『アンパンマン』で有名な、やなせたかし氏が、西原さんを評して、漫書家と呼んでいました。
実に上手いこと仰る、と思いました。
『サイバラ茸』という、共作の西原さんの挿絵、嵌めこみ絵だけをとりだした作品集ですが、実にこれが、エッセイになっていますね。
勿論、彼女のキャラである、禁断の境界線を踏み越えたような破壊的な味付けですが。
本書には
『煮え煮えアジアパー伝』２００５年
『らんぼう』２００２年
『どばくちさいゆうき』２００１年
『サイバラ式』２００１年
『サクサクさーくる』２００１年
が納められています。
やはり、鴨ちゃんとの共作、アジアパー伝が特に魅力的です。
絵も凄まじさを増して、鴨ちゃんの手足はタコの足のように描かれます。
ＴＶで、サイバラさんが鴨ちゃんのことを語っているのを拝見しましたが、鴨ちゃんの人柄は愛し、病気を憎んでいるようでした。
彼女の内部感情がデフォルメされており、破壊的な絵も内面を表す表現に当たるのかという印象を持っています。
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