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豆腐小僧双六道中ふりだし 単行本 – 2003/12/20

4.1 5つ星のうち4.1 97個の評価

これぞ妖怪。
私は誰、此処は何処。小僧は彷徨(さまよ)う。小僧は進む。

妖怪豆腐小僧がアイデンティティーを捜す!?
「なぜ、手前は豆腐を持っているんでしょうか?」自己の存在理由、存在意義にうすーく不安を抱く小さな妖怪が数々の異種妖怪に出会い、「世間」を知る立志篇!

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商品の説明

商品説明

江戸時代に出版された黄表紙などで人気を博したという妖怪「豆腐小僧」が、自らの存在理由を求めて旅をする。豆腐を載せた盆を手に、ただ立ちつくすだけの妖怪である自分は、豆腐を手放すと、ただの小僧になるのか、それとも消えてしまうのか。男女の色恋に赤面し、自分以外の妖怪におののいてしまう軟弱さにもかかわらず、胸に去来するのは「消えたくない」という強い思い。お盆の豆腐を落とさないように気遣いながら、豆腐小僧の珍道中がはじまる。

著者は、『嗤う伊右衛門』や『覘き小平次』など、怪談話を斬新な解釈で現代に蘇らせる一方、『どすこい(安)』などのパロディー小説も手がけてきた京極夏彦。本書では、史実のうえでも来歴のはっきりとしない妖怪の自分探しをテーマに、自由な発想と膨大な知識を駆使しながら、幕末を舞台とした冒険物語へと仕立てあげている。講談調のひょうひょうとした語り口と、豆腐小僧のとぼけた味わいが、おかしみを誘わずにはいられない痛快作だ。

特徴的なのは、豆腐小僧が自我に目覚めていく過程を軸にして、妖怪とは何かを順序だてて解説している点である。地震を説明するための妖怪「鳴屋(やなり)」や、死を悟った人間のけじめとして現れる「死神」。そのほか、狸や狐など、その由来や役割が、コミカルな物語に託して論じられる。しかし、そこから垣間見えるのは、人間が感得しなければ、消えてしまう運命を背負った妖怪たちの悲哀だ。本書には、近代化とともに失われていった日本人の心とは何かという深遠なテーマも映し出されているのである。(中島正敏)

内容(「MARC」データベースより)

これぞ妖怪。私は誰。此処は何処。小僧は彷徨う。小僧は進む。そして小僧、少し立ち止まりますな…。妖怪狂言。『週刊現代』連載に加筆・訂正して単行本化。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2003/12/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/12/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 676ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062122146
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062122146
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 97個の評価

著者について

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京極 夏彦
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1963年生まれ。北海道小樽市出身。

日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。

1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
97グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年12月2日に日本でレビュー済み
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見た目怖かったけど面白かった!
2010年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
京極氏が愛好する「豆腐小僧」を主人公とした妖怪解題小説。突如湧いた「豆腐小僧」が、「自分とは、あるいは妖怪とは何ぞや」と悩む姿を成長物語風に描いたもの。結論を一言で言ってしまえば、「妖怪とは概念であり、事象をそれと解釈する人間が居なくなってしまえば消えてしまう」である。これを外挿すれば、「京極夏彦とは概念であり、京極氏を作家と解釈する人間が居なくなってしまえば消えてしまう(残された作品による伝説妖怪 ?)」となる。即ち、「作家=妖怪」論であって、誠に妖怪作家らしい。

上で妖怪作家と述べたが、京極氏の作品中で実際に妖怪が登場したのは本作が初めてだと思う。上述した論「妖怪は人間の心の中に棲む」は従来の作品で繰り返し述べられて来た信条だが、今回はワザと妖怪を登場させる事に依って別の趣向で同じ思弁を述べたものだろう。その意味で、無個性・無来歴の「豆腐小僧」はピッタリの主人公であり、究極の妖怪である。鼎談形式の「妖怪馬鹿(京極氏による「豆腐小僧」のイラスト画あり)」と同様のノリで書かれており、やはり妖怪馬鹿のための本という事か。文中に「世の中に絶対的正義はない」とあるように、硬直した思考法を嫌う性癖が良く出ており、因果関係さえ解釈次第なのである。また本論の趣旨に従えば、人間が蒙昧・邪悪な概念を抱けば「途轍もない化け物」を産み出す可能性があるという警鐘にもなっている。結末の趣向も洒落ている。

各頁の最終行を文の終りで締める作法は常の如く。物語性が薄いのに結構スムーズに読み進められる。少々冗漫な気もするが、このダラダラ感が本作に相応しい。京極堂シリーズからは、「姑獲鳥」、「魍魎」、「邪魅」が客演し、狐、狸、猫などの化ける動物や達磨が活躍する等のサービス精神も旺盛。妖怪馬鹿がユッタリと楽しめる本だと思う。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気にいりました
2016年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
妖怪というものは存在しない、人間が想起したときのみ概念として現れる、ということを前提に、いないはずの妖怪が活躍する話。
ある妖怪に対して人々が抱くイメージが変化すると、過去にさかのぼって性質が変わったり、いなかったことになったりするという理屈も面白く、存在とは何かという哲学的な問いや、確率として分布していながら測定すると一つの値に確定する量子力学の世界を思い起こさせる。
妖怪をキャラクターとして使うだけの話とは一線を画した構成になっており、なかなか書けるものではないと思う。
妖怪や寺社、江戸時代の風俗に関するトリビアも楽しい。
話を語っているのが誰かが途中から気になったが、これについては特に落ちなどはなかった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年9月26日に日本でレビュー済み
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もう豆腐小僧のことしか考えられません。。

豆腐小僧のような奴がいるから、この世は素敵なのだと思い、ときめきました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年8月7日に日本でレビュー済み
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話し方が小話みたいで、最初は少し面食らった気分です。
京極堂シリーズを読んでいたからですかね。
読み終わったら動画をみてみたいと思ってます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古本でしたが表装、各ページの汚れ少なくて状態良好でした。
プライムに入会しているからなのか、本の代金100円なのに送料が無料でした。