ミステリーと思って読んだのが愚かだったのか
これほど読後に虚無感が残る作品は初めて
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きのうの世界 単行本 – 2008/9/4
恩田 陸
(著)
失踪した男は遠く離れた場所で殺されていた 塔と水路の町にある「水無月橋」。霜の降りるような寒い朝、殺人事件が起こる。バス停に捨てられていた地図に残された赤い矢印は……? 恩田陸待望の新刊。
- 本の長さ478ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/9/4
- ISBN-104062140616
- ISBN-13978-4062140614
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/9/4)
- 発売日 : 2008/9/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 478ページ
- ISBN-10 : 4062140616
- ISBN-13 : 978-4062140614
- Amazon 売れ筋ランキング: - 503,709位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 143,453位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恩田さんの書くものは、個々のエピソードや雰囲気が私好みなので、読んでいる間はとても楽しいのですが、きちんとした起承転結がある訳でもなく、読後に爽快感やカタルシスを得られる訳でもないので、実は読後感がイマイチです。(『夜のピクニック』は珍しくさわやかでしたが) そういう点で、私にとっては「何度も行く旅先」のようなものです。旅している間は楽しいのですが、帰っきてからはそんなでもないような。 ただ、一回行ったらもう行かないであろう有名観光地のように、どんなに読後感が素晴らしくてもオチが分かっていると再読する気にならない作品がありますが、恩田さんの作品はオチにあまり重きを置いていない(ように感じられる)ためか、何度読んでも、よく行く旅先を再訪したかのような喜びを感じることができます。 さてこの作品ですが、文庫化にあたり読むのは3回目になりました。相変わらず魅力的なエピソードと不思議な雰囲気、そして変(?)なオチで、読んでいる間はどっぷり物語の世界にひたることができます。ベストセラーにはなり得ないとは思いますが、またしばらくしたら、4回目の読書をしたいと思います。 ちなみに最も気に入ったエピソードは、「焚火の神様」です。
2008年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
500ページ近い長い話を一気に読まされた.その点では大変な迫力である.しかし,では何を読まされたのか ? この話の主人公は人間ではなく,M という名の町なのだ.この町には恐ろしい秘密が隠されていて,それが何でどう働くのか,が話のテーマなのだ.異常な才能を持った東京の会社員はこの町の秘密を見抜いたらしいが,どう働くかを見ることなく死体になってしまう.この会社員がこの町でなぜ殺されたのかを調べに東京からきた あなた (二人称) はどう働くかを見たがそこで寿命が尽き,生きて東京に帰ることはない.以上の二人を含め,多数の人物が登場するが,作者は誰にも同情的でなく,従って読者として感情移入の対象になる人がない.ひたすら荒唐無稽な舞台装置を嘆賞するだけ.だから何を読んだのか納得が行かないのだ,と思う.ファンタジーとしても,人間の働きかけを拒むファンタジーは何とも空しいものだ,と言わざるを得ない.
2012年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ファンタジーな、やさしい感じで読みやすいけれど、内容がはっきりいってショボイ。。。残念。
2019年7月12日に日本でレビュー済み
その日のページをめくるたびにこの本のタイトルを忘れてしまっていた。
移動中の電車の中で読むために購入したこの本。
水脈に行く浮かんだ街の風景と歴史、そこで起きた事件、そしてそこに折り重なるように、関心をもった人たちが吸い寄せられていくそれぞれの世界が、自分とこの本の間に浮かび上がってくる。
小説のマジックのようなものを感じた。
恩田陸さんの作品を手にとったのは、『蜜蜂と遠雷』を少し前に読んで、その時の“音(ピアノの旋律)のイメージの世界”を想像させてくれたこの小説家が、「きのうの世界」という“?”をどう描いて、私がそれを感じとるか。
差し迫った仕事のないこの時間に味わってみようと思ったからだけど。
私には、話題になった『蜜蜂と遠雷』よりも良かった。
移動中の電車の中で読むために購入したこの本。
水脈に行く浮かんだ街の風景と歴史、そこで起きた事件、そしてそこに折り重なるように、関心をもった人たちが吸い寄せられていくそれぞれの世界が、自分とこの本の間に浮かび上がってくる。
小説のマジックのようなものを感じた。
恩田陸さんの作品を手にとったのは、『蜜蜂と遠雷』を少し前に読んで、その時の“音(ピアノの旋律)のイメージの世界”を想像させてくれたこの小説家が、「きのうの世界」という“?”をどう描いて、私がそれを感じとるか。
差し迫った仕事のないこの時間に味わってみようと思ったからだけど。
私には、話題になった『蜜蜂と遠雷』よりも良かった。
2017年4月27日に日本でレビュー済み
恩田さんの作品を初めて読みました。
他の方のレビューにも書かれている通り、前半はひたすら、ばらばらに情報が小出しにされて頭の処理が追いつかなくなり混乱する一方でした。中盤から一気に点が線に繋がり始めると、それまで我慢して溜めてたストレスが一気にワクワク感に変わって、ページを捲る手が止まらなくなります。それだけにラストは本当に物足りない気持ちになってしまいました。
初めの二人称視点は新鮮味があって個人的には好きでした。
他の方のレビューにも書かれている通り、前半はひたすら、ばらばらに情報が小出しにされて頭の処理が追いつかなくなり混乱する一方でした。中盤から一気に点が線に繋がり始めると、それまで我慢して溜めてたストレスが一気にワクワク感に変わって、ページを捲る手が止まらなくなります。それだけにラストは本当に物足りない気持ちになってしまいました。
初めの二人称視点は新鮮味があって個人的には好きでした。
2009年10月23日に日本でレビュー済み
主軸は「ひとりの男の死」なのだが、章ごとに語る人物が違う。そのひとつひとつを組み合わせると、
作品全体の流れがあざやかに浮かび上がっていく。そういうストーリー展開が絶妙で、どんどん作品の
中に引きずり込まれるような感じで読んでいった。死体となって発見された男。その男が調べていた
こととは?一見ミステリーのようだ。だが、ミステリーとして読むと、疑問や不満を感じる人が少な
からずいるのではないだろうか。
結末にも意外性はない。いや、この作品全体に「意外性」などというものは存在しないのだ。だが、
意外性がないのに意外性があるように思わせるところに作者のすごさがある。この作品は、「不思議な
恩田ワールドをじっくりと味わう。」そういう純粋な気持ちで読むほうが楽しめると思う。私個人と
しては、とても好きな作品だった。
作品全体の流れがあざやかに浮かび上がっていく。そういうストーリー展開が絶妙で、どんどん作品の
中に引きずり込まれるような感じで読んでいった。死体となって発見された男。その男が調べていた
こととは?一見ミステリーのようだ。だが、ミステリーとして読むと、疑問や不満を感じる人が少な
からずいるのではないだろうか。
結末にも意外性はない。いや、この作品全体に「意外性」などというものは存在しないのだ。だが、
意外性がないのに意外性があるように思わせるところに作者のすごさがある。この作品は、「不思議な
恩田ワールドをじっくりと味わう。」そういう純粋な気持ちで読むほうが楽しめると思う。私個人と
しては、とても好きな作品だった。
2011年5月10日に日本でレビュー済み
恩田陸の本はほとんど読んだけど
これが一番いらつくな。。。
視点が多過ぎて、ほんと勘弁してください。
これが一番いらつくな。。。
視点が多過ぎて、ほんと勘弁してください。