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モノローグ 単行本(ソフトカバー) – 2007/12/5
- 本の長さ388ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/12/5
- ISBN-104062143895
- ISBN-13978-4062143899
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/12/5)
- 発売日 : 2007/12/5
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 388ページ
- ISBN-10 : 4062143895
- ISBN-13 : 978-4062143899
- Amazon 売れ筋ランキング: - 922,891位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,316位エッセー・随筆 (本)
- - 85,239位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。
1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。
以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在した。
美術、音楽にも造詣が深く、日本経済新聞の「アートレビュー」欄を担当(2009年~2016年)するなど、幅広いジャンルで批評を執筆。2014年には、国立西洋美術館のゲスト・キュレーターとして「非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品」展を開催した。同年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
また、各ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。
著書に、小説『葬送』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』、『ドーン』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』、『ある男』等、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』、『考える葦』、『「カッコいい」とは何か』等がある。
2019年に映画化された『マチネの終わりに』は、現在、累計58万部超のロングセラーとなっている。
2021年5月26日、長編小説『本心』(文藝春秋社)刊行。
photo: @ogata_photo
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[受賞歴]
『日蝕』(1999年 芥川龍之介賞)
『決壊』(2009年 芸術選奨文部大臣新人賞受賞)
『ドーン』(2009年 Bunkamuraドゥマゴ文学賞)
『マチネの終わりに』(2017年 渡辺淳一文学賞)
『ある男』(2019年 読売文学賞)
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[審査員・選考委員履歴]
三島由紀夫賞(2008年~2019年)
写真の町東川賞(2008年~2017年)
木村伊兵衛賞(2018年~)
芥川龍之介賞(2020年~)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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著者は山城むつみと同様、一流の評論者です。
これから楽しみな人ですね。
小説もこれからどのような作品を出してくれるか楽しみですね。
『日蝕』の神秘性はこれ読んだら分かる気がしてきます。
冒頭の三島由紀夫の金閣寺を論じたものはエッセイというよりは文芸評論で、かなりの分量のものだが、その他は短めの解説や感想などである。
また、自作の小説の解題もあり、今まで読んだ『葬送』などについて、著者自身の声が聞けて、彼の小説を愛好する者の一人として、嬉しかった。
もちろん、著者自身の著作に対する思いと読者である私の感想とでは隔たりがあるが、その隔たりに違和感を覚えるというより、彼が何を考えて、それらの小説を執筆したかを知ることで、むしろ、そのギャップを噛みしめながら、彼の小説をより一層楽しめるような気がする。
小説の難渋な文体と比較して、エッセイ自体は読みやすい。硬軟使い分けることのできる彼の文章力のすごさを感じた。
同時刊行の『ディアローグ』もそうですが、私は文芸誌で氏の書いたものや対談は大まかに読んできたので、このエッセイ集でも見たことのある文章が散乱していましたが、やはり個人的にも一番印象が深く、氏にとっても最も熱のこもっているであろうものが、初っ端の『金閣寺論』です。私はただの『金閣寺』一読者でしかなかったのですが、一年前位にこの論文を文芸誌で拝読した時に、「こういう読み方があるんだ!」と驚いたことが、懐かしく思い返されました。平野氏の三島に対するパッションがそのまま感ぜられます。その他、新聞掲載用などの短いものが多いですが、それでも核心の付いた文学に関するエッセイが「1 作家論 評論」を埋め尽くします。『ボルヘスと現在』なんかは凄く良かったな。
「3 自作解題」では、デビュー作『日蝕』から、最新短編集『あなたが、いなかった、あなた』までを解題していきます。『贅言ー「日蝕」の為にー』の最後で、「私の願いと云えば、ただ、作品の背後に作者の影を探ろうとするような、卑しい読み方は避けて欲しいと云う事だけである。」と書かれていますが、申し訳ないですが、私はそんな「卑しい」読み方をする読者です。やはり小説というのは、自己表出の手段であり、その中に作者の心理が表出されていないことなど有り得ない、と思うからです。もしそうでなければ、私は小説など読みません。読んでいって、隠された作者の心理とシンクロし、「わかる、わかる」とシンクロするところに、一つのカタルシスを感じるのです。実際、氏の作品中に、氏の影は多分に見つけられてしまいますし。だから、ここで近代がどうとかネット社会が云々だとかということを氏が詳細に解説されていますが、それよりも純粋に作品ありきで私は善し悪しを判断します。とは言いつつ、色々と氏の考えを汲むのは面白いです。
「2 建築、演劇、音楽、美術」は、正直まだ私は読めていません 苦笑。なのに何故このレビューを颯爽と書いたかというと、本書を読んで感じた、氏の「書きたい!」という情熱に触発されたからです。二十代でこういった文学修業を経、氏はまさに今、勝負の段階に差し掛かっていると思いますが、素直に応援したいです。私も何某かのジャンルで、氏に負けないように、二十代を精一杯疾走したいです。