数年ぶりに伊集院シリーズ
まとめ読みしました。
この寂寥感とか悲哀感、嫌いではないです。
ジョーママやゲイバーという空間とプロット
が余計にそれを増幅させるのかな…。
諸行無常というか、なんとなく思い出したのは
確か「猫目石」のなかでも引用されていた
レイ・ブラッドベリの小説「みずうみ」の一節にも
似た荒涼感というのか…。
まぁ事件としては至って単純なハナシですが…。
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聖者の行進 伊集院大介のクリスマス 単行本 – 2004/12/16
栗本 薫
(著)
名探偵に届いた死の贈り物(クリスマス・プレゼント)
かつて一世を風靡したゲイクラブで恐喝事件が続発。だが、小さなゆすりの裏に潜む悪意が伊集院大介を動かした。
樹(いつき)が20年ぶりに再会を果たした「巨大なドラッグクイーン」ジョーママは客がゆすられていることに悩んでいた。店自体も経営難に陥っている。トラブルの裏には重大な秘密があると直感した伊集院大介は、Xmasで賑わう六本木の街へ向かった。
かつて一世を風靡したゲイクラブで恐喝事件が続発。だが、小さなゆすりの裏に潜む悪意が伊集院大介を動かした。
樹(いつき)が20年ぶりに再会を果たした「巨大なドラッグクイーン」ジョーママは客がゆすられていることに悩んでいた。店自体も経営難に陥っている。トラブルの裏には重大な秘密があると直感した伊集院大介は、Xmasで賑わう六本木の街へ向かった。
- 本の長さ261ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/12/16
- ISBN-104062127350
- ISBN-13978-4062127356
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/12/16)
- 発売日 : 2004/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 261ページ
- ISBN-10 : 4062127350
- ISBN-13 : 978-4062127356
- Amazon 売れ筋ランキング: - 885,225位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 222,602位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
栗本薫の物語を愛する人はこの物語を読んでも十分楽しめるだろう。
語り手に対する愛情がわくに違いない。
また、語り手を通して伝わってくる、作家の世界観にも大いに共感できるだろう。
あえて言えばこれはミステリー的な雰囲気を散りばめた人間ドラマであって、ミステリーではない。
それを理解したうえで購入されることをお勧めする。
語り手に対する愛情がわくに違いない。
また、語り手を通して伝わってくる、作家の世界観にも大いに共感できるだろう。
あえて言えばこれはミステリー的な雰囲気を散りばめた人間ドラマであって、ミステリーではない。
それを理解したうえで購入されることをお勧めする。
2012年2月23日に日本でレビュー済み
樹(いつき)さんが事実上の主人公の物語。
伊集院大介が登場する。
クリスマスに知り合いが亡くなる。
裏に麻薬取引などの非合法活動があり,偽装自殺。
伊集院大介が語る真相。
聖者の行進の歌が象徴となる。
伊集院大介が登場する。
クリスマスに知り合いが亡くなる。
裏に麻薬取引などの非合法活動があり,偽装自殺。
伊集院大介が語る真相。
聖者の行進の歌が象徴となる。
2005年3月18日に日本でレビュー済み
これは推理小説ですか?
私には最後までフェアに思えませんでしたよ、栗本先生!
ネタバレになるのでかけないのですが●●が裏社会の住人
「らしい」ってことしかヒントがなかった気がするんです
けど・・・
いや、でもいつもながらのキャラクター設定の妙味で、も
うほとんどそれだけで引っ張っていってしまうのはさすが
です。
しかし悲しいかな、どうやら私は”伊集院もの”そのもの
に共感できなくなってしまったようです。
自称「永遠のマイナー作家」とおっしゃるだけあって、た
とえ世界最長の傑作「グイン・サーガ」が2000万部売れよ
うと作家としての資質はマイナーであることよ。と思いま
した。
私には最後までフェアに思えませんでしたよ、栗本先生!
ネタバレになるのでかけないのですが●●が裏社会の住人
「らしい」ってことしかヒントがなかった気がするんです
けど・・・
いや、でもいつもながらのキャラクター設定の妙味で、も
うほとんどそれだけで引っ張っていってしまうのはさすが
です。
しかし悲しいかな、どうやら私は”伊集院もの”そのもの
に共感できなくなってしまったようです。
自称「永遠のマイナー作家」とおっしゃるだけあって、た
とえ世界最長の傑作「グイン・サーガ」が2000万部売れよ
うと作家としての資質はマイナーであることよ。と思いま
した。
2005年9月19日に日本でレビュー済み
長年のファンだし、あんまり辛口コメントしたくないんだけど、さっぱりビアンのヒロインにもワキ役にも感情移入できませんでしたわ~そして謎解き部分にはあまりミステリー風味を期待してはイケマセン。
つか、全体的にジョーママのキャラが強烈すぎてついていけんかったよ(爆)百合好きさんならヒロインが同じ百合系で、同じ作者の「ウンター・デン・リンデンの薔薇」のほうが100万倍オススメです。
作者にひとこと:もっと若くてピチピチした美少年or美少女キャラを出してちょーだい!(耽美度アップ切望♪)
つか、全体的にジョーママのキャラが強烈すぎてついていけんかったよ(爆)百合好きさんならヒロインが同じ百合系で、同じ作者の「ウンター・デン・リンデンの薔薇」のほうが100万倍オススメです。
作者にひとこと:もっと若くてピチピチした美少年or美少女キャラを出してちょーだい!(耽美度アップ切望♪)
2010年9月20日に日本でレビュー済み
ひさしぶりに(出版年時間軸には関わりないです)伊集院シリーズとして
満足した作品です。
ちょっと異次元にトリップさせてくれるような舞台設定として楽しめます。
樹と同年代の女性なら、きっと感情移入できるかな。
ラスト近くの伊集院先生の意味深長な告白、良いですね。アンニュイなストーリーのなかで
明るい光りがさしてきたような。そんな捨てたもんじゃないし、人間いつでも
幾つになっても希望を持てるんだな、と思わせてくれるようなセリフ、良かったです。
栗本先生はこの本では樹そのもの、なんだなあ。そのものというか理想というか。
この作品は、人生黄昏てきたかなあ、と自分が思う年代に読んだほうがより響きますね。
四十代後半以上になってから、ぜひ読んで下さい。若い時に読むと、ちょっと滅入るかも。
満足した作品です。
ちょっと異次元にトリップさせてくれるような舞台設定として楽しめます。
樹と同年代の女性なら、きっと感情移入できるかな。
ラスト近くの伊集院先生の意味深長な告白、良いですね。アンニュイなストーリーのなかで
明るい光りがさしてきたような。そんな捨てたもんじゃないし、人間いつでも
幾つになっても希望を持てるんだな、と思わせてくれるようなセリフ、良かったです。
栗本先生はこの本では樹そのもの、なんだなあ。そのものというか理想というか。
この作品は、人生黄昏てきたかなあ、と自分が思う年代に読んだほうがより響きますね。
四十代後半以上になってから、ぜひ読んで下さい。若い時に読むと、ちょっと滅入るかも。
2006年3月14日に日本でレビュー済み
最近の栗本さん、人気ないですか・・・。
もともと万人に受け入れられるお話を書く方ではないですけど。
でもでもこのお話の読み応えというのは、最近の誰でも読めるライトな感じ、という部分を跳ね飛ばすものがあります。
本当に読み終わったときに、はあっ読んだーっとため息をついてしまいました。
伊集院大介といえば、初期は完全なる探偵で、出てくるお話もミステリーだったわけですが、このお話はミステリーと思って読んではいけません。
ミステリーと思って読むときっと腹がたちます。
最近は人気が出た本はすぐに漫画化されてしまいますが、間違っても漫画化だけはされてほしくないお話です。
漫画化されるほど人気は出ないでしょうがね(笑)
もともと万人に受け入れられるお話を書く方ではないですけど。
でもでもこのお話の読み応えというのは、最近の誰でも読めるライトな感じ、という部分を跳ね飛ばすものがあります。
本当に読み終わったときに、はあっ読んだーっとため息をついてしまいました。
伊集院大介といえば、初期は完全なる探偵で、出てくるお話もミステリーだったわけですが、このお話はミステリーと思って読んではいけません。
ミステリーと思って読むときっと腹がたちます。
最近は人気が出た本はすぐに漫画化されてしまいますが、間違っても漫画化だけはされてほしくないお話です。
漫画化されるほど人気は出ないでしょうがね(笑)