これまで小林よしのりや弘兼憲次との対談で西部のボヤキは散々聞かされてきたので、正直もうウンザリという気分だったが、かの『パール判事』の著者、中島岳志の意見を知りたく思い通読。
が、やはり西部が喋りすぎで、散々聞き飽きた現在の日本(人)に対するボヤキと、いつもの胡散臭い英単語語義解説が延々と繰り返される。中島の方は、どうも西部を自分のメディア戦略上の道具として利用しようとしているようで、ほぼ聞き役に回り、「やはり福田恒存と西部邁が、ビッグ2だと思います。」なんて歯の浮くような絶賛をしている。
唯一、後半で中島が提起した京都学派の保守思想上の位置付けに関する論議は、新鮮味があり、宮台真司の「大東亜主義」論考と読み比べてみるのも面白いだろう。
中島さん、どうか次は宮台さんと対談してよ。
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保守問答 単行本(ソフトカバー) – 2008/1/8
伝統を重んじ平衡を保つ思想を生きる意味!若者の精神構造を保ち続ける老師ニシベ。老人への変幻を自在に行う賢者ナカジマ。合理より感情の優位、急進主義より斬新の知恵を説く思想家の「生の活動」を討論
- 本の長さ310ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/1/8
- ISBN-104062145057
- ISBN-13978-4062145053
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/1/8)
- 発売日 : 2008/1/8
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 310ページ
- ISBN-10 : 4062145057
- ISBN-13 : 978-4062145053
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,034,522位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年11月26日に日本でレビュー済み
小林よしのりにコテンパンにやられた二人が恥ずかしげもなく自慰的に愚痴っている代物。
2008年3月19日に日本でレビュー済み
先のレビューにもあるように、確かに西部氏のボヤキたっぷりです。
往年の西部節が炸裂しているとも捉えられるので、いい意味でこのボヤキや
愚痴を楽しめることができます。
簡単なことを難しい言葉で遠まわしに、長々と。
最近の新書ブームで多々ある短文で、切れ切れの文章よりは深く読み応えがあり、
これこそ脳を疲弊させるほど刺激する一冊ではないかと思います。
往年の西部節が炸裂しているとも捉えられるので、いい意味でこのボヤキや
愚痴を楽しめることができます。
簡単なことを難しい言葉で遠まわしに、長々と。
最近の新書ブームで多々ある短文で、切れ切れの文章よりは深く読み応えがあり、
これこそ脳を疲弊させるほど刺激する一冊ではないかと思います。
2008年4月3日に日本でレビュー済み
“保守”なんて、これこれでございますと言い切れないものは、
いつまでも、何度でも、うだうだと言い続けるより
手立てが無いテーマでしょう。
考えることよりも
快・不快、好き・嫌いの反応だけが当たり前となっている中で、
うだうだしく“考える”“語る”という行為が必要なのでしょう。
その一つのとして
素直に読めば、考える種は散りばめられている。
いつまでも、何度でも、うだうだと言い続けるより
手立てが無いテーマでしょう。
考えることよりも
快・不快、好き・嫌いの反応だけが当たり前となっている中で、
うだうだしく“考える”“語る”という行為が必要なのでしょう。
その一つのとして
素直に読めば、考える種は散りばめられている。