「だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。」
初めてこの小説を手に取り、この紹介文を読んだ頃、しばらくこの言葉が頭から離れませんでした。
20代前半だった私はまだまだ潔癖で、学校や周りの人から教わった
「嘘はいけない」の概念に縛られていました。
“嘘”がテーマになっている本作。
星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたごのテンペルとタットル。
その2人の成長とそれを見守る周りの人たちの愛情深い眼差し、ハッとする言葉の数々。
独特の文体で読み進めるのには時間がかかりました。
でも、読み終えた時に「騙し・騙されること」にも愛情や幸福、優しさがあることを知りました。
「白か黒」「良いか悪いか」だけの世界で苦しんでいた私は
この本を読むことで、世界の色が変わりました。
本当に感謝している作品です。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
プラネタリウムのふたご 単行本 – 2003/4/1
いしい しんじ
(著)
星の見えない村でうまれ、
ひとりは手品師になり、
ひとりは星の語り部になった。
彼らが生まれながらに定められていた役割とは何か。
『麦ふみクーツェ』につづく、書下ろし長編小説。
だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。
ひとりは手品師になり、
ひとりは星の語り部になった。
彼らが生まれながらに定められていた役割とは何か。
『麦ふみクーツェ』につづく、書下ろし長編小説。
だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。
- 本の長さ452ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2003/4/1
- ISBN-104062118262
- ISBN-13978-4062118262
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
注目の作家が描いた運命の不思議、心の救済。ふたごはプラネタリウムで生まれ、一人は手品師、一人は星の語り部となった。彼らが生まれながらに定められていた役割とは何か。坪田譲治賞受賞作家による書下ろし長編小説。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2003/4/1)
- 発売日 : 2003/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 452ページ
- ISBN-10 : 4062118262
- ISBN-13 : 978-4062118262
- Amazon 売れ筋ランキング: - 775,366位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,745位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古本屋でたまたま気になって購入した「ぶらんこ乗り」に恋をして、すぐに探したいしいしんじさんの個人的な2冊目がこの本でした。いしい先生の描く独特な世界、まるで眠る時に見る夢のような、現実と非現実が重なる独特な雰囲気がこの物語でも脈動していて、とてもやさしい気持ちになれました。
2003年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とある山奥の町にあるプラネタリウムに置き去りにされた
双子の赤ちゃんが、色々な人との出会いを通じて、成長していく物語。
ファンタジー風な雰囲気にも味があり、優しい物語の好きな人には、
オススメです。
双子の赤ちゃんが、色々な人との出会いを通じて、成長していく物語。
ファンタジー風な雰囲気にも味があり、優しい物語の好きな人には、
オススメです。
2018年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一回読むだけでは足りなかった。何度も読み直してやっと見えてくるものがある。読む度に世界が濃くなってじわじわ広がっていった。眠る前に読むと中々この世界から抜けれなくて眠れなかったけれど、それさえも心地のよいものだった。
2015年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もし、この本が児童書だと感じてしまったのならば、その人はもう、「大人」になってしまったのだと思います。いしいしんじさんのようなひとがいて本当に良かった、私は、心からそう思います。
2012年3月14日に日本でレビュー済み
確かに、全体として心温まる話なのですが、結果だけ見ると、お寒い感じに。
手っ取り早く心に残る作品を作ろうとして、後味悪いものに仕上がっています。
辛党の人間のために、辛ければいいのだろうと香辛料(犠牲)を大量に入れて、
ただ塩辛いだけで、ご飯(暖かな登場人物)でもなければ、そのまま食えないような代物。
この味付けなら忘れはしませんが、決して、美味しいという幸せな記憶には残らないでしょう。
手っ取り早く心に残る作品を作ろうとして、後味悪いものに仕上がっています。
辛党の人間のために、辛ければいいのだろうと香辛料(犠牲)を大量に入れて、
ただ塩辛いだけで、ご飯(暖かな登場人物)でもなければ、そのまま食えないような代物。
この味付けなら忘れはしませんが、決して、美味しいという幸せな記憶には残らないでしょう。
2015年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『プラネタリウムのふたご』というタイトルに惹かれた人は、その直感を信じていいかもしれない。
2003年10月4日に日本でレビュー済み
文体が児童書のそれです。
子供が読むには楽しいかもしれませんが、大人にはつらいものがあります。
幻想的になってしかるべき話なのに、ちっとも幻想を抱くことができませんでした。
翻訳でヨーロッパの小説を読んでいたほうがマシです。
子供が読むには楽しいかもしれませんが、大人にはつらいものがあります。
幻想的になってしかるべき話なのに、ちっとも幻想を抱くことができませんでした。
翻訳でヨーロッパの小説を読んでいたほうがマシです。