『実験4号』茶色の外ケース。黒い装訂の本。見返し、遊び紙、しおりの青。宇宙を連想させる。
ロックンロールの定義、意訳にこだわったりするところや、メンバー2人になっても 練習を続けることの意味を表す言葉が、さりげないゆえに興味深かった。 有名にもなれず、単なる自己満足に終わってしまうのでは、との不安を 引きずりながら生きる 登場人物達がいる。
『フィッシュストーリー』もそうだったが、自分の生きる意味、存在意義を 模索する人々への 助けになるメッセージが込められた物語だ。
火星の情報を出しすぎないところもいい。 未来は漠然としており、希望の持てる場所なのだろう。
伊坂幸太郎の物語にはいつも、表面的な会話や人物達の奮闘ぶりに 笑わせされつつも、テーマやメッセージに導かれると、ハンカチで目頭を押さえて泣きだしたくなるような 深い感動に襲われる。
DVD:出演している子供達の親でもなければ、じっくり観るのは かなりの忍耐力を要するかもしれないが、ぼんやりと外を見る先生の心情なども伝る(先生が何を見つめ何を考えているのか)。校舎内外の風景( 教室内の習字の文字にも手抜きなし )から、地球に残る人々と火星移住した人達の気持ちや生活を想像させられる。
ひとりの卒業生の想いと、『本』での 2つのバンド(現在・過去)の脱退したギタリスト達の 心の内とがリンクし、表現されているように受け取れた。
エンディングの曲は、キメの歌詞部分のメロディーも良かったし、Voの雰囲気も好感が持てた。
もうひとつ、曲の素直な印象を述べてしまうと「 ロックンロール? こういう曲がジャカジャカ(実験4号の本文中に出てくる)ではないのか・・・」。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
実験4号 単行本 – 2008/4/24
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥4,488","priceAmount":4488.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"4,488","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"0zBiAwwEeUMHIu1QrKo03rO1II%2BvN3FBHlOjGtZpRGLcv2Ds97b27Dd7sRKfVjkevlYTBiOdGI37OtmQLd%2FYnDsXiUAHgXHqxetfNEGjXszaCK%2F9bki5c989zsj4qH5MhnO9%2Bt0RBi011LgSSRUyESz8Vmcwl0ZYXBW%2FWwyecokexg2B%2FTJb5Xqx73ehbTdI","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
新作小説と新作映画がコラボ!
熱狂的人気を誇る2人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集
Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語!
舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球――。
火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It's a small world』)が、いま爽やかに交錯する!
熱狂的人気を誇る2人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集
Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語!
舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球――。
火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It's a small world』)が、いま爽やかに交錯する!
- 本の長さ98ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/4/24
- ISBN-10406214476X
- ISBN-13978-4062144766
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 実験4号
¥4,488¥4,488
最短で6月5日 水曜日のお届け予定です
残り2点 ご注文はお早めに
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/4/24)
- 発売日 : 2008/4/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 98ページ
- ISBN-10 : 406214476X
- ISBN-13 : 978-4062144766
- Amazon 売れ筋ランキング: - 276,766位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 77,594位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1971(昭和46)年千葉県生れ。
1995(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。
2002年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。2003年に発表した『重力ピエロ』は、ミステリファン以外の読者からも喝采をもって迎えられ、一気に読者層を広げた。また『重力ピエロ』で、1970年代生れとしては、初の直木賞の候補となる。
2004年『チルドレン』、2005年『グラスホッパー』、2006年『死神の精度』が直木賞候補に。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年稀にみる資質の持ち主として注目を浴びている。
2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2010年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年9月1日に日本でレビュー済み
近未来SFを素材に小説と映画でコラボする作家・伊坂幸太郎さんと映画監督・山下敦弘さんの企画DVDブックです。100年後の地球では温暖化が進んで火星移住計画で殆どの人が行ってしまい残ったのは最新の流行を嫌い故郷を守る頑固な偏屈者ばかりな雰囲気ですね。伊坂さんの名作「終末のフール」「フィッシュストーリー」が頭に浮かびました。ロックンロールの後に残ったのは薄っぺらなジャカジャカ。用務員の小田斬はハイウォーQ太郎かと思ったら別人でした。「実験4号」の歌詞「まだ二人いる」でも軽~く火星に会いに行けばいいじゃないの。
「実験4号」の歌詞「まだ二人いる」は小説と映像の両方に生かされていますね。Theピーズのバンドストーリーが100年後の売れない時代遅れのロックバンドの運命とリンクしてめでたくサクセス・ストーリーになる流れは出来過ぎですが十分にドラマチックで胸が熱くなりましたね。たった3人の小学生の一人が火星行きを決意してちゃんと卒業式をやってもらう場面で去り行く少年が感極まって言葉にできない姿が切なくて涙が込み上げましたね。でも次はまた一人去るのでなく残り二人と女教師シマ子と用務員の小田斬が皆で火星に行くべきでしょうね。
「実験4号」の歌詞「まだ二人いる」は小説と映像の両方に生かされていますね。Theピーズのバンドストーリーが100年後の売れない時代遅れのロックバンドの運命とリンクしてめでたくサクセス・ストーリーになる流れは出来過ぎですが十分にドラマチックで胸が熱くなりましたね。たった3人の小学生の一人が火星行きを決意してちゃんと卒業式をやってもらう場面で去り行く少年が感極まって言葉にできない姿が切なくて涙が込み上げましたね。でも次はまた一人去るのでなく残り二人と女教師シマ子と用務員の小田斬が皆で火星に行くべきでしょうね。
2014年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだDVDは見れてないので、ご了承ください。
パッケージは洒落ていると思います。開けるとハードカバーの本と同様の形のDVDケースがあるのもカッコイイ。本は内容はちょっと薄い(短編だし、しょうがないのかな?)。でも伊坂先生の絶妙な会話やユーモアは満載です。
パッケージは洒落ていると思います。開けるとハードカバーの本と同様の形のDVDケースがあるのもカッコイイ。本は内容はちょっと薄い(短編だし、しょうがないのかな?)。でも伊坂先生の絶妙な会話やユーモアは満載です。
2014年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんだこれ。
コラボレーションしている価値がほとんど無い。
小説も映画も駄作。
「実験」性が何ひとつ見えてこない作り。
格好いいのはジャケットだけ。ジャケットデザインに星二つ。
コラボレーションしている価値がほとんど無い。
小説も映画も駄作。
「実験」性が何ひとつ見えてこない作り。
格好いいのはジャケットだけ。ジャケットデザインに星二つ。
2009年5月16日に日本でレビュー済み
火星への移住計画が進み、人類の大半が火星に移住してしまった100年後の地球を舞台とした、小説(伊坂幸太郎)と映像(山下敦弘)のコラボ作品。
小説は、火星に移住してしまったギターリストの帰りを待ち続けるロックバンド・メンバーの姿を伊坂幸太郎が書き上げています。
中編作品ですが、伊坂さんらしい佳作です。
作品中に出て来るインタヴュー(Theピーズというバンドの発言の引用らしい)が、伊坂さんの作品に溶け込んでいて、かっこいい!
映像の方は、卒業とともに火星に移住する友達を送りだす小学生と先生を主人公としたシュートムービー。
この作品は、派手さはなく、淡々と進行していくけれど、それだけに最後の「ありがとう」という言葉が心に響きます。
同じ場所とキャラクタで、表現方法と視点を変えて作り上げられた作品がリンクし、新たな世界を築きあげる。
コラボ作品ならではの楽しみ方もあるでしょう。
小説は、火星に移住してしまったギターリストの帰りを待ち続けるロックバンド・メンバーの姿を伊坂幸太郎が書き上げています。
中編作品ですが、伊坂さんらしい佳作です。
作品中に出て来るインタヴュー(Theピーズというバンドの発言の引用らしい)が、伊坂さんの作品に溶け込んでいて、かっこいい!
映像の方は、卒業とともに火星に移住する友達を送りだす小学生と先生を主人公としたシュートムービー。
この作品は、派手さはなく、淡々と進行していくけれど、それだけに最後の「ありがとう」という言葉が心に響きます。
同じ場所とキャラクタで、表現方法と視点を変えて作り上げられた作品がリンクし、新たな世界を築きあげる。
コラボ作品ならではの楽しみ方もあるでしょう。
2011年11月8日に日本でレビュー済み
伊坂氏のファンだけど、
なんとなく軽めの週末のフールに似ているかな?という感。
未来でありながら個の繋がりは普遍的だな、と感じるストーリーで好感持てた。
短編みたいだけど。
コストパフォーマンスはお世辞にもよいとはいえない。
なんとなく軽めの週末のフールに似ているかな?という感。
未来でありながら個の繋がりは普遍的だな、と感じるストーリーで好感持てた。
短編みたいだけど。
コストパフォーマンスはお世辞にもよいとはいえない。
2008年6月12日に日本でレビュー済み
同梱されている映像作品が、単なる小説の映像化ではなく「登場人物の一部がリンクしている」だけの作品というところがとても面白いです。
もっとも、どちらも短編的なボリュームなので、いわゆる伊坂作品に多い「複数のストーリーが絡みあう」構成の面白さはあまりありません。
共通の世界観と空気感を、小説と映像の両方で表現しているところが面白さになっています。
また小説自体も、単体で読んでも、十分に面白いといえる内容でした。
ちなみに映像のほうを撮っている監督さんは、「リンダリンダリンダ」という作品など、
非常に雰囲気のある映画を撮られるかたで、こちらも映像単体として観ても、十分なデキです。
伊坂先生の作品の中だと「終末のフール」などの雰囲気に近いので、それらが好みの方はとても楽しめるのではないでしょうか。
そうでない方は、ボリュームと金額を考えると少々辛いかもしれません。
もっとも、どちらも短編的なボリュームなので、いわゆる伊坂作品に多い「複数のストーリーが絡みあう」構成の面白さはあまりありません。
共通の世界観と空気感を、小説と映像の両方で表現しているところが面白さになっています。
また小説自体も、単体で読んでも、十分に面白いといえる内容でした。
ちなみに映像のほうを撮っている監督さんは、「リンダリンダリンダ」という作品など、
非常に雰囲気のある映画を撮られるかたで、こちらも映像単体として観ても、十分なデキです。
伊坂先生の作品の中だと「終末のフール」などの雰囲気に近いので、それらが好みの方はとても楽しめるのではないでしょうか。
そうでない方は、ボリュームと金額を考えると少々辛いかもしれません。
2009年1月13日に日本でレビュー済み
装丁は秀逸で、本の「ジャケ買い」しましたが(笑)、内容はそれほどでも。
しかし、この作品のコンセプトは新しいし、面白いと思いました。
高めですね。
しかし、この作品のコンセプトは新しいし、面白いと思いました。
高めですね。