裏表紙に長編恋愛ミステリーとあり、恋愛小説と思い読み始めると、
最初のプロローグで、いきなり2人が別れたことが分かります。
そして、2人が何かしらの”あやまち”を犯したことも。
最初に結末を明示し本編に入っていくのですが、三十代まぢかの
OLである主人公・希実が、都会の一人暮らしで感じていることや、
恋から遠ざかり独り身の気楽さを感じている描写は、男女問わずに
共感できる人が多いと思います。
そんな希実が毎朝、地下鉄の階段で追い越される男性に興味を持ち、
初デートの約束をするまでの描写は丁寧であり、まさに恋愛小説です。
2人は付き合い始めるのですが、彼は非常に謎の多い人物であり、
また、希実が黒子の男に付け回されたりと、徐々にミステリー色が
強くなります。そして、彼の「あやまち」が明らかに・・・
初デート後、堅いイメージで都会の一人暮らしが長いはずの
希実にしては、「ちょっと軽率では?」という行動が目立ちます。
また、彼の犯した「あやまち」も若干、今の時代にそぐわない感が
あるため、「共感できないな〜」という読者も出てくると思います。
ただし、地下鉄の改札から地上に上がる際の描写や、中学時代に
聞いた確率の話を要所要所に組み込む等、読者が物語の世界に
入り込みやすい構成になっていると感じました。
沢村凛さんの作品は初めて読みましたが、私は楽しめました。
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あやまち 単行本 – 2004/4/24
沢村 凜
(著)
男と女、とり返しのつかない瞬間!
プレ「引きこもり」の女性が恋した男には秘密が。ファンタジー大賞受賞者初の書下ろし恋愛小説。
本物の恋はきっと、言葉を交わす前に始まるのだ。相手が近くに立ったとき、顔も見ることなく、気配だけで、もうとらわれているのだ。頭が理解するのは、ずっと後だとしても。――(本文より)
プレ「引きこもり」の女性が恋した男には秘密が。ファンタジー大賞受賞者初の書下ろし恋愛小説。
本物の恋はきっと、言葉を交わす前に始まるのだ。相手が近くに立ったとき、顔も見ることなく、気配だけで、もうとらわれているのだ。頭が理解するのは、ずっと後だとしても。――(本文より)
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/4/24
- ISBN-104062123436
- ISBN-13978-4062123433
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
本物の恋はきっと、言葉を交わす前に始まるのだ…。傷つかないように都会で独り暮らす30代間近の女性が出会った正体不明の青年と、彼を尾行する中年男。ファンタジー大賞受賞者初の書き下ろし恋愛小説。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/4/24)
- 発売日 : 2004/4/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 247ページ
- ISBN-10 : 4062123436
- ISBN-13 : 978-4062123433
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,434,040位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 55,566位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年6月7日に日本でレビュー済み
希望の見えないアラサー独身OLが、通勤の最中にふとした
きっかけで自分と似た不器用さを持つ男性と恋人同士になる。
2人が出会う過程でのぎこちないやりとりや、主人公が一人で
色々思い悩む様子は、同時代人として共感せずにはいられな
いリアルなものであった。
しかし、最大の謎であるはずの相手の男性や「尾行者」との
関係が最初から大体見えていたことに加え、種明かしの部分
ではそんな時代錯誤な・・・と思わざるを得ない昭和中ごろ
の小説のようなオチで、丹念な心理描写とのギャップが何とも
残念だった。恋愛小説として書ききってもよかったのでは。
最後の最後に軽いドンデン返しがあって、それはに少し驚いた。
きっかけで自分と似た不器用さを持つ男性と恋人同士になる。
2人が出会う過程でのぎこちないやりとりや、主人公が一人で
色々思い悩む様子は、同時代人として共感せずにはいられな
いリアルなものであった。
しかし、最大の謎であるはずの相手の男性や「尾行者」との
関係が最初から大体見えていたことに加え、種明かしの部分
ではそんな時代錯誤な・・・と思わざるを得ない昭和中ごろ
の小説のようなオチで、丹念な心理描写とのギャップが何とも
残念だった。恋愛小説として書ききってもよかったのでは。
最後の最後に軽いドンデン返しがあって、それはに少し驚いた。
2010年11月18日に日本でレビュー済み
地下から地上に上がる描写、新聞を読んでのメンタル占い、数学の先生の確率論。
細かい描写は好きなかんじだったのですが、
ミステリーと呼ぶにはあらすじが見え透いているし、
恋愛小説と謳うには淡々としすぎている…。
なんだかものすごく中途半端で、
明日には話忘れちゃってるだろうなと思いました(ごめんなさい)。
他の方も書かれてますが、
「未だにこんな街あるのか?」的時代錯誤感があって、
深刻な告白シーンなのに思わず笑ってしまいました。
それに、私は主人公の「あやまち」ってのが
イマイチ理解できません。
まぁわからなくもない気もしないでもないですが(どっち 笑)
タイトルに冠する程のインパクトがない。
心がこんなに動かなかった小説は久しぶりです。
まぁ、私には合わなかったんだろうな…。
細かい描写は好きなかんじだったのですが、
ミステリーと呼ぶにはあらすじが見え透いているし、
恋愛小説と謳うには淡々としすぎている…。
なんだかものすごく中途半端で、
明日には話忘れちゃってるだろうなと思いました(ごめんなさい)。
他の方も書かれてますが、
「未だにこんな街あるのか?」的時代錯誤感があって、
深刻な告白シーンなのに思わず笑ってしまいました。
それに、私は主人公の「あやまち」ってのが
イマイチ理解できません。
まぁわからなくもない気もしないでもないですが(どっち 笑)
タイトルに冠する程のインパクトがない。
心がこんなに動かなかった小説は久しぶりです。
まぁ、私には合わなかったんだろうな…。
2011年2月17日に日本でレビュー済み
恋愛ミステリーと紹介文にはあるが、恋愛もミステリーも中途半端な仕上がり。
主人公である女の視点で話は進むが、地下鉄で知り合った男と恋人になり、
女を尾行する男の影がちらつき、その尾行者と恋人の関係が分かり、最後に「あやまち」が披露される・・
というストーリーが本当に淡々と描かれる。
ミステリーといっても、一体何がミステリーなのかの説明を求めたいほどだし、
恋愛部分もこれといって特筆すべき点がない。
また、タイトルにある「あやまち」も、男の方は大体予想がつくし、女の方はどこにでもある話。
文章は読みやすかったが、その他の部分でお勧めできる点がない。
主人公である女の視点で話は進むが、地下鉄で知り合った男と恋人になり、
女を尾行する男の影がちらつき、その尾行者と恋人の関係が分かり、最後に「あやまち」が披露される・・
というストーリーが本当に淡々と描かれる。
ミステリーといっても、一体何がミステリーなのかの説明を求めたいほどだし、
恋愛部分もこれといって特筆すべき点がない。
また、タイトルにある「あやまち」も、男の方は大体予想がつくし、女の方はどこにでもある話。
文章は読みやすかったが、その他の部分でお勧めできる点がない。
2011年2月17日に日本でレビュー済み
頭を使わずにさらっと読める作品。
主人公の心境を丁寧に追っているので、感情を追って読むタイプで
主人公と同性でもある自分には楽しく読めた。
主人公の心境を丁寧に追っているので、感情を追って読むタイプで
主人公と同性でもある自分には楽しく読めた。