米国側の情報戦略に揺れ動く北都とヴァジニアの内面とは裏腹に、連合軍の勢いが増し、枢軸側の劣勢が否めなくなってきた。そこへ連合国側の新たな戦局に対し、英国側の情報活動が活発に…いや、ややトリッキーな展開へと進んでいく。本編は、新たな情報作戦における英国情報部内部の駆け引きを中心にして、構成されているようだ。
やがて登場してくるMI6イベリア班長キムの知られざる素顔が・・・。
同時進行的に展開される、ゲシュタボの双子のハンセン兄弟、カナリス提督、聯盟通信ベルリン支局長の尾形を巻き込んだ拉致、脱走、国境越え、ペネロペの生まれ変わり(?)のホアナとの再会・・・
イベリアの雷鳴、遠ざかる祖国、燃える蜃気楼、そして暗い国境線と続くわけだが、次の展開が楽しみでしょうがない。明日は・・・どっちだ!
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暗い国境線 単行本 – 2005/12/1
逢坂 剛
(著)
英国将校の死体が身につけた"機密文書"の真偽を探れ!
無条件降伏を突きつけられたドイツ。ヒトラー最後の望みは、地中海沿岸に上陸する連合軍の返り討ちのみ。その目標はシシリー島、サルディニア島、それともギリシアか?枢軸国と連合国、史上最大の欺瞞工作が始まった。
愛と諜報の壮大なドラマ!
著者渾身のイベリア・シリーズ第4弾!
「わたしは、情報員である前に人間でありたい」第二次世界大戦下のスペイン・マドリードで、敵同士ながらも愛し合う北都昭平とヴァジニア。そして2人をつけ回すゲシュタポ将校ハンセン兄弟の魔の手。北都への想いと連合国への忠誠の狭間で、身を引き裂かれるヴァジニア。2人はその愛を全う出来るのか??
無条件降伏を突きつけられたドイツ。ヒトラー最後の望みは、地中海沿岸に上陸する連合軍の返り討ちのみ。その目標はシシリー島、サルディニア島、それともギリシアか?枢軸国と連合国、史上最大の欺瞞工作が始まった。
愛と諜報の壮大なドラマ!
著者渾身のイベリア・シリーズ第4弾!
「わたしは、情報員である前に人間でありたい」第二次世界大戦下のスペイン・マドリードで、敵同士ながらも愛し合う北都昭平とヴァジニア。そして2人をつけ回すゲシュタポ将校ハンセン兄弟の魔の手。北都への想いと連合国への忠誠の狭間で、身を引き裂かれるヴァジニア。2人はその愛を全う出来るのか??
- 本の長さ619ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104062131781
- ISBN-13978-4062131780
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 619ページ
- ISBN-10 : 4062131781
- ISBN-13 : 978-4062131780
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,091,290位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 275,405位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1943年東京都生まれ。中学時代から探偵小説、ハードボイルド小説を書きはじめ、’80年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’86~’87年、ギターとスペイン内戦を扱った『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2001年6月から2005年5月まで、日本推理作家協会理事長を務めた。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 剛爺コーナー (ISBN-13: 978-4062161060 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月3日に日本でレビュー済み
イベリアシリーズの第4作。今回は英軍による偽の将校の死体に偽造文書を持たせて枢軸側に流す有名な作戦に、主人公たちが絡む姿が描かれる。この辺になると北都が絡む余地は余りないため、少し無理な展開はあるものの、それでも舞台はスペイン・ドイツ・イギリスを目まぐるしく駆け回り、シリーズを通して読んでいれば十分楽しめる。この勢いで第5作に突入するつもりだ。
2008年5月30日に日本でレビュー済み
連合軍のシシリー島上陸作戦に先立って行われた,大掛かりな
欺瞞作戦。第二次世界大戦の諜報戦を描く作品でしばしば取り
上げられる有名な作戦だ。かなりの頁を使って説明しているので,
詳しく知りたい人には読み応えがあると思う。
ただし,これだけ美味しい素材を使いながら物語が今ひとつ盛り
上がらない。この作戦にしろ,カナリス提督にしろ,イギリスの
諜報部の内情にしろ,それぞれ本ができてしまうだけのエピソード
があるので,色々事細かに手を出した結果,肝心の主人公達の
活躍が少なくなってしまった。また,物語のメインストリームに
なる舞台が主人公達から遠く離れた所になっているため,北都達を
あちこち動かしても,その行動には何か無理を感じてしまう。
もっと話の内容を整理して欲しかった。
それと,このシリーズも4作目で登場人物はお馴染みの面々。
それぞれの立たされた「立場」を読者は殆ど知ってしまっている。
逢坂さんの小説の王道である,「謎の人物がいて,それが物語の
核心に絡んでくる…」という展開にならないのも痛い。登場人物の
やる事に意外性が無いのだ。
結局,素材は良いのだけど,それを生かし切れず本作はどこか消化
不良の出来になってしまった。前作は切れ味鋭い良作だったのに
残念。
欺瞞作戦。第二次世界大戦の諜報戦を描く作品でしばしば取り
上げられる有名な作戦だ。かなりの頁を使って説明しているので,
詳しく知りたい人には読み応えがあると思う。
ただし,これだけ美味しい素材を使いながら物語が今ひとつ盛り
上がらない。この作戦にしろ,カナリス提督にしろ,イギリスの
諜報部の内情にしろ,それぞれ本ができてしまうだけのエピソード
があるので,色々事細かに手を出した結果,肝心の主人公達の
活躍が少なくなってしまった。また,物語のメインストリームに
なる舞台が主人公達から遠く離れた所になっているため,北都達を
あちこち動かしても,その行動には何か無理を感じてしまう。
もっと話の内容を整理して欲しかった。
それと,このシリーズも4作目で登場人物はお馴染みの面々。
それぞれの立たされた「立場」を読者は殆ど知ってしまっている。
逢坂さんの小説の王道である,「謎の人物がいて,それが物語の
核心に絡んでくる…」という展開にならないのも痛い。登場人物の
やる事に意外性が無いのだ。
結局,素材は良いのだけど,それを生かし切れず本作はどこか消化
不良の出来になってしまった。前作は切れ味鋭い良作だったのに
残念。
2006年12月14日に日本でレビュー済み
シリーズ1作目から読まないと分からないと思うので
この一冊のみ読むのはオススメできません。
シリーズの中では、時間の進行が遅く、いまいちだったように思います。
今までのようなドキドキ感が残念ながら足りなかったけれど
今後もこのシリーズを読みたいので、次回作に期待。
この一冊のみ読むのはオススメできません。
シリーズの中では、時間の進行が遅く、いまいちだったように思います。
今までのようなドキドキ感が残念ながら足りなかったけれど
今後もこのシリーズを読みたいので、次回作に期待。
2006年2月10日に日本でレビュー済み
第二次世界大戦の北アフリカを制圧した連合軍の上陸先は、どこか?
偽装するためのイギリスのスパイの工作、それを探るドイツのスパイ。その争いに巻き込まれた、主人公の日本人スパイと、恋人。
そしてアメリカのスパイも入り乱れて、秘密とその真偽をめぐる諜報戦を繰り広げます。
シリーズものなので(イベリア・シリーズの4弾目)、この本から読むのは、お勧めできません。以前の作品に比較し、派手は争いや当時のスペインの模様、ドイツの様子は薄めでした。前半は、イギリスのスパイさんたち工作の様子が、詳細に描かれています。後半は、主人公と、その恋人、ドイツのスパイたちが、真偽を探るため、推理する、調べる、が中心になります。ちょっと、主人公の活躍も少なめ(?)なのが、残念でした。
偽装するためのイギリスのスパイの工作、それを探るドイツのスパイ。その争いに巻き込まれた、主人公の日本人スパイと、恋人。
そしてアメリカのスパイも入り乱れて、秘密とその真偽をめぐる諜報戦を繰り広げます。
シリーズものなので(イベリア・シリーズの4弾目)、この本から読むのは、お勧めできません。以前の作品に比較し、派手は争いや当時のスペインの模様、ドイツの様子は薄めでした。前半は、イギリスのスパイさんたち工作の様子が、詳細に描かれています。後半は、主人公と、その恋人、ドイツのスパイたちが、真偽を探るため、推理する、調べる、が中心になります。ちょっと、主人公の活躍も少なめ(?)なのが、残念でした。