中古品:
¥57 税込
配送料 ¥240 5月29日-31日にお届け(17 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 非常に良い
コメント: ◆◆◆非常にきれいな状態です。中古商品のため使用感等ある場合がございますが、品質には十分注意して発送いたします。 【毎日発送】
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

チェーン・ポイズン (100周年書き下ろし) 単行本 – 2008/10/30

4.0 5つ星のうち4.0 87個の評価

●講談社創業100周年記念出版 「書き下ろし100冊」第1弾!

あと1年。死ぬ日を待ち続ける。
それだけが私の希望――。

かりそめに生きることは、もうできない。選んだのは「死」。
不思議な自殺の連鎖を調べる記者。そこに至るただひとつの繋がり。
「生」の意味を現代に投げかける、文句なしの最高傑作!


誰にも求められず、愛されず、歯車以下の会社での日々。
簡単に想像できる定年までの生活は、絶望的な未来そのものだった。
死への憧れを募らせる孤独な女性にかけられた、
謎の人物からのささやき。
「本当に死ぬ気なら、1年待ちませんか?
1年頑張ったご褒美を差し上げます」
それは決して悪い取り引きではないように思われた――。

●新境地を開いた驚愕のミステリー

【著者からのメッセージ】
講談社100周年、おめでとさんです、ということで気張ったつもりはないのですが、この『チェーン・ポイズン』は、自分が今まで書いてきたものと比べると、かなり成り立ちを異にしました。
もともと、僕は何も考えずに小説を書き始めます。それがどんなものになるのかはもちろん、書き上がるのかどうかさえ、本人にもわからない。それがいつもの僕のやり方です。実際、僕のパソコンには、書き上げられることのなかった小説の端くれたちが、山のように積もっています。とはいえ、今まで小説を書き上げる際には、ある共通点がありました。それはいかにして「自分らしさ」を消していくのかということです。もちろん、それを書いた人間が同じである以上、そこにはどうしても「その人らしさ」が匂います。僕の場合、それがかなり強く匂うほうの書き手だと思います。ですので、その匂いを放っておくと、読者に既視感を与えてしまう。その危惧が常にあります。自分の枠からはみ出すことは難しくとも、それでもどうやってその匂いを消していけるか。読んでくれた人に「新作」を読んだ、という満足感をどれだけ感じてもらうことができるか。それがこれまで小説を書いていく上で、一つのテーマでもありました。
ですが、この『チェーン・ポイズン』に関しては、書き始めた当初から、これまでと違う匂いがありました。今までの自分とは違う何かが出てきている
続きを読む もっと少なく読む

商品の説明

著者について

本多 孝好
(ほんだ・たかよし)
1971年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。
大学4年生のときに友人である金城一紀さんに勧められて、小説を書き始め、「眠りの海」で、1994年に第16回小説推理新人賞を受賞。それまでは弁護士を目指していたが、作家になろうと決意する。1999年、受賞作を収録した短編集『MISSING』にて単行本デビュー。同作は、「このミステリーがすごい! 2000年版」で、トップ10に入り、一躍脚光を浴びる。その後、『ALONE TOGETHER』『MOMENT』を刊行。2004年に刊行された『真夜中の五分前』は直木賞候補となり、2007年に刊行された『正義のミカタ』は「本の雑誌」2007年上半期ベスト10に入るなど、今、最も注目を集める作家のひとり。恋愛小説集『FINE DAYS』に収録の短編「イエスタデイズ」(監督・窪田崇、主演・塚本高史)が映画化され、11月1日よりシネマート新宿などで公開される。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2008/10/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/10/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 338ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062151308
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062151306
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 87個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
本多 孝好
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家デビューする(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 正義のミカタ (ISBN-13: 978-4087465761 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
87グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2019年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は何か面白いモノないかなぁ~とネットで調べて、この小説を知り読む事に…。
なので、途中でなんとなく展開が分かってしまいました…が、それでも面白かったです。
ぜひこの小説を読みたい方は、何も調べずに読んでほしいです。
(なので、あえて小説の内容は書きません…)
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本多孝好の長編小説です。短編の作品が有名な本多孝好の長編作品ということで読み応えがあります。
本多孝好の世界観で物語に引き込まれて先が気になりドンドン読めてしまいます。
そして最後には本多孝好のミステリーにやられたという感動、面白さを味わえます。
本多孝好が好きな人も初めての人もぜひ読んでいただきたい作品です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終始暗い話の展開で、それぞれの心情はわかるけれど
そこから救われるというポイントが、自分にはあまりなかったので
本多さんの作品の中ではいまいち消化不良の1冊です
ただ結末、まったく想像がついていなかったので
「お!そうなの…!」そこはおもしろかったです
2023年5月11日に日本でレビュー済み
6年前に読んだ。
救われた気がして6年頑張れた。

今38歳になろうとして、ふとしたきっかけで再読した。理由は分からないが泣いていた。

怒りだった。それが私を守っていた。誰も私に優しくなかったから。うつ病になって、鉛のような心と体を引きずるのは苦痛だった。楽になりたかった。この怒りが、私を呼吸できる場所に少しずつ引っ張て、なんとかここまで来れた。

普通にしていれば無視され、甘さを見せればつけ込まれ、弱さを見せればじゃあ死ねよと突き放される。優しい人や怒れない人は緩やかに殺されていく。毎日の頑張りを、自分の今までの人生をみとめてもらえないことがどれだけの絶望なのか…
認めてもらえないだけならまだ良い、それをバカにされることすらある。乾いた笑いで返す自分が惨めになる。

でも、希望は確かにあったのかもしれない。
悦子はたまたま、本当にたまたま園長に声をかけられた。章子にはそのたまたまがなかった。あのホスピスで、誰かが、章子の孤独を認めてあげていれば…いや、そうじゃない彼女は本物を求めていた。
だから、それに出会えることは稀だ。

全てはたまたまなのだ。
俺が生きてこれたのはたまたま。
死に至るだけの絶望を味わったことがないから。
死に至る孤独を虚しさを抱え込まずにすんだから。運が良かったからだ。いや、運は悪かったし、要領も悪かった。だけど良いこともあった。色々あった、そう思えるだけマシな人生だ。

だから、優しくしようと思う。
弱ってるアナタに優しい言葉をかけたい。
あの日救われなかった俺を、忘れない。
未熟であること、孤独であること、それはいつまで経っても消えないから、誰かに優しくしたい。

6年ぶりに泣きながら読んで、そう思った。

BGM:日食なつこ「white frost」永久凍土
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後の最後に「えっ?」と思わせる仕掛けがあり一瞬何のことか全くわからなくなります。整合性を求めパラパラと前の方のページを捲り、やっと「そういうことだったのか!」と納得できる。そんな本です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的にまったく知らない作家さんでした。そのため何の先入観もなく読み進め、みごとに騙されました。ただ、もっとストレートな社会派ミステリーを期待していたので、読後感はあまりよくありません。好みの問題です。
2013年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本田孝好の作品は恋愛物ばかりだと思っていましたが、この本はミステリ要素もあって引き込まれました。
平凡で取り柄もない人間にはそれなりの人生の結果しかないのか?
ラストに驚かされて読後感は良かったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月15日に日本でレビュー済み
主人公として位置づけされるおばちゃん(笑)と週刊誌記者のふたりのモノローグを交互に繰り返して進行していくミステリー。
読みながら、おばちゃんサイドと記者サイドとのじわじわと滲んでくる違和感を常に感じさせながらの展開だった。
懸命に自殺した高野章子の生前の足取りを辿る記者。
それに対し、死ぬことを決めたはずなのに、ボランティアで生きがいを見つけてしまい、挙句の果てには中心人物になってしまい、自殺願望があるのとは裏腹に生きる喜びに満ち溢れるおばちゃん。
このふたりがつながったとき、この作品の本当のタイトルは、生きる希望となるのだろう。
作風が特別優れているとは思わないが、じっくり溜めて吐き出す展開は素晴らしかった。
最後の一行までしっかり読むことに意味のある作品。

以下ネタバレ。

ミスリードに関しては、リードできていない感がすさまじかった。
36歳独身でおばちゃんとしか呼ばれない高野章子(笑)
さすがに無理がある。ミスリードをミスっているというか。
ドイサヤカさんをカタカナにしたのも印象をうすくするため。
まあ、同じようなところでボランティアしていたり、女子大生が関わっていたりと、偶然が偶然を呼ぶのも強引だと思う。
高野章子は死んでも、おばちゃんは死なないんだろうなとすぐにわかってしまった。
無気力で何もする気がないのかと思いきや、急に頭の回転がよくなり、奇策を連発するあたりも、まるでカイジだな・・・
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート