無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
猫舌男爵 単行本 – 2004/3/1
皆川 博子
(著)
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/3/1
- ISBN-104062123274
- ISBN-13978-4062123273
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「猫舌男爵」とは、棘のある舌を持った残虐冷酷な男爵が清純な乙女を苛む物語…? 爆笑、幻惑、そして戦慄。小説の無限の可能性を示す、瞠目すべき作品世界。表題作ほか4編を収録した短編集。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/3/1)
- 発売日 : 2004/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4062123274
- ISBN-13 : 978-4062123273
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,385,129位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 32,463位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年7月26日に日本でレビュー済み
表題作の『猫舌男爵』は確かに完全に滑っている(山田詠美の『快楽の動詞』を思い出す、あれも滑ってる)ので評価が割れてしまうのかもしれません。しかし、『水葬楽』『太陽馬』は、多作な彼女の作品の中でも最も素晴らしい短編だと思います。どんな話か説明のしようもないストーリーなのですが、とにかく美しく、読み終わった後は打ちのめされ、呆然としてしまいます。しつこいようですが表題作は全然おもしろくありません。
2017年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し苦手な内容でした。本当に猫舌男爵のハナシが読みたかったのに。
2016年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういうのが私の好みだと思われたのは正直ショックでした。読んでいてエロ黒過ぎて不快な気分になるモノもあり。
2015年4月6日に日本でレビュー済み
皆川博子という作家の決して良い読者ではないのですが…
幻想ミステリ系のアンソロジー収録作や2,3読んだ長編からの感想と比較すると、技巧が非常に際立つものの、内容的な印象はさほど強くない作品集だというのが正直な感想です。
一見関係のなさそうなエピソードの盛り込み方や時系列をうまく利用してパラグラフを重ねる記述など、確かにうまいのですが、こういう技巧を持った作家なら、他にもいるんじゃないかと考えてしまいます。
私のイメージする皆川博子はゆっくりとひらいた花が満開になったとたんに爆発するような、そんな鮮やかな語り口なのですが。
その印象を崩さないのは、「オムレツ少年の儀式」と「太陽馬」の2作品。とくに後者に顕著です。
他の作品も前述のように技巧としては非常にうまいので、個人的な勝手なイメージを差し引けば、その完成度を高く評価できる珠玉の短編集です。
幻想ミステリ系のアンソロジー収録作や2,3読んだ長編からの感想と比較すると、技巧が非常に際立つものの、内容的な印象はさほど強くない作品集だというのが正直な感想です。
一見関係のなさそうなエピソードの盛り込み方や時系列をうまく利用してパラグラフを重ねる記述など、確かにうまいのですが、こういう技巧を持った作家なら、他にもいるんじゃないかと考えてしまいます。
私のイメージする皆川博子はゆっくりとひらいた花が満開になったとたんに爆発するような、そんな鮮やかな語り口なのですが。
その印象を崩さないのは、「オムレツ少年の儀式」と「太陽馬」の2作品。とくに後者に顕著です。
他の作品も前述のように技巧としては非常にうまいので、個人的な勝手なイメージを差し引けば、その完成度を高く評価できる珠玉の短編集です。
2008年3月30日に日本でレビュー済み
某歌手の方が愛読されている作家として皆川さんを知り、ずっと興味を持っていました。数々の作品から、『猫舌男爵』を選んだのは、タイトルに惹かれたからです。
短篇集なので、様々な世界を味わうことができましたが、どの作品も濃厚で、私の理解を越えていました。特に『オムレツ少年の儀式』『太陽馬』には言葉も出ません。『猫舌男爵』は、唯一笑うことができた作品ですが、段々と笑いがひきつり気味に…。『水葬楽』で命について考え、『睡蓮』はしんみりとさせられました。(特に『睡蓮』。女性芸術家の辿った人生を、友人に重ねて見てしまいました。どの時代にも芸術家はいますが、その影でどれだけの女性が苦しんだことでしょう…)
言葉が美しいのも特徴で、これだけの作品が書けるかたはなかなかいらっしゃらないと思います。
短篇集なので、様々な世界を味わうことができましたが、どの作品も濃厚で、私の理解を越えていました。特に『オムレツ少年の儀式』『太陽馬』には言葉も出ません。『猫舌男爵』は、唯一笑うことができた作品ですが、段々と笑いがひきつり気味に…。『水葬楽』で命について考え、『睡蓮』はしんみりとさせられました。(特に『睡蓮』。女性芸術家の辿った人生を、友人に重ねて見てしまいました。どの時代にも芸術家はいますが、その影でどれだけの女性が苦しんだことでしょう…)
言葉が美しいのも特徴で、これだけの作品が書けるかたはなかなかいらっしゃらないと思います。
2005年6月7日に日本でレビュー済み
短編5篇を集めた本です。皆川さんというと、最近ではナチスドイツを舞台とした長編を多く出していらっしゃる印象が(個人的には)ありますが、短編集も長編に劣らず中身の詰まった、読み応えあるものです。むしろ、皆川さんの多様性を楽しめるという点では、長編よりもいいかもしれません。
収録作品について
水葬楽:近未来、「兄と私」が通り抜けていく生と死の諸相。ものがなくなることに慣れること。淡々とした筆致が美しい。
猫舌男爵:うってかわって現代の翻訳における悲喜劇を題材としたコメディめいたもの。笑える。
オムレツ少年の儀式:少年の話。
睡蓮:新聞記事や手紙、日記などだけで構成された、天才画家の女性の話。
太陽馬:すぐ近くまで敵の軍勢が迫っている。主人公は盲目の少尉たちと廃墟に息を潜めている。話自体の鮮烈さ、そのうえ作中作の破格の美しさで忘れがたい作品。私は一番好きです。
収録作品について
水葬楽:近未来、「兄と私」が通り抜けていく生と死の諸相。ものがなくなることに慣れること。淡々とした筆致が美しい。
猫舌男爵:うってかわって現代の翻訳における悲喜劇を題材としたコメディめいたもの。笑える。
オムレツ少年の儀式:少年の話。
睡蓮:新聞記事や手紙、日記などだけで構成された、天才画家の女性の話。
太陽馬:すぐ近くまで敵の軍勢が迫っている。主人公は盲目の少尉たちと廃墟に息を潜めている。話自体の鮮烈さ、そのうえ作中作の破格の美しさで忘れがたい作品。私は一番好きです。