松本氏、冨山氏による日本の具体的な処方箋。
彼らの主張は共感するものも多く、実現へのうねりに参加したいと思う。
しかし、お二人も言われているように日本が貧乏になっていると実感している層はまだまだ少ないはずである。
まだ閾値はこえていない。私のこれまでの稚拙な経験から言えば、まだ課題コンセサスレベルの状況であり、まだまだ改革までの時間軸は長い。
お二人には「ぬるい」と両断されてしまうかもしれないが、私は「その時に備えて」少しずつ自分の影響力を拡大させているにすぎない。
この国と自分の方向性を考える上での、必読の書であることは間違いない。
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この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言 (講談社BIZ) 単行本 – 2008/12/5
経済大停滞、年金崩壊、格差の二極化、貧困化する地方……。
問題の本質は「若者の所得を収奪する団塊世代」である。
日本の指導層がひた隠す「不都合な真実」を40代経営者が抉る!
若い世代の「カネがすべて」といった風潮を「拝金主義だ」と品格好きの中高年世代は非難します。しかし、一人当たりGDPの地位低下などカネを稼げない国になっている日本で世代間の賦課方式によって年金を担保されている中高年世代は、その年金原資を若い世代の所得から収奪していることを自覚しているのでしょうか。
よく中高年世代は、格差や貧困化を市場経済や「ダメな若者」のせいにします。しかし、本当の原因が正規社員と非正規社員の壁など反市場経済的な制度や規制にあるという事実を、そうやって若い世代から意図的に隠蔽し、自らの既得権益の温存を図っているのではないでしょうか。
いま私たちがもっとも取り組むべきは、このような世代間の利害対立構造を解消することです。多数派の中高年世代が自らのパワーとマネーを少数派である若い世代に移譲し、若い世代が政治的発言力を獲得するようにこの国のしくみを作り変えることです。オバマ米国新大統領はじめ世界の指導者は若返っています。30年後まで有効な政策を決められるのは中高年世代ではなく、30年後も現役で働く若い世代です。
そのための方策を、若い頃から現場で行動してきた二人の経営者が討論し、日本を若返らせて根本から再生させる10項目の大胆な提言にまとめました。
1 品格ブームの胡散臭さ
2 パワーとマネーを若者に移譲せよ
3 インセンティブ・デザインを導入せよ
4 人間の意欲を摘み取る国
5 法学部支配社会でいいのか
6 「ダメな国」と認識したほうが未来を描ける
7 政府は「理想的家族像」を押しつけるな
8 人口構成デザインはもっとも重要な政治テーマだ
9 国民一人ひとりの国際競争力が問われる
10 自律反転の時はいつ来るか
11 日本を「知識集約立国」に転換せよ
◆日本を若返らせる10の提言
問題の本質は「若者の所得を収奪する団塊世代」である。
日本の指導層がひた隠す「不都合な真実」を40代経営者が抉る!
若い世代の「カネがすべて」といった風潮を「拝金主義だ」と品格好きの中高年世代は非難します。しかし、一人当たりGDPの地位低下などカネを稼げない国になっている日本で世代間の賦課方式によって年金を担保されている中高年世代は、その年金原資を若い世代の所得から収奪していることを自覚しているのでしょうか。
よく中高年世代は、格差や貧困化を市場経済や「ダメな若者」のせいにします。しかし、本当の原因が正規社員と非正規社員の壁など反市場経済的な制度や規制にあるという事実を、そうやって若い世代から意図的に隠蔽し、自らの既得権益の温存を図っているのではないでしょうか。
いま私たちがもっとも取り組むべきは、このような世代間の利害対立構造を解消することです。多数派の中高年世代が自らのパワーとマネーを少数派である若い世代に移譲し、若い世代が政治的発言力を獲得するようにこの国のしくみを作り変えることです。オバマ米国新大統領はじめ世界の指導者は若返っています。30年後まで有効な政策を決められるのは中高年世代ではなく、30年後も現役で働く若い世代です。
そのための方策を、若い頃から現場で行動してきた二人の経営者が討論し、日本を若返らせて根本から再生させる10項目の大胆な提言にまとめました。
1 品格ブームの胡散臭さ
2 パワーとマネーを若者に移譲せよ
3 インセンティブ・デザインを導入せよ
4 人間の意欲を摘み取る国
5 法学部支配社会でいいのか
6 「ダメな国」と認識したほうが未来を描ける
7 政府は「理想的家族像」を押しつけるな
8 人口構成デザインはもっとも重要な政治テーマだ
9 国民一人ひとりの国際競争力が問われる
10 自律反転の時はいつ来るか
11 日本を「知識集約立国」に転換せよ
◆日本を若返らせる10の提言
- 本の長さ170ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/12/5
- ISBN-104062150522
- ISBN-13978-4062150521
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商品の説明
著者について
冨山和彦
株式会社経営共創基盤代表取締役CEO。1960年生まれ。84年司法試験合格。85年東京大学法学部卒業。92年スタンフォード大学経営学修士(MBA)および公共経営課程修了。ボストンコンサルティンググループを経て、86年コーポレイトディレクション社設立に参画、2001年に代表取締役社長に就任。03年、同年設立された産業再生機構の代表取締役専務兼業務執行最高責任者に就任。07年、産業再生機構解散後の4月に経営共創基盤を設立、代表取締役CEOに就任する。
松本大
マネックスグループ株式会社代表取締役社長CEO、マネックス証券株式会社代表取締役社長CEO。
1963年生まれ。87年東京大学法学部卒業。ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に入社、94年に30歳で当時同社最年少のジェネラル・パートナー(共同経営者)となる。99年、ソニーとの共同出資でマネックス証券を設立、2004年に日興ビーンズ証券との経営統合を果たし、マネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ)を設立、代表取締役社長CEOに就任する
株式会社経営共創基盤代表取締役CEO。1960年生まれ。84年司法試験合格。85年東京大学法学部卒業。92年スタンフォード大学経営学修士(MBA)および公共経営課程修了。ボストンコンサルティンググループを経て、86年コーポレイトディレクション社設立に参画、2001年に代表取締役社長に就任。03年、同年設立された産業再生機構の代表取締役専務兼業務執行最高責任者に就任。07年、産業再生機構解散後の4月に経営共創基盤を設立、代表取締役CEOに就任する。
松本大
マネックスグループ株式会社代表取締役社長CEO、マネックス証券株式会社代表取締役社長CEO。
1963年生まれ。87年東京大学法学部卒業。ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に入社、94年に30歳で当時同社最年少のジェネラル・パートナー(共同経営者)となる。99年、ソニーとの共同出資でマネックス証券を設立、2004年に日興ビーンズ証券との経営統合を果たし、マネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ)を設立、代表取締役社長CEOに就任する
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/12/5)
- 発売日 : 2008/12/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 170ページ
- ISBN-10 : 4062150522
- ISBN-13 : 978-4062150521
- Amazon 売れ筋ランキング: - 270,631位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,326位政治 (本)
- - 52,656位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2010年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
対談形式のためか議論は雑駁感があるが,
重要な指摘がされていると思う。
例えば,「世代別選挙制度」の意義・必要性は
益々高まっていると思う。
最大の問題は「若者を搾取する団塊の世代」。
早急なリストラが必要なのかもしれません。
重要な指摘がされていると思う。
例えば,「世代別選挙制度」の意義・必要性は
益々高まっていると思う。
最大の問題は「若者を搾取する団塊の世代」。
早急なリストラが必要なのかもしれません。
2009年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
を鋭く突いている名著だと思います。「拝金主義だと騒いでいるが、金すら稼ぎだせない国になりつつある」、「今の日本で非常に恵まれたポジションにいる人が、品格品格と騒いでいる。既存のシステムで安定した地位にいる人が、新興勢力を批判するときに持ち出す典型が、品格なのです」、「日本で問題になっている格差は、反市場経済的に制度や規制によって発生する格差なのです」、「格差があるのは市場経済のせいというすり替えを行って、搾取されている人たちの目を真の原因から巧妙にそらし意図的に格差の温存を図っている」
ぬるま湯につかっている連中には絶対に書けない本当のことがぎっしり詰まっている本、買って損はないと思います。
ぬるま湯につかっている連中には絶対に書けない本当のことがぎっしり詰まっている本、買って損はないと思います。
2009年4月17日に日本でレビュー済み
論理をつきつめていくそうなのだが、彼らの頭の中には田舎の人間は付加価値が付けられない
下等な人間という人間のランク付けをしている。都市に人口を集中させて田舎の人はどこに職を得るのか?どこに住むのか?そうした生身の人間の生活をリアルな部分を一考することなく
述べていることに違和感を感じた。官僚を批判するくだりはあったが、実は、筆者らもその官僚と思考様式は似たり寄ったりである。東大法卒のエリートの書いた本はこんなもんでしょうな。地方の過疎の人たちなんて都市部へ流入せよと理想論でおっしゃるが、現場の状況を置き去りしてた上から目線の議論だ。人の生活など目もくれず、生産性のために、使えねえ貧民はごたごた言わずに都市部へ移れやとのたまっている。こんなこと現場の苦労を一顧だにすることなく上から目線でモノを申していたという印象を受けた。
下等な人間という人間のランク付けをしている。都市に人口を集中させて田舎の人はどこに職を得るのか?どこに住むのか?そうした生身の人間の生活をリアルな部分を一考することなく
述べていることに違和感を感じた。官僚を批判するくだりはあったが、実は、筆者らもその官僚と思考様式は似たり寄ったりである。東大法卒のエリートの書いた本はこんなもんでしょうな。地方の過疎の人たちなんて都市部へ流入せよと理想論でおっしゃるが、現場の状況を置き去りしてた上から目線の議論だ。人の生活など目もくれず、生産性のために、使えねえ貧民はごたごた言わずに都市部へ移れやとのたまっている。こんなこと現場の苦労を一顧だにすることなく上から目線でモノを申していたという印象を受けた。
2008年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経営共創基盤の冨山さんとマネックスの松本さんの共著本。組み合わせが面白いので読んでみた。まずお二人のプロフィールを見て驚いたのが、年齢差が3歳ということ。失礼ながら、松本さんの方がだいぶ若いと思っていた。肝心の中身だが、2時間程度で読み切れる簡潔な内容。しかししかし、なかなか過激である。特に「田舎は自然に戻して人口を都市部に集中させよ」「現在の公的年金制度は廃止して掛け金はすべて返還した上で新たな年金制度を構築せよ」などと痛快なくらいに若い世代の人たちにとっての「正論」が続く。そもそものお二人の問題意識は、現在の日本社会は世代間格差が顕在化しつつあるものの、既得権のある団塊の世代以上の人たちが必死にその既得権にしがみついているがために負のスパイラルに陥っているというもの。そして彼らが自らの手柄と自負している高度経済成長も様々な外部要因によるところが大きく、決して彼らの努力だけに起因するものではないとしている。
すっかり共感して読み入ってしまった。今ならまだ日本は復活できるという元気を与えてもらった。まずは若い世代がもっともっと頑張らないと。
すっかり共感して読み入ってしまった。今ならまだ日本は復活できるという元気を与えてもらった。まずは若い世代がもっともっと頑張らないと。
2009年1月8日に日本でレビュー済み
元産業再生機構最高責任者の冨山和彦氏と
マネックスCEOの松本大氏との対談を編集したもの。
経済危機直下の日本の現状を憂い、どうすれば
この国が再生するのかを10の項目にわたって提言する。
経済だけでなく、年金崩壊、格差の二極化、貧困化する地方
など、この国が抱えている問題の原因と対策を次々に明らかに
していく。そしてあらゆる問題の本質は「若者の所得を
収奪する団塊世代である」と断じ、パワーとマネーを
若者に委譲することでこの国を作り変えようと呼びかけている。
身の回りに深刻な問題が次から次に起こって将来に不安を感じ、
あまりに情けない政治家たちの姿に失望を感じる今の世の中でも
物事の本質を見据え、真剣に対峙すればなんとか道は
開けるのではないかと思わせてくれる内容だ。このような本が
出るのは嬉しい事だが、日本の一番の問題はこの著者のような
優秀な人たちが政治の場に出ない、いないことではないかと思う。
「政治家は世間で勤まらないどうしようもないバカがやるものだ」
というような冗談を聞いたことがあるが、本当に優秀な人が
政治の場を避けている風潮がこの国にある気がしてならない。
いくつかの提言の中で自分にもできることは
「国民ひとり一人の国際競争力をあげること」だ。
この国の将来を憂いなんとかよくしたいと思っている優秀で
情熱ある人たちには、是非とも政治の場に入っていってもらいたい。
マネックスCEOの松本大氏との対談を編集したもの。
経済危機直下の日本の現状を憂い、どうすれば
この国が再生するのかを10の項目にわたって提言する。
経済だけでなく、年金崩壊、格差の二極化、貧困化する地方
など、この国が抱えている問題の原因と対策を次々に明らかに
していく。そしてあらゆる問題の本質は「若者の所得を
収奪する団塊世代である」と断じ、パワーとマネーを
若者に委譲することでこの国を作り変えようと呼びかけている。
身の回りに深刻な問題が次から次に起こって将来に不安を感じ、
あまりに情けない政治家たちの姿に失望を感じる今の世の中でも
物事の本質を見据え、真剣に対峙すればなんとか道は
開けるのではないかと思わせてくれる内容だ。このような本が
出るのは嬉しい事だが、日本の一番の問題はこの著者のような
優秀な人たちが政治の場に出ない、いないことではないかと思う。
「政治家は世間で勤まらないどうしようもないバカがやるものだ」
というような冗談を聞いたことがあるが、本当に優秀な人が
政治の場を避けている風潮がこの国にある気がしてならない。
いくつかの提言の中で自分にもできることは
「国民ひとり一人の国際競争力をあげること」だ。
この国の将来を憂いなんとかよくしたいと思っている優秀で
情熱ある人たちには、是非とも政治の場に入っていってもらいたい。
2009年1月28日に日本でレビュー済み
世代間対立や一部の既得権者を守る現行の日本のシステムに問題の本質があるとのメッセージは重く、鋭い。
残念なのは、議論が非常に粗いものに思われること。
著者2人の対論形式だが、いずれの執筆部分も「書き飛ばした」感がある。
不正確な論拠で論理展開している箇所も散見され、ある意味、「エッセー」的だ。
どれほど練って書かれた文章か疑問。
とはいえ、本書の骨格をなすメッセージは、前述のとおり、非常に鋭くオリジナリティのあるものであり、その点だけでも価値ある一冊だと思う。
残念なのは、議論が非常に粗いものに思われること。
著者2人の対論形式だが、いずれの執筆部分も「書き飛ばした」感がある。
不正確な論拠で論理展開している箇所も散見され、ある意味、「エッセー」的だ。
どれほど練って書かれた文章か疑問。
とはいえ、本書の骨格をなすメッセージは、前述のとおり、非常に鋭くオリジナリティのあるものであり、その点だけでも価値ある一冊だと思う。
2009年1月25日に日本でレビュー済み
すごく面白いよー、アツイ!と人から紹介されて読みました。
文字が大きくわかりやすいので1〜2時間程度で読めます。
二人の対談形式になっていますが、
グローバルに金融や経済の最先端のところで常に闘っているだけあって
政治や政策の役割や日本の政治の問題点などを痛切に指摘しています。
書いてあることのほとんどは、うんうんとうなづけますので
この両氏が主張する内容などをいかに具体的に履行していけるか、
というところを直近で早急に考えていく必要があると思いました。
日本の政治や経済の問題点、不思議なところを
海外との対比と時代軸での経験則で語っているところは説得力もあり、
問題点を意識づけるための本としては非常に良いと思います。
幅広い年代の方に是非読んでもらいたいと思える本ですね。
文字が大きくわかりやすいので1〜2時間程度で読めます。
二人の対談形式になっていますが、
グローバルに金融や経済の最先端のところで常に闘っているだけあって
政治や政策の役割や日本の政治の問題点などを痛切に指摘しています。
書いてあることのほとんどは、うんうんとうなづけますので
この両氏が主張する内容などをいかに具体的に履行していけるか、
というところを直近で早急に考えていく必要があると思いました。
日本の政治や経済の問題点、不思議なところを
海外との対比と時代軸での経験則で語っているところは説得力もあり、
問題点を意識づけるための本としては非常に良いと思います。
幅広い年代の方に是非読んでもらいたいと思える本ですね。