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酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記 単行本 – 2005/4/23
恩田 陸
(著)
祝 第26回吉川英治文学新人賞受賞!第2回本屋大賞受賞!
初のエッセイ集、受賞後第1作
イギリスとアイルランドにはとても行きたい。だが、飛行機には乗りたくない。
いよいよ迫ってきた搭乗時間に、廊下を歩いていった私はそこで完全に立ち止まってしまった。そこには、大きな窓があった。そして、その外には、大量のあの乗り物が蠢いていたのである。ひえー、あんなにいっぱいあの乗り物がっ。信じられないっ。オーマイガッ。空港なんだから当たり前だが、博多でも羽田でもこんなに沢山の飛行機を見たことはなかったのだ。さーっと全身から血が引いて、抜けた。私は完全に思考停止に陥った。——<本文より>
初のエッセイ集、受賞後第1作
イギリスとアイルランドにはとても行きたい。だが、飛行機には乗りたくない。
いよいよ迫ってきた搭乗時間に、廊下を歩いていった私はそこで完全に立ち止まってしまった。そこには、大きな窓があった。そして、その外には、大量のあの乗り物が蠢いていたのである。ひえー、あんなにいっぱいあの乗り物がっ。信じられないっ。オーマイガッ。空港なんだから当たり前だが、博多でも羽田でもこんなに沢山の飛行機を見たことはなかったのだ。さーっと全身から血が引いて、抜けた。私は完全に思考停止に陥った。——<本文より>
- 本の長さ211ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/4/23
- ISBN-104062127636
- ISBN-13978-4062127639
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/4/23)
- 発売日 : 2005/4/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 211ページ
- ISBN-10 : 4062127636
- ISBN-13 : 978-4062127639
- Amazon 売れ筋ランキング: - 810,656位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,749位日本文学(日記・書簡)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電子書籍で購入しましたが、惜しむらくはpdf(?)っぽい挙動なこと。注意書きで「大きい画面で読むことを~」みたいなのを身をもって感じました。内容については相変わらず上質。笑いと独特な感性を通してみる異国の姿をしっかり描き切っています。本で買う方がよかったなと後悔しています。
2021年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
雑誌の中で紹介されていたのです。読み終えるのが楽しみです。
2006年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今をときめく恩田陸さんの「決死」のイギリス旅行記。本当に飛行機嫌いら
しく、おかしいほどにこの本の中で恐怖しています。恐いのに、なぜか余計に
恐くなるような本を読み、下手な機長は罵倒し、上手い機長には「次回も指名
する」と絶対の信頼感。面白いのですが、これから初飛行機体験するので、不安になってきました。
しく、おかしいほどにこの本の中で恐怖しています。恐いのに、なぜか余計に
恐くなるような本を読み、下手な機長は罵倒し、上手い機長には「次回も指名
する」と絶対の信頼感。面白いのですが、これから初飛行機体験するので、不安になってきました。
2020年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品、受け取っています。たいへん状態がよいものでした。お気遣もいいただき、感謝しています。ありがとうございました。
2014年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても共感できました!
飛行機嫌いの考えることって同じなのですね。私も先日、12時間の恐怖に耐えてイギリスに行ってきました。
それもあってわが身のように感じました。
もし普通の旅行記だと思って買うとがっかりするかもしれません。
飛行機嫌いの人たちは絶対に共感できるはずです。
※表紙左下の文字も地○の歩き方のパクリなのですね笑。精巧で笑わせていただきました。
飛行機嫌いの考えることって同じなのですね。私も先日、12時間の恐怖に耐えてイギリスに行ってきました。
それもあってわが身のように感じました。
もし普通の旅行記だと思って買うとがっかりするかもしれません。
飛行機嫌いの人たちは絶対に共感できるはずです。
※表紙左下の文字も地○の歩き方のパクリなのですね笑。精巧で笑わせていただきました。
2020年10月1日に日本でレビュー済み
全体の2割超を飛行機嫌いの作者が飛行機に搭乗するまでの紆余曲折が占めています。その後も、イギリスからアイルランドへの飛行機、帰りの飛行機の話題にページが割かれています。また、パブでお酒を飲んだ~という話題が多いので、ガイドブック的な目的で読もうとする方の期待にはあわないかもしれません。
清水義範氏のように参加したツアーの行程をガイドブックの孫引き混じりで紹介するだけの旅行記と称する本よりは、珍道中度が高い分、面白く読めます。ただお金を持っているようで、宿に帰れば(泊まれば)一安心という感じが、私が読んだほかの珍道中といったら失礼に思えるような過酷な貧乏旅行記との違いかと思いました。
清水義範氏のように参加したツアーの行程をガイドブックの孫引き混じりで紹介するだけの旅行記と称する本よりは、珍道中度が高い分、面白く読めます。ただお金を持っているようで、宿に帰れば(泊まれば)一安心という感じが、私が読んだほかの珍道中といったら失礼に思えるような過酷な貧乏旅行記との違いかと思いました。
2018年1月16日に日本でレビュー済み
同じ飛行機恐怖症でもいろいろあるものだと思う。私も飛行機は嫌いだ。
私は閉所恐怖症から来ている。狭い空間に閉じ込められるのが恐い。
恩田陸はパニック症候群的なものか。飛行機という異次元世界に入っていって
自分がパニックを起こしてしまうのではないかという戦慄。でも、出発の
成田空港で「冷やしうどんに大量の揚げ玉をかけて」喰う。考えられない。
私なんか飛行機に乗る前は緊張のあまり食欲ゼロ。恩田陸はほんとに緊張して
いるのか、飛行機恐怖症なのかと疑う。
ともかく。この本は39歳にして飛行機初体験の恩田の処女喪失イギリス・
アイルランド旅行記。紀行文というより、プチ妄想録。かつ幻視紀行。本人も言う。
・・まあ、よくあることだ。世界のあちこちに、お話の欠片が放置されたり
隠れていたりするが、それを首尾よく見つけ出せることもあるし、ちっとも
見つからないこともある。私がやっているのは、きっとそういう商売なのだ。・・
「恐怖の報酬」で恩田が獲得したのは「さまざまな丘のイメージ」。
そしていくつかのお話のかけら(幻視)も手に入れたこと。今後の恩田の小説に
ひょっこりと姿を見せるだろう。
恩田によると、「ダブリンは全体的にわやわやしていて、街中を歩いていても
あわあわしてしまう」とのことだ。「わやわや」とはガサツなということか。
「あわあわ」とはせわしなくあわくったみたいだということか。万年貧乏国の
アイルランドはこのころ史上初のバブル期。EUの助成金を使いインフラを整備、
税金を安くして企業(IBM、アップル、グーグルなど)を誘致したりしていた。
確かアイルランドの税率は12.5%。アップルは海外で稼いだ利益や私的財産権などの
無形資産をアイルランドに集めている。
私は閉所恐怖症から来ている。狭い空間に閉じ込められるのが恐い。
恩田陸はパニック症候群的なものか。飛行機という異次元世界に入っていって
自分がパニックを起こしてしまうのではないかという戦慄。でも、出発の
成田空港で「冷やしうどんに大量の揚げ玉をかけて」喰う。考えられない。
私なんか飛行機に乗る前は緊張のあまり食欲ゼロ。恩田陸はほんとに緊張して
いるのか、飛行機恐怖症なのかと疑う。
ともかく。この本は39歳にして飛行機初体験の恩田の処女喪失イギリス・
アイルランド旅行記。紀行文というより、プチ妄想録。かつ幻視紀行。本人も言う。
・・まあ、よくあることだ。世界のあちこちに、お話の欠片が放置されたり
隠れていたりするが、それを首尾よく見つけ出せることもあるし、ちっとも
見つからないこともある。私がやっているのは、きっとそういう商売なのだ。・・
「恐怖の報酬」で恩田が獲得したのは「さまざまな丘のイメージ」。
そしていくつかのお話のかけら(幻視)も手に入れたこと。今後の恩田の小説に
ひょっこりと姿を見せるだろう。
恩田によると、「ダブリンは全体的にわやわやしていて、街中を歩いていても
あわあわしてしまう」とのことだ。「わやわや」とはガサツなということか。
「あわあわ」とはせわしなくあわくったみたいだということか。万年貧乏国の
アイルランドはこのころ史上初のバブル期。EUの助成金を使いインフラを整備、
税金を安くして企業(IBM、アップル、グーグルなど)を誘致したりしていた。
確かアイルランドの税率は12.5%。アップルは海外で稼いだ利益や私的財産権などの
無形資産をアイルランドに集めている。