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授乳 単行本 – 2005/3/1
村田 沙耶香
(著)
群像新人文学賞デビューの著者、初の作品集。優秀作受賞の「授乳」はじめ3作品を収録。日常生活の細部を新しい感受性・感覚で描く。「小説を書く原点」(選考委員・藤沢周氏)をもった著者のデビュー作。
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/3/1
- ISBN-104062127946
- ISBN-13978-4062127943
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商品の説明
著者について
1979年千葉生まれ。玉川大学卒業。2003年「授乳」で第46回「群像新人文学賞(小説部門・優秀作)」を受賞。日常生活の細部を描きながら、新しい感受性、いままでにない感覚を表現している。本書は、「小説を書く原点(選考委員・藤沢周氏)」をもった、著者のデビュー作。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/3/1)
- 発売日 : 2005/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4062127946
- ISBN-13 : 978-4062127943
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,999,556位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 47,645位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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村田 沙耶香
(むらた・さやか)
1979年、千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年、『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。2009年、『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年、『コンビニ人間』で芥川賞受賞。同作は累計発行部数100万部を突破した。その他の著書に『マウス』『星が吸う水』『タダイマトビラ』『地球星人』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たとえ酒を飲んで酔っ払った状態でも、話の筋を見失うことなく読めるのは、クレイジーサヤカ氏の手腕によるものだと思う。このまま、この美人作家さんには、ぶっ飛んだ路線を突き進んでいってほしいと思う。
2020年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吸い込まれるように読んでました。
ただ読解力が足りないのか趣旨が
全くつかめず読了感がなく消化不良。
でもこれが作者の意図するところだったりして。
とても深い闇に陥って抜け出せない感じでした。
ただ読解力が足りないのか趣旨が
全くつかめず読了感がなく消化不良。
でもこれが作者の意図するところだったりして。
とても深い闇に陥って抜け出せない感じでした。
2021年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
授乳を読んでの感想は、親の愛を受けずに育った人間は将来で道を踏み外すのかなと思わされた。そうなる前に誰かしらからの愛を受け取りたいと思いました。授乳とは母の無償の愛そのものと私は思います。だから先生は受け入れずにはいられなかったのだろうと思います。
人は愛がなくなれば先生のように虚無で段々と表情を無くして、生気が感じられないような人間になっていくんだと思います。
先生の気持ちがわかる気がするところが所々あり、怖くなりました。
次話のコイビトの感想について。ホシオへの愛、転じて依存はアニメのキャラやアイドル、声優などに注ぐものとなんら変わらないかと思いました。誰しも何かにまるでそこに生命があるが如く取り扱うことは子供時代に経験しているのではないでしょうか。それが今回は行き過ぎた人のお話でした。ちょっとしたホラーでした。少数派は認められるべきとも思いますが他人に行き過ぎた迷惑をかけるのはよしたほうが賢明ですよね。
人は愛がなくなれば先生のように虚無で段々と表情を無くして、生気が感じられないような人間になっていくんだと思います。
先生の気持ちがわかる気がするところが所々あり、怖くなりました。
次話のコイビトの感想について。ホシオへの愛、転じて依存はアニメのキャラやアイドル、声優などに注ぐものとなんら変わらないかと思いました。誰しも何かにまるでそこに生命があるが如く取り扱うことは子供時代に経験しているのではないでしょうか。それが今回は行き過ぎた人のお話でした。ちょっとしたホラーでした。少数派は認められるべきとも思いますが他人に行き過ぎた迷惑をかけるのはよしたほうが賢明ですよね。
2018年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この小説が、とてもすごいメタファで作られて、大きなフィルタを通して読むと真実が見えるものみたいな仕上がりなことに感銘を受けた。(私が思い込んでいるだけなのかもしれないのではあるが。解説者の解釈とは違ったので)
一番惹かれたのは「コイビト」という短編だった。
主人公はずっと、自分を支え依存ずる小さなぬいぐるみを持っている。
そして、同類の少女美佐子と出会う。
しかし美佐子の持っていたぬいぐるみは、本当にぬいぐるみだったのだろうか?
ぬいぐるみ=コイビトという図解を、二人ともにあてはめることにできるのだろうか?
たとえば。
美佐子は知的障害か何かの、トイレの時間も教えてあげないと分からない子と付き合っていて、あのいきなり少年につかみかかっているシーンは、あまりに唐突だけれどその間にそのコイビトを揶揄われたのだとしたら理解できる。
スリッパや靴が並べられているのも、そこに人がいるという証明ではないだろうか。
最後に主人公がした行動に対する台詞、現実にいるコドモであれば絶対に言えないような言葉だ。それを美佐子が言った、それは美佐子が本当は子供ではないという暗喩だったりはしないのだろうか?
もしかしたらこの私が作ったフィルタで見た世界の小説解読は全く間違っているのかも知れないけれど、私にはそうとしか見えなかったのだから仕方ないし、そういう全く違う世界を見せてくれたという時点で村田沙耶香さんという小説家さんは素晴らしいと思う。もしこれがただの私の考え違いでも、他の人の読み方の幾通りもフィルタを通してみれば違う解釈があって、たくさんの物語が見えるのだと思うと、この短編は驚異的なもののような気がする。
「御伽の部屋」については・・・・
こんな人間のシンパシーはありえない。
途中で夢落ちか、最初の倒れたシーンの間の妄想なのかと思ってしまった。
これは作者の願望を形にしたものなのではないだろうか。
女の子は初潮を迎えるときに大概絶望すると思う。
女性になれた喜びを持つ子供などそうそういるのだろうか?
生理中にケチャップを被ったり
性交でつながるより子宮を取り去ってそこを照らしたいなど
いつまでも子供の役をやっている状態や
誰もが、特に女性が持つある種の願望を、とても現実のように描いた作品だと思う。
こういう世界があったらうつくしいだろう、けれど、これはどうやっても現実ではありえない。それを作品も表現し始め、佐々木ゆきの理想、ある種の妄想は崩れていく。
要二には結局正常な世界があり、願望が崩れ去って、これは解説にもあったが、
確かにゆきは自分の理想を自分の中に作っていく……。
しかし、もしこれが本当に現実世界での人間であったなら、精神異常として、ふつう、と呼ばれる部類……ふつうの仕事をしてふつうに結婚して……そういう生活は望めないということを、作者はどこまでわかっていて書いていたのだろうか?
最後に、一番最初に書かれた著者の処女作「授乳」は、とてもきれいな作品だと思った。
こども(女のコの主人公)が青年になったばかりの少年を、性的にいたずらしている、それなのに、
他者が介入すると、突然にまるで「我」に還ったかのように、
ふつうの「反応」をする。「対応」をする。
けれど、少女の持っている毒の芽は、うつくしく咲いた感があった。
そして、少女の母も、また、それを持っているのだと最初に示されていた。
とても感慨深いというか、ずっとこれらの作品について模索し続けられる作品集で凄い作品だと思いました。長くなりました(;’∀’)・・・
一番惹かれたのは「コイビト」という短編だった。
主人公はずっと、自分を支え依存ずる小さなぬいぐるみを持っている。
そして、同類の少女美佐子と出会う。
しかし美佐子の持っていたぬいぐるみは、本当にぬいぐるみだったのだろうか?
ぬいぐるみ=コイビトという図解を、二人ともにあてはめることにできるのだろうか?
たとえば。
美佐子は知的障害か何かの、トイレの時間も教えてあげないと分からない子と付き合っていて、あのいきなり少年につかみかかっているシーンは、あまりに唐突だけれどその間にそのコイビトを揶揄われたのだとしたら理解できる。
スリッパや靴が並べられているのも、そこに人がいるという証明ではないだろうか。
最後に主人公がした行動に対する台詞、現実にいるコドモであれば絶対に言えないような言葉だ。それを美佐子が言った、それは美佐子が本当は子供ではないという暗喩だったりはしないのだろうか?
もしかしたらこの私が作ったフィルタで見た世界の小説解読は全く間違っているのかも知れないけれど、私にはそうとしか見えなかったのだから仕方ないし、そういう全く違う世界を見せてくれたという時点で村田沙耶香さんという小説家さんは素晴らしいと思う。もしこれがただの私の考え違いでも、他の人の読み方の幾通りもフィルタを通してみれば違う解釈があって、たくさんの物語が見えるのだと思うと、この短編は驚異的なもののような気がする。
「御伽の部屋」については・・・・
こんな人間のシンパシーはありえない。
途中で夢落ちか、最初の倒れたシーンの間の妄想なのかと思ってしまった。
これは作者の願望を形にしたものなのではないだろうか。
女の子は初潮を迎えるときに大概絶望すると思う。
女性になれた喜びを持つ子供などそうそういるのだろうか?
生理中にケチャップを被ったり
性交でつながるより子宮を取り去ってそこを照らしたいなど
いつまでも子供の役をやっている状態や
誰もが、特に女性が持つある種の願望を、とても現実のように描いた作品だと思う。
こういう世界があったらうつくしいだろう、けれど、これはどうやっても現実ではありえない。それを作品も表現し始め、佐々木ゆきの理想、ある種の妄想は崩れていく。
要二には結局正常な世界があり、願望が崩れ去って、これは解説にもあったが、
確かにゆきは自分の理想を自分の中に作っていく……。
しかし、もしこれが本当に現実世界での人間であったなら、精神異常として、ふつう、と呼ばれる部類……ふつうの仕事をしてふつうに結婚して……そういう生活は望めないということを、作者はどこまでわかっていて書いていたのだろうか?
最後に、一番最初に書かれた著者の処女作「授乳」は、とてもきれいな作品だと思った。
こども(女のコの主人公)が青年になったばかりの少年を、性的にいたずらしている、それなのに、
他者が介入すると、突然にまるで「我」に還ったかのように、
ふつうの「反応」をする。「対応」をする。
けれど、少女の持っている毒の芽は、うつくしく咲いた感があった。
そして、少女の母も、また、それを持っているのだと最初に示されていた。
とても感慨深いというか、ずっとこれらの作品について模索し続けられる作品集で凄い作品だと思いました。長くなりました(;’∀’)・・・
2022年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは、ついていけない。
2018年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先生の反応が無さすぎて、人形みたい。心に闇を抱えているわりに、私の言いなりになるだけで、つまらない。
ゲームという言葉も、古臭い。
ゲームという言葉も、古臭い。
2018年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感覚がガラスの箱の中に閉じ込められた主人公たちの話。やたら自意識が強くって、それに振り回されて、だからこそ小説になれる。(あるいは小説家になれる)
ところで、そんな自分の見苦しさを体現するような他者を見て、唐突にフツーになれることがあるんです!けど小説は全く書けなくなる。少しだけあった特殊な能力も失う。どちらが幸せかな?
ところで、そんな自分の見苦しさを体現するような他者を見て、唐突にフツーになれることがあるんです!けど小説は全く書けなくなる。少しだけあった特殊な能力も失う。どちらが幸せかな?
2022年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごい作家さんです。うすこわいのに目が離せない。物語は静かに進んでいくのに、主人公が徐々に覚醒していく様が読んでいてはらはらします。緊張します。作者の描く世界、というより作者の住んでいる世界はとても怖いのに妙に魅力的で、禁止書物を読んでいるような背徳感です。