2年前の2006年5月ドイツW杯目前に出版されたキャプテン川淵三郎によるJリーグの歴史書。
トヨタ流を打ち出すグランパス、一度はプロ化を断った広島パープルならぬサンフレッチェ、神戸フリューゲルス、江戸川レッズ説等J設立に人生を捧げたキャプテンだからこそ知り得るJ誕生秘話から渡邊恒雄や読売グループとの論戦の行方等わずか10数年で変貌していった日本サッカーの裏側が記されている。さらに歴代(ハンス・オフトからジーコまで)の日本代表監督への意見等キャプテンならではの言葉で綴られておりドイツW杯直前までの心境が伝わってくる。中でもジーコ解任構想の際(2005年6月)にすでに千葉の淀川社長とオシム招聘について言葉を交わしていたという事実も興味深い。
ここに記されていないドイツW杯での惨敗、オシムから岡田への監督交替、そして1次予選で刻まれた敗戦。果たして日本サッカーは川淵の発表した「JFA2005年宣言」通りの未来に順調に進むには次代のキャプテンに期待すべき時かもしれない。
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川淵三郎 虹を掴む (FOOTBALL Nippon Books) 単行本 – 2006/5/30
川淵 三郎
(著)
時代を切り開く胆力を学べ! 筆者初めての自伝的な回想録。失われた90年代に未来を鷲掴みにし、不信に満ちた新世紀を夢と感動で塗り替えようとする現在進行形の物語。
- 本の長さ331ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/5/30
- ISBN-104062126761
- ISBN-13978-4062126762
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
虹を掴む
本書は、日本でサッカーを人気スポーツに仕立て、一種の社会現象に発展させた日本サッカー協会キャプテンの回想録である。自らのサッカー人生、ビジネスマンとして味わった挫折、Jリーグ開幕、ドーハの悲劇、Jリーグの危機などを振り返る。
本書は、日本でサッカーを人気スポーツに仕立て、一種の社会現象に発展させた日本サッカー協会キャプテンの回想録である。自らのサッカー人生、ビジネスマンとして味わった挫折、Jリーグ開幕、ドーハの悲劇、Jリーグの危機などを振り返る。
スポーツビジネスの新しい形を追求した姿が印象的だ。「自治体と住民、サッカークラブ、出資企業が一体となって地域を活性化する」理念を掲げた。言葉が古くさくては訴求力に欠けるとチェアマン、サポーター、ホームタウンといった新しい言葉を採用した。本書は、その過程で生まれた読売グループとの確執の一部始終も明かす。
オフト、トルシエ、ジーコら歴代日本代表監督の率直な感想も記しておりサッカーファンならずとも興味深い。
(日経ビジネス 2006/07/03 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
出版社からのコメント
時代を切り開く胆力を学べ!
筆者初めての自伝的な回想録。失われた90年代に未来を鷲掴みにし、不信に満ちた新世紀を夢と感動で塗り替えようとする現在進行形の物語。
筆者初めての自伝的な回想録。失われた90年代に未来を鷲掴みにし、不信に満ちた新世紀を夢と感動で塗り替えようとする現在進行形の物語。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/5/30)
- 発売日 : 2006/5/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 331ページ
- ISBN-10 : 4062126761
- ISBN-13 : 978-4062126762
- Amazon 売れ筋ランキング: - 593,629位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2020年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
川淵さんの魅力が満載
Bリーグ立ち上げに奮闘する姿を見た今だから更に楽しめる
周りを巻き込む力はリーダーの必須スキル
Bリーグ立ち上げに奮闘する姿を見た今だから更に楽しめる
周りを巻き込む力はリーダーの必須スキル
2006年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はいわゆる「ドーハの悲劇」をきっかけに、急速にサッカーファンとなったクチだが、
実は、私をサッカーの虜にしたのは、この川淵三郎氏に負うところが多いだろう。
私の目にバブルの象徴と映ったJリーグの誕生は、
その煌びやかさに、不快感を覚えることの方が多かったのだが、
川淵氏のコメントを耳に目にする度、Jリーグの表層的な華美さに目を背け、
とりあえず、その真髄に信頼してみよう、と思わせる清廉さが感じ取れた。
Jリーグの掲げる100年構想という、目先にとらわれない精神性も本物を思わせた。
また、常日頃の選手への温かな視線や、サポーターを思いやる態度には
父性愛が感じ取れ、スタジアムで氏を見かけると、妙な懐かしさと嬉しさを覚える対象でもあった。
しかし、直接、この本を手にしようと思ったきっかけは、
氏がジーコ代表監督の更迭を考えたこともあった、という本の紹介に触れたからだ。
なぜか、サッカー関係者を始め、マスコミ、サポーターの多くに評判の良くないジーコ監督だが、
私はジーコの監督ぶりを愛して止まない。
そこには終始、選手への絶対的な信頼が感じ取られ、
大人として成熟したジーコの采配ぶりには、試合の度に、深い敬意を示さずにはいられなかった。
いつだったかジーコのコメントに「私が間違いを犯さないよう、何度も祈った」というのを見かけ、
ジーコの根底に、宣教師によってブラジルに伝えられたキリスト教信仰があることに気づかされ、
はっとする事もあった。
信頼を寄せる川淵氏が、私の敬愛するジーコを更迭?
その真意を知りたくて、331頁に及ぶこの本を読んだ。
結論を言えば、この10数年、日本のサッカーを愛してきた私にこの1冊は、深い感慨を残す1冊となった。
川淵三郎とジーコと藤田俊哉。
私をサッカーに惹き付けて止まなかった三人が奇しくも、一瞬、一つの点で結ばれていたとは。
読むべきして読んだ1冊。この本に導かれた偶然に心から感謝している。
実は、私をサッカーの虜にしたのは、この川淵三郎氏に負うところが多いだろう。
私の目にバブルの象徴と映ったJリーグの誕生は、
その煌びやかさに、不快感を覚えることの方が多かったのだが、
川淵氏のコメントを耳に目にする度、Jリーグの表層的な華美さに目を背け、
とりあえず、その真髄に信頼してみよう、と思わせる清廉さが感じ取れた。
Jリーグの掲げる100年構想という、目先にとらわれない精神性も本物を思わせた。
また、常日頃の選手への温かな視線や、サポーターを思いやる態度には
父性愛が感じ取れ、スタジアムで氏を見かけると、妙な懐かしさと嬉しさを覚える対象でもあった。
しかし、直接、この本を手にしようと思ったきっかけは、
氏がジーコ代表監督の更迭を考えたこともあった、という本の紹介に触れたからだ。
なぜか、サッカー関係者を始め、マスコミ、サポーターの多くに評判の良くないジーコ監督だが、
私はジーコの監督ぶりを愛して止まない。
そこには終始、選手への絶対的な信頼が感じ取られ、
大人として成熟したジーコの采配ぶりには、試合の度に、深い敬意を示さずにはいられなかった。
いつだったかジーコのコメントに「私が間違いを犯さないよう、何度も祈った」というのを見かけ、
ジーコの根底に、宣教師によってブラジルに伝えられたキリスト教信仰があることに気づかされ、
はっとする事もあった。
信頼を寄せる川淵氏が、私の敬愛するジーコを更迭?
その真意を知りたくて、331頁に及ぶこの本を読んだ。
結論を言えば、この10数年、日本のサッカーを愛してきた私にこの1冊は、深い感慨を残す1冊となった。
川淵三郎とジーコと藤田俊哉。
私をサッカーに惹き付けて止まなかった三人が奇しくも、一瞬、一つの点で結ばれていたとは。
読むべきして読んだ1冊。この本に導かれた偶然に心から感謝している。
2006年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本サッカーにとって賛否両論の評価のある人の本です。自分としてはもっと突っ込んだ話が書かれているかなと思ったんですけど、あまりにも当たり障りのない話ばかりだったので、拍子抜けです。
お金に余裕があったら読んでみるのもいいかなと思います。
お金に余裕があったら読んでみるのもいいかなと思います。
2006年10月12日に日本でレビュー済み
著者はサッカー界に愛想を尽かして古河電工のサラリーマンとして仕事に専念していたが、名古屋支店の営業部長をしていたとき予期せぬ左遷の憂き目に会い、もうサッカーしか残りの人生に夢を託せるものはないと決心する。
日本リーグはアマチュアだったが、契約社員制度などを利用して実質的にはプロ化している選手が大勢いたこと、外国からプロ選手を呼んで補強していることなどプロとアマが混在するリーグとなり、選手の待遇などでさまざまな矛盾が表面化していた。プロという言葉へのアレルギーが当時の企業スポーツには強かったため、著者らはプロ化に向けて「話をつぶされないように」慎重に動き出す。
プロ化への成功の理由として日本自体がバブルに酔いしれていて、企業メセナ、社会還元ということがいわれていたほかに、「終身雇用の枠内で選手を定年まで抱え込むより、プロ契約の年俸制にして後腐れなく辞めてもらった方が企業としてのメリットもありますよ」と主張したことも挙げている。
Jリーグに参加するクラブを決定するまでの裏事情が紹介されていて、ガンバ大阪は最初「大阪ジョーズ」と決まっていたのに発表する段になって瀬戸内海にサメが出没する事件が起きてボツになったとか、ホンダが母体となった「浦和」が誕生しそうだったのにたまたま社長が交代してなしになり、三菱自動車にはフジタとタッチの差で決まった話など盛りだくさん。
後半はJリーグが始まってからの苦労話と代表監督の話だが、当事者ならではの視点で書かれてある。書かれたのがドイツW杯前なのでジーコ監督については遠慮気味に書かれてあるが、実際は不安感がいろいろと見受けられた(例えば全然教えない)。しかし「オレが信じないでどうする」と自ら納得させているのは正直だ。
カバーを外すと本の表紙に自らの少年時代の裸体を晒しているところに意外な素顔が見える。
日本リーグはアマチュアだったが、契約社員制度などを利用して実質的にはプロ化している選手が大勢いたこと、外国からプロ選手を呼んで補強していることなどプロとアマが混在するリーグとなり、選手の待遇などでさまざまな矛盾が表面化していた。プロという言葉へのアレルギーが当時の企業スポーツには強かったため、著者らはプロ化に向けて「話をつぶされないように」慎重に動き出す。
プロ化への成功の理由として日本自体がバブルに酔いしれていて、企業メセナ、社会還元ということがいわれていたほかに、「終身雇用の枠内で選手を定年まで抱え込むより、プロ契約の年俸制にして後腐れなく辞めてもらった方が企業としてのメリットもありますよ」と主張したことも挙げている。
Jリーグに参加するクラブを決定するまでの裏事情が紹介されていて、ガンバ大阪は最初「大阪ジョーズ」と決まっていたのに発表する段になって瀬戸内海にサメが出没する事件が起きてボツになったとか、ホンダが母体となった「浦和」が誕生しそうだったのにたまたま社長が交代してなしになり、三菱自動車にはフジタとタッチの差で決まった話など盛りだくさん。
後半はJリーグが始まってからの苦労話と代表監督の話だが、当事者ならではの視点で書かれてある。書かれたのがドイツW杯前なのでジーコ監督については遠慮気味に書かれてあるが、実際は不安感がいろいろと見受けられた(例えば全然教えない)。しかし「オレが信じないでどうする」と自ら納得させているのは正直だ。
カバーを外すと本の表紙に自らの少年時代の裸体を晒しているところに意外な素顔が見える。
2008年6月1日に日本でレビュー済み
最近も話題になる川淵三郎氏の書物。
2007年には私見としながらも、無実だった我那覇選手に最も軽いけん責処分ではなく、
一定期間の出場停止(6試合以下)や、それより重い一定期間の資格停止
(12カ月以下)処分が妥当だと発言したり、
CASについて「焦点のぼけた回答だったと思う。どの部分がどう悪く、どう違法だったのか
という点で、焦点がぶれていた。我那覇選手の名誉が回復されたという点ではよかったと思う」
と迷走気味です。
早稲田のため古河のため自分の未来のため、川淵氏は走り続けます。
2007年には私見としながらも、無実だった我那覇選手に最も軽いけん責処分ではなく、
一定期間の出場停止(6試合以下)や、それより重い一定期間の資格停止
(12カ月以下)処分が妥当だと発言したり、
CASについて「焦点のぼけた回答だったと思う。どの部分がどう悪く、どう違法だったのか
という点で、焦点がぶれていた。我那覇選手の名誉が回復されたという点ではよかったと思う」
と迷走気味です。
早稲田のため古河のため自分の未来のため、川淵氏は走り続けます。
2006年7月9日に日本でレビュー済み
Jリーグ創設後しばらくは光り輝いていたが、最近の川淵氏の
独裁ぶりには正直がっかり。
自分の鶴の一声で選んだジーコがW杯であの体たらくだったのに
一切責任を取ろうとしない姿勢には正直がっかりしました。
本の内容も突っ込んだ情報が少なく、当たり障りのない話ばかりで
正直価格分の価値があるのか甚だ疑問に感じてしまいました。
独裁ぶりには正直がっかり。
自分の鶴の一声で選んだジーコがW杯であの体たらくだったのに
一切責任を取ろうとしない姿勢には正直がっかりしました。
本の内容も突っ込んだ情報が少なく、当たり障りのない話ばかりで
正直価格分の価値があるのか甚だ疑問に感じてしまいました。
2006年6月2日に日本でレビュー済み
「Jリーグのマネジメント」という本でその片鱗に触れ、カリズマ・川淵のことをもっと知りたくなったのだが、川淵について書かれた本はこれまでほとんどと言っていいほどなかった。
日経新聞が「私の履歴書」でとりあげてくれないかと願っていたのだが、それが本書で形となった。
Jリーグ以前の話、Jリーグを立ち上げる際の苦労話、その後ワールドカップへの出場を果たすまでの話、新旧代表監督の話、選手やサポーターの話など、著者自身でなければ書くことのできないエピソードで本書は満ちている。
そして、いずれの話にも著者の喜怒哀楽の大きな振幅が見てとれる。
これは、魅力溢れる元フットボーラーが書いた、興味深いインサイド・ストーリーだ。
日経新聞が「私の履歴書」でとりあげてくれないかと願っていたのだが、それが本書で形となった。
Jリーグ以前の話、Jリーグを立ち上げる際の苦労話、その後ワールドカップへの出場を果たすまでの話、新旧代表監督の話、選手やサポーターの話など、著者自身でなければ書くことのできないエピソードで本書は満ちている。
そして、いずれの話にも著者の喜怒哀楽の大きな振幅が見てとれる。
これは、魅力溢れる元フットボーラーが書いた、興味深いインサイド・ストーリーだ。