子どもの可愛さを分かっている人であればあるほど、この本を読み進めるのは
少なからず辛いかもしれません。でも、それだからこそ、子どもを愛するお父さん、
お母さんに、できれば一度はこの本に触れてほしい、個人的にはそう思います。
血の繋がりがある親子はもちろんのこと、そうでなくても、多くの愛情に囲まれて
一生懸命に伸びている子どもたちがいっぱいいます。
また文中で、花菜ちゃんがお母さんとお父さんの状況に応じて、体調に影響を
受けている記述もありました。子どもは、一番身近な大人=両親の姿を見ながら、
良いこと、嬉しいこと、大事なこと、或いは悪い影響も、大人の想像以上に
感じ取り、学んでいって、それをもとに小、中、高、学生、そして大人になって
いくんだなって思いました。
私たちが個々にできる事は限られていますが、それでも、子どもたちの笑顔、
安全で穏やかな地域の毎日をどうやって築いていこうか?
この本を読んで、色々考えて、地域を、行政を動かしていってくれる
お父さん、お母さんが一人でも増えてくれることを切望します。
無論、私も頑張りたいとおもいます。花菜ちゃんの素直な笑顔にちかって。
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いつまでも花菜を抱きしめていたい──「大阪教育大付属池田小児童殺傷事件」から4年 単行本 – 2005/6/4
塚本 有紀
(著)
「ママ、行ってきまーす」
そう言って、背中のかばんを揺らしながら走っていった花菜。これが最後の姿になるなんて、誰が予期したでしょう。
あの忌まわしき「池田小学校児童殺傷事件」で、鬼畜・宅間守に1人娘を奪われた母が綴る、慟哭の手記
事件後、子供を失って、崩壊の危機を迎える夫婦。精神的に傷つき、辛い日々を送る祖父母。そのうえ、事件前に犯人と出会っていた恐ろしい偶然まで重なってしまった、驚きと恐怖。泣き虫になった母の、4年間の想いが、今、語られる。
そう言って、背中のかばんを揺らしながら走っていった花菜。これが最後の姿になるなんて、誰が予期したでしょう。
あの忌まわしき「池田小学校児童殺傷事件」で、鬼畜・宅間守に1人娘を奪われた母が綴る、慟哭の手記
事件後、子供を失って、崩壊の危機を迎える夫婦。精神的に傷つき、辛い日々を送る祖父母。そのうえ、事件前に犯人と出会っていた恐ろしい偶然まで重なってしまった、驚きと恐怖。泣き虫になった母の、4年間の想いが、今、語られる。
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/6/4
- ISBN-104062129264
- ISBN-13978-4062129268
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/6/4)
- 発売日 : 2005/6/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4062129264
- ISBN-13 : 978-4062129268
- Amazon 売れ筋ランキング: - 528,867位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2007年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年3月23日に日本でレビュー済み
フジテレビ「ワッツ!?ニッポン」で本書を知り手に取った次第。
想像はしていましたが、正直、読み進めるのがつらかったです。およそこの世にこれほどまでに理不尽な命の奪われようがあるでしょうか。涙がぼろぼろ出ました。我が子を思う母の思い。人間の感情でおよそ最もプリミティブな部分。著者の直截な筆致は読む者の脳にそのまま突き刺さる。
自分が代わりに死にたかった。不謹慎かもしれませんが、著者の慟哭の裏返しとして、母性の絶対慈愛を感じ、自分の母のことを思いました。
最後は救われます。読んでくださいとしかいいようがありません。
想像はしていましたが、正直、読み進めるのがつらかったです。およそこの世にこれほどまでに理不尽な命の奪われようがあるでしょうか。涙がぼろぼろ出ました。我が子を思う母の思い。人間の感情でおよそ最もプリミティブな部分。著者の直截な筆致は読む者の脳にそのまま突き刺さる。
自分が代わりに死にたかった。不謹慎かもしれませんが、著者の慟哭の裏返しとして、母性の絶対慈愛を感じ、自分の母のことを思いました。
最後は救われます。読んでくださいとしかいいようがありません。
2005年6月8日に日本でレビュー済み
ここまで母親自らの思いを痛切に書けるまでは随分長い道のりだったと思う。花菜ちゃんの成長や事件前日の姿がありありと浮かんできて、これまでは少し遠かった事件の存在が他人事とは思えなくなった。読み始めた途端に本の中に引き込まれ、娘を失った母親の姿に胸の底から込み上げる切なさ、事件に対する怒りを感じた。この本を手にしたすべての人が事件を忘れない事、それがお母さんの望みでもあるような気がする。
2020年4月30日に日本でレビュー済み
愛媛県で小学校教師をしている者です。わたしはこの本を香川県の宮脇書店で購入しましたが、読了してわかったことは、著者の塚本さんは結局学校への侵入事件を「教師の責任」にしたいということです。209ページ8行目にそんな塚本さんの思惑が如実に書かれてありました。校門が開け放たれる学校について「(不審者に)どうぞお入りくださいといわんばかりです」と。これは学校の教師が子どもを守る気がないとか、危機意識が低いとか、他人事としているとか、学校を攻撃する書き方です。われわれ教師は不審者の味方でもなく、危機意識が低いわけでもありません。いつも不審者情報にはピリピリしています。それに、わが校もそうですが、毎日多くの保護者や地域住民が来校します。いちいち校門を開錠しに校門へ行く余裕はまったくありません。そんな事情も知らずに、自分の思い込みで校門開放を糾弾する。遺族とはいえ、あまりにも配慮に欠けています。ならば、警備員を雇うべきです。でもそんな予算はありません。それに不審者って学校だけを狙っているわけではないでしょう。駅や図書館にもいます。なぜ、学校の危機管理だけ押し付けるのか理解できません。おそらく、塚本さんは「花菜を殺されたわたしには何でも正論になる」というおごりがあるのでしょう。残念ですが、われわれ教師への冒涜とみなします。こんな悪書、廃刊にしていただきたい。教師はだれも「うちの学校は安全」なんて安全神話は思っていません。不審者だけでなく、食中毒、地震、津波、火災。学校の危機管理は山ほどあります。不審者だけに的を絞れと言う塚本さんは間違っています。291ページには「門を閉めておくだけであの事件は起こらなかったかも」と述べていますが、それは無茶です。どうやって宅間元死刑囚の殺意を察知するのですか。あの道を通らなければ交通事故に遭わなかったというのは結果論です。池田小の事件もそんなに校門にこだわるのは結果論です。子どもを殺されたかわいそうな母、というイメージがどうなのかは知りません。しかし、16人の遺族は「先生のせいだ。先生も犯人同様に悪い」と言う考えで一致しているのがよくわかったのです。というわけで、塚本さんを許さないという怒りを持ちました。星一つです。