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フラット革命 単行本 – 2007/8/7

4.2 5つ星のうち4.2 13個の評価

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購入オプションとあわせ買い

大新聞・巨大メディアの没落、
ネット右翼と左翼の対立、
ミクシィ的人間関係、出会い系、
ブログ炎上と終わりなき論争――。

ベストセラー『グーグルGoogle』、『次世代ウェブ』の著者が、
日本を根幹から変えはじめたネット社会の真実が明かす!

いまマスメディアは、インターネットに怯えている。
なぜならインターネットが、言論の徹底したフラット化をもたらしているからだ。
それは「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」が問われる世界。
肩書や組織や権威に関係なく、個人個人が自らの世界観と論理によって
タブーなき言論を展開する生々しい世界だ。
さらにインターネットの影響力は拡大し、
人間関係の成り立ちそのものをも組み替えようとしている。
インターネットの世界では、人間関係は永続的に固定されない。
フィクスな関係ではなく、アドホックな関係がそこにある。
そこでのコミュニケーションは、ひとつの結論に行き着くのを拒むように、
つねに攪拌され、ダイレクトに批判され、果てしなき論争がくり返される。
戦後の日本社会が安心と隷従に覆いつくされた”同心円的共同体”だったならば、
それにとって替わろうとしているインターネットの世界は、”異心円”である。
どこにも中心は存在せず、人々は浮遊しつづける。

こうした厳しくまったく新しい世界で、人はどうやって生きていったらよいのか――。

さらに、フラット革命は、大きな問題を突きつけてくる。
この権威が消滅し浮遊する社会において、これまで巨大マスメディアなどの
権威が担保していた<公共性>は、どこに向かうのだろうか――。

本書は、インターネットが推し進めるフラット革命の全貌と、
フラット化が生み出した新たな難問を膨大な取材によって解き明かし、
未来への展望を切りひらく、類まれなる野心作である。

商品の説明

著者について

佐々木俊尚(ささき・としなお)
1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科中退。
1988年、毎日新聞に入社。警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材する。
その後、アスキーに移籍、「月刊アスキー」編集部などを経て、現在フリージャーナリストとして、週刊誌や月刊誌などで活躍中。緻密かつ精力的な取材にもとづいて、変化の激しいIT・ネット分野を鋭く解き明かす。
著書に『グーグルGoogle-既存のビジネスを破壊する』『ネットvs.リアルの衝突-誰がウェブ2.0を制するか』(以上、文春新書)、『次世代ウェブ-グーグルの次のモデル』(光文社新書)、『ウェブ2.0は夢か現実か?-テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力』(宝島社新書)など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2007/8/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/8/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 294ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062136597
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062136594
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 13個の評価

著者について

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佐々木 俊尚
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新著『レイヤー化する世界』を刊行しました!

紙の本は、NHK出版新書から。

電子本は、セルフパブリッシングによってKindleStoreから。

どちらでもお好きな方をどうぞ!

【私の書籍のコンセプト】

インターネットやコンピュータのテクノロジは、われわれの社会をどのように変容させていくのか? ネットとリアル社会の境界部分ではどんな衝突が起こり、どのようにリアルはネットに呑み込まれ、そしてどのように融合していくのか? その衝突と融合のリアルな局面を描いていくこと。そしてその先に待ち受ける未来ビジョンを、できうるかぎり事実に基づいて描写していくこと。それが私の仕事の基本的なテーマです。

【私のバックグラウンド】

1961年兵庫県の片田舎で生まれ、大阪西成のディープな街・玉出で育つ。

母の再婚相手がトヨタ自動車の工員に採用されたのをきっかけに、愛知県豊田市に転居。地元中学から愛知県立岡崎高校に進学。文学や哲学書に埋没した思春期をすごす。

1981年、早稲田大学政経学部政治学科入学。前半はロッククライミングに熱中し、後半は当時普及しはじめていたPCを手に入れ、パソコン通信を使ったオータナティブな市民運動ネットワークの実験に参加。掲示板での議論に熱中する。

1988年、毎日新聞社に入社。以降12年あまりにわたって事件記者の日々を送る。東京社会部で警視庁を担当した際にはオウム真理教事件に遭遇。ペルー日本大使公邸占拠事件やエジプト・ルクソール観光客虐殺事件などで海外テロも取材する。

1998年、脳腫瘍を患って長期休養。翌年、糸が切れたように毎日新聞社を辞めてアスキーに移籍。月刊アスキー編集部でデスクを務める。

2003年、独立してフリージャーナリストに。以降たったひとりで事務所も構えず、取材執筆活動に邁進中。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
13グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウェブの出現とインターネット・インフラの整備は社会に大きな変化をもたらした。それは、mixiなどのSNSや、2ちゃんねる、ブログなどによって起こった。それぞれ程度は違うがそれ以前とは圧倒的に違う点がある。発言者の地位や年収など立場に影響されず、発言内容のみに価値が見出されるということだ。これが本書のテーマであるフラット化した社会を構成する要素となっている。

大手メディアが流し続けてきた情報は以前は大雑把に「間違っていることもあるが、まぁたいていは正しいことを言っているんだろう(だって信頼できるメディアが流しているんだから)」というふうに見られていた。しかし、インターネットの出現で個人がさまざまな情報にアクセスできるようになり、また、才能のあるブロガーが自由に的確な批判を権威のある記事や人物にするようになり、以前、漠然と信頼していた媒体が相対化され価値が下がってくる。発言したものよりも、発言そのものが大事になってくる。

しかし、そうやってすべてがフラット化してしまうと、危険な言論が出現したときに以前は新聞やテレビという「公器」が果たしていた防波堤の役割は誰が担うことになるのか。そいういう疑問が提起される。この疑問に対し、著者は互いに批判しあい議論を戦わせることで公共性が立ち上がっているのではないかと書いている。

少し前に「『みんなの意見』は案外正しい」という本などによる「集合知」がネットの本質としてロングテールとともに流行ったが、これは実際に機能していると思う。互いに批判しあうことでおぼろげに立ち上がる議論の空間の雰囲気は案外皆が受け入れやすい妥当なところに落ち着くのではないかと思う。これは、安心できるけれど窮屈な、権力と服従が支配する以前の社会に比べて住みやすいものになるという感じがする。

たとえその新しい社会に参加する人々が以前に比べ分断されていて孤独な戦いを日々戦い続けなければいけないとしても、その戦いの中でセレンディピティという偶然で幸福な出会いを多く経験することができるならば、以前に比べて幸福度の総計という点で考えればそれは高まるのではないかと思う。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
既存メディアの権威が低下し、マスメディアの提供する情報と
一般ユーザーの価値が「フラット」になる世界を占った本。

といっても本書の語り口は決してオプティミズム一色というわけではない。
(もちろん、アンチネット本であるはずもないが)
メディアの担い手にさせられた「ネットのあなた」に
突きつけられた重い課題を鋭くえぐっている。

これぞジャーナリストの仕事と言える一冊です。
フラットな世界に凡百の言論が生まれようと、
これだけの仕事は誰にでも出来るものではないと思う。

ネット嫌いな人もマスコミ嫌いな人も、
あるいはそれぞれ逆の人も、
この本は読んでおいた方がいい。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月25日に日本でレビュー済み
 著者がかつて新聞記者であり,かつ,ネットにも詳しいという,絶好のポジショニングにいたことから書けた本.
 マスメディアとネットとの対立から論を始め,ネット言論の行く末を考察.

「ネットで個人が勝手に報道していたら,歯止めが利かなくなる」
と言い放つ大新聞のデスク(p.15)
 マスコミの情報独占という「壁の崩壊に対する恐怖感と危機感の裏返し」(p.18)
 さくらちゃん事件を巡る,ネットを敵視した偏向報道(p.21-52)
 ネットにおける誹謗中傷は,単なるリアル社会の写し絵(p.31)
 実名のほうが匿名よりすぐれているというのは,ばかばかしい考え方(p.43)
 ライブドア事件において見られた,ネットならではの議論の深まり(p.53-75)

 第2章,第3章は単なるルポ.
 当方にとっては興味の対象外.

「ネットでは言論や思想だけが突出していて,説得力という点では広がりを持たない」
と述べる加藤紘一(p.187)
 ことのは事件(p.213-273)
 ネット内でも暴走気味の「絶対的正義感」(p.262-264)

 ただし本書では,ネットを過大評価している傾向あり.
 まとめサイトを作っている当方の個人的体験で言えば,ネットでもやはりマスメディアの影響力が多いことは,テポドン2発射が大きく報道されたり,9.11陰謀論を唱える番組が放送されたりするたびに,拙作サイトのアクセス数が急増するが,一方,マスメディアが報道しないときには,いくら阿部知子議員の自衛隊誹謗発言がネットで騒がれようが,アクセス数はさほど増えないことからも明白.

 また現状,ネット独自発信のニュース情報は極めて少なく,大半がマスメディアからの受け売り.
 ただしリアル社会よりは外電情報の割合が比較的高い,というだけに過ぎず.

 匿名性の問題にしても,やはり「名無しさん」と固定ハンドル・ネームという違いだけでも,その書き込みの信頼性を測る上では重要な手がかりとなっているのが実態.
 「2ちゃんねる」の情報の信頼性は平均7割と推計しているが,その「名無しさん」の書きこみと,信頼性平均9割と推計される固定ハンドルとの書き込みとが意見対立していて,根拠となる文献等がどちらにも見当たらない場合,後者のほうが正しいだろうと推定するのが常態.
 逆に,普段から珍説ばかり振り撒いている漫画家・小林某のような場合,たとえ一見,真実っぽいことを彼が書いていても,情報の真贋評価の際には,やはりワン・ランク落として考えなければならないのが普通.
 つまり,その点ではネットも全くのフラットというわけではない.

 誹謗中傷・罵詈雑言の問題も,「リアル社会の写し絵」だとして「あって当然」視していい問題かどうかは疑問.
 そういうものが多い掲示板では,まっとうな書き込みをしようとする者自体が少なくなり,掲示板の質が低下する.
 2ちゃんねる軍事板の場合,2000年頃はあまりそうしたものは見られないが,2005年頃より急増.
 その結果,板全体の質も低下中.
 たとえば2004年頃では,拙作サイトに収録するために回収・移送される情報のうち,軍事板発のものはおよそ8割あったように記憶しているが,最近では2割程度にまで低下中.
 以上の事実から考察するに,誹謗中傷・罵詈雑言の多さは,情報の信頼性の高さに反比例すると考えて良い.

 小説を論の出発点とする姿勢には「?」.
 科学的厳密性が損なわれる可能性大.

 当方としては,著者ならではの「マスメディアとネットとの対立状況」をもっと読みたかったところだが.

 第1章,第4章だけでも読め.
【関心率41.61%:全ページ中,手元に残したいページがどれだけあるかの割合.当方の価値観基準】
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
氏はウエッブ2.0関連の著作が多く、少なからず私も読ませていただいたが、取材の濃さは本書が一番ではないだろうが。
自身が元マスコミであるということから来る使命感もあるのだろうが、冒頭の「元マスコミによるマスコミ批判」とでも言うべき某大手新聞社との対決劇は特に秀逸だ。
2007年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書はおもにインターネットがもたらした変化,とくに言論のフラット化 (匿名でも権威があっても「何を言ったか」だけで判断される) と,ウィキペディアなどにおいて意見の集約が困難になっいること,セレンディピティによって人と人とが出会いやすくなったことについてのべている.しかし,それと同時に日本において 2000 年代前半に「戦後世界」のわくぐみとそれを象徴する共同体が完全に崩壊した崩壊したことによって人々がばらばらにされたこともフラット化のひとつであり,それが「出会い系」へののめりこみを生んでいることも指摘している.このようなネットだけにとらわれないはばひろい視野はまなぶ価値がある.
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年8月22日に日本でレビュー済み
「ことのは」とか「出会い系嬢の憂鬱」のような
マニアックな事例を引いて、目の覚めるような
論考をやってのける切れ味の鋭さはさすが!

ネット中毒の人はいざ知らず
フツーに暮らしていたら死ぬまで気づかないような
問題提起がつまっていて、内容は充実している。
新書の倍の値段だけど十分元が取れる。
内容的には間違いなくこれまでの佐々木本の中で最高傑作といえよう。

惜しむらくはタイトル。
タイトルが某ベストセラーを連想させるもので
なんか俗に媚びた感じがしたのでマイナス1。
まあ、内容に齟齬はないんだけどね。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月11日に日本でレビュー済み
出版当時から議論を呼んでた一冊。著者の主張に全て賛同するわけではないけど、日頃から、匿名社会、匿名での発言を「悪」とする最近の風潮に疑問を持っていたので、大変、興味深く読めた。

単純にインターネットにおける匿名での発言の是非を議論しているわけではない。この現代のネット社会にはもっと深い問題がある。

闘技的民主主義っていい言葉だと思う。自分は闘技に向かい合うことができるか、考えさせられるなぁ。

ネット社会を描いた書物の中でも必読の一冊だと思う。
2009年8月2日に日本でレビュー済み
想定していた内容と違っていましたが、考えさせられる論考でした。

重い内容の本で、読後は正直疲れました。おおきな意味では、
社会と個人の民主主義の変革をもたらした「仕掛け」は、果たして
「パンドラの箱」だったのか?それとも、人類に福音をもたらすのか?
という、同時代人がかつて経験したことのないウエブスフェアの上での
倫理、道徳、価値観のあり方を問うた力作です。

フリードマン『フラット化する世界』が有名にした、ネットをコア技術に
して広がる、ウエブスフィア。本書で言う、フラットな世界とは何か?
は、実は、最後の最後の、第四章で、「ことのは事件」で、著者が
書いたブログへの批判者の言葉に明確に登場しています。

匿名かどうかはともかく、サイコグラフィック、デモグラフィック的
な属性よりは、ネット世界で、その人が、何について、何を語ったのか?
(何の働きかけをしたのか?)ということがポイントであって、そういう
意味で、ウエブスフィアは、人民にとって機会が平等で「フラット」である
ということ。

著者は、長年のジャーナリストの経験と豊富な知見から、この「装置」の表面
で繰り広げられる、リアルとネットがオーバーラップする、個人とコミュニティ
社会体制、政治、事象、そして、宗教までをも撒きこんだ「坩堝」のあり方を
実際の取材、実例、ネットの「暗黒面」をもさらけだして、深く掘り下げて
いきます。

匿名と実名の発言と責任の取りかたを、ネット世界の根幹にすえた本書は、
誰でもブログなどで簡単に発言できる今日、その影響と、意味を考える必要
が、誰にでもあることを気づかせてくれます。