第一回小泉訪朝の数ヶ月前から、北朝鮮は「日本に帰りたいか?」と言う質問を頻繁に拉致被害者全員にしていた。その都度、蓮池さん夫妻、地村さん夫妻、曽我ひとみさんは「私は北朝鮮にいて幸せです。日本には行きたくありません。」と常に答えていた(もちろん本心は逆)。この応答によって北朝鮮はこれらの5人は裏切らないだろうと確信して帰国者として選んだのである。この「テスト」の過程で本音(「日本に行きたい」)を言ってしまった他の拉致被害者(横田めぐみさんなど)は、帰国者に選ばれなかったのである。
2002年にFBIは、北朝鮮の偽ドルや偽タバコを摘発するために、偽のマフィアを組織して北朝鮮のマフィアと数年間取引をした。そして2005年8月、偽マフィアの親分の娘の結婚式をでっち上げ、船上パーティーに北朝鮮マフィアを招待した。北朝鮮マフィアが船に乗ったところで、FBIが全員を逮捕。その後の取調べで、北朝鮮がマカオでマネーロンダリングしていることを突き止め、口座を凍結した。
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外交敗北−日朝首脳会談と日米同盟の真実 単行本 – 2006/7/4
重村 智計
(著)
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日本国民は国家の秘密外交を許さなかった!北朝鮮と日本で「国家の英雄」となるべく国交正常化交渉を重ねたミスターXと外務省担当局長。歴史的小泉訪朝に潜む政治の落とし穴の真相が今はじめて明かされる
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/7/4
- ISBN-104062135051
- ISBN-13978-4062135054
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/7/4)
- 発売日 : 2006/7/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 270ページ
- ISBN-10 : 4062135051
- ISBN-13 : 978-4062135054
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,064,183位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1945年、中国・遼寧省生まれ。早稲田大学国際教養学部教授。鹿児島県沖永良部島出身。早稲田大学卒業後シェル石油勤務から、71年に毎日新聞社入社。75年高麗大学に留学、79~85年ソウル特派員。85年に米スタンフォード大学研究員、89~94年ワシントン特派員のち論説委員、拓殖大学教授などを歴任(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『金正恩が消える日 (ISBN-10: 4022731001)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2006年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北朝鮮に関する外交で
一般の方が分からない事項を
分かりやすく説明してくれたのは
ジャーナリストとして評価に値する。
しかし、この著者がなにをもって『敗北』と
しているのかはつまるところ
《アメリカを怒らせたこと》
一点のみ。
そのことは、終章に掛けてさまざまに論じている。
『外交はグローバルな視点で行うべき』や
『心情倫理と責任論理の葛藤』
『外交と工作』
『外交は国会対策とは違う』
『外交は理解可能性を高める作業』
などの国際政治での姿勢には「ハッ」とさせられたが
終章の『日米同盟はなぜ必要か』には
怒りがこみ上げてきた。
結局は勝ち馬に乗れってことですか?
一般の方が分からない事項を
分かりやすく説明してくれたのは
ジャーナリストとして評価に値する。
しかし、この著者がなにをもって『敗北』と
しているのかはつまるところ
《アメリカを怒らせたこと》
一点のみ。
そのことは、終章に掛けてさまざまに論じている。
『外交はグローバルな視点で行うべき』や
『心情倫理と責任論理の葛藤』
『外交と工作』
『外交は国会対策とは違う』
『外交は理解可能性を高める作業』
などの国際政治での姿勢には「ハッ」とさせられたが
終章の『日米同盟はなぜ必要か』には
怒りがこみ上げてきた。
結局は勝ち馬に乗れってことですか?
2018年8月15日に日本でレビュー済み
日本の政治家や外交官は外交を行わず常に「お願い」に終始した。
国民の命を救うための厳しい駆け引きや制裁よりも相手の「ご機嫌取り」を優先させる。
それは「北朝鮮を怒らせない」「追い詰めない」「関係を悪化させない」「相手の立場を考える」など
すべて国会対策的な言動を取り続けた。これは野党の大物政治家と深い個人的関係を結べば法案が通る、
という永田町の考え方だ。
国家同士の外交では成り立たない。外交とは相手国を困らせて、困った立場に追い込んでこちらの要求を
呑ませることである。
永田町の国会対策的な手法では、その個人が失脚すればもう交渉は吹っ飛ぶ。
その個人関係に全てを頼ると、相手を失脚させないことを目的に経済支援などを決定する。
よって、日本の対北朝鮮外交はそのカウンター・パートとなった北朝鮮高官の出世を助けるために行われて
きた、と言っても過言ではないだろう(157-159頁)
少し意訳もあるけれど、以上の箇所がもっとも印象に残ったところ。日本外交は外交ではなく、「お願い」をして
きただけなのだと。はっきり要求することもなく、拉致被害者全員の帰国を要求したことも一度としてない。
2002年の日朝首脳会談時にはっきりと全員帰国を言えば、日本の経済支援が欲しい、日本の後ろ盾があれば
米国からの軍事攻撃をさけられる、何としてでも日本と国交を正常化せねばと考えていた北朝鮮は結局はそれを
呑むしかなかったわけである。
それでも小泉は急落した内閣支持率を上げんとせんがために、小泉側も日朝首脳会談の開催を欲し、北朝鮮の
置かれた立場を分析もせず、拉致事件を棚上げにして、日朝平壌宣言と言う「植民地支配の謝罪」とその事実上
の賠償金である至れり尽くせりの「経済支援」のみが記載された外交文書を結んできたわけである。小泉に
よい評価を与えるのはハッキリ言って無理である。逆に拉致被害者全員の帰国を遅らせてきた第一級の戦犯とも
いえよう。
この日朝平壌宣言には「拉致」という言葉の言及もなく、日朝に国交がなかったからこそ起こった「遺憾な問題」
として扱われた、遺憾程度の問題ではないでしょう、と言いたい!
著者も本書で主張しているが、国益とは国民の利益であって、国民の生命・安全が最優先の国益である。
それをまったく省みずに無視し続けた日本「外交」は外交敗北でもあるし、そもそも外交ですらなかった
わけだ。本書はぜひ一読の価値があると思う。ただ現在首相を形式的に務めている、安倍に高い評価
を与えているのは疑問。安倍のイニシアティブで2002年に帰国した拉致被害者5人が帰国しなかったのだと。
これには大いに疑問。当時官房副長官を務めていた安倍も被害者5人は帰国させる予定だったのではないか。
それが蓮池薫氏のイニシアティブで北朝鮮に帰国しない方針になった、というのが真相では❓当時彼らは子
供たちを北朝鮮に人質に取られており、帰国する方針、というか帰国せざるをえなかったというのが正しい。
それを蓮池薫氏の「賭け」とも言うべき戦略的判断で北朝鮮に戻らない、ということになったのではないか❓
その彼らの発言を受けて、それでも北朝鮮に戻すべきだと主張する当時のアジア大洋州局長田中均を制して、
安倍や中山などが戻さないという声を挙げたというのが正しいのではないか。ここが全く分からない。ただ
一つ言えることは、政治家も外交官も自分の手柄は大仰に言い、書き立てる。安倍も中山も自らそのように
主張していないという事は、やはり蓮池薫氏のイニシアティブだったんだろうな、と思う。この点のみが
唯一疑問を感じた点。ひたすら安倍を礼賛する著者は、この点のみ事実の丹念な確認を忘れたのかもしれない。
私もこの点に関してはっきりとした一次資料に当たれていない。確か蓮池薫氏の兄である蓮池透氏が書いた、
講談社から出した「安倍晋三と冷血な面々」という煽情的な著書で少し記載されていたのを確認したのみ。
安倍や小泉を含めて、結局は弱腰の日本政府である。彼らのイニシアティブで、一時帰国させますという
条件で5人を日本に帰国させた、その北朝鮮との約束を破るのだという積極的な行動が取れるとは思えない。
著者はどの程度の確認をして本書の該当箇所の記述をしたのか❓ここだけは少し疑問だ。もちろん私も
はっきりと確認できたわけではないので、著者の主張の方が正しいかもしれない。詳しく知っている方が
いればぜひ教えて頂きたい。本書の些末な部分に文字数を使ってしまった。申し訳ない。
しかし、いたずらな安倍礼賛の点を除けば、本当に読む価値のある本。よって5点をつけたい。
国民の命を救うための厳しい駆け引きや制裁よりも相手の「ご機嫌取り」を優先させる。
それは「北朝鮮を怒らせない」「追い詰めない」「関係を悪化させない」「相手の立場を考える」など
すべて国会対策的な言動を取り続けた。これは野党の大物政治家と深い個人的関係を結べば法案が通る、
という永田町の考え方だ。
国家同士の外交では成り立たない。外交とは相手国を困らせて、困った立場に追い込んでこちらの要求を
呑ませることである。
永田町の国会対策的な手法では、その個人が失脚すればもう交渉は吹っ飛ぶ。
その個人関係に全てを頼ると、相手を失脚させないことを目的に経済支援などを決定する。
よって、日本の対北朝鮮外交はそのカウンター・パートとなった北朝鮮高官の出世を助けるために行われて
きた、と言っても過言ではないだろう(157-159頁)
少し意訳もあるけれど、以上の箇所がもっとも印象に残ったところ。日本外交は外交ではなく、「お願い」をして
きただけなのだと。はっきり要求することもなく、拉致被害者全員の帰国を要求したことも一度としてない。
2002年の日朝首脳会談時にはっきりと全員帰国を言えば、日本の経済支援が欲しい、日本の後ろ盾があれば
米国からの軍事攻撃をさけられる、何としてでも日本と国交を正常化せねばと考えていた北朝鮮は結局はそれを
呑むしかなかったわけである。
それでも小泉は急落した内閣支持率を上げんとせんがために、小泉側も日朝首脳会談の開催を欲し、北朝鮮の
置かれた立場を分析もせず、拉致事件を棚上げにして、日朝平壌宣言と言う「植民地支配の謝罪」とその事実上
の賠償金である至れり尽くせりの「経済支援」のみが記載された外交文書を結んできたわけである。小泉に
よい評価を与えるのはハッキリ言って無理である。逆に拉致被害者全員の帰国を遅らせてきた第一級の戦犯とも
いえよう。
この日朝平壌宣言には「拉致」という言葉の言及もなく、日朝に国交がなかったからこそ起こった「遺憾な問題」
として扱われた、遺憾程度の問題ではないでしょう、と言いたい!
著者も本書で主張しているが、国益とは国民の利益であって、国民の生命・安全が最優先の国益である。
それをまったく省みずに無視し続けた日本「外交」は外交敗北でもあるし、そもそも外交ですらなかった
わけだ。本書はぜひ一読の価値があると思う。ただ現在首相を形式的に務めている、安倍に高い評価
を与えているのは疑問。安倍のイニシアティブで2002年に帰国した拉致被害者5人が帰国しなかったのだと。
これには大いに疑問。当時官房副長官を務めていた安倍も被害者5人は帰国させる予定だったのではないか。
それが蓮池薫氏のイニシアティブで北朝鮮に帰国しない方針になった、というのが真相では❓当時彼らは子
供たちを北朝鮮に人質に取られており、帰国する方針、というか帰国せざるをえなかったというのが正しい。
それを蓮池薫氏の「賭け」とも言うべき戦略的判断で北朝鮮に戻らない、ということになったのではないか❓
その彼らの発言を受けて、それでも北朝鮮に戻すべきだと主張する当時のアジア大洋州局長田中均を制して、
安倍や中山などが戻さないという声を挙げたというのが正しいのではないか。ここが全く分からない。ただ
一つ言えることは、政治家も外交官も自分の手柄は大仰に言い、書き立てる。安倍も中山も自らそのように
主張していないという事は、やはり蓮池薫氏のイニシアティブだったんだろうな、と思う。この点のみが
唯一疑問を感じた点。ひたすら安倍を礼賛する著者は、この点のみ事実の丹念な確認を忘れたのかもしれない。
私もこの点に関してはっきりとした一次資料に当たれていない。確か蓮池薫氏の兄である蓮池透氏が書いた、
講談社から出した「安倍晋三と冷血な面々」という煽情的な著書で少し記載されていたのを確認したのみ。
安倍や小泉を含めて、結局は弱腰の日本政府である。彼らのイニシアティブで、一時帰国させますという
条件で5人を日本に帰国させた、その北朝鮮との約束を破るのだという積極的な行動が取れるとは思えない。
著者はどの程度の確認をして本書の該当箇所の記述をしたのか❓ここだけは少し疑問だ。もちろん私も
はっきりと確認できたわけではないので、著者の主張の方が正しいかもしれない。詳しく知っている方が
いればぜひ教えて頂きたい。本書の些末な部分に文字数を使ってしまった。申し訳ない。
しかし、いたずらな安倍礼賛の点を除けば、本当に読む価値のある本。よって5点をつけたい。
2006年7月12日に日本でレビュー済み
小泉首相の対北朝鮮外交の内幕暴露本で、噂の「ミスターX」が金チョルという偽名の国家安全保衛部第一副部長だったとする。
著者はまずそれを問題視するが、旧ソ連時代から米国が秘密警察の実力者を相手にすることはよくあることで、角を立てるほどのことでもない。
それ以外は、「ミスターX」との密約など、すでに新聞や週刊誌で報じられたことで目新しいものはない。
気になるのは、福田官房長官ー田中均外務省局長が外交的失敗をしたかのように描き、反対に安部官房副長官(当時)を持ち上げている点だ。責任者は小泉首相であるから、これは偏った見方だ。
安部氏を次期首相に押す政治的キャンペーンと受け取られかねない。
それに、蓮池氏らを取り戻した小泉外交は国民の大多数が支持しており、敗北などというのは著者の独りよがりに聞こえる。
「横田めぐみさんは生きている」と、著者の以前からの主張を繰り返しているが、安部氏との絡みでいろいろ疑問視されている偽遺骨説や、先ごろフジテレビで嘘発言が問題になった安明進元北朝鮮工作員の証言に基づいたもので、うのみにはできない。
スクープに惹かれて買ったが、冷静で客観的な議論は期待はずれに終わった。
著者はまずそれを問題視するが、旧ソ連時代から米国が秘密警察の実力者を相手にすることはよくあることで、角を立てるほどのことでもない。
それ以外は、「ミスターX」との密約など、すでに新聞や週刊誌で報じられたことで目新しいものはない。
気になるのは、福田官房長官ー田中均外務省局長が外交的失敗をしたかのように描き、反対に安部官房副長官(当時)を持ち上げている点だ。責任者は小泉首相であるから、これは偏った見方だ。
安部氏を次期首相に押す政治的キャンペーンと受け取られかねない。
それに、蓮池氏らを取り戻した小泉外交は国民の大多数が支持しており、敗北などというのは著者の独りよがりに聞こえる。
「横田めぐみさんは生きている」と、著者の以前からの主張を繰り返しているが、安部氏との絡みでいろいろ疑問視されている偽遺骨説や、先ごろフジテレビで嘘発言が問題になった安明進元北朝鮮工作員の証言に基づいたもので、うのみにはできない。
スクープに惹かれて買ったが、冷静で客観的な議論は期待はずれに終わった。
2006年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日朝首脳会談を含む日朝問題の外交交渉についてのノンフィクションであるが、まるで推理小説を読んだかのような読後感が得られる。
本書の表紙の右の方で着席しようとしてる男、"ミスターX"は、日朝首脳会談を行うにあたり、外務省が北朝鮮側の窓口として交渉していた男である。著者は日本の政治家、外務省が行ってきた外交交渉は「国会対策的外交」と切り捨てる。過去に拉致被害者を取り戻すチャンスを逃し、日朝首脳会談開催において米国を取り巻く状況を見誤り、対北朝鮮でも正式外交ルートではないこのミスターXと交渉したことで十分な成果が挙げられなかったのだと言う。つまり「外交敗北」と言うわけである。
元ジャーナリストとして新聞、テレビが報じない裏側にせまったという意味で内容の濃い書籍である。ただし、単に突っ走っているだけの安倍晋三を高く評価している点には極めて違和感を感じる。安倍に対してはもう少し深く洞察すべきではないか。この点は大変残念である。
本書の表紙の右の方で着席しようとしてる男、"ミスターX"は、日朝首脳会談を行うにあたり、外務省が北朝鮮側の窓口として交渉していた男である。著者は日本の政治家、外務省が行ってきた外交交渉は「国会対策的外交」と切り捨てる。過去に拉致被害者を取り戻すチャンスを逃し、日朝首脳会談開催において米国を取り巻く状況を見誤り、対北朝鮮でも正式外交ルートではないこのミスターXと交渉したことで十分な成果が挙げられなかったのだと言う。つまり「外交敗北」と言うわけである。
元ジャーナリストとして新聞、テレビが報じない裏側にせまったという意味で内容の濃い書籍である。ただし、単に突っ走っているだけの安倍晋三を高く評価している点には極めて違和感を感じる。安倍に対してはもう少し深く洞察すべきではないか。この点は大変残念である。
2007年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北朝鮮に対する日本政府の失策が綴られている。
分析を元に詳細を描き熱のこもった文章が続く。
ただし、これはあくまで側面の一つであり、
全面的に信用してよいのだろうか、との警戒心も残る。
それは、全てが事後検証であり、未来の予測ではないから。
この手の本を読むと、いつも反対側に
位置するかたの本を読みたくなってしまうのは性なのでしょうか。
分析を元に詳細を描き熱のこもった文章が続く。
ただし、これはあくまで側面の一つであり、
全面的に信用してよいのだろうか、との警戒心も残る。
それは、全てが事後検証であり、未来の予測ではないから。
この手の本を読むと、いつも反対側に
位置するかたの本を読みたくなってしまうのは性なのでしょうか。
2007年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もともと新聞記者であった筆者のため、初めから最後まで文章構成、内容、読みやすさは抜群です。「外交」について、初めてその本質が理解できたように思います。そして、筆者の主観を述べるのではなく、取材に基づいた事実を書くということがどういうことなのか理解できたような気がします。
私は、末端の同業者ですが、国を動かす、国のために仕事をする、そんな仕事にも携わってみたいと思うようになりました。
私は、末端の同業者ですが、国を動かす、国のために仕事をする、そんな仕事にも携わってみたいと思うようになりました。
2006年7月23日に日本でレビュー済み
日朝首脳会談を巡る一連の動きを追った本です。
交渉の端緒から結果までを−筆者の取材も加味して−
振り返るという形を取っています。
実際の所、他の媒体等で既知の事実も含まれているとは
思いますが、この会談の「何が問題で、その結果何を得たのか」を
知るには良い一冊だと思います。
ただ問題は−事が事なので理解は出来るが−情報源が明示されて
ないため、何処まで信用して良いのか判断に迷うのです。
(特に平壌発情報は−筆者の言葉を借りれば「私が平壌の高官に
聞いたとことによると・・・」なので−真偽の見極めが困難だと思う)
首脳会談そのものについては賛否が別れると思いますが
少なくともこの本を読めば、切らなくて良いカードを切ったが故
かえって日本を不利な立場に追い込んだ外務省と一部政治屋
(政治家とは呼べないという筆者の立場に賛成)による国益の
棄損がよく分かります。
加えて、北朝鮮の仕組みについても交渉過程の説明と併せ
述べられているので、彼の国についても一定の情報を得ることが
出来ます。
センセーショナルな報道に煽られ・引きずられない為にも
一読する価値はあると考える次第です。
交渉の端緒から結果までを−筆者の取材も加味して−
振り返るという形を取っています。
実際の所、他の媒体等で既知の事実も含まれているとは
思いますが、この会談の「何が問題で、その結果何を得たのか」を
知るには良い一冊だと思います。
ただ問題は−事が事なので理解は出来るが−情報源が明示されて
ないため、何処まで信用して良いのか判断に迷うのです。
(特に平壌発情報は−筆者の言葉を借りれば「私が平壌の高官に
聞いたとことによると・・・」なので−真偽の見極めが困難だと思う)
首脳会談そのものについては賛否が別れると思いますが
少なくともこの本を読めば、切らなくて良いカードを切ったが故
かえって日本を不利な立場に追い込んだ外務省と一部政治屋
(政治家とは呼べないという筆者の立場に賛成)による国益の
棄損がよく分かります。
加えて、北朝鮮の仕組みについても交渉過程の説明と併せ
述べられているので、彼の国についても一定の情報を得ることが
出来ます。
センセーショナルな報道に煽られ・引きずられない為にも
一読する価値はあると考える次第です。