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トキオ 単行本 – 2002/7/1
男は父親になっていく。「彼」との出会いによって。
俺は、あんたの息子なんだよ、宮本拓実さん。未来から来たんだ。
あと何年かしたら、あんたも結婚して子供を作る。
その子にあんたはトキオという名前をつける。
その子は17歳の時、ある事情で過去に戻る。
それが俺なんだよ。
- 本の長さ414ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/7/1
- ISBN-104062113279
- ISBN-13978-4062113274
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商品の説明
商品説明
定職を持たず、自堕落に生きていた若かりし日の拓実の前に、見知らぬ若者が現れる。トキオと名乗るその青年とともに、拓実は、行方不明となったガールフレンドの捜索に乗り出した。
死んだ息子が過去にタイムトリップして父親の窮地を救うという、時間移動を機軸にした物語である。本格推理からコミカルなものまで、ミステリーのあらゆる分野を手がける著者の作品のうちでは、母と娘の心が入れ替わる大ヒット作『秘密』に通じるファンタジー小説に分類されるだろう。
本書では、昭和45年の東京や大阪の街並みと、雑然とした時代を生きる若者の姿を背景に、父と子の見えないきずながつづられている。ノスタルジックな雰囲気漂うストーリーにもかかわらず単調だと感じさせないのは、もうひと組の親子、すなわち拓実とその実母の秘められた関係や、スリリングな人質救出作戦が組み込まれた巧妙な構成にあるといえよう。また、冒頭の「明日だけが未来じゃない」というトキオの言葉に代表される、登場人物のセリフも物語に厚みを出している。甘くせつなく、そしてさわやかな余韻が読後に残る作品である。(冷水修子)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/7/1)
- 発売日 : 2002/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 414ページ
- ISBN-10 : 4062113279
- ISBN-13 : 978-4062113274
- Amazon 売れ筋ランキング: - 294,824位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,265位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 使命と魂のリミット (ISBN-13: 978-4043718078 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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我々のDNAには種の保存に関する情報だけでは無くて、
未来への'希望も織り込まれているに違いないと感じました。
「人間はどんな時でも未来を感じられるんだ。どんなに短い人生でも、
たとえほんの一瞬であっても、生きているという実感さえあれば未来はあるんだよ」
というフレーズに心を打たれました。
時空を超える話はいろいろある。
亡くなる寸前の息子が,自分の過去に助けに行くという閉じた輪は珍しい。
そこでうまくいっても,やはり自分はそこで亡くなってしまうのだから。
東野圭吾の運動家的な楽観的な性格と,
人には直接見せない悲観的な性格とが、
うまく混ぜ合わさったお話だと思った。
「トキオ」という本と「時生」という本を同時に図書館で予約していた。あいうえお順に本を借りていたからだ。借りるまで、同じ本だと思わなかった。
最初に「トキオ」を読んだ。「時生」と書いて「トキオ」と読むことがわかって,あ,同じ本なのだと見比べた。
グータラだった23歳の拓実の前に、タイムトリップしてきた息子トキオが現れ、拓実を支え、救っていく・・・。
何てことないSF小説のような内容ですが、その奥には、愛・生・死など、私達が一度は考えるべき大きなテーマがあります。
もちろん、涙は欠かせないです。
拓実の自己中心的でひねくれている状態はかなり続き、全然学習しないし、
これで大丈夫なのかなあと思って変に不安になったりイライラしたりしましたが、
現実を考えれば、人はそうやたらと成長しないでしょうし、
そのへんは大目に見ながら読み進めていけばいいのではないかと思います。
ただ、拓実がちょっと大人になったなあと感じるところは、非常に自然で、うまく表現されていると思いました。
私は東野さんの作品を読むのは『トキオ』が初めてだったのですが、
他の作品も読んでみたいと思わせてくれました。
最後まで一気に読ませる力はさすがですね。
この作品も、一気に読ませていただきました。
話の内容は他の方が触れているので、詳しくは書きませんが、
親子の情愛をとことん考えさせられる作品だと思います。
特に、最後の一頁は「う~ん・・・」と感動させてくれました。
最後の一行、主人公が息子に呼びかける台詞があるのですが、
僕はその最後の一行で、身体が震えてしまうくらいに感動しました。
近頃は、いろんな事件が多いですが、本当に心が暖まる作品だと
思います。
最後の一頁、最後の一行の台詞をみなさんに読んで欲しいと思います。
最後まで盛り上がりにかけたような印象で、
他の方が言われるような作品の深みというものも
私にはあまり感じることができませんでした。
難病に冒され、死を待つだけの息子、トキオ。
しかし、主人公、拓実は20年前にトキオに出会い、助けられ、そして妻との運命の出会いを導いてもらうという不思議な体験をしている。
定職にも付かず、ぶらぶらし、何かでかいことをしてやると思っているだけの情けない拓実であったが、ある事件に巻き込まれ、20年後からやってきたトキオとともに解決していく。また、拓実の実母との複雑な関係が、物語が進む中、拓実の気持ちがほぐれていく辺りは、世代を超えた親子関係の再構築ですね。
自分の子供が同世代に生きていたらどんなんだろう?と思わせてくれた面白いお話でした。
ギリギリの人が、人に未来を託す。
そんな切迫した状況を、トキオだからこそ、深く身が切り引き裂かれる程、わかる。
もう一回読み直すと更に、面白い。