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五月のガザ (MouRa) 単行本 – 2006/9/16
押原 譲
(著)
衝撃出版!!
瓦礫のなかの憎しみと哄笑!
イスラエルの圧倒的な武力を前に、それでもたくましく生きる人びと。
銃弾を潜り、肉声に耳を傾け、素顔を撮った入魂のフォト・エッセイ
アル・ナジャール病院前は人であふれていた。……担架の負傷者とともに男に抱かれて出てきたのは明らかに13、4歳くらいの男の子だ。「どけどけ、道を空けろ、急げ」という怒声が飛びかうなか、目の前を運ばれていくその子の顔を見てぞっとした。右目を一発で撃ち抜かれている。イスラエルのスナイパーの仕業だ。即死だっただろう。弾丸が貫通したショックからなのだろうか、大きくゆがんだ顔が生々しい。続いて毛布で包まれた遺体が運びこまれた。毛布の端から長い黒髪が垂れ下がっている。14、5歳の女の子のようだ。なぜこんな子どもをターゲットにするのか。——<本文より>
瓦礫のなかの憎しみと哄笑!
イスラエルの圧倒的な武力を前に、それでもたくましく生きる人びと。
銃弾を潜り、肉声に耳を傾け、素顔を撮った入魂のフォト・エッセイ
アル・ナジャール病院前は人であふれていた。……担架の負傷者とともに男に抱かれて出てきたのは明らかに13、4歳くらいの男の子だ。「どけどけ、道を空けろ、急げ」という怒声が飛びかうなか、目の前を運ばれていくその子の顔を見てぞっとした。右目を一発で撃ち抜かれている。イスラエルのスナイパーの仕業だ。即死だっただろう。弾丸が貫通したショックからなのだろうか、大きくゆがんだ顔が生々しい。続いて毛布で包まれた遺体が運びこまれた。毛布の端から長い黒髪が垂れ下がっている。14、5歳の女の子のようだ。なぜこんな子どもをターゲットにするのか。——<本文より>
- 本の長さ381ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/9/16
- ISBN-104062136198
- ISBN-13978-4062136198
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/9/16)
- 発売日 : 2006/9/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 381ページ
- ISBN-10 : 4062136198
- ISBN-13 : 978-4062136198
- Amazon 売れ筋ランキング: - 931,713位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,770位海外旅行ガイド (本)
- - 26,475位エッセー・随筆 (本)
- - 60,275位歴史・地理 (本)
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2021年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現地の緊迫感が伝わる内容。その中に現地の人々の生活感も伝わってくる。我々が普段接する日本メディアが熱心には伝えないこと、矛盾、不条理、ぜひ世の人々に読んでもらいたい。
2015年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今 自分が生きてる、離れた場所での現実、写真と文章がしみいりました。
天木さんのHPで、本書のことを知りました。
忘れないでいようと、思うことの一つになりました。
天木さんのHPで、本書のことを知りました。
忘れないでいようと、思うことの一つになりました。
2010年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フリーのフォトジャーナリストである著者のパレスチナ潜入記。
準備段階から潜入、脱出までの記録を写真と共に克明に綴っている。
過酷で悲惨な状況とその中で明るくさえ感じられるほど力強く生きる人々を捉えた写真群も充分説得力があるが文章が実に瑞々しく的確な表現力で素晴らしい。
奥付を見ると著者は1947年生まれとあるがこの本の発行は2006年。60歳の人とは思えない青年のような行動力と感性だ。
イスラエルの許可がなければ出国もできない(許可は殆どおりない)閉じ込められた人々に毎日のように降り注ぐイスラエルの銃弾と爆撃、戦車の侵攻。
イスラエル入植地にある監視塔からは毎晩自動機関銃の乱射があり、時には入植住民までが境界越しに発砲を楽しんでいるという。しかも子どもを狙い撃ちにするという全く許せない話だ(目を撃ち抜かれた子どもの写真)。イスラエル側はパレスチナ住民の名前と住居まで全て把握しているらしい・・・。
まるでゲットーに閉じ込めた人々を迫害し反抗的な態度をとられると更に憎悪を倍加して圧倒的な武力で弱い者いじめをするというどこかで聞いたような構図が浮かび上がる。
日本人はユダヤ人というとアウシュビッツなどの強烈な記憶からつい同情的な視点になりがちでパレスチナ問題も欧米のフィルターを通してしか見ない風潮があるが、この本を読めばそのようなバイアスも洗い流されるだろう。パレスチナを委任統治していたイギリスは第2次大戦後この地に押し寄せるユダヤ人を阻止し強制的にドイツなどに送り返す措置まで採っていた。世界の過酷な争いはそんなに単純なものではないということを再認識させられる必読のドキュメンタリーである。
惜しまれるのはテルアビブから出国の際に荷物検査で強制的に撮影済みフィルムをX線検査に通されてしまい(著者が懇願したのにも拘わらず)、カブってしまったとある事だ。おそらく掲載されているのはデジタルで撮ったものだけで、もっと良い写真が沢山あったのだろう。「膝がガクガクし全身から力が抜け落ちた。」という記述には同情の感に堪えなかった。
準備段階から潜入、脱出までの記録を写真と共に克明に綴っている。
過酷で悲惨な状況とその中で明るくさえ感じられるほど力強く生きる人々を捉えた写真群も充分説得力があるが文章が実に瑞々しく的確な表現力で素晴らしい。
奥付を見ると著者は1947年生まれとあるがこの本の発行は2006年。60歳の人とは思えない青年のような行動力と感性だ。
イスラエルの許可がなければ出国もできない(許可は殆どおりない)閉じ込められた人々に毎日のように降り注ぐイスラエルの銃弾と爆撃、戦車の侵攻。
イスラエル入植地にある監視塔からは毎晩自動機関銃の乱射があり、時には入植住民までが境界越しに発砲を楽しんでいるという。しかも子どもを狙い撃ちにするという全く許せない話だ(目を撃ち抜かれた子どもの写真)。イスラエル側はパレスチナ住民の名前と住居まで全て把握しているらしい・・・。
まるでゲットーに閉じ込めた人々を迫害し反抗的な態度をとられると更に憎悪を倍加して圧倒的な武力で弱い者いじめをするというどこかで聞いたような構図が浮かび上がる。
日本人はユダヤ人というとアウシュビッツなどの強烈な記憶からつい同情的な視点になりがちでパレスチナ問題も欧米のフィルターを通してしか見ない風潮があるが、この本を読めばそのようなバイアスも洗い流されるだろう。パレスチナを委任統治していたイギリスは第2次大戦後この地に押し寄せるユダヤ人を阻止し強制的にドイツなどに送り返す措置まで採っていた。世界の過酷な争いはそんなに単純なものではないということを再認識させられる必読のドキュメンタリーである。
惜しまれるのはテルアビブから出国の際に荷物検査で強制的に撮影済みフィルムをX線検査に通されてしまい(著者が懇願したのにも拘わらず)、カブってしまったとある事だ。おそらく掲載されているのはデジタルで撮ったものだけで、もっと良い写真が沢山あったのだろう。「膝がガクガクし全身から力が抜け落ちた。」という記述には同情の感に堪えなかった。
2006年11月4日に日本でレビュー済み
生まれたときから当たり前に行われる殺戮、その中でパレスチナ人やユダヤ人入植者は何を感じで生きているか。フォトジャーナリストの視点から見るイスラエル。
現地人とも馴染み、本音を聞きだしていく姿勢、豊富な写真が、遠い場所で起こっていることにもかかわらず、身近に感じられる。
日本ではほとんど報道されない、むごたらしい日常、そのなかの笑顔もこの本にはある。
現地人とも馴染み、本音を聞きだしていく姿勢、豊富な写真が、遠い場所で起こっていることにもかかわらず、身近に感じられる。
日本ではほとんど報道されない、むごたらしい日常、そのなかの笑顔もこの本にはある。