今更ながら「民間軍事会社(PMC)」とは何なのか気になり読みました。
正規軍が取れないリスクをPMCがとる代わりに、米国務省からPMCへ暗黙の形で莫大な金と殺人に対する裁量権が無秩序に与えられてしまうことがイラクでの反米意識を増大させているようです。
反面、PMCの社員に実際のリスクが降りかかった時、米国務省や米軍は正規軍の被害ではないので知らぬ存ぜぬと言った対応が取れます。正規の死者数にもカウントされないため、世論を気にする政治家からすると莫大なお金を払ってでもこちらの方が都合が良いのでしょう。
日本ではほとんど報道されない内容ですが国際的に見れば極めて大きな問題です。
本書は話題の核心にたどり着くまでやや冗長に感じますが、文学が好きな方なら先が気になり早く読み進めたいと思わせる構成になっているように感じます。
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戦場の掟 単行本 – 2009/9/25
スティーヴ・ファイナル
(著),
伏見 威蕃
(翻訳)
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2008年度 ピューリッツァー賞受賞作品!
血が流れ、肉片が焦げ、飛び散る……。刮目せよ。これが超弩級・戦争ノンフィクションだ!!正規軍ではない“民間警備会社”という名の傭兵たちのリアルな戦争をえぐる傑作!
血が流れ、肉片が焦げ、飛び散る……。刮目せよ。これが超弩級・戦争ノンフィクションだ!!正規軍ではない“民間警備会社”という名の傭兵たちのリアルな戦争をえぐる傑作!
- 本の長さ357ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/9/25
- ISBN-10406214865X
- ISBN-13978-4062148658
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商品の説明
著者について
《ボストン・グローブ》紙記者を経て、《ワシントン・ポスト》紙記者。2004年から、《ワシントン・ポスト》紙特派員としてイラクをリポートし続けてきた。その報道記事が2006年度ピューリッツァー賞の最終選考に残る。その後も、イラクの深層、とくに戦争を請け負う企業の実態とその傭兵たちに関する報道にかかわり、本書で2008年度ピューリッツァー賞(国際報道部門)を受賞した。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/9/25)
- 発売日 : 2009/9/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 357ページ
- ISBN-10 : 406214865X
- ISBN-13 : 978-4062148658
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,296,496位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 169,870位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月16日に日本でレビュー済み
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2016年8月28日に日本でレビュー済み
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さすが新聞記者というか、ストーリーの語り手としては少し退屈かもしれませんが
淡々と事実を追っていく内容、リアルでとてもいいです。
傭兵の現実、ですがアメリカ社会の今という感じがアリアリです。
軍に入ると大学にいけますが、精神的に立ち直れなくて戻ってしまうひと、単にお金目当てで参加する軍未経験者、
相当酷い目に遭わされる若い傭兵さんもいるんですが、伏せんもあって、あのときのアレのせいで
あとで報復されたんだ・・・じゃ可哀想だけど仕方ないかもね、みたいな。なんせ無法地帯ですし、アメリカ傭兵も相当なことしてますから。
お給料も、軍隊にいたときの位や技能で変わるし、いい会社には入れなくて会社にもランクがあって下のほうの
会社にしかはいれなくて。現実的なところ、取材記事のようで良かったです。
淡々と事実を追っていく内容、リアルでとてもいいです。
傭兵の現実、ですがアメリカ社会の今という感じがアリアリです。
軍に入ると大学にいけますが、精神的に立ち直れなくて戻ってしまうひと、単にお金目当てで参加する軍未経験者、
相当酷い目に遭わされる若い傭兵さんもいるんですが、伏せんもあって、あのときのアレのせいで
あとで報復されたんだ・・・じゃ可哀想だけど仕方ないかもね、みたいな。なんせ無法地帯ですし、アメリカ傭兵も相当なことしてますから。
お給料も、軍隊にいたときの位や技能で変わるし、いい会社には入れなくて会社にもランクがあって下のほうの
会社にしかはいれなくて。現実的なところ、取材記事のようで良かったです。
2016年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イラク戦争中に同国内で活動した、アメリカ等の民間警備会社(民間軍事会社)の実態とその問題点を描いた、ワシントン・ポスト記者によるノンフィクション。戦争中のイラク国内では、人物や物資の移動に対する警護を主な目的として活動する「民間警備会社」が存在したが、警備会社とは名ばかりで実際は正規軍と同様に武装した「軍事会社」であり、これらの会社が正当な護衛業務であることを理由に現地の一般民間イラク人に対し理不尽な行為を行ってきた事実を取り上げています。そしてこれら警備会社はイラクの現地法が及ばないこと、軍のような指揮命令系統が存在しないことを挙げ、野放しに活動を許していることに対する問題提起を行っています。
このような民間会社はかなりの数があるようですが、中でも特に非道な事件を起こした2社を取り上げています。内容に驚愕するとともに、そもそも民間の軍事会社などが存在すること自体驚きです。(当然ですが日本では考えられません)西欧諸国、とりわけアメリカのこのような行為がイラク戦争を泥沼化させた原因の1つであろうことに納得するとともに、現地イスラム教徒の反感を買い、昨今頻発する「イスラム国」によるテロ行為等もこの時の民間警備会社が起こした事件に対する報復の一部なのだろうか、などと思うと暗澹とした気持ちになります。戦争が生み出す、実に悲惨な「ブラック・ビジネス」の一部を垣間見た感じです。
このような民間会社はかなりの数があるようですが、中でも特に非道な事件を起こした2社を取り上げています。内容に驚愕するとともに、そもそも民間の軍事会社などが存在すること自体驚きです。(当然ですが日本では考えられません)西欧諸国、とりわけアメリカのこのような行為がイラク戦争を泥沼化させた原因の1つであろうことに納得するとともに、現地イスラム教徒の反感を買い、昨今頻発する「イスラム国」によるテロ行為等もこの時の民間警備会社が起こした事件に対する報復の一部なのだろうか、などと思うと暗澹とした気持ちになります。戦争が生み出す、実に悲惨な「ブラック・ビジネス」の一部を垣間見た感じです。
2017年4月27日に日本でレビュー済み
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傭兵稼業。確かに金は儲かるようだ(ディスカウント価格で月給約70万円)。
交戦規定に縛られないかわりに、ジュネーブ条約もない。
よって最後は「棺は絶対に開けられません」という姿で帰国した青年を中心に話は進む。
リー ヴァン アースデイルという、元陸軍特殊部隊オペレーターの名前が出てくる。
Mogadishuの戦いを描いた映画の特典映像に、彼が顔出しで出演している。
交戦規定に縛られないかわりに、ジュネーブ条約もない。
よって最後は「棺は絶対に開けられません」という姿で帰国した青年を中心に話は進む。
リー ヴァン アースデイルという、元陸軍特殊部隊オペレーターの名前が出てくる。
Mogadishuの戦いを描いた映画の特典映像に、彼が顔出しで出演している。
2014年9月9日に日本でレビュー済み
プロローグから順番に、第三章まで読み進めたが、どうにも調子よく読み進まない。
原因は、プロローグから第二章まで主人公のジョン・コーテに関することがこまごまと進み、
第三章は、著者と家族の話しが、またこまごまと進むからである。
そこで、気分を変えて、訳者あとがき、エピローグ、第11章と、逆読みをした。
第10章のブラックウォーターの悪辣な所業には、つくづく反吐(へど)を吐きそうな気持ちになった。
こんな無法なことをしていれば、いくら国家再建プロジェクトのために米国国務省の職員を守っていても、
そして、国務省がブラックウォーターを擁護していても、イラクの人々が怒り、反米国・反欧米になるのは当たり前である。
いったい、何のためのイラク・フセイン政権打倒であったのか。
つくづく、当時のブッシュ、チェイニー、ラムズフェルド達、ネオコンと呼ばれる人達の責任を問いたい。
第8章には、攻撃を受けたコンボイ(輸送車両縦隊)に関する戦闘後報告書があるが、陰惨な有様が記述されている。
要するに、遺体はばらばらになり、何人の遺体であるかを判別することは不可能であり、
さらに、遺体にIED(簡易爆発装置)が仕掛けられているので、遺体を銃撃して、IEDを無効化するのである。
214ページにPMCの車両の写真が載っているが、一台2000万円のアルマジロのようなロックと呼ばれる装甲車両でないと、
コンボイや人を安全に守ることができないのである。
そして、ジョン・コーテ始め5人の男が拉致され、惨殺され、やがて家族の元に遺体が戻るが、
その遺体は、「どんなことがあっても遺体をみせたくない」と葬儀社の人に言われるものであった。
新聞やテレビでは悲惨な映像はボカされるか放映されない。映画では遺体は人の形をしている。
しかし、現場では、自爆犯の首が何十メートルも飛んで人々の前に転がるし、
首を切られた人質の頭部を回収しようとすると、仕掛けられたIEDが爆発するのである。
昔、マッドマックスという映画を見た時は、あまりの異様さに驚いたが、今やマッドマックスの世界は現実にあるのだと知った。
原因は、プロローグから第二章まで主人公のジョン・コーテに関することがこまごまと進み、
第三章は、著者と家族の話しが、またこまごまと進むからである。
そこで、気分を変えて、訳者あとがき、エピローグ、第11章と、逆読みをした。
第10章のブラックウォーターの悪辣な所業には、つくづく反吐(へど)を吐きそうな気持ちになった。
こんな無法なことをしていれば、いくら国家再建プロジェクトのために米国国務省の職員を守っていても、
そして、国務省がブラックウォーターを擁護していても、イラクの人々が怒り、反米国・反欧米になるのは当たり前である。
いったい、何のためのイラク・フセイン政権打倒であったのか。
つくづく、当時のブッシュ、チェイニー、ラムズフェルド達、ネオコンと呼ばれる人達の責任を問いたい。
第8章には、攻撃を受けたコンボイ(輸送車両縦隊)に関する戦闘後報告書があるが、陰惨な有様が記述されている。
要するに、遺体はばらばらになり、何人の遺体であるかを判別することは不可能であり、
さらに、遺体にIED(簡易爆発装置)が仕掛けられているので、遺体を銃撃して、IEDを無効化するのである。
214ページにPMCの車両の写真が載っているが、一台2000万円のアルマジロのようなロックと呼ばれる装甲車両でないと、
コンボイや人を安全に守ることができないのである。
そして、ジョン・コーテ始め5人の男が拉致され、惨殺され、やがて家族の元に遺体が戻るが、
その遺体は、「どんなことがあっても遺体をみせたくない」と葬儀社の人に言われるものであった。
新聞やテレビでは悲惨な映像はボカされるか放映されない。映画では遺体は人の形をしている。
しかし、現場では、自爆犯の首が何十メートルも飛んで人々の前に転がるし、
首を切られた人質の頭部を回収しようとすると、仕掛けられたIEDが爆発するのである。
昔、マッドマックスという映画を見た時は、あまりの異様さに驚いたが、今やマッドマックスの世界は現実にあるのだと知った。
2017年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もうちょい戦場のリアル感が薄い❗
正規軍には出来ないことを書いて欲しい❗
正規軍には出来ないことを書いて欲しい❗
2012年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シボレーの屋根から、PKMマシンガンを、イラクの民間人にむけてぶっぱなす
ブラックウォーターのアウトローどもの話しかと、思っていた。
それで、IEDにふっとばされて、死んじゃうなら「ザマーミロ」だが
実際の登場人物は、24歳の人生に悩むモラトリアムな美青年や
家庭思いのやさしい、大男などだった。
あと味わるすぎ。でも、リアリティていうか臨場感はある。
事実に基づいたドキュメントだから仕方ないんだけど
アメリカの話しと、イラクの話しが、パラレルに進むんだけど
アメリカの話しが全然、読んでて意味がわからない。
”私”ってのは、筆者のこと?登場人物の私?
ブラックウォーターのアウトローどもの話しかと、思っていた。
それで、IEDにふっとばされて、死んじゃうなら「ザマーミロ」だが
実際の登場人物は、24歳の人生に悩むモラトリアムな美青年や
家庭思いのやさしい、大男などだった。
あと味わるすぎ。でも、リアリティていうか臨場感はある。
事実に基づいたドキュメントだから仕方ないんだけど
アメリカの話しと、イラクの話しが、パラレルに進むんだけど
アメリカの話しが全然、読んでて意味がわからない。
”私”ってのは、筆者のこと?登場人物の私?
2016年2月28日に日本でレビュー済み
イラク戦争時に勃興したPMCの実態を描いたのが本書(但し、エグゼクティブ・アウトカムズが登場した頃のような、PMC黎明期の話は一切ない)。その読み応えは充分あるのだが、しかし、著者の家族についての記述は正直不要。そこの存在が文章に散漫な印象を与えてしまっており、その一点のみ残念と言える。
読んでいると、ブラックウォーター社に代表されるPMCの「悪名高き行為」が、実は米軍ではなく米国国務省に原因があったという事実には、シンプルな構図ながら驚かされた。
PMCという麻薬の味を知ってしまった国は、今後もそれを使い続けるだろう。実態をものの見事に隠してしまうシステムとルールとともに…。
読んでいると、ブラックウォーター社に代表されるPMCの「悪名高き行為」が、実は米軍ではなく米国国務省に原因があったという事実には、シンプルな構図ながら驚かされた。
PMCという麻薬の味を知ってしまった国は、今後もそれを使い続けるだろう。実態をものの見事に隠してしまうシステムとルールとともに…。