「『近代文学』と称せられたアニメのノベライズ作品だけになっ」たにっほん文学を讚え、「それ以外の文学はというか書かれたものは売れないから駄目」と言い「まぐれで売れると『あれは文学ではない』と言って弾圧」し「雰囲気で数字を使」い「言ったことをすぐ忘れ、立場もころころ変える」「第一党のくせにマイノリティを称」し「独裁者が国家をのっとった後もずっと反権力ブリッコをして」いるおんたこども。そんなロリコンおんたこたちと笙野頼子の闘いは続いている!
そもそも、この小説が発表された時の某誌上の合評がすごくて、文壇内の立場を利用してめちゃくちゃ書いてるだけ、読者なんかいないみたい、なめきって許されてる……みたいなことを男たちが語って、曰く、長々書いてるけど、結局「おんたこって何?」……あんたたちだよ。
後書き(「困惑した読者のための本作取説」ほらね、読者いるし)によれば、この作品を第一部として第三部まで続き、番外篇も書かれるらしいが、予定調和的な世界観はない。作者自身、常に自身の文学を問い続け、己の狂気や幻想と向きあい、安穏とした私小説作家に留まろうとはしない。揺らぎながらも疾走するその生きざまが、熱く胸を打つのだ。
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だいにっほん、おんたこめいわく史 単行本(ソフトカバー) – 2006/8/19
笙野 頼子
(著)
戦い続ける前衛のさらなる奇書! ロリコンで成り上がり、憲法を地上げ! 美少女を官軍化し遊廓を復活! 反権力を自称。その名は、おんたこ! 世相の病的心性を近未来に託して描く、前衛の奇書
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/8/19
- ISBN-104062135248
- ISBN-13978-4062135245
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/8/19)
- 発売日 : 2006/8/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 223ページ
- ISBN-10 : 4062135248
- ISBN-13 : 978-4062135245
- Amazon 売れ筋ランキング: - 47,042位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,186位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。81年「極楽」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年 「二百回忌」で三島賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オ ブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、以上の各賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 海底八幡宮 (ISBN-13: 978-4309019376 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年11月11日に日本でレビュー済み
この作者のことを最近まで知らなかったのですがこれには飛びつきました
お上品な文学(別名 売れセン狙い)が横行している今この作者はただものではない
お上品な文学(別名 売れセン狙い)が横行している今この作者はただものではない
2006年11月8日に日本でレビュー済み
今後の展開がおおいに楽しみ。
格差拡大、いじめ、天災、環境破壊・・・ほんとうは地獄よりも恐ろしい現実なのに、マスメディアは売れることだけを目標に現実を演出している。その実相をつかもうと、ブスを武器に支配層に挑む。怒りが文学の原点、だということを思い出させてくれる作品。今後も一層、支配の実相を面白おかしく見せてくれることを期待する。巻末の解説的取説は、ホンのおまけ。
格差拡大、いじめ、天災、環境破壊・・・ほんとうは地獄よりも恐ろしい現実なのに、マスメディアは売れることだけを目標に現実を演出している。その実相をつかもうと、ブスを武器に支配層に挑む。怒りが文学の原点、だということを思い出させてくれる作品。今後も一層、支配の実相を面白おかしく見せてくれることを期待する。巻末の解説的取説は、ホンのおまけ。