この物語は、とても『ベタ』な物語です。
中学生の少女が人工衛星の少年と出会うという設定こそは突飛さを感じさせるものの、
主人公の少女加奈が感じる悩みや気持ちなどはとても普遍的でありふれたものです。
そのありふれた世界に満ちたありふれた優しさが、とても心地よい物語です。
読んだ後に自然と「ありがとうございます」と思いました。
この物語を読んだことで、とても穏やかな気持ちになり、自分の身の回りの人々を
大切にしようと思うことができたから。
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カナスピカ 単行本 – 2007/6/12
秋田 禎信
(著)
<著者・秋田禎信コメント>
なんか昔から、わりと普通にカナスピカはいるような気がしてます。
もちろん宇宙人の作った人口衛星は(多分)実在しないでしょうけれど。物を考える時、頭の周りをぐるーりと他人事のように回転しながら「今はそんなことを考えてるんだね。でも、本当にそう? それだけでいい?」なんてことを言われてる気がします。
基本的に厄介な茶々入れだから、頭が硬くなってる時はつい無視しそうになる。でもちゃんと聞き入れれられば便利なもんで、おかげで別のことを考えたり、新しいこと探すために外に出ようって気にもなれます。
そんなものが本来、人の頭の上には飛んでる気がするわけです。
意外と気づかないものだけど、見上げれば実はそこにいる。気づいたからってそんな偉くはなれないけど、気づかないことには始まらない、当たり前のこと。
見上げれば空があるっていうくらい当たり前で、町にはたくさん人がいるっていうくらい当たり前で、子供が子供であるっていうくらい当たり前で、それでも子供は大人になるっていうくらい当たり前で、空の上には誰かが飛んでいて地上を眺めてるんじゃないかっていうくらい当たり前の。
ぼくがかつて見上げた空をここに書いたので、あなたが昔見た、あるいは今見ている空と同じだと感じてもらえたら嬉しい。
そんなつもりで書いたお話です。
<編集部より>
ある日突然、加奈の目の前に眩しい光が現れ、その中からひとりの少年が!
彼の名は「カナスピカ」。高度2万6499キロから不測の事態で地上に落ちてきた人工衛星だった。
この日から、平凡な中学生の日常は一変。カナスピカを宇宙へ還すため、加奈の奮闘が始まるのだが……。
「ピュア」で「凛」とした青春が、ギュッ!!と詰まった作品。出会うこと、別れること──その意味を味わっていただきたい。主人公の加奈と同世代の読者の心には、カナスピカとの出会いを通して成長する少女の姿がリアルに届くはず。そして、かつてその時代を通り過ぎてきた世代には、懐かしくせつなく響く透明感あふれる一冊。読後、空を見上げたくなります!
なんか昔から、わりと普通にカナスピカはいるような気がしてます。
もちろん宇宙人の作った人口衛星は(多分)実在しないでしょうけれど。物を考える時、頭の周りをぐるーりと他人事のように回転しながら「今はそんなことを考えてるんだね。でも、本当にそう? それだけでいい?」なんてことを言われてる気がします。
基本的に厄介な茶々入れだから、頭が硬くなってる時はつい無視しそうになる。でもちゃんと聞き入れれられば便利なもんで、おかげで別のことを考えたり、新しいこと探すために外に出ようって気にもなれます。
そんなものが本来、人の頭の上には飛んでる気がするわけです。
意外と気づかないものだけど、見上げれば実はそこにいる。気づいたからってそんな偉くはなれないけど、気づかないことには始まらない、当たり前のこと。
見上げれば空があるっていうくらい当たり前で、町にはたくさん人がいるっていうくらい当たり前で、子供が子供であるっていうくらい当たり前で、それでも子供は大人になるっていうくらい当たり前で、空の上には誰かが飛んでいて地上を眺めてるんじゃないかっていうくらい当たり前の。
ぼくがかつて見上げた空をここに書いたので、あなたが昔見た、あるいは今見ている空と同じだと感じてもらえたら嬉しい。
そんなつもりで書いたお話です。
<編集部より>
ある日突然、加奈の目の前に眩しい光が現れ、その中からひとりの少年が!
彼の名は「カナスピカ」。高度2万6499キロから不測の事態で地上に落ちてきた人工衛星だった。
この日から、平凡な中学生の日常は一変。カナスピカを宇宙へ還すため、加奈の奮闘が始まるのだが……。
「ピュア」で「凛」とした青春が、ギュッ!!と詰まった作品。出会うこと、別れること──その意味を味わっていただきたい。主人公の加奈と同世代の読者の心には、カナスピカとの出会いを通して成長する少女の姿がリアルに届くはず。そして、かつてその時代を通り過ぎてきた世代には、懐かしくせつなく響く透明感あふれる一冊。読後、空を見上げたくなります!
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/6/12
- ISBN-104062138573
- ISBN-13978-4062138574
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/6/12)
- 発売日 : 2007/6/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4062138573
- ISBN-13 : 978-4062138574
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,335,555位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 54,002位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年東京都生まれ。1991年、18歳で第3回ファンタジア長編小説大賞・準入選。『ひとつ火の粉の雪の中』にて作家デビュー。著作に『カナスピ カ』『RD 潜脳調査室 Redeemable Dream』(講談社)、『誰しもそうだけど、俺たちは就職しないとならない』(TOブックス)など。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 秋田禎信BOX (ISBN-13: 978-4904376140)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月5日に日本でレビュー済み
女子中学生のもとに男の子の姿をした人工衛星が落ちてきた。
わかりやすく読みやすい話。
悪くはないけど、個人的にはこういったものよりオーフェンの三部書いてほしい。
わかりやすく読みやすい話。
悪くはないけど、個人的にはこういったものよりオーフェンの三部書いてほしい。
2011年4月26日に日本でレビュー済み
個人的には岩本隆雄の「星虫」と近いものを感じた作品。
主人公の加奈とカナスピカのまったく噛み合わない掛け合いめいた会話は
この作者が昔から得意としてきたもので、いつもながらくすりとさせられるが、
今回はそれが、周囲とコミュニケーションをとるのが少し苦手な加奈の心の成長と
リンクしている。
元々映像関係の企画案だったこともあって、
ラストシーンは映像が目に浮かぶような鮮やかなもの。
そして読み終わってから表紙のイラストを見ると、また感慨深いものがある。
装丁がいい仕事をしているなあ、と感じた。
主人公の加奈とカナスピカのまったく噛み合わない掛け合いめいた会話は
この作者が昔から得意としてきたもので、いつもながらくすりとさせられるが、
今回はそれが、周囲とコミュニケーションをとるのが少し苦手な加奈の心の成長と
リンクしている。
元々映像関係の企画案だったこともあって、
ラストシーンは映像が目に浮かぶような鮮やかなもの。
そして読み終わってから表紙のイラストを見ると、また感慨深いものがある。
装丁がいい仕事をしているなあ、と感じた。
2008年6月9日に日本でレビュー済み
秋田禎信さんの書くSF青春小説てゆうかET、以上。
・・・では味気ないのでもう少し感想などを。
話としてはベタなのですが、主人公の少女が、泣いたり、笑ったり、
がむしゃらに行動したり、悩んだりと物語全体に青春小説特有の爽やかさで
満ち溢れていました。
もともとこの作者は、ライトノベル作家であるらしく文章自体もとても読みやすい。
普段本を読まない人にもオススメの1冊です。
・・・では味気ないのでもう少し感想などを。
話としてはベタなのですが、主人公の少女が、泣いたり、笑ったり、
がむしゃらに行動したり、悩んだりと物語全体に青春小説特有の爽やかさで
満ち溢れていました。
もともとこの作者は、ライトノベル作家であるらしく文章自体もとても読みやすい。
普段本を読まない人にもオススメの1冊です。