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終戦のローレライ 上 単行本 – 2002/12/10
- 本の長さ453ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/12/10
- ISBN-10406211528X
- ISBN-13978-4062115285
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商品の説明
商品説明
第2次大戦末期、主人公の海軍新兵・折笠征人は、未だ知らされぬ任務のため親友の清永と広島の呉軍港に降り立つ。そこでは、1隻の潜水艦が彼らを待っていた。その潜水艦こそは、戦争の形態を根本から変えてしまうという秘密兵器「ローレライ」を搭載していたドイツ軍のUボートだった。しかし、日本に到着する前、アメリカ軍の執拗な追撃のために「ローレライ」はやむなく日本近海に投棄されてしまっていた。折笠たちに与えられた極秘任務とは、それを回収することにあった。それを阻止せんとするアメリカ軍とのあいだで苛烈な戦闘が繰り広げられる。そして、その秘密兵器を日本の終戦工作に使おうとする陰謀が、密かに進行していた。
著者は、彼らの生死をかけた生き様や心理描写を通して、国家や民族について、また、日本人とは何なのか、そしてあの戦争は何だったのかを、前作同様読者に問いかけ続ける。重いテーマを背負い込んでいる作品だが、読み手があまり負担に感じないのは、物語がエンターテイメント性を失わないからであろう。
ここで描かれているのは過去の時代である。しかし問われていることは、いま日本という国に生きているわれわれ自身が直面している問題である。そういう意味で、この小説は「現代小説」といえるだろう。2003年度吉川英治文学新人賞受賞。(文月 達)
内容(「MARC」データベースより)
著者について
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/12/10)
- 発売日 : 2002/12/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 453ページ
- ISBN-10 : 406211528X
- ISBN-13 : 978-4062115285
- Amazon 売れ筋ランキング: - 570,033位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,290位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1968年、東京都墨田区生まれ。
98年「Twelve Y.O.」で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。99年『亡国のイージス』では第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推 理作家協会賞を受賞。2002年『終戦のローレライ』では第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作が3本映画化 された(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『機動戦士ガンダムUC(4) パラオ攻略戦 (ISBN-13: 978-4044748081 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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書き込んだだけのことはあるのです。二人の幸せを強く願うのです。だからその後の描写は少し物足りない。途中であの映画のあのシーンを連想するところがでてきますが、本作の重みの中では許容範囲でしょう。
因みに映画「ローレライ」は全く別物と私は考えています。
本作品をまだ読んでいない方のためにあえてジャンルを分けると、「女王陛下のユリシーズ号」に代表される、「海洋冒険小説」というのが一番近いだろうか?(異論もあると思うが・・・)。しかし、戦争の意味を我々に問いかけ、閉塞した現代社会へエールを送る本作品は、そのジャンルにとどまることのない大作である。
1945年8月、終戦を間近に控えた日本では、未だにあるべき終戦の形が見えないでいた。その中で、ドイツが開発した秘密兵器「ローレライ」の存在が明らかとなり、一足早く敗戦したドイツから、「ローレライ」が極秘裏に日本に運ばれることとなる。上巻では、「ローレライ」の秘密が明らかにされるところまでが描かれている。
本編中で主人公・折笠征人の叫ぶ、「戦争だからって、なんでも許されるわけじゃないでしょう」ということが、本作品のメインテーマのひとつであろう。
先に書いた「亡国のイージス」だが、私にとっては文章を読みづらく感じ、世間の評判ほど面白いとは思わなかった。しかしながら、私と同様の感想を持った方も、心配することなく是非購入して頂きたい。最初の51ページ(序章)は、前作同様若干読みがたいが、ここをすぎるとあとは本を置くことが困難になる。(ただし一晩くらいの徹夜では読み終わらないと思うが・・・)
本作品は、とりあえず、第24回吉川英治文学賞を受賞した。個人的には直木賞の有力候補作と思っている。もちろん、現時点で私にとって今年のベストである。
このような素晴らしい作品に出会えるから、読書はやめられない。久しぶりに読書の喜びを実感できた作品であった。
前半はノンフィクションベースでものすごく良い感じなのですが、一気にサイエンスフィクションに。
エンターテイメント小説や一種のアニメと割りきって読むには問題ありません。大丈夫です。
心構えの問題です。
私は心構えを間違えてしまい、読む気が失せました。
いや、アニメでもありえない設定のような気もしますが。
読めると思います。
ただ、非常に視覚的というかビジュアル的というかぁ
読むと全てわかっちゃうんですよね・・・
なんてゆーか巧いんだけどなぁ・・・
「行間に面白味が無い」
って感じで。映像やコミック等と違って活字ってやっぱり
行間を楽しむってゆーのもあるって思うんですよね。
その点福井さんの文章は非常に解り易いのですが、その分雰囲気が
出ない・・みたいな感じがします
福井さんの作品は非常に涙を促しますし、感動もします・・・
がその後がものたりないんですよね・・・。
小説ってゆーよりもノベライス的なんですよね。差別するわけではないですが・・・
行間をも少し楽しめたらいーなって思いました。
日本が明治以降歩んできた道の総括とわずかな希望。
途中何度も読むのが辛く、ページをめくる手が止まってしまったが、登場人物に後を押され読み終える事が出来たように感じる。
読後、重い物を背負うが、今 考えなければならない事なのでは。
もう一度 大事に大事に読み返そう。
そして、私の精神を支える考え方・感じ方のベクトルと同じ方向で、さらに熱いのだから、食い入るように読んでしまう。
この本の作中に出てくる浅倉大佐の心の動きを見ていると、いかに日本国が当時追い詰められ、
そこから未来を切り開いていったかがわかる。
今の我々がしなくてはいけないこと。この書を読めば、明確になる。
最高の本と言ってよい。
私は、愛読書の筆頭にこの本を挙げる。