぎるきらいはあるが。
ただこれを他の小島信夫の小説と合わせよんだらまた違う印象にアンダーソン上等兵の後日談になる「寓話」を読みたくなる。小島信夫の小説は全て連作として関連していて例え評論であれ対談さえ、小島信夫を読むことは彼の関わった人生の場面を色んな角度から時間から眺めて味わい考え追体験することにほかならない不思議な小説群。