本格ミステリと漫才の密接な関係から、熱い猛虎ファンとしての試合分析まで、多岐にわたるテーマが満載されているエッセイ集で、楽しめる本。
本格ミステリーの面白さは、魅力的な謎が解き明かされた時、事件の意外な真相に「えっ!」と驚くと同時に「なるほど!」と腑に落ちる快感にある。この二つの効果を達成するための手段が、トリックとロジック(論理性)である。そして、この二大要素は、漫才でいうボケとツッコミに対応している。
大阪が〈映画ロケ〉になための策は一つしかない。よその街が「とても真似できません」というほど大胆なことをやってしまうこと。それだけの覚悟を持たなくては、成功の甘い果実は手に入らない。御堂筋の真ん中で、ビルより高く火柱が上がる爆発シーンの撮影が許可できるというのなら、初めて勝算が出てくるだろう。
シリーズ第4戦、あのベテラン金本が「自分も(赤星のように)監督に抱かれてみたかった」と言った。ファンは、監督の言葉を通して、以前よりもきびしく丁寧に野球を観る目が養われた。
「あろうことか(あるまいことか)タイガースが2005年にもリーグ優勝(三年間に二回も)をしてしまった」想定外のことであった。プロ野球に関心のない編集担当者にタイガースに関するエッセー集〈Eye of the Tiger〉は、とらファンでなくても、すとん、すとんと読者の心に「ユーモアとエスプリの効いたせりふ」が快く入ってくる(雅)
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謎は解ける方が魅力的 有栖川有栖エッセイ集 単行本 – 2006/1/20
有栖川 有栖
(著)
本格ミステリ作家有栖川有栖エッセイ集!!日常は「本格ミステリ作家の目」を通すと、どのように見えているのか?
- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/1/20
- ISBN-104062132842
- ISBN-13978-4062132848
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/1/20)
- 発売日 : 2006/1/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 306ページ
- ISBN-10 : 4062132842
- ISBN-13 : 978-4062132848
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,234,710位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,841位近現代日本のエッセー・随筆
- - 109,308位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、大阪生まれ。1989年、『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾る。以後、精力的に作品を発表し、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本 推理作家協会賞を受賞。2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞した。精緻なロジックを積み重ね、構築した世界そのものをひっくり返 してみせる鮮やかな手腕と、物語性豊かなその作品は、世代を問わず常に読み手を魅了しつづけている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 闇の喇叭 (ISBN-13: 978-4652086353 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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