2001年1月1日から12月31日までの365日間の日記。
日記といっても、その日にテレビや映画で見た有名人・街で見かけた人・新聞でみた記事・・・など、著者が「おもしろいなぁ~」と思った人について語っている変わった日記。時にはイラストも付いています。
この人、とにかく着眼点がおもしろい!
おもしろいことをみつけるアンテナの感度がいい。特に新聞で見つけた記事は笑うに笑えない珍事揃いです。映画や本の話も多いので、観てみたい・読んでみたいと思わせるものもいくつかありました。ちょっとした映画と本のガイドにもなってしまっています。
ただし、365日分もあるので誰にでも興味のもてない部分はあると思います。私の場合、落語等の古典芸能はどうも苦手・・・。その分野に触れている日がかなり多かったのが星3つの理由です。
私がいちばん好きなのは6月11日の日記。
読者さんからのメールを紹介したもの。
「自転車に3匹の犬をのせているおじさんを見た」という話です。
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毎日一人はおもしろい人がいる 単行本 – 2002/3/1
中野 翠
(著)
良い人も悪い人も人間大好き!
私が選んだ衝撃・笑撃な人々
まるごと1年分366人の面白話が一挙炸裂!1日1回驚いて(感動して!)1日1人俎上にのせて料理する。
辛口かつ軽妙なタッチで新鮮ネタを直送する“中野節”まるごと1年分の面白話!
私が選んだ衝撃・笑撃な人々
まるごと1年分366人の面白話が一挙炸裂!1日1回驚いて(感動して!)1日1人俎上にのせて料理する。
辛口かつ軽妙なタッチで新鮮ネタを直送する“中野節”まるごと1年分の面白話!
- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/3/1
- ISBN-104062112205
- ISBN-13978-4062112208
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
一日一回驚いて(感動して!)一日一人俎上にのせて料理する。辛口かつ軽妙なタッチで新鮮ネタを読者に直送する「中野節」。まるごと一年分の面白話が一挙炸裂。インターネットの「Web現代」連載をまとめたもの。
著者について
■中野翠(なかのみどり)
コラムニスト。早稲田大学政経学部卒業。辛口で痛快なエッセイに定評がある。現在、幅広いジャンルの雑誌で連載多数。
主な著書に『迷走熱』『偽天国』『ほぼ地獄、ほぼ天国』(毎日新聞社)、『中野シネマ』(新潮社)、『会いたかった人、曲者天国』(文芸春秋)、『千円贅沢』(講談社)がある。
コラムニスト。早稲田大学政経学部卒業。辛口で痛快なエッセイに定評がある。現在、幅広いジャンルの雑誌で連載多数。
主な著書に『迷走熱』『偽天国』『ほぼ地獄、ほぼ天国』(毎日新聞社)、『中野シネマ』(新潮社)、『会いたかった人、曲者天国』(文芸春秋)、『千円贅沢』(講談社)がある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/3/1)
- 発売日 : 2002/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 285ページ
- ISBN-10 : 4062112205
- ISBN-13 : 978-4062112208
- Amazon 売れ筋ランキング: - 924,471位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,887位近現代日本のエッセー・随筆
- - 83,862位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2003年5月11日に日本でレビュー済み
一日一善ならぬ一日一顔にコメントをつけて、365人。映画から、旅先から、テレビから、町のなかから、オヤッというような顔を見つけてきては読者に提供。人の容姿をあげつらうのは品性卑しい、ということは百も承知。それをいかに芸にしてみせるかが腕のみせどころ。理屈ぬきに生理的にダメな顔として、野球選手の新庄、俳優の京本政樹、ネプチューンの名倉をあげ、「素肌にVネックセーターを着がちな顔」とは、言い得て妙。
ある日、銀座で、野球帽をかぶり、紫の厚底靴の、マツモトキヨシ色の服を着たピアス男をみかける。1、2秒でその姿を瞼にやきつけ、帰宅してすぐに手帳にスケッチした。「その日一日のおかしなアクセントとして、忘れたくなかった」というのだから、その好奇心は筋金入り。こういう日ごろの鍛錬がものをいっている。
地下鉄のなかで隣にすわった女の子が、一心不乱にお化粧するさまを実況、こごとババアと化して、さらに図解してみたはいいが、描いているうちになんだかわくわくして「全然ok、すべて許す、ウルサイこと言ってごめん」みたいな気持ちになってしまうというオカシサ。
深夜、市川昆監督の『東京オリンピック』(’65年)を見て冒頭から涙をボロボロ流したという。人は、ときに、自分自身のためだけにいい顔になることがある。たぶんこのときの彼女は、じつにいい顔をしていたのではないだろうか。
ある日、銀座で、野球帽をかぶり、紫の厚底靴の、マツモトキヨシ色の服を着たピアス男をみかける。1、2秒でその姿を瞼にやきつけ、帰宅してすぐに手帳にスケッチした。「その日一日のおかしなアクセントとして、忘れたくなかった」というのだから、その好奇心は筋金入り。こういう日ごろの鍛錬がものをいっている。
地下鉄のなかで隣にすわった女の子が、一心不乱にお化粧するさまを実況、こごとババアと化して、さらに図解してみたはいいが、描いているうちになんだかわくわくして「全然ok、すべて許す、ウルサイこと言ってごめん」みたいな気持ちになってしまうというオカシサ。
深夜、市川昆監督の『東京オリンピック』(’65年)を見て冒頭から涙をボロボロ流したという。人は、ときに、自分自身のためだけにいい顔になることがある。たぶんこのときの彼女は、じつにいい顔をしていたのではないだろうか。