ご存じ「細かすぎる解説者」増田明美さんの自叙伝的小説です。千葉県出身の著者なので、千葉の地名をひねって(例えば「天山競技場」は「天台競技場」のひねりとか)使ってあったりして、同郷の自分としては親しみを感じます。また実在の陸上競技選手や社会人になった著者自身がモデルになっている登場人物が出てくることも、当時のエピソードもうまく織り込んであり、なかなか微笑ましいです。
決して本職の小説家のような凝ったプロットや人物造形があるわけではないですが、その分、ストレートに分かりやすく、一気に読めて、心にすっと入ってきます。中学生の田舎の女子中学生が、挫折やライバルとの競争や嫉妬を乗り越えて、オリンピックのマラソン出場を目指して10年以上をかけて成長していく姿には、思わず応援したくなり、またハラハラさせられます。
期待せずに読み始めたら良い意味で裏切られました。中学生ぐらいの中・長距離をやっている子に特に読んで貰いたいですね。
ところで”青井先輩”の実在モデルはいるのでしょうか?とても素敵なキャラクターです。
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カゼヲキル 1助走 単行本 – 2007/7/21
増田 明美
(著)
オリンピック経験者が挑むマラソン小説
ロサンゼルスオリンピックを経験しマラソン解説者として活躍する増田明美が満を持して書く、リアルなマラソン小説。美岬のオリンピックへの道が今、はじまる!
ロサンゼルスオリンピックを経験しマラソン解説者として活躍する増田明美が満を持して書く、リアルなマラソン小説。美岬のオリンピックへの道が今、はじまる!
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/7/21
- ISBN-104062141310
- ISBN-13978-4062141314
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/7/21)
- 発売日 : 2007/7/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 229ページ
- ISBN-10 : 4062141310
- ISBN-13 : 978-4062141314
- Amazon 売れ筋ランキング: - 737,185位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のランニング系小説に比べて料金が高すぎる。人物像の掘り込みもいまいちな感じで、レース展開も中距離を描写するにしては浅いように感じる。(2)(3)は買う気が起きず、図書館で借りました。
2009年5月13日に日本でレビュー済み
15歳で陸上に出会った美岬が、10年かけてマラソンに挑戦する
までのお話(1〜3巻通しての感想です)。
増田明美さんの自伝的小説です。
ただ、違うところは増田さんが18〜22歳くらいで競技者としての
早すぎるピークを迎えたのに比べ、主人公の美岬は10年かけて
マラソン向きの体を作っていきます。
このあたりは、増田さんの「ほんとうはこうありたかった」という
思いがにじみ出ているようで、とても複雑な思いがしました。
もとトップランナーが書いているだけあって、練習風景や競技中の
シーン、合宿中の中間達との交流などはすごくリアリティがあります。
増田さんが再起をかけた大阪国際マラソンで、沿道の観衆から
「増田!もうおまえの時代は終わったんや!!」という痛烈なヤジを浴びて
思わず立ち止まる、という有名なエピソードもちゃんと出てきます。
圧巻だったのは、先輩:青井恭子との息詰まるライバル関係。
彼女の存在が、能天気な美岬に人間らしい悩みやねたみ、緊迫したムード
を生み出していて、物語をグッと盛り上げています。
その反動か、青井が去ってからはライバルがいなくなり、ストーリーに
緊迫感が無く、物足りなく感じました。その意味で、星ひとつ減らして
星4つにしました。
増田さんの次作をとても期待しています。
までのお話(1〜3巻通しての感想です)。
増田明美さんの自伝的小説です。
ただ、違うところは増田さんが18〜22歳くらいで競技者としての
早すぎるピークを迎えたのに比べ、主人公の美岬は10年かけて
マラソン向きの体を作っていきます。
このあたりは、増田さんの「ほんとうはこうありたかった」という
思いがにじみ出ているようで、とても複雑な思いがしました。
もとトップランナーが書いているだけあって、練習風景や競技中の
シーン、合宿中の中間達との交流などはすごくリアリティがあります。
増田さんが再起をかけた大阪国際マラソンで、沿道の観衆から
「増田!もうおまえの時代は終わったんや!!」という痛烈なヤジを浴びて
思わず立ち止まる、という有名なエピソードもちゃんと出てきます。
圧巻だったのは、先輩:青井恭子との息詰まるライバル関係。
彼女の存在が、能天気な美岬に人間らしい悩みやねたみ、緊迫したムード
を生み出していて、物語をグッと盛り上げています。
その反動か、青井が去ってからはライバルがいなくなり、ストーリーに
緊迫感が無く、物足りなく感じました。その意味で、星ひとつ減らして
星4つにしました。
増田さんの次作をとても期待しています。
2012年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3巻読み終わるまで、何度涙を流したことか。文句なく一押し、不朽の名作です!
陸上をやっている友人の娘にプレゼントしました。
陸上をやっている友人の娘にプレゼントしました。
2021年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロサンゼルス五輪日本代表。大阪芸術大学教授。女優,マラソン解説者。そして数々のレースで優秀な成績を残した先生の本なので期待してかいました。
アぁ・・・・、、、。五輪途中リタイア、法政大学通信教育課程中退、NEC首、数々のラジオ番組降版ね、、。わかる気がしました。これじゃー中学生の作文だよな・・・。これで大学教授。まあ高卒で「教授」とはな。
かおうとしている人が居たら一言。「辞めたほうがいい」。
それと先生。小説家にはどう考えても向いていません。無理です。止めてください。
アぁ・・・・、、、。五輪途中リタイア、法政大学通信教育課程中退、NEC首、数々のラジオ番組降版ね、、。わかる気がしました。これじゃー中学生の作文だよな・・・。これで大学教授。まあ高卒で「教授」とはな。
かおうとしている人が居たら一言。「辞めたほうがいい」。
それと先生。小説家にはどう考えても向いていません。無理です。止めてください。
2010年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
娘が高校で長距離やってます。かなりのめり込んで読んでました。この本を読んだからなのかツラく厳しい練習も前向きに頑張るようになったと思います。そしてレースでも自己ベスト更新!!女子の長距離選手なら必ず心が熱くなる本だと思います。
2007年8月9日に日本でレビュー済み
増田明美が小説?
秀逸なエッセイを書く著者とはいえ、走り小説の二番煎じもここに極まれり!と思い読み始め
たのですが、いい意味で裏切られました。いけます増田さん!
「一瞬の風になれ」「風が強く吹いている」の流れの延長線上にある(タイトルに「風」が必
ず入っているし)とはいえ、ただの二匹目のドジョウ狙いの安易な企画小説のレベルではない
と言い切れます。
なんと言っても著者自身が元トップランナーであり、栄光と挫折を経験されているだけに、走
りそのものの技術面を踏まえた上での感覚的表現や選手の心理描写には充分な説得力がありま
す。第一巻は主人公の美岬が中学2年で陸上を本格的に始めた頃の話ですが、著者の実体験を
踏まえてているのでしょうか、走りに対する思い、葛藤がひしひしと伝わってきます。この点
だけで言えば「一瞬の…」以上かもしれません。
ストーリー展開も充分こなれていて一挙に読み終えました。早く続巻が読みたいです。
(でもいつ出るんだろう?何巻まであるんだろう?)
秀逸なエッセイを書く著者とはいえ、走り小説の二番煎じもここに極まれり!と思い読み始め
たのですが、いい意味で裏切られました。いけます増田さん!
「一瞬の風になれ」「風が強く吹いている」の流れの延長線上にある(タイトルに「風」が必
ず入っているし)とはいえ、ただの二匹目のドジョウ狙いの安易な企画小説のレベルではない
と言い切れます。
なんと言っても著者自身が元トップランナーであり、栄光と挫折を経験されているだけに、走
りそのものの技術面を踏まえた上での感覚的表現や選手の心理描写には充分な説得力がありま
す。第一巻は主人公の美岬が中学2年で陸上を本格的に始めた頃の話ですが、著者の実体験を
踏まえてているのでしょうか、走りに対する思い、葛藤がひしひしと伝わってきます。この点
だけで言えば「一瞬の…」以上かもしれません。
ストーリー展開も充分こなれていて一挙に読み終えました。早く続巻が読みたいです。
(でもいつ出るんだろう?何巻まであるんだろう?)
2013年10月21日に日本でレビュー済み
元マラソン選手の作品ながら内容にひねりやリアル感があり、それなりに面白い。文章少なめなため、シリーズが1冊におさまるものをハードカバーにしたことが残念。