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日本文学盛衰史 単行本 – 2001/5/30

3.9 5つ星のうち3.9 43個の評価

小説などに一生を捧げてよいものかね?
「いったい、何を、どう書けばよいのだ?」漱石が、鴎外が、自然主義者が浪漫主義者が、そして、近代文学の創始者たちの苦悩が、百年後の日本に奇蹟のように甦る。

世界初!!文学史が小説になった!そして……
石川啄木が伝言ダイヤルにはまり田山花袋はアダルトビデオを監督する。

本作品に登場するのは……夏目漱石、森鴎外、たまごっち、坪内逍遥、長嶋監督、徳冨蘇峰、内田魯庵、伝言ダイヤル、島村抱月、泉鏡花、小室哲哉、小川未明、AV、大逆事件、徳冨蘆花、ポケモン、三尺八寸五分70のEカップ、ビートたけし、石川啄木、「新世紀エヴァンゲリオン」、島崎藤村、電波少年インターナショナル、与謝野晶子、「スポック博士の育児書」、金田一京助、ホーキング、北原白秋、ブルセラショップ、三木露風、山田美妙、糸井重里、北村透谷、岩野泡鳴、ドラえもん、上田敏、荒畑寒村、大杉栄、胃カメラ、幸徳秋水、内村鑑三、樋口一葉、国木田独歩、宇多田ヒカル、徳田秋声、スーパードライ、幸田露伴、マイルーラ、尾崎紅葉、ラップ、柳田国男……

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

「いったい、何を、どう書けばよいのだ?」 近代文学の創始者たちの苦悩が、百年後の日本に奇跡のように甦る。 ここは明治か? 現代か? 世界初、文学史が小説になった!

著者について

高橋源一郎(たかはしげんいちろう)
1951年1月1日、20世紀のターニング・ポイントの日に広島で生まれる。1981年、『さようなら、ギャングたち』で群像新人長篇小説賞優秀賞受賞。1988年、『優雅で感傷的な日本野球』で三島賞受賞。ほかに、『虹の彼方に』(1984年)、『ジョン・レノン対火星人』(1985年)、『ペンギン村に陽は落ちて』(1989年)、『惑星P-13の秘密』(1990年)、『ゴーストバスターズ冒険小説』(1997年)、『あ・だ・る・と』(1999年)など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2001/5/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/5/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 600ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062105853
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062105859
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 43個の評価

著者について

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高橋 源一郎
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1951年、広島県生まれ。81年、『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。88年、『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、02年、『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞を受賞。著書に『いつかソウル・トレインに乗る日まで』『一億三千万人のための小説教室』『ニッポンの小説―百年の孤独』他多数ある。10年5月には、『「悪」と戦う』も刊行された。

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
43グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近はまっている高橋源一郎。
そんな彼の代表作と言っても過言ではない2002年伊藤整文学賞受賞作。

全編日本文学に対するパロディ。超パロディ。 高橋源一郎にしか出来ない芸当。

なぜか森鴎外に「たまごっち」をねだる夏目漱石。
伝言ダイヤルにはまり、ブルセラの店長になってしまう石川啄木。
啄木が超貧乏だったのは、女子高生と援助交際しすぎだからって設定になってたり。
私小説の極みに自著『蒲団』をAV映画として監督してしまう田山花袋。

花袋はカメラマンにこう言われる。

カメラマン「でも先生は『露骨なる描写』をやりたいとおっしゃった。先生がほんとにやりたかったのは『露骨なる描写』ですか、それとも文学ですか」

花袋「だから『露骨なる描写』に基づいた文学だよ」

カメラマン「ということは、文学で『露骨なる描写』が出来るとお考えなのですか。」

こんな風にAV監督とカメラマンが語り合う。
なんてシニカル。

さらに、島崎藤村と田山花袋の会話。

花袋「島崎」

藤村「なんだ」

花袋「ちょっと聞いていいか」

藤村「いいよ」

花袋「おまえ、オナニーするよな」

藤村「ええっ?」

花袋「オナニーだよ。オナニー」

藤村「なんだよ藪から棒に。僕は妻帯者だよ。」

花袋「妻帯者がなんだよ。妻帯者だろうと独身だろうと、ふつうオナニーぐらいするだろ。まさか、もうしなくなったなんていわんよな」

藤村「まあ、たまには……」

花袋「じゃあ、オカズはなにを使う?」

藤村「オカズって……」

(中略)

花袋「なんだよ。なに、もじもじしてるんだよ。自然主義の神様が、オナニーの話ぐらいでおたおたするなっていうの。」

なにこの会話。
電車で読んでて笑いそうになった。
パロディばっかりかと思ったら、夏目漱石の『こころ』の登場人物「K」の謎に迫る「Who is K?」に唸らされたりする。 これは立派な論文。

全編40以上の章にわかれ、600ページ以上の対策だが、明治以降の日本の文学史や思想をある程度知っていないと、全て楽しむことは困難。
何が元ネタでどこがパロディなのか分からない。

そんな高橋源一郎はやはり天才だと思う。
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年7月5日に日本でレビュー済み
全篇これパロディ。しかしふざけたパロディではありません。適切なパロディには、対象を正しく捉え解釈する過程が必要。そこで、このレビューのタイトルとなる訳です。
明治以降、文体の確立と「内面」の表現に苦闘した文学者たちと、彼らをとりまく社会を、90年代後半の日本に持ってくる試み。彼らの生きた時代と現代が、たくみに重なり交錯します。この本では、漱石が妻子の喜ぶ「ViVi」に首をかしげ、啄木はエロ小説の代わりにアダルトビデオを借ります。その発想の豊かさ、細部にまで行き渡った芸の細かさに脱帽。
ただ、明治以降の日本の文学史や思想をある程度知っていないと、楽しむことは難しいでしょう。何が元ネタでどこがパロディなのか分からないと思います(その手の解説は一切なし)。
「二葉亭四迷って誰?」「自然主義って?」「大逆事件って?」という方は、高橋氏本人がインスパイアされたと語る「坊ちゃんの時代」という漫画(1997年手塚治文化賞受賞、関川夏央、谷口ジロー)を読んだ後で、本書を読まれることをお勧めします。
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どこまでがマジメでどこからがパロディなのか境目がハッキリしないところもあるけれど、現代の語り口で、楽しく文学理解するのに役立ちます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 面白かった。
 気合の入った小説だ。

 いつでも、このくらいの、綿密な文献と想像力を使い、源一郎さんには、書いて欲しい。

 何故なら、僕の批評では、当代随一の純文学者だから。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
kindle版で読んでいるが、ツイート部分の文字が小さく表示される。「拡大」ができず、読みにくい。続編の「今夜は一人ぼっちかい」を併せ買いしてしまった。続編では大岡と小林のツイートで構成されているらしいので、心配である。
私の記憶では、昔これを朝日新聞夕刊で連載されていたと思うが、内容が随分異なっていたような気がする。本編では良くも悪くも「源ちゃんスタイル」が貫かれていて、★5としたいところだが、ツイート部分の表示が悪いため、★2とさせて頂いた。表示部分の早急な手直しを望む。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年4月15日に日本でレビュー済み
学生時代、誰それが何という題名の小説を書いたかをいちいち暗記させられていた身としては、正に虎の巻とも思える本であり、思うに覚えさせる数多の国語教師に其々の小説が持つ素晴らしさやそれが書かれた背景を教える気がないのであれば、単に本書を生徒に手渡せば事足りるのに、と思わせる。都合の良い事に(今となっては多少時代遅れの感はあるが)、少年少女が目を輝かせる現代風俗に関する情報が随所に散りばめられており、良い意味で安易に読了出来る内容。勿論年配者が読んでも面白いのだろうが、これは若年者向けに最良と私は思った。冒頭から読み進め「たまごっち」なる単語が登場するまでに飽きなければ、「egg」読者であろうが最新の携帯電話の情報に人生の全てをかけているかのような者であろうが、殆どは間違いなく読了するであろう。実際のところ、これは実に大きな文学的収穫のような気がする。世界の中心で何かしらを叫んだ者の登場よりも。ただ、悲しいかな教科書で使われるという話を聞いたこともなければ絶対的な弾数も世界の中心より少ない。漫画喫茶にも置いていないだろうし小洒落た美容院にもないであろう。陽の目を見ない近年稀にみる良作。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年3月5日に日本でレビュー済み
WHO IS K?

が最高でした。Kとは漱石の『こころ』において

自死するKです。

Kとは誰のことなのか?

夏目漱石、石川啄木、幸徳秋水、大逆事件、朝日新聞・・・・

これらのキーワードで展開される推理には

思わず背筋が凍ってしまいました。

これって、結構専門家の間では常識なんでしょうか?

夏目漱石は、お札に印刷されるほどの国民的な偉人ですから、

ある意味、高橋氏の推理はタブーに触れているのかもしれません。

一級品のこの推理をばらすようなことはしません。

是非、読んで見られることをおススメします!!
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半はオナニーなど何だの矢鱈と出てきて一体この作者何を言いたいのかと頭に来ながら読んで、途中からはそう言ったところは飛ばして読んだ。最後の方でやっと作者は「真人間」「まとも」になって、「こころ」のK論では傾聴に値する見解を披歴している。ただしあくまで傾聴の段階にとどまる。世代によって面白く感じる部分が違うだろうと思うが、採るべき処は後半部分だけである。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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