先日、水郷の町・柳川市を訪れて初めて知ったオノ・ヨーコの妹、小野節子さんの存在。
すぐ彼女の著書を読みたくなりました。
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女ひとり世界に翔ぶ ― 内側からみた世界銀行28年 単行本(ソフトカバー) – 2005/8/30
小野 節子
(著)
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なぜ日本は国際社会でここまで軽視されるのか?
使命感に駆られて飛び込んだ世界銀行は、政治力なしには生き抜けない、野心と利権の渦巻く“ジャングル”だった……理想と現実がせめぎあう世界銀行の現場を赤裸々に描く!
ここは西洋文化が支配するところである。担当する業務のすべての責任を一手に握り、強力なリーダーシップを発揮して、独裁的に振る舞うことが要求される。マネジメントのカルチャーが日本のそれとは基本的に異なるのである。だから、大蔵省から出向している官僚たちは、世界銀行や米州開発銀行内では、能力のない人たちと認識されていた。国際機関でのポスト獲得は、本省で煙たがられている人を一時的に外に出すのにも利用されていた。そのようにして一時的にきた人たちは、本省での自分の復権、サバイバルのことしか頭にない。そのために、どうやって人脈をつくるかに腐心する。せっかく国際舞台にいながら、日本人との人脈を強化して、何年か先によりよい天下り先を得ることばかり考えている人に、世界において日本のために貢献する姿勢など望むべくもない。——<本文より抜粋>
使命感に駆られて飛び込んだ世界銀行は、政治力なしには生き抜けない、野心と利権の渦巻く“ジャングル”だった……理想と現実がせめぎあう世界銀行の現場を赤裸々に描く!
ここは西洋文化が支配するところである。担当する業務のすべての責任を一手に握り、強力なリーダーシップを発揮して、独裁的に振る舞うことが要求される。マネジメントのカルチャーが日本のそれとは基本的に異なるのである。だから、大蔵省から出向している官僚たちは、世界銀行や米州開発銀行内では、能力のない人たちと認識されていた。国際機関でのポスト獲得は、本省で煙たがられている人を一時的に外に出すのにも利用されていた。そのようにして一時的にきた人たちは、本省での自分の復権、サバイバルのことしか頭にない。そのために、どうやって人脈をつくるかに腐心する。せっかく国際舞台にいながら、日本人との人脈を強化して、何年か先によりよい天下り先を得ることばかり考えている人に、世界において日本のために貢献する姿勢など望むべくもない。——<本文より抜粋>
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/8/30
- ISBN-104062130130
- ISBN-13978-4062130134
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/8/30)
- 発売日 : 2005/8/30
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 264ページ
- ISBN-10 : 4062130130
- ISBN-13 : 978-4062130134
- Amazon 売れ筋ランキング: - 763,971位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 207,457位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙の装丁は至って普通っぽいが、本を手に取ると、まず、奥付をはみ出しそうなほどの眩し過ぎる「著者略歴」で驚くはず。
曽祖父は安田財閥の安田善次郎氏、姉はオノ・ヨーコさん。
しかし、そんなことはどうでもよくなってしまうほど、「世銀」の凄い(=エグイ)内容に惹きこまれる。
「世界銀行はおやめなさい。非常に政治的で汚い世界」と周囲に忠告されながらも、積み重ねた28年のキャリア。
淡々と綴られる文章を一気に読み終えた後に、あの「沈まぬ太陽」を想起させるような「静かな熱い力」が湧いてくる本だ。
曽祖父は安田財閥の安田善次郎氏、姉はオノ・ヨーコさん。
しかし、そんなことはどうでもよくなってしまうほど、「世銀」の凄い(=エグイ)内容に惹きこまれる。
「世界銀行はおやめなさい。非常に政治的で汚い世界」と周囲に忠告されながらも、積み重ねた28年のキャリア。
淡々と綴られる文章を一気に読み終えた後に、あの「沈まぬ太陽」を想起させるような「静かな熱い力」が湧いてくる本だ。
2014年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界銀行で28年働いてきた筆者が,
国際機関の現実を直截な表現で描いた書。
筆者のメンタリティが日本人的ではないからかもしれないが,
現実を昇華して描くということを一切せず,
国際公務員たちの政治・策謀的な振る舞いを「生のまま」描いているために,
私などはちょっと読んでて元気がなくなった。
しかし国際公務員などを目指す人は一読の価値があろう。
また本書によって,日本にも上流社会というものがあることを思い知らされた・・・。
奥付の著者略歴からしてすごい。
「銀行家の小野英輔・磯子夫妻の次女として東京に生まれる。
安田財閥の創始者、安田善次郎は曽祖父、元日本興業銀行総裁、小野栄次郎は祖父……(中略)……小野洋子(オノ・ヨーコ)を姉にもつ……」
筆者が世界銀行から米州開発機構に出向しようとした際のエピソードなども興味深い。
機構から大蔵省(当時)の推薦を求められ,
大学の同級生の夫が当時の大蔵大臣橋本龍太郎であることを筆者は思い出す。
著者は軽い気持ちで橋本氏の推薦を求め,
これを得たことにより,機構への出向を実現させた。
しかしこれにより大蔵省は,機構での省のポストを失う形になり
(つまり「日本人枠」を筆者が大蔵省から奪ってしまう形になり),
筆者は大蔵省,
後には(ミスター円と称されたことで有名な,のち慶應義塾大学教授など)榊原英資氏の不興を買ってしまう。
組織のバックアップがなかったり,フリーランスの立場で活動されている方は、
一度ぐらいこれと類似した経験をされたことがあるのではないだろうか。
非常にリアリティあふれる話だ,と感じた。
それにしても,
『そのとき,(聖心の)同級生の中村久美子さんのご主人が,
たしか橋本さんとおっしゃって、大蔵大臣におなりになったと聞きました。
また、高橋佑子さんの旦那さまが伊吹文明さんとおっしゃって,
大蔵省から政界に入られたと聞きました。
このお二人のどちらかに推薦していただければよろしいじゃないかしら』(171頁)
という表現もすごい。
「たしか橋本さんとおっしゃって」って・・・(苦笑)
世界銀行で働いていた日本人女性と言えば、
本書の中でもちらっと出てくるが,
むしろ西水美恵子さん(元副総裁)の方が有名であろう。
よって西水さんの本(『 国をつくるという仕事 』)を読んで,
この本を解毒すれば複眼的に見れてよいかもしれない。
西水さんは,
柳原和子著『 「在外」日本人 』(晶文社)の中でも,
インタビューされていますね。
この本は非常に面白くておすすめです。
国際機関の現実を直截な表現で描いた書。
筆者のメンタリティが日本人的ではないからかもしれないが,
現実を昇華して描くということを一切せず,
国際公務員たちの政治・策謀的な振る舞いを「生のまま」描いているために,
私などはちょっと読んでて元気がなくなった。
しかし国際公務員などを目指す人は一読の価値があろう。
また本書によって,日本にも上流社会というものがあることを思い知らされた・・・。
奥付の著者略歴からしてすごい。
「銀行家の小野英輔・磯子夫妻の次女として東京に生まれる。
安田財閥の創始者、安田善次郎は曽祖父、元日本興業銀行総裁、小野栄次郎は祖父……(中略)……小野洋子(オノ・ヨーコ)を姉にもつ……」
筆者が世界銀行から米州開発機構に出向しようとした際のエピソードなども興味深い。
機構から大蔵省(当時)の推薦を求められ,
大学の同級生の夫が当時の大蔵大臣橋本龍太郎であることを筆者は思い出す。
著者は軽い気持ちで橋本氏の推薦を求め,
これを得たことにより,機構への出向を実現させた。
しかしこれにより大蔵省は,機構での省のポストを失う形になり
(つまり「日本人枠」を筆者が大蔵省から奪ってしまう形になり),
筆者は大蔵省,
後には(ミスター円と称されたことで有名な,のち慶應義塾大学教授など)榊原英資氏の不興を買ってしまう。
組織のバックアップがなかったり,フリーランスの立場で活動されている方は、
一度ぐらいこれと類似した経験をされたことがあるのではないだろうか。
非常にリアリティあふれる話だ,と感じた。
それにしても,
『そのとき,(聖心の)同級生の中村久美子さんのご主人が,
たしか橋本さんとおっしゃって、大蔵大臣におなりになったと聞きました。
また、高橋佑子さんの旦那さまが伊吹文明さんとおっしゃって,
大蔵省から政界に入られたと聞きました。
このお二人のどちらかに推薦していただければよろしいじゃないかしら』(171頁)
という表現もすごい。
「たしか橋本さんとおっしゃって」って・・・(苦笑)
世界銀行で働いていた日本人女性と言えば、
本書の中でもちらっと出てくるが,
むしろ西水美恵子さん(元副総裁)の方が有名であろう。
よって西水さんの本(『 国をつくるという仕事 』)を読んで,
この本を解毒すれば複眼的に見れてよいかもしれない。
西水さんは,
柳原和子著『 「在外」日本人 』(晶文社)の中でも,
インタビューされていますね。
この本は非常に面白くておすすめです。
2016年10月19日に日本でレビュー済み
オノ・ヨーコの妹さんがこんなキャリアウーマンだったというのは意外です。
生き馬の目を抜く世界銀行、米州開発銀行で、日本人かつ女性という、いわば二重のハンディを背負って闘った著者の体験記である。
国際機関で働きたい、開発援助業界で働きたいと考える人たちには一読の価値がある本である。
しかし、決して読みやすい本ではない。
自分史なのかと思ったら、急に論文調になったり、また紀行文、ルポ風になったり、まったりしたエッセイ、はたまた小説風になってしまったり、と取り留めもなく文章が綴られています。
海外で博士号を取得し、国際機関でたくさん報告書などを書いてきたはずの方なのに、冒頭で主旨をはっきり述べてそれを具体化していく、といったような読者を意識した執筆の手法が全く取られていないのが、とても不思議である。
著者は苦労された割に、世銀、米州開発銀行の中でその労が報われなかったようなのだが、こういう原稿の書き方をしているのも出世できなかった原因か、などと穿った見方をしてしまいました。
世界銀行はエリート集団に見えますが、実際は各国の権益がいろいろ絡み合い、本当に途上国を支援したい人は就職したらがっかりする場所である、というのが読後の一番の感想です。
生き馬の目を抜く世界銀行、米州開発銀行で、日本人かつ女性という、いわば二重のハンディを背負って闘った著者の体験記である。
国際機関で働きたい、開発援助業界で働きたいと考える人たちには一読の価値がある本である。
しかし、決して読みやすい本ではない。
自分史なのかと思ったら、急に論文調になったり、また紀行文、ルポ風になったり、まったりしたエッセイ、はたまた小説風になってしまったり、と取り留めもなく文章が綴られています。
海外で博士号を取得し、国際機関でたくさん報告書などを書いてきたはずの方なのに、冒頭で主旨をはっきり述べてそれを具体化していく、といったような読者を意識した執筆の手法が全く取られていないのが、とても不思議である。
著者は苦労された割に、世銀、米州開発銀行の中でその労が報われなかったようなのだが、こういう原稿の書き方をしているのも出世できなかった原因か、などと穿った見方をしてしまいました。
世界銀行はエリート集団に見えますが、実際は各国の権益がいろいろ絡み合い、本当に途上国を支援したい人は就職したらがっかりする場所である、というのが読後の一番の感想です。
2006年2月7日に日本でレビュー済み
写真込みで259頁、10章(それにプロローグ、あとがき)の本である。ん、ちょっと待った。このページ数にしては章の数が多いのではないか?
読んで分かった。全てが中途半端で「書きっぱなし」なのである。読み進めていくと突然一つの章が打ち切られ、次ページから新しい章が始まる。
「えっ、これだけ?」・・・章に結論がなく結局何を言いたいのかよく分からない。ほぼ全ての章がこの調子で、フラストレーションが溜まること甚だしい。
ページ数は出版社から制限されたのかも知れない。ならばトピックを絞り、本書の肝となるメッセージを有効に伝える努力をすべきだろう。それが身銭を切って本を買う読者への礼儀というものだ。
本書は様々な問いを立てている。「なぜ日本は国際社会でここまで軽視されるのか」、「国際人とは何か」・・・等々。だが筆者はこれらの問いに真摯な態度で答えようとしていない。確かに大蔵/財務省の世界銀行や米州開発銀行に対する姿勢の問題点は指摘されている。だが上記の問いに対して深く考察するという作業はパスして、筆者が遭遇した個人的体験を書き散らかしたに過ぎない。(まさに随筆だが、プロのエッセイストなら「いっしょにするな」と怒ること請け合いである。)
もし世銀や米開銀のエゲツない実情(これは確かに実体験だけにリアルである)を知りたい読者は、8章後半と9章を読めば済む。(これらの章とて、「えっ、これだけ?」なのだが)
筆者の出自と経歴は多くの人にとって憧れるようなモノであろうし、それに付随する多彩なオトモダチの存在、素晴らしいご家族、多芸な才をお持ちなのはよく分かった。だが本書のメインテーマである(と私か勝手に想像していた)日本人として国際社会と対峙する意味についての追求が決定的に欠落している。失礼なのは承知だが、言い訳めいた自慢話(それといくつかの「失敗」談)を聞かされたようで、味気ない読後感であった。
読んで分かった。全てが中途半端で「書きっぱなし」なのである。読み進めていくと突然一つの章が打ち切られ、次ページから新しい章が始まる。
「えっ、これだけ?」・・・章に結論がなく結局何を言いたいのかよく分からない。ほぼ全ての章がこの調子で、フラストレーションが溜まること甚だしい。
ページ数は出版社から制限されたのかも知れない。ならばトピックを絞り、本書の肝となるメッセージを有効に伝える努力をすべきだろう。それが身銭を切って本を買う読者への礼儀というものだ。
本書は様々な問いを立てている。「なぜ日本は国際社会でここまで軽視されるのか」、「国際人とは何か」・・・等々。だが筆者はこれらの問いに真摯な態度で答えようとしていない。確かに大蔵/財務省の世界銀行や米州開発銀行に対する姿勢の問題点は指摘されている。だが上記の問いに対して深く考察するという作業はパスして、筆者が遭遇した個人的体験を書き散らかしたに過ぎない。(まさに随筆だが、プロのエッセイストなら「いっしょにするな」と怒ること請け合いである。)
もし世銀や米開銀のエゲツない実情(これは確かに実体験だけにリアルである)を知りたい読者は、8章後半と9章を読めば済む。(これらの章とて、「えっ、これだけ?」なのだが)
筆者の出自と経歴は多くの人にとって憧れるようなモノであろうし、それに付随する多彩なオトモダチの存在、素晴らしいご家族、多芸な才をお持ちなのはよく分かった。だが本書のメインテーマである(と私か勝手に想像していた)日本人として国際社会と対峙する意味についての追求が決定的に欠落している。失礼なのは承知だが、言い訳めいた自慢話(それといくつかの「失敗」談)を聞かされたようで、味気ない読後感であった。
2008年11月8日に日本でレビュー済み
30分
元世界銀行シニアアドバイザーって言葉に惹かれて読んだ本。著者はオノヨーコの妹さんらしい。 すごいコネの持ち主です。
この本で感じたことって。
「コネって大事。政治力って大事。」
コネって存在するし、成り上がるにはより必要なものだと思った。
特に公的な機関てのは実績よりもコネで人を評価するのもしょうがないと思う。(評価が同じ軸じゃないし簡単ではないから。)
そんなところもリアルなところが書いてあった。
何年も勤務した後、大蔵省の人との打ち合わせにおいても。世銀での実績ではなく、誰のコネで入ったかどうかで紹介されるような話で著者も悔しい思いをしている。
本人はコネ(+実力ももちろん)で入ってるけれどね。
また世銀内で発言権を強めるためにも政治を意識する決意をするシーンがある。
あとは世銀の中で日本人が力、発言権をなぜもてないかの話はあった。
その理由は
・英語力の無さ
英語が出来ないことと、さらに西洋文化に馴染まないことを美徳とする向きもある。その辺が距離を縮められない。
・横のつながりを持てない
上司には甘えを持ち、対等な距離を持てず出身や年齢も違うと日本人同士であっても赤の他人になってしまう。
最後に。本書を読んで、
踊る大走査線「お前は上へ行け」
ドラゴン桜「世の中は頭のいいやつがルールを作ってる」
この辺を思い出した。コネや政治って言葉もこれからは少し考えてもいい問題だと思う。
この本は著者の人生に触れる感じだけど、読む価値あると思う。
元世界銀行シニアアドバイザーって言葉に惹かれて読んだ本。著者はオノヨーコの妹さんらしい。 すごいコネの持ち主です。
この本で感じたことって。
「コネって大事。政治力って大事。」
コネって存在するし、成り上がるにはより必要なものだと思った。
特に公的な機関てのは実績よりもコネで人を評価するのもしょうがないと思う。(評価が同じ軸じゃないし簡単ではないから。)
そんなところもリアルなところが書いてあった。
何年も勤務した後、大蔵省の人との打ち合わせにおいても。世銀での実績ではなく、誰のコネで入ったかどうかで紹介されるような話で著者も悔しい思いをしている。
本人はコネ(+実力ももちろん)で入ってるけれどね。
また世銀内で発言権を強めるためにも政治を意識する決意をするシーンがある。
あとは世銀の中で日本人が力、発言権をなぜもてないかの話はあった。
その理由は
・英語力の無さ
英語が出来ないことと、さらに西洋文化に馴染まないことを美徳とする向きもある。その辺が距離を縮められない。
・横のつながりを持てない
上司には甘えを持ち、対等な距離を持てず出身や年齢も違うと日本人同士であっても赤の他人になってしまう。
最後に。本書を読んで、
踊る大走査線「お前は上へ行け」
ドラゴン桜「世の中は頭のいいやつがルールを作ってる」
この辺を思い出した。コネや政治って言葉もこれからは少し考えてもいい問題だと思う。
この本は著者の人生に触れる感じだけど、読む価値あると思う。