中島たい子さんらしい作品です。
「漢方小説」は漢方についての概要、効果を読者にわかりやすく説明しながら、漢方のある生活をする中で主人公の心の変化などを表現されていましたが、今回はそのテーマ部分が「家」になり、家づくりとは、というところから、家を持つことでどうなりたいのか。。といった風に「家」を通して主人公の心の機微や考え方の変化が描かれています。
会話や主人公の独り言、想像に占める割合が多く、その書き方はこちらの作品の後に出された「この人と結婚するかも」につながっているように思いました。
30代半ばの独身女性が家を建てる、といった居場所作り、新たな目標ができる様子が読んでいて楽しく、元気をもらえました。
場面がコロコロと変わるため、どの人がどの発言をしているのか、どんな状況なのか、また、家の図面などの表現がわかりづらい箇所がしばしばあり、ページを遡ることも何度かありましたが、面白かったです。
家のイメージ図など、挿絵があってもよかったかなと思うのは贅沢ですかね(笑)
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建てて、いい? 単行本 – 2007/4/6
中島 たい子
(著)
独身女、家を建てる・・・・!! 30代半ばの「独身女」長田真理は、ある日、重大な決意をする。それは家を建てること・・・・。本当に家は建つのか?『漢方小説』の中島たい子最高傑作。
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/4/6
- ISBN-104062139383
- ISBN-13978-4062139380
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/4/6)
- 発売日 : 2007/4/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 186ページ
- ISBN-10 : 4062139383
- ISBN-13 : 978-4062139380
- Amazon 売れ筋ランキング: - 310,550位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,425位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2016年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中島さんの漢方小説が好きで、2度(わざと時間を空けて)読んだのですが、この、建てていいと、ぐるぐる七福神は、出だしはわくわくして始まるのですが、中だるみで読むのはちょっとスピードが出ない、皆さんのレビューを参考にもうちょっと違う視点でがんばって読んでみようかしら⁉️好きな作家さんだから。
2008年9月5日に日本でレビュー済み
主人公は長田真理さん。30代の独身OL。
冬のある日、アパートの階段が凍っていた事に気付かず転落、怪我した所から物語は動き出す。
『こんな所から一刻も早く出たい、このままじゃダメだ!!』。
結婚すれば幸せも手に入るはずだし、アパートからも脱出が叶うから、
と見合いをセッティングしてもらう。が、見合いとは知らされず連れて来られた相手の建築士の男、
どうやらゲイのようだ…。それに肝心の自分自身が、本気で結婚を求めてないぞ!
気付き驚き、真剣に考える真理さん。一つの答えに辿り着く。
『私が本当に欲しいのはホッと出来る場所。そうか、自分の家が建てたい!!建てて、いい?』。
いざ行動を起こしてからも、モデルハウスで【独身女性】に対しての残念な現状を思い知らされたり、
見合い相手だった建築士さんの事務所では、理想の家を語り合うも、
予算の現実で悩んだりと中々に忙しい真理さん。最初の情けなさが嘘の様に、例え一度位、
周囲に反対され様と、どんどん自分の考えや意見を持ち行動的になって行くのがカッコいい。
逞しくなる彼女に周囲も感化され…。果たして彼女の家の完成形や、如何に!? 自分の居場所。
家族や友達との関係について。自分ならば?等と思いつつ読める内容の詰まった本。オススメです。
冬のある日、アパートの階段が凍っていた事に気付かず転落、怪我した所から物語は動き出す。
『こんな所から一刻も早く出たい、このままじゃダメだ!!』。
結婚すれば幸せも手に入るはずだし、アパートからも脱出が叶うから、
と見合いをセッティングしてもらう。が、見合いとは知らされず連れて来られた相手の建築士の男、
どうやらゲイのようだ…。それに肝心の自分自身が、本気で結婚を求めてないぞ!
気付き驚き、真剣に考える真理さん。一つの答えに辿り着く。
『私が本当に欲しいのはホッと出来る場所。そうか、自分の家が建てたい!!建てて、いい?』。
いざ行動を起こしてからも、モデルハウスで【独身女性】に対しての残念な現状を思い知らされたり、
見合い相手だった建築士さんの事務所では、理想の家を語り合うも、
予算の現実で悩んだりと中々に忙しい真理さん。最初の情けなさが嘘の様に、例え一度位、
周囲に反対され様と、どんどん自分の考えや意見を持ち行動的になって行くのがカッコいい。
逞しくなる彼女に周囲も感化され…。果たして彼女の家の完成形や、如何に!? 自分の居場所。
家族や友達との関係について。自分ならば?等と思いつつ読める内容の詰まった本。オススメです。
2015年2月15日に日本でレビュー済み
ヒロインが良い。ぽや~んとしてて「角が全然ない」感じのひと。
正直言って家を建てる事にたいそうな理由づけをしたがる気持ちは分かりませんが、色々考えて建てる人の「楽しさ」や「逡巡」をそのまま楽しみました。
正直言って家を建てる事にたいそうな理由づけをしたがる気持ちは分かりませんが、色々考えて建てる人の「楽しさ」や「逡巡」をそのまま楽しみました。
2007年5月1日に日本でレビュー済み
自立女性の新しい生き方を模索する作者が、漢方薬に続いてたどり着いた答は、なんと『家』。や、やりますなあ。思いもつきませんでした。た、建てちゃいますか、家を…。家とは何かにまで立ち返り、私達の概念を揺さぶる。
モデルハウスで独身女性と宣言して気まずくなる場面は、痛い。痛くて面白い。ぷぷぷ。でも、周りのみんなを大騒ぎさせながらも、自分の居場所を見つけていく。ちょっとかっこいいかも。
併録の「彼の宅急便」も、短編ながら秀作。
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