もっと早く読んでおけばよかったと思います。
同じ年の、世界的な人気作家HM氏の小説より、
ずっといい話です。

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やむにやまれず 単行本 – 2001/9/1
関川 夏央
(著)
まことに残念なことではあるが、ネコにだって過去はある。人間にだって記憶はある。
人生の秋?をつぶやく18の物語
「中年シングル生活」その後の好エッセイ!
40歳にして惑わずどころか50歳にして日々はますます混乱する。大人のせつなさを虚実ないまぜに描いた司馬遼太郎賞作家の最新エッセイ。マンガ/いしいひさいち
ひとりものには自分の客観的評価ができない。心で戒めてはいるのだが、どこかまだ青年のつもりでいる。誠意あふれた忠告、というやつを受取る機会がないからだ。
見かけは若いわねえ、あなた、といってくれた。私は少し寂しく思った。若く見えるのが寂しいのか、そういわれて気をよくしてしまう自分が寂しいのか。――(本文より)
人生の秋?をつぶやく18の物語
「中年シングル生活」その後の好エッセイ!
40歳にして惑わずどころか50歳にして日々はますます混乱する。大人のせつなさを虚実ないまぜに描いた司馬遼太郎賞作家の最新エッセイ。マンガ/いしいひさいち
ひとりものには自分の客観的評価ができない。心で戒めてはいるのだが、どこかまだ青年のつもりでいる。誠意あふれた忠告、というやつを受取る機会がないからだ。
見かけは若いわねえ、あなた、といってくれた。私は少し寂しく思った。若く見えるのが寂しいのか、そういわれて気をよくしてしまう自分が寂しいのか。――(本文より)
- 本の長さ300ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/9/1
- ISBN-104062108224
- ISBN-13978-4062108225
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
四十歳にして惑わずどころか、五十歳にして日々はますます混乱する。大人のせつなさを虚実ないまぜに描いた司馬遼太郎賞作家がつぶやく18の物語。『中年シングル生活』その後の好エッセイ。マンガ・いしいひさいち。
著者について
関川夏央(せきかわなつお)
1949年新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。主な著書に、『ソウルの練習問題』(’84年)、『海峡を越えたホームラン』(’85年第7回講談社ノンフィクション賞)、『知識的大衆諸君、これもマンガだ』(’91年)、『退屈な迷宮』(’92年)、『砂のように眠る』『「ただの人」の人生』(’93年)、『戦中派天才老人・山田風太郎』(’95年)、『中年シングル生活』(’97年)、『「坊っちゃん」の時代』(谷ロジローと共著、’94年漫画家協会賞優秀賞、’98年第2回手塚治虫文化賞受賞)、『昭和時代回想』(’99年)、『司馬遼太郎の「かたち」』(2000年)などがある。’01年に、「『二葉亭四迷の明治四十一年』など、人間と時代を丹念に捉えた創作活動」により第4回司馬遼太郎賞。早稲田大学文学部客員教授。
1949年新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。主な著書に、『ソウルの練習問題』(’84年)、『海峡を越えたホームラン』(’85年第7回講談社ノンフィクション賞)、『知識的大衆諸君、これもマンガだ』(’91年)、『退屈な迷宮』(’92年)、『砂のように眠る』『「ただの人」の人生』(’93年)、『戦中派天才老人・山田風太郎』(’95年)、『中年シングル生活』(’97年)、『「坊っちゃん」の時代』(谷ロジローと共著、’94年漫画家協会賞優秀賞、’98年第2回手塚治虫文化賞受賞)、『昭和時代回想』(’99年)、『司馬遼太郎の「かたち」』(2000年)などがある。’01年に、「『二葉亭四迷の明治四十一年』など、人間と時代を丹念に捉えた創作活動」により第4回司馬遼太郎賞。早稲田大学文学部客員教授。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/9/1)
- 発売日 : 2001/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 300ページ
- ISBN-10 : 4062108224
- ISBN-13 : 978-4062108225
- Amazon 売れ筋ランキング: - 710,469位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 20,803位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2004年9月1日に日本でレビュー済み
書中、著者が生前の須賀敦子さんに叱られた挿話が語られる。
なぜ叱られたか。「いつも関係者のように振舞う」からだったという。
関川さんに対してそう叱るのは、きっとあまり効果はないと思う。
だってこの方の欲しているのは「よい関係性」そのものだもの。
他者を深く思う気持ち、あるいはそのような心情を保持しようとすることに
著者の矜持は基盤を置いている。
収録された短編は、決してどれも感嘆するような作品ではない。しかし
人間に対する懐かしさと温気を漂わせる。そういう要素の全くない芸術作品よりも、ともかくからだにはよいなあ、と寝る前に読んで思った。
なぜ叱られたか。「いつも関係者のように振舞う」からだったという。
関川さんに対してそう叱るのは、きっとあまり効果はないと思う。
だってこの方の欲しているのは「よい関係性」そのものだもの。
他者を深く思う気持ち、あるいはそのような心情を保持しようとすることに
著者の矜持は基盤を置いている。
収録された短編は、決してどれも感嘆するような作品ではない。しかし
人間に対する懐かしさと温気を漂わせる。そういう要素の全くない芸術作品よりも、ともかくからだにはよいなあ、と寝る前に読んで思った。
2002年5月29日に日本でレビュー済み
この本は「中年シングル生活」(文庫版が出ています)の続編にあたる本です。
エッセイとして読んでもいいのですが、
実際は限りなくエッセイに近い短編小説として読んでみた方がいいかもしれません。
自分もシングル生活をしてて、前作などは、参考になどと思いながら読んでいましたが、いつの間にか本の主人公の年を追い越していくものですね。
きっと、この本の主人公の年もいつの間にか追い越していくのでしょう。
そして、その内容に頷きながら、懐かしみながら読んでいくに違いありません。
もうすでに、そう読んでいる自分もいるのですが…(笑)
エッセイとして読んでもいいのですが、
実際は限りなくエッセイに近い短編小説として読んでみた方がいいかもしれません。
自分もシングル生活をしてて、前作などは、参考になどと思いながら読んでいましたが、いつの間にか本の主人公の年を追い越していくものですね。
きっと、この本の主人公の年もいつの間にか追い越していくのでしょう。
そして、その内容に頷きながら、懐かしみながら読んでいくに違いありません。
もうすでに、そう読んでいる自分もいるのですが…(笑)
2001年12月22日に日本でレビュー済み
「やむにやまれず」は、1960年代から70年代にかけての日本を舞台にした、一応は作者の身辺を素材にしたらしい連作小説集なのですが、その内容は私小説でもなければルポルタージュでも社会批評でもない、関川氏独自の「社会派抒情文学」とでも言うべきものなのです。たまには懐古趣味も良いかと思って手に取った一冊でしたが、読んでいるうちに知らず知らず、60年代/70年代的な「向上心」と「主体性」を取り戻しているという、妙な力を持った本ではありました。
それで、フイに妙なことを思い出してしまいました。「未来学」って、最近聞きませんけど、一体どこへ行ってしまったんでしょうか。
続けてさらに妙なことを思い出しました。「ウルトラQ」第17話「1/8計画」(1966年4月
それで、フイに妙なことを思い出してしまいました。「未来学」って、最近聞きませんけど、一体どこへ行ってしまったんでしょうか。
続けてさらに妙なことを思い出しました。「ウルトラQ」第17話「1/8計画」(1966年4月