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背中の記憶 単行本 – 2009/11/1
長島 有里枝
(著)
写真家・長島有里枝、はじめてのエッセイ集偶然見つけたアンドリュー・ワイエスの描く女性の背中が、大好きだった祖母の記憶を鮮やかに甦らせる。独自の視線と精緻な筆致で綴る、過去の瞬間と家族の肖像
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/11/1
- ISBN-104062158965
- ISBN-13978-4062158961
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/11/1)
- 発売日 : 2009/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 237ページ
- ISBN-10 : 4062158965
- ISBN-13 : 978-4062158961
- Amazon 売れ筋ランキング: - 727,642位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 191,287位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫版も持っているのですが新書版も欲しくなり購入しました。何度読んでもいい文章です。人物の描写と自分自身の感情の揺れが伝わってきます。
2018年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の記憶をここまで細かく文章で綴れるのは、単に記憶力が良いからではない。物事を感じ取る観点が素晴らしい。
幸せだけれども、切なさが残る内容となっており、幸田文のエッセイに似ていると感じた。
幸せだけれども、切なさが残る内容となっており、幸田文のエッセイに似ていると感じた。
2020年7月5日に日本でレビュー済み
著者は写真家らしい。だから、初エッセイ集という本書でも描写が細かいというか、端々に亘るまでの表現が繊細だ。
祖父母、母親、父親、叔父、幼馴染みの女の子、三歳違いのおとうと、子供時代愛用の枕、淡い恋心を抱いた幼馴染みの男の子、近所のいじめっ子や仲良し、群馬県高崎市に住む親戚、園芸好きだった祖母の秘密、それぞれの物語が「短篇集」みたいに紡がれてゆく。
そう言えば、主人公に自己投影ができて一喜一憂した小説に、『銀の匙』(中 勘助)、『長い道』(柏原兵三)、『少年H』(妹尾河童)などがある。
また、『どくとるマンボウ青春記』(北 杜夫)には青年期特有の悩みの振幅が読み取れた。
ベストセラー本を胡散臭いと見做す「マイナー志向」の私は、黒柳徹子の自叙伝『窓ぎわのトットちゃん』も残念ながら未読のままだし、『赤毛のアン』『若草物語』などは本を読むより先に映像化作品に触れた。
高峰秀子のエッセー集『わたしの渡世日記(上下)』は、大女優なのに物言いがあっけらかんとしてて面白かったのを覚えている。
本書『背中の記憶』の著者が自我を成長させた幼少女期は70年代後半から80年代前半なので、一読者の私とは干支で言えば一廻り以上も離れている。
だが、過ごした時代や地域は違っても著者の描く世界に懐かしさを感じるのは、人間が一度は必ず辿る子供時代への「郷愁」や「共感」のせいだろう。
祖父母、母親、父親、叔父、幼馴染みの女の子、三歳違いのおとうと、子供時代愛用の枕、淡い恋心を抱いた幼馴染みの男の子、近所のいじめっ子や仲良し、群馬県高崎市に住む親戚、園芸好きだった祖母の秘密、それぞれの物語が「短篇集」みたいに紡がれてゆく。
そう言えば、主人公に自己投影ができて一喜一憂した小説に、『銀の匙』(中 勘助)、『長い道』(柏原兵三)、『少年H』(妹尾河童)などがある。
また、『どくとるマンボウ青春記』(北 杜夫)には青年期特有の悩みの振幅が読み取れた。
ベストセラー本を胡散臭いと見做す「マイナー志向」の私は、黒柳徹子の自叙伝『窓ぎわのトットちゃん』も残念ながら未読のままだし、『赤毛のアン』『若草物語』などは本を読むより先に映像化作品に触れた。
高峰秀子のエッセー集『わたしの渡世日記(上下)』は、大女優なのに物言いがあっけらかんとしてて面白かったのを覚えている。
本書『背中の記憶』の著者が自我を成長させた幼少女期は70年代後半から80年代前半なので、一読者の私とは干支で言えば一廻り以上も離れている。
だが、過ごした時代や地域は違っても著者の描く世界に懐かしさを感じるのは、人間が一度は必ず辿る子供時代への「郷愁」や「共感」のせいだろう。
2015年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「背中の記憶」は著者が写真家らしく普通の場合は見逃してしまうような細部にわたって徹底したリアリズムに貫かれた文章で、祖母や母、その他の身近な方たちへの懐かしいエピソード、故人の場合は哀惜に満ちた13章によるエッセイ集です。例えば、祖母の記憶の一節「パッケージに小さな金色の星で7と書かれたマイルドセブンを右手でふかしながら、左手の指先に軽く体重をかけ、たまに右や左に足を崩す」などはその一つです。結構きついことも書いていますが、その底には愛情があふれています。また、子供の頃の、友達は、いまなおその頃の姿が、読者にもありありと甦ってきます。小学時代の友達タアちゃんは、その独特な歩き方で目の前にいるようです。長島有里枝さんはすでに木村伊兵衛寫眞賞も受賞しており、今度はこの本で日本エッセイ賞を貰っています。
2011年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんかこう、ものすごく幸福な読書体験をしている、という、久々なこの感じは、どう表現したらいいんだろうか。ただ写真家が子供時代を回想してるだけ、と言ったらそれまでの本なのに。猛烈に胸が痛くて、切なくて、なのに幸福感が広がる。
写真家の片手間仕事、という域の本ではない。
写真家の片手間仕事、という域の本ではない。
2019年5月27日に日本でレビュー済み
著者の子供のころの、家族や友達をめぐるエッセイ。
著者の年齢を考えると、昭和の最後の10年くらいの話ではないだろうか。
描かれているのはあの時代のごく平均的な家族の日常だが、細やかな描写に、読んで
いるうちにぐっと自分自身の子供時代に引き戻されるようだった。
母と折り合いのつかなかった思春期の苛立ちや、可愛くてたまらないけど、時に意地悪
してしまう弟へのもやもやした感情が鮮やかによみがえってきた。
すっかり忘れていたけど、鼻の奥がつんとするような愛しい日々である。
同世代の人が読めば、きっとあの時代を懐かしく感じるに違いない。
著者の年齢を考えると、昭和の最後の10年くらいの話ではないだろうか。
描かれているのはあの時代のごく平均的な家族の日常だが、細やかな描写に、読んで
いるうちにぐっと自分自身の子供時代に引き戻されるようだった。
母と折り合いのつかなかった思春期の苛立ちや、可愛くてたまらないけど、時に意地悪
してしまう弟へのもやもやした感情が鮮やかによみがえってきた。
すっかり忘れていたけど、鼻の奥がつんとするような愛しい日々である。
同世代の人が読めば、きっとあの時代を懐かしく感じるに違いない。