誰しも自分の言葉通りに行動し己を律するのは難しいということです。特に第3章で書いてる事を今回の高須の件で一つも出来なかった事は痛恨事でした。著者自身は自分が書いたほどの人格を備えていなかった事が白昼の下に晒されてしまいました。
老いて鈍らになった人物が過去の栄光に縋って書いた本です。しかし一般論として所謂正論でありそれ自体は人が目指すべき一つの姿だと思います。しかし本の内容の一般的素晴らしさと書いた当人の人格は全くの別ものです。日本人もそろそろこういった区別を付けられるようになるべきでしょう。元知事だから、教授だから、書いた内容が素晴らしいから、それらはそのままその人物の人格が優れた者である事の証明にはならないという事を今回の件とこの本は教えてくれます。著者の自己認識は自分は特別であるという思い上がりでしかなかったのでしょうね。著者の「経験」から導き出された教訓程度の事はそれなりの立場を経験してる多数の大人なら既に自分で掴んでいますよ。それらを再確認するためには有用ですが、この本でなければならない理由もありません。
この本は再編集し高須の件と著者がどのように行動したかをあとがきにでも加える事で更によい本になると思います。本当の意味での良い本になる条件が満たされていない事と所詮は一般論的素晴らしい内容でしかないので星3つです。
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許される嘘、許されない嘘 アサノ知事の「ことば白書」 単行本 – 2007/2/26
浅野 史郎
(著)
元改革派知事の「走って、走って、考える」なぜ、政治家や官僚は難解な言葉を使うのか。わかりやすい言葉に代えれば、誰にでもその悪事がバレてしまうからである。言葉が生み出す悲劇と、喜劇
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/2/26
- ISBN-104062138638
- ISBN-13978-4062138635
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/2/26)
- 発売日 : 2007/2/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 214ページ
- ISBN-10 : 4062138638
- ISBN-13 : 978-4062138635
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