本書には、社会的ネットワーク(ネット上だけでなく現実世界のものも含む)に関する興味深い事例がたくさん載っているので、知識を仕入れて思考の材料にするのにもってこいです。
・集団心因性疾患(Mass Psychogenic Illness)
・セックス調査(E.O.Laumann)
・Add Health(青年の健康に関する全米での長期調査、Peter Bearmanら)
・梅毒、肥満や喫煙などの伝染(文化結合症候群)
・リアリティー番組「サバイバー」の追放投票
・しっぺ返しの戦略
・WoW(オンラインゲーム)の伝染病(corrupted blood incident)。
人間のとらえ方は、ホモ・エコノミクス(合理的経済人)から、ホモ・ディクティアス(社会的ネットワークへの帰属を重視する人)へと変わらなければならない。例えば、宗教を理解する方法の一つが帰属である。ホッブス(リヴァイアサン)やルソー(社会契約論)も共同体をつくる必要性を説いている。そして、個人主義vs全体主義という従来の考え方ではなく、個人が全体をいかに構成するかを解明するのが社会的ネットワークの科学。単純な還元主義(reductionism)ではない。新しい科学だ。
脚注もしっかりしており、調べるのにはいい。ただ分量の割に、踏み込んだ主張はないので、結論がほしい人には向いていません。自分で考える人向けの本だと思います。
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つながり 社会的ネットワークの驚くべき力 単行本 – 2010/7/22
2007年、肥満は伝染するという私たちの研究結果が発表されると、大反響が巻き起こった。数百通ものeメールを受け取ったし、この研究をめぐるブログへの書き込みも数百にのぼった。……だが現在では、肥満は伝染することがわかっている。私たちの研究が発表されて以降、私たちのほかに3つの研究チームが別々の集団で肥満の伝染を確認しているのだ。……では、肥満はいかにして伝染するのだろうか。
【出版社より】
肥満も性感染症も笑いもすべて伝染す(うつ)る!?
ハーヴァード大学医学部・教養学部教授とカリフォルニア大学の政治学者が提示する、クラウド時代の社会的ネットワークの姿!
デジタルであれアナログであれ、人と人とのつながりのなかでしか人間は生きていかれないのだ……
本書のもとになる論文が発表されるや、全米で話題沸騰した評判の一冊、ついに邦訳!
【本文より】
「2007年、肥満は伝染するという私たちの研究結果が発表されると、大反響が巻き起こった。数百通ものeメールを受け取ったし、この研究をめぐるブログへの書き込みも数百にのぼった。……だが現在では、肥満は伝染することがわかっている。私たちの研究が発表されて以降、私たちのほかに3つの研究チームが別々の集団で肥満の伝染を確認しているのだ。……では、肥満はいかにして伝染するのだろうか」
「ある人の友人が5人しかいなくても、その5人にもそれぞれ5人ずつ友人がいれば、1人で25人に影響を与えられるし、その25人の友人125人にまで影響を及ぼせる可能性もある。たった1人の意思決定に影響を受ける人数が、あっというまに増えていくことがわかるだろう。1人あたりの家族と友人の合計数が平均10人だとすると、10人、100人、そして1000人に影響が及ぶことは容易に想像がつく」
【出版社より】
肥満も性感染症も笑いもすべて伝染す(うつ)る!?
ハーヴァード大学医学部・教養学部教授とカリフォルニア大学の政治学者が提示する、クラウド時代の社会的ネットワークの姿!
デジタルであれアナログであれ、人と人とのつながりのなかでしか人間は生きていかれないのだ……
本書のもとになる論文が発表されるや、全米で話題沸騰した評判の一冊、ついに邦訳!
【本文より】
「2007年、肥満は伝染するという私たちの研究結果が発表されると、大反響が巻き起こった。数百通ものeメールを受け取ったし、この研究をめぐるブログへの書き込みも数百にのぼった。……だが現在では、肥満は伝染することがわかっている。私たちの研究が発表されて以降、私たちのほかに3つの研究チームが別々の集団で肥満の伝染を確認しているのだ。……では、肥満はいかにして伝染するのだろうか」
「ある人の友人が5人しかいなくても、その5人にもそれぞれ5人ずつ友人がいれば、1人で25人に影響を与えられるし、その25人の友人125人にまで影響を及ぼせる可能性もある。たった1人の意思決定に影響を受ける人数が、あっというまに増えていくことがわかるだろう。1人あたりの家族と友人の合計数が平均10人だとすると、10人、100人、そして1000人に影響が及ぶことは容易に想像がつく」
- ISBN-10406214770X
- ISBN-13978-4062147705
- 出版社講談社
- 発売日2010/7/22
- 言語日本語
- 本の長さ404ページ
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商品の説明
著者について
(医学博士、学術博士)
ハーヴァード大学医学部医療政策学科の医療社会学教授であり、教養学部の社会学教授、医学部内科学科の内科学教授、同大学提携病院の内科医でもある。2006年には全米科学アカデミー医学研究所員に選出された。社会的要因と社会的かかわり合いがどのように健康と長寿に影響するかを研究。2009年には『タイム』誌の“世界で最も影響力のある100人”に選ばれている。邦訳に、『死の予告 医療ケアにおける予言と予後』がある。
(学術博士)
政治学者。自然科学との連携を求めて研究分野の境界を広げ、人間に本来備わっている社会的・生物学的な力の解明に努めている。ハーヴァード大学で政治学博士号を取得。現在、カリフォルニア大学サンディエゴ校政治学科およびハイテク保健システムセンター教授。社会的ネットワークの研究のみならず、協力の進化、行動経済学、政治参加、遺伝政治学(政治行動の遺伝的基盤の研究)の研究でも知られる。
(おにざわ・しのぶ)
翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒業。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。おもな訳書に、サンデル『これからの「正義」の話をしよう』、バーンスタイン『華麗なる交易』、ワイズマン『人類が消えた世界』、ローウェンスタイン『なぜGMは転落したのか』、マエダ『シンプリシティの法則』など多数。
ハーヴァード大学医学部医療政策学科の医療社会学教授であり、教養学部の社会学教授、医学部内科学科の内科学教授、同大学提携病院の内科医でもある。2006年には全米科学アカデミー医学研究所員に選出された。社会的要因と社会的かかわり合いがどのように健康と長寿に影響するかを研究。2009年には『タイム』誌の“世界で最も影響力のある100人”に選ばれている。邦訳に、『死の予告 医療ケアにおける予言と予後』がある。
(学術博士)
政治学者。自然科学との連携を求めて研究分野の境界を広げ、人間に本来備わっている社会的・生物学的な力の解明に努めている。ハーヴァード大学で政治学博士号を取得。現在、カリフォルニア大学サンディエゴ校政治学科およびハイテク保健システムセンター教授。社会的ネットワークの研究のみならず、協力の進化、行動経済学、政治参加、遺伝政治学(政治行動の遺伝的基盤の研究)の研究でも知られる。
(おにざわ・しのぶ)
翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒業。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。おもな訳書に、サンデル『これからの「正義」の話をしよう』、バーンスタイン『華麗なる交易』、ワイズマン『人類が消えた世界』、ローウェンスタイン『なぜGMは転落したのか』、マエダ『シンプリシティの法則』など多数。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/7/22)
- 発売日 : 2010/7/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 404ページ
- ISBN-10 : 406214770X
- ISBN-13 : 978-4062147705
- Amazon 売れ筋ランキング: - 181,118位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 51,400位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネットワーク論について興味があり、初学者でも読めそうな本を探していたところ、
後輩から薦められたので読んでみました。
本書は人と人とのつながりに焦点を当てて、数多くの調査及び実験結果を紹介しながら、
社会的ネットワークの構造や性質、そこから創発される力について分かりやすく説明した本です。
ネットワーク論について書かれた他の書籍のように、数式や複雑な理論が登場するのでは
と少し心配でしたが、小難しい話は一切なく、訳も自然で非常に読みやすかったです。
本書では、感情や健康状態の伝染、恋愛、経済、政治、進化、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなど
多岐にわたる興味深い事例が紹介されています。
「社会的ネットワークを通じて、我々の日々の行動や思考などが、ごく弱いつながりしか持たない
多数の人々(時には全く面識のない人)からも多大な影響を受ける。
逆に、我々一人一人の言動が知らず知らずのうちに多数の人々に影響を与えている。」
この事実を認識することが、自己を知り、より良い社会を築く上で非常に重要な一歩である
ということを感じさせられました。
後輩から薦められたので読んでみました。
本書は人と人とのつながりに焦点を当てて、数多くの調査及び実験結果を紹介しながら、
社会的ネットワークの構造や性質、そこから創発される力について分かりやすく説明した本です。
ネットワーク論について書かれた他の書籍のように、数式や複雑な理論が登場するのでは
と少し心配でしたが、小難しい話は一切なく、訳も自然で非常に読みやすかったです。
本書では、感情や健康状態の伝染、恋愛、経済、政治、進化、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなど
多岐にわたる興味深い事例が紹介されています。
「社会的ネットワークを通じて、我々の日々の行動や思考などが、ごく弱いつながりしか持たない
多数の人々(時には全く面識のない人)からも多大な影響を受ける。
逆に、我々一人一人の言動が知らず知らずのうちに多数の人々に影響を与えている。」
この事実を認識することが、自己を知り、より良い社会を築く上で非常に重要な一歩である
ということを感じさせられました。
2013年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あなたはどんな人たちとつながっていますか。
何人の知人がいますか。
知人を二人選んだとき、彼らは直接の知り合いですか。
知人には何人の知人がいますか。
重要なことを相談する友人は何人いますか。
どんな類似点でつながっていますか。
つながりを増やしたい気分ですか、減らしたい気分ですか。
つながりを、あなた自身が選んでいると思いますか、
生まれ育った環境によって与えられていると思いますか。
あなたがつながりを選んでいるかどうかより、
つながりがあなたの人生を左右しているかどうかを考えたことは?
人間がつながりを作る生き物であることと、つながりが
社会的に様々な情報を伝達させるシステムであることとは表裏一体。
人のつながりが運ぶものは喜怒哀楽・幸福感といった感情だけではなく、
お金も、思想も、肥満も、暴力も、病原菌も。善悪区別なく働く伝達の様子を、
つながりのトポロジーから分析した、社会科学のエッセイ。
<目次>
1章 真っ只中で
2章 あなたが笑えば世界も笑う
3章 ともにいる者を愛す
4章 あなたも痛いが私も痛い
5章 お金の行方
6章 政治的につながって
7章 人間が持って生まれたもの
8章 おびただしいつながり
9章 全体は偉大なり
何人の知人がいますか。
知人を二人選んだとき、彼らは直接の知り合いですか。
知人には何人の知人がいますか。
重要なことを相談する友人は何人いますか。
どんな類似点でつながっていますか。
つながりを増やしたい気分ですか、減らしたい気分ですか。
つながりを、あなた自身が選んでいると思いますか、
生まれ育った環境によって与えられていると思いますか。
あなたがつながりを選んでいるかどうかより、
つながりがあなたの人生を左右しているかどうかを考えたことは?
人間がつながりを作る生き物であることと、つながりが
社会的に様々な情報を伝達させるシステムであることとは表裏一体。
人のつながりが運ぶものは喜怒哀楽・幸福感といった感情だけではなく、
お金も、思想も、肥満も、暴力も、病原菌も。善悪区別なく働く伝達の様子を、
つながりのトポロジーから分析した、社会科学のエッセイ。
<目次>
1章 真っ只中で
2章 あなたが笑えば世界も笑う
3章 ともにいる者を愛す
4章 あなたも痛いが私も痛い
5章 お金の行方
6章 政治的につながって
7章 人間が持って生まれたもの
8章 おびただしいつながり
9章 全体は偉大なり
2010年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間集団に限定したネットワーク論。
個人の行動は自分のネットワークでの位置により
影響されると同時に
ネットワーク自体にも影響を与えることが出来る。
個人の限界とともに
可能性も感じられました。
選挙での投票率の例では、
1票の価値は非常に小さいので
本来であれば投票に行く意味はないはずですが
ネットワークの持つ影響力を考えると
(1000票以上の力を持つことも)
それでも人が投票を行う理由が示されています。
ネットーゲームやテレビ番組等も含めた
豊富な事例を元に
ネットワークの持つ力を解説しています。
人のいろいろな可能性を感じさせてくれる本
だと思います。
個人の行動は自分のネットワークでの位置により
影響されると同時に
ネットワーク自体にも影響を与えることが出来る。
個人の限界とともに
可能性も感じられました。
選挙での投票率の例では、
1票の価値は非常に小さいので
本来であれば投票に行く意味はないはずですが
ネットワークの持つ影響力を考えると
(1000票以上の力を持つことも)
それでも人が投票を行う理由が示されています。
ネットーゲームやテレビ番組等も含めた
豊富な事例を元に
ネットワークの持つ力を解説しています。
人のいろいろな可能性を感じさせてくれる本
だと思います。
2012年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネットワークを論じた本には、従来の社会科学への批判が根底にある。
方法論的個人主義と全体主義、双方に対する根本的な問いである。
本書もこの流れに位置する一冊である。
なので別にさほど斬新ではない。
いままでの研究の成果を過剰ともいえる事例をあげながらレビューし、そこに自身の研究を上積みしたというのがその内容。
著者の博識には素直にすごいと言いたいが、もっと簡潔に書けるのでは?と感じる。
バラバシの『新ネットワーク思考』もそうだが、それをいうためにこれだけの事例をあげたのかと、
いわば悪い意味で仰天するのだ(バラバシのは、それなりにおもしろく読めるのでいいが)。
本書では、各章のはじめにほぼ必ず「〜州の〜村で奇妙な事件が起こった」的な書き出しがあり、
数ページ何の説明もなくその事件の全貌を、こちらの合意なしに説明してくる。
先に「こうゆう仮説を検証するから、この事例を紹介するね」といってくれればこっちも楽なのだ。
別に私はコナンじゃないんだから、先に犯人をいってほしい。
理論を理解するのに労力がいるのに、さらに推理までさせられる義理はないのである。
以上愚痴だが、方法論的個人主義の代表格で、近代経済学の大前提でもある「合理的主体」なども非常に手際よく否定され、
今後のネットワーク論の展開に期待を膨らませてくれるらへんは見事だ。
次の著書では、わかりやすい記述であるとうれしい。
方法論的個人主義と全体主義、双方に対する根本的な問いである。
本書もこの流れに位置する一冊である。
なので別にさほど斬新ではない。
いままでの研究の成果を過剰ともいえる事例をあげながらレビューし、そこに自身の研究を上積みしたというのがその内容。
著者の博識には素直にすごいと言いたいが、もっと簡潔に書けるのでは?と感じる。
バラバシの『新ネットワーク思考』もそうだが、それをいうためにこれだけの事例をあげたのかと、
いわば悪い意味で仰天するのだ(バラバシのは、それなりにおもしろく読めるのでいいが)。
本書では、各章のはじめにほぼ必ず「〜州の〜村で奇妙な事件が起こった」的な書き出しがあり、
数ページ何の説明もなくその事件の全貌を、こちらの合意なしに説明してくる。
先に「こうゆう仮説を検証するから、この事例を紹介するね」といってくれればこっちも楽なのだ。
別に私はコナンじゃないんだから、先に犯人をいってほしい。
理論を理解するのに労力がいるのに、さらに推理までさせられる義理はないのである。
以上愚痴だが、方法論的個人主義の代表格で、近代経済学の大前提でもある「合理的主体」なども非常に手際よく否定され、
今後のネットワーク論の展開に期待を膨らませてくれるらへんは見事だ。
次の著書では、わかりやすい記述であるとうれしい。
2014年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コミュニケーションが専門の講演講師なので、内容がとても役に立ちました。
2012年5月7日に日本でレビュー済み
人と人とのつながり=社会的ネットワークが、
実はものすごい伝播力を持っているという論。
口コミの伝播なら、話はわかるが
実際に伝播していくのはそんなものではない。
肥満だって病気だって、色々なものが伝播していく。
この考え方を頭に入れておけば、ソーシャルメディアマーケティングにおける
「1人」と繋がるという事は、とても大きな事だと思う。
実はものすごい伝播力を持っているという論。
口コミの伝播なら、話はわかるが
実際に伝播していくのはそんなものではない。
肥満だって病気だって、色々なものが伝播していく。
この考え方を頭に入れておけば、ソーシャルメディアマーケティングにおける
「1人」と繋がるという事は、とても大きな事だと思う。
2021年5月17日に日本でレビュー済み
興味深いテーマなのですが本書からわかることはそれほど多くはないように思いました
本書を読んで確実に言えることは
・個人は他人とネットワークという道でつながっているということ
・個人は他人とネットワークを通じて影響を与え合う(伝染する)ということ
・ネットワークにおける影響の広がりは3次の影響のルールに従うということ
大まかに言えばこの3つだけではないでしょうか
本書は様々な研究者の研究が引用されていますが
それらはネットワークの説を発展応用させるというよりは
説明や裏付けとしての役割にとどまっておりその域は出ていないような気がします
思うに色々な方面の研究から本書のネットワークの存在とその説が確かに証明されつつある
ということなのだと思います
あと構成に問題があるせいなのかはわかりませんが
6次の隔たりと3次の影響の節にて
なぜか6次の隔たりを説明する際にスタンリー・ミルグラムの実験の詳細が記述されているのに
肝心の3次の影響のルールに関しては私たち自身の研究からわかっているという一言だけで
どういう実験をしたのかというプロセスがそこには書かれていません
私としては腑に落ちないというか納得できないというか…
というかなぜ書かないのだろうと率直に疑問でした
こういった場面は所々あったように思います
また各章に散りばめられている様々な研究者の引用のところは面白くて夢中になるのですが
著者のネットワーク論が語られるときは上に書いたようなこともあって
なぜそんなことが言えるのだろうかと懐疑的になってしまう箇所も多く
あまり現実に根差していないのではないかとどうしても勘繰ってしまいます
とはいえテーマは新鮮ですし社会的ネットワークはまだまだ未開発の
新しい分野なのでこれからの研究に期待したいかなと思います
特に企業はこういった社会的ネットワークをもうすでに活用しているので
本書はビジネスマンにこそ読まれるべきものなのかもしれません
本書を読んで確実に言えることは
・個人は他人とネットワークという道でつながっているということ
・個人は他人とネットワークを通じて影響を与え合う(伝染する)ということ
・ネットワークにおける影響の広がりは3次の影響のルールに従うということ
大まかに言えばこの3つだけではないでしょうか
本書は様々な研究者の研究が引用されていますが
それらはネットワークの説を発展応用させるというよりは
説明や裏付けとしての役割にとどまっておりその域は出ていないような気がします
思うに色々な方面の研究から本書のネットワークの存在とその説が確かに証明されつつある
ということなのだと思います
あと構成に問題があるせいなのかはわかりませんが
6次の隔たりと3次の影響の節にて
なぜか6次の隔たりを説明する際にスタンリー・ミルグラムの実験の詳細が記述されているのに
肝心の3次の影響のルールに関しては私たち自身の研究からわかっているという一言だけで
どういう実験をしたのかというプロセスがそこには書かれていません
私としては腑に落ちないというか納得できないというか…
というかなぜ書かないのだろうと率直に疑問でした
こういった場面は所々あったように思います
また各章に散りばめられている様々な研究者の引用のところは面白くて夢中になるのですが
著者のネットワーク論が語られるときは上に書いたようなこともあって
なぜそんなことが言えるのだろうかと懐疑的になってしまう箇所も多く
あまり現実に根差していないのではないかとどうしても勘繰ってしまいます
とはいえテーマは新鮮ですし社会的ネットワークはまだまだ未開発の
新しい分野なのでこれからの研究に期待したいかなと思います
特に企業はこういった社会的ネットワークをもうすでに活用しているので
本書はビジネスマンにこそ読まれるべきものなのかもしれません