タイトルに惹かれて読んでみたのですが、これは多くの人に読んでみてとオススメしたいですね。
人を好きになる気持ちは、同性愛とか異性愛とか、関係ないんですよね。
大我さんの思春期の頃の苦労話も、たったひとつ、「同性愛」というカテゴリーにくくられてしまうことで生じていた「悩み」もあって、それを除けば、好きになった人への気持ちは、一人の人間として共感できるお話ばかりです。
そして大我さんの本書を読んでいて、「異性愛」はなんか無条件に市民権を得ているところがあるんですけどね。
それもやっぱり「条件付き」なんですよね。
世間に認められる「異性愛」でなければならない、というものが「条件」になっていて、それから外れると「異性愛」だろうと不届きものになる。
また、異性愛であっても、恋人がいて、いつまでも籍を入れなかったり、未婚のまま、子供を産んだり。
あるいは、結婚しても、子供を持たなかったりすると批判の嵐にさらされます。
いったい、「愛」ってなんなんでしょう。
大我さんの素直な思いがあらわれている本書を読むと、人を好きになること、愛することに性別はどうでもいいことだと思えるんです。
誰かを好きになって思い悩む気持ちは、みんな、どこか共感できる話だし。
同性愛ということをいえば、大昔から存在していたわけですから。
ただ、同性愛がいけないと、タブーな世界なんだよということを植え付けたものって何なのかを考えると・・・・
子孫を残せないこと、どうしても、最後の最後は、この一点しか残らないわけです。
それは異性愛であっても同じで、子孫を残せない夫婦は、昔は特に「女性」だけに責任があって、「うまずめ(石女)」などと揶揄され、「女ではない」扱いをされていた時代もあり、今も偏見があります。
要は、なんでも、「マイノリティー(少数派、あるいは、例外的な存在など)」は、変わり者や異端扱いされてきたわけで、本人たち同士が純粋に結びついていても、異性愛でなければだめと切り捨てられてしまう。
どうして「異性愛」でなければ認められないのか、という決定的な理由って、よく考えるとないんですよね。
それなのに、「おかしい、変だ」と思ってしまう。
ところが、大我さんの本書を読んでいると、本当に「ごくまっとう」なんですよね。
人が誰かを好きになる時って、まず性別で好きになっているわけじゃないですよね。
人柄とか、要は「その人の人間性」に惹かれたものがあって好きになるわけですから。
その相手が、たまさか、性別が男だったか女だったかの違いで「おかしい、変だ」になるというのが本当に不思議です。
作家の石田衣良さんの解説も、ちょっと興味深いことが書かれていますので、一生の間に一度は読みたい良書ですね。
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ボクの彼氏はどこにいる? 単行本 – 2002/7/1
石川 大我
(著)
「ゲイに生まれてよかった」
「これからは自分らしく素直に生きていいんだ」
30人にひとりはいる同性愛者。本人が、全てをカミングアウト!!
ボクは「自分とは何者?」ということを常に考えて思春期を過ごした。恋愛・友情・人生。いろんなことを考えた。そして、「ゲイ友」と出会った以降もいろいろと考え、新しい自分を発見した。その一端を知ってもらうことで、そしてそこにボクが見聞きしたゲイの姿をあわせて紹介することで、何か新しいモノが見えてくるかもしれない。
面白い友だちもたくさんいた。笑えるエピソードもたくさんあった。そこで見えてきたモノはきっと、多くの人にとって、役に立つ、生きるヒントにつながることがいっぱい詰まっていると思う。
多くの人にボクらのホントウの姿を知ってほしい。ここまで来るには長い道のりがあった。ときには涙し絶望した。書くのが辛い過去もあった。しかし、やっとすべでを話そうと思えるようになった。――本文より抜粋
「これからは自分らしく素直に生きていいんだ」
30人にひとりはいる同性愛者。本人が、全てをカミングアウト!!
ボクは「自分とは何者?」ということを常に考えて思春期を過ごした。恋愛・友情・人生。いろんなことを考えた。そして、「ゲイ友」と出会った以降もいろいろと考え、新しい自分を発見した。その一端を知ってもらうことで、そしてそこにボクが見聞きしたゲイの姿をあわせて紹介することで、何か新しいモノが見えてくるかもしれない。
面白い友だちもたくさんいた。笑えるエピソードもたくさんあった。そこで見えてきたモノはきっと、多くの人にとって、役に立つ、生きるヒントにつながることがいっぱい詰まっていると思う。
多くの人にボクらのホントウの姿を知ってほしい。ここまで来るには長い道のりがあった。ときには涙し絶望した。書くのが辛い過去もあった。しかし、やっとすべでを話そうと思えるようになった。――本文より抜粋
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/7/1
- ISBN-104062114097
- ISBN-13978-4062114097
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
30人にひとりはいる同性愛者。自分がゲイだと気付いた時の恐怖、誰にも言えない失恋、初めての告白、自分と同じ仲間に会えた感動…。同性愛者の著者がすべてをカミングアウト。
著者について
■石川大我(いしかわたいが)
1974年、東京都に生まれる。明治学院大学法学部卒業。中学生のときに自分は同性愛者であると気づくが、誰にも言えず、悩みながら思春期を過ごす。大学卒業後、パソコンでホームページを見るうちに「自分と同じ存在」がいることを知り、パソコンを通じて多くの当事者と交流する。
2000年4月から、同性愛者に関する正確な情報を伝えるため、講演・執筆、ホームページの運営などを行っている「すこたん企画」にペンネーム「高橋タイガ」で参加。以後、講演・執筆などで活躍する。また、個人ホームページ「Can we hold hands??(手、つなごっか??)」を運営するなど、現在進行形の同性愛者の姿を伝えるための活動を続けている。本書で初めて本名を公表することを決意し、本書出版を機に今後の活動も本名・石川大我で続けていくことを決意する。
1974年、東京都に生まれる。明治学院大学法学部卒業。中学生のときに自分は同性愛者であると気づくが、誰にも言えず、悩みながら思春期を過ごす。大学卒業後、パソコンでホームページを見るうちに「自分と同じ存在」がいることを知り、パソコンを通じて多くの当事者と交流する。
2000年4月から、同性愛者に関する正確な情報を伝えるため、講演・執筆、ホームページの運営などを行っている「すこたん企画」にペンネーム「高橋タイガ」で参加。以後、講演・執筆などで活躍する。また、個人ホームページ「Can we hold hands??(手、つなごっか??)」を運営するなど、現在進行形の同性愛者の姿を伝えるための活動を続けている。本書で初めて本名を公表することを決意し、本書出版を機に今後の活動も本名・石川大我で続けていくことを決意する。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/7/1)
- 発売日 : 2002/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 219ページ
- ISBN-10 : 4062114097
- ISBN-13 : 978-4062114097
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,174,458位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,647位家族問題
- - 162,423位ノンフィクション (本)
- - 314,265位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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2018年5月12日に日本でレビュー済み
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2021年2月13日に日本でレビュー済み
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友だちと好きなアイドル話の輪に入るため、
浅香唯が好きってことにした
そうですね。
ホントに好きなのは東山紀之さんなのに。
好きな芸能人の話が出来ないって結構ツラいです。
でも、そんな時は映画好きの輪にも入ってみて
欲しかった。
中高生男子の映画話ってダイタイ
アクション系だったり。
僕らの時代もフィビー・ケイツやブルック・シールズなんてそっちのけで
イーストウッド、ブロンソン(古い?)オッサンのハナシしてました。
『19ナインティーン』とか東山の出演作って切り口の
邦画話で輪に加わってみればよかったのに。
浅香唯が好きってことにした
そうですね。
ホントに好きなのは東山紀之さんなのに。
好きな芸能人の話が出来ないって結構ツラいです。
でも、そんな時は映画好きの輪にも入ってみて
欲しかった。
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アクション系だったり。
僕らの時代もフィビー・ケイツやブルック・シールズなんてそっちのけで
イーストウッド、ブロンソン(古い?)オッサンのハナシしてました。
『19ナインティーン』とか東山の出演作って切り口の
邦画話で輪に加わってみればよかったのに。
2020年2月21日に日本でレビュー済み
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まだセクシュアルマイノリティの方に出逢ったことがないと思っている方や自分以外にはいないのでは、と思っている方にこそ読んでもらいたいなぁという本。でも一方で出逢っていても深い話を聞いたことはないという方にも。
社会が変われば、『自己肯定感のシャワー』を、セクシュアリティに関係なくあびれるようになるはずと考えます。私たちの当たり前の毎日の当たり前の会話の中に、当たり前を感じられないで苦しむ人たちが少しでも減りますように。簡単なようで難しい、違って当たり前が当たり前になりますように。今の石川さんの活躍も含めて、等身大のストーリーに、涙を流しながら読みました。ありがとうございました。
社会が変われば、『自己肯定感のシャワー』を、セクシュアリティに関係なくあびれるようになるはずと考えます。私たちの当たり前の毎日の当たり前の会話の中に、当たり前を感じられないで苦しむ人たちが少しでも減りますように。簡単なようで難しい、違って当たり前が当たり前になりますように。今の石川さんの活躍も含めて、等身大のストーリーに、涙を流しながら読みました。ありがとうございました。
2019年8月2日に日本でレビュー済み
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今の時代はSNSで簡単に出会える時代ですが、ネットがまだ一般的になりかけの頃の日本は今ほどLGBTに対する理解が社会にはなかったし、仲間と出会える機会も無かった。そして、そんな中、自身が一体何者なのか困惑する人も多かった。
この本ではネット黎明期に若者であった
筆者が実際に経験した、ゲイだからこその苦悩や
自身をゲイとして受け入れ、仲間と交流し、そして社会にlgbtの理解増進を求める活動をするようになるまでの実話が、当時の社会的問題の解説を交えて書かれています。
この本ではネット黎明期に若者であった
筆者が実際に経験した、ゲイだからこその苦悩や
自身をゲイとして受け入れ、仲間と交流し、そして社会にlgbtの理解増進を求める活動をするようになるまでの実話が、当時の社会的問題の解説を交えて書かれています。
2019年3月28日に日本でレビュー済み
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とても面白かった。著者のノンフィクションの小説で、自分達が無意識にしている差別、同性愛に対する薄い知識や偏見などが身に染みました。若者のリアルな感情が細々描かれていてとても感慨深い作品でした。
2016年3月10日に日本でレビュー済み
読んでいて、(ああ、この著者さんはきっと皆に好かれる、好青年なんだろうな)と思いました。いい本だと思います。
しかし、語り口が爽やかで前向きすぎて、逆に落ち込んでしまいました。悲観的な人間にはあまり向かないかもしれません。
しかし、語り口が爽やかで前向きすぎて、逆に落ち込んでしまいました。悲観的な人間にはあまり向かないかもしれません。
2010年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あるあると思うところと、自分とはちょっと違うなぁと思うところがあった。
もちろん別の人間なんだから当たり前だけど。
それでも、あるあるってトコロの方が多かった。ある言葉を言われた時の思いとか…。
年齢・人生経験的に僕のほうが少ないから経験的に無いところもあるけど読んで良かった。
僕はゲイですが、同じ同性愛者の人は読んでみていい作品だと思います。ノンケの方にはお勧めは強いてるみたいでしたくないけど、読んでみていいと思える!明るい作品だし!と思える作品です。
それに…やっぱりノンケの人が読んでくれるとなんか嬉しい気がする。もし、少しでも僕の周りの友達が読んでくれてたら…と思うとなんだかホッとするというか、嬉しいと思うから。
最初の内は流れるように読めないかもと思って
( 自身と違う所もあったので、特に無理に女性好きに合わせるトコ。けど、ノンケとの関わりの悲しいところはやっぱ同じところがあるなぁと…むしろ僕はそうなるとしか思えないから今はノンケとの仲のイイ!って付き合いに踏み出せない…といってもゲイとの交流も最近できたばかりで、特に全然同世代の人とは交流できてないですが。それに僕はインターネットでの交流や出会いは何か怖くてしてないので…他の同じ地域の同じところに所属しているみんなはどうしてるんだ!?って疑問が常にあります…特に今住んでる所は地方なので
なんだかレビューに関係ない事も書いちゃいましたm(__)m )
いましたが、なんだかんだで楽しみながら(?)、一日の内に読んでいました(笑)
他のレビューを書かれた方も書いていましたが、読んでる最中も読んだ後もゲイ故の悲しみや問題や葛藤や憂鬱や壁など…「こんなものじゃない」と思いましたが…、それでも読んだ人を和ませつつ伝えているという点では、非常にいい作品だったと思います。
もっとも一口にゲイといっても、当たり前のように人は人、同じ境遇でも悲しみ方や視点は違ったりしますが。
ゲイの内の一部の観点しか描かれていなかった点は残念ですが、ノンケの人も読むと考えると十分かもしれません。
もちろん悲しみも書かれていますが、全体的に文章的にも明るい作品ですし。
そもそも、解決する方法自体あるのかという悩みの方が多いので…書きすぎると暗くなるよね。ゲイ以外でも解決しづらい悩みは多いと思いますが。
ある1人のゲイの人生の数ページを見させていただける逸品と思います。
読んでよかった!!!!!!!!!けどやっぱ、書かれていない点もある。という事で、☆4つにしました。
こういう本は全然無いですし、なにより元気がもらえます!^^
この本を出版するのに、本当に勇気がいたと思います。
著者と著者の周りにおられる方々に心から感謝の気持ちでいっぱいです。
もちろん別の人間なんだから当たり前だけど。
それでも、あるあるってトコロの方が多かった。ある言葉を言われた時の思いとか…。
年齢・人生経験的に僕のほうが少ないから経験的に無いところもあるけど読んで良かった。
僕はゲイですが、同じ同性愛者の人は読んでみていい作品だと思います。ノンケの方にはお勧めは強いてるみたいでしたくないけど、読んでみていいと思える!明るい作品だし!と思える作品です。
それに…やっぱりノンケの人が読んでくれるとなんか嬉しい気がする。もし、少しでも僕の周りの友達が読んでくれてたら…と思うとなんだかホッとするというか、嬉しいと思うから。
最初の内は流れるように読めないかもと思って
( 自身と違う所もあったので、特に無理に女性好きに合わせるトコ。けど、ノンケとの関わりの悲しいところはやっぱ同じところがあるなぁと…むしろ僕はそうなるとしか思えないから今はノンケとの仲のイイ!って付き合いに踏み出せない…といってもゲイとの交流も最近できたばかりで、特に全然同世代の人とは交流できてないですが。それに僕はインターネットでの交流や出会いは何か怖くてしてないので…他の同じ地域の同じところに所属しているみんなはどうしてるんだ!?って疑問が常にあります…特に今住んでる所は地方なので
なんだかレビューに関係ない事も書いちゃいましたm(__)m )
いましたが、なんだかんだで楽しみながら(?)、一日の内に読んでいました(笑)
他のレビューを書かれた方も書いていましたが、読んでる最中も読んだ後もゲイ故の悲しみや問題や葛藤や憂鬱や壁など…「こんなものじゃない」と思いましたが…、それでも読んだ人を和ませつつ伝えているという点では、非常にいい作品だったと思います。
もっとも一口にゲイといっても、当たり前のように人は人、同じ境遇でも悲しみ方や視点は違ったりしますが。
ゲイの内の一部の観点しか描かれていなかった点は残念ですが、ノンケの人も読むと考えると十分かもしれません。
もちろん悲しみも書かれていますが、全体的に文章的にも明るい作品ですし。
そもそも、解決する方法自体あるのかという悩みの方が多いので…書きすぎると暗くなるよね。ゲイ以外でも解決しづらい悩みは多いと思いますが。
ある1人のゲイの人生の数ページを見させていただける逸品と思います。
読んでよかった!!!!!!!!!けどやっぱ、書かれていない点もある。という事で、☆4つにしました。
こういう本は全然無いですし、なにより元気がもらえます!^^
この本を出版するのに、本当に勇気がいたと思います。
著者と著者の周りにおられる方々に心から感謝の気持ちでいっぱいです。
2017年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いままでのGayのイメージを覆された。自分の身近にもこういう人たちがいるかもしれない、別に特別なわけではない、同じ人間なんだと思った。カミングアウトすることの大変さや、自分がGayであることに気づいたとき等、淡々と書かれていて、メディアにでているプロトタイプからかけ離れているこういうGayの人たちのほうが多いのかなとおもった。