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帝都衛星軌道 単行本 – 2006/5/26
- 本の長さ358ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/5/26
- ISBN-104062134144
- ISBN-13978-4062134149
商品の説明
出版社からのコメント
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/5/26)
- 発売日 : 2006/5/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 358ページ
- ISBN-10 : 4062134144
- ISBN-13 : 978-4062134149
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,432,929位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 328,297位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
島田 荘司 1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。
1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー。アジアを中心に海外でもその作品は数多く翻訳されベストセラーとなっている。
国内で本格ミステリーの代表的作家であるばかりでなく、アジア各国でも「推理之神(GOD OF MYSTERY)」と尊敬されている。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している。
Soji Shimada
Soji Shimada was born in 1948 in Hiroshima, Japan.
After graduating from Musashino Art University in Tokyo, he makes his sensational debut with ""The Tokyo Zodiac Murders"" in 1981.
He is regarded as one of the leading figures of Logic (Honkaku) Mystery in Japan, and is even revered as the ""God of Mystery"" throughout Asia.
His works have been translated into Chinese, Korean, Thai, French, and English.
Mr.Shimada is also an ardent promoter of blossoming mystery authors, and recently inaugurated ""The City of Roses Fukuyama Mystery Award Competition"" in his hometown and ""The Soji Shimada Logic Mystery Award Competition"" with Taiwan's Crown Publishing Company.
He serves on the selection committee for both competitions.
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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それから6年後が後編です。妻が自分の意思で去ったことは分かっても、理由がまったく分からない夫は妻の過去を探し求めて、そのワケを知ることができます。
最後は泣きました。夫婦とか、親子とか、そのあたりのことは私だっていろいろ考えるけれど、とにかく国吉と紺野が互いに分かりあえたこと、美砂子の最後は充たされていたであろうこと、そしてそして・・・ そして、東京だけが碁盤目でなく円軌道の路線である理由と、ジャングル東京の地下道の話、これがまたとんでもなく面白く、人情と哀愁と絡んで、やっぱり島田さんだと思いました(^.^
この壮大なスケールの詩美性。ここに新本格作品と同系列には比べられない島田の本質がある。
ホームレス暮らしだった男と、詐欺師の男の話。
ホームレスが行路病院をたらい回しにされる様子や、詐欺の手口が詳細に描かれ、
作家の情報収集能力は大したものだなと感心させられる。
そして社会の底辺、暗部で生きていく人々の様子が印象に残る。
芥川賞を受賞した西村賢太氏の『苦役列車』を読んで、この中編を思い出した。
推理小説の間に挟まれたことで、多くの読者には「何この作品?」と
感じさせたかもしれないが、『苦役列車』のように東京の底辺で生活する人々を
描いた作品だと考えれば納得できるのではないだろうか。
(ただし『苦役列車』とは文体も視点も異なるので、あくまで別の作品として読むのがいい)
それが山手線を舞台とした推理小説の間に挟まれているわけだ。
『苦役列車』は私小説だが、この作者は作家としての地位を確立して
もう長いから、自分の体験がそんなに入っているわけではないだろう。
それでもこんな救いのない底辺で生活する人々を描けるものなのだなと思った。
ファン最大のミステリー。
ミステリですらない無関係な中篇作品が謎だ
それにしても誘拐というテーマとあの犯人の動機は個人的に相容れない
作者買い人向けの作品
地を這うように生きる人間は、まさに虫、
『ジャングルの虫たち』だった。
賢く立ち回り相手を落とすための落とし穴を掘っていたつもりが、
いつか自分もその穴に落ちてしまう。
「情けは人のためならず」ならぬ「悪事は人のためならず」というところか。
上京し、少なからず東京、新宿という街で遊んだ人、
特に多少なりとも挫折を味わった人とっては心に染みる一遍。
また「帝都衛星軌道」の間に入れられていたことで、
物語にも厚みを感じることができた。
「異邦の騎士」「アトポス」など昔はたくさん読んでいたが、
久しぶりに読んだ島田荘司は面白かった。