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雨に添う鬼 武市と以蔵 単行本 – 2010/4/21

2.8 5つ星のうち2.8 6個の評価

男同士の愛憎の嵐に散った、幕末の志士二人武市半平太は、土佐藩では坂本龍馬を凌ぐほどだったが、薩長の政変に巻き込まれて落命。その陰には腹心の岡田以蔵がいた。幕末の悲劇のヒーローを描く長編小説

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2010/4/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/4/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 290ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062161680
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062161688
  • カスタマーレビュー:
    2.8 5つ星のうち2.8 6個の評価

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秋山 香乃
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カスタマーレビュー

星5つ中2.8つ
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6グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
半平太が以蔵に出会い剣の才能を見出すところから
その生涯を終えるまでの話。
荒削りな以蔵の才能を己の手で磨いてみたいと思う反面、
漠然とした危うさも感じる半平太。
最初こそ細やかに面倒を見ることができたものの
組織が大きくなるにつれて以蔵を疎ましく感じるようになる。
以蔵は師に捨てられるのではないかと些細な失敗にも怯え
常に心が不安定な状態で縋る手を彷徨わせている。
陽の道を突き進む半平太と
そんな師を誇りに思いながらも陰に囚われ続ける以蔵は
少しずつすれ違いはじめ
修正する機会を持てないまま致命的亀裂を生じさせてしまう。

非常に手に取り辛い表紙ですが歴史小説です。
ちなみにですが表紙カバーを外して読もうかと思ったところ
内側にもカバーイラストの顔アップが大きく印刷されていて
さすがに笑いました。

内容は至ってまともに師弟の心情を描いているように感じたのですが、
いかんせん表紙や煽り文のこともあって、どう捉えるべきなのかと
作品に集中しきれないこともありモヤモヤしました。
特定の層を狙ったんでしょうが
一般書籍としては表紙で損しているとしか言いようがありません。
今回のようなイラストではない表紙で文庫化されれば
本編の印象も随分マシになるのではないかと思います。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説としては大変面白く読めました。内容的にも、少女漫画をちょっと硬派にしたようで、表紙の装丁も案外あっているかもしれません。ただ、岡田以蔵の実像を知りたい人にとってはちょっとどうかなとも思います。しかし、亡くなる27歳まで独身で、特定の女性との付き合いが今のところ確認できないところを見ると、やはり、ストーカー的なところはともかくとして、多少は同性愛的なところはあったのかなーとも思われますね。岡田以蔵に関する記録や評価は武市半平太など土佐勤王等の関係者のもの、しかも晩年には以蔵を憎悪していた人たちのもので、その気持ちはそれなりに理解できます。最近はわずかではありますが、公平な記録や評価が出てくるようになってきたので、どのような小説や伝記がでるか、楽しみにしております。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マーケットプレイスで購入しましたが、見た目も綺麗だったので良かったです。
中も書き込みや折れ、汚れもなく、今後もまた何かあればお世話になりたいです。
2013年9月21日に日本でレビュー済み
なぜこんな表紙にしてしまったのか。
手に取るのに、かなり躊躇しました。

解説にも「男同士の愛憎の嵐」とかあるし。

実際の内容は、武市半平太と岡田以蔵の屈折した心理面をテーマにした
時代小説です。

内容はおもしろいのですが、やはり事前情報が足を引っ張り、評価が上げ難い感があります。

本の評価は、内容に加え、表紙や解説も重要な要素であるということを知った一冊です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年9月4日に日本でレビュー済み
他のレビュアーさんも語っていますが、表紙が・・・(汗。

もっとも表紙の様な、悪い半平太さまと綺麗な以蔵くんではありません。
武市半平太は非常に理想の高く、仲間(弟子)思いの人物であり
岡田以蔵はワイルドですが、自分を拾い上げた半平太の為に
犬のように尽くし、人切りになり、自分は人切りのままで良いと納得している。
この二人の生き方が悲劇の元にになります。
自分の犬として生きるだけの向上心の無い以蔵に半平太は苛立ち、
自分を志士として育てようとする半平太を以蔵は理解できない・・・。
その結果の悲劇が土佐勤皇党の壊滅に繋がります。

史実の半平太は以蔵のことを「アホ、馬鹿」と仲間内に手紙で書いています。
あの仲間に優しい半平太にも例外があるんだなと思いましたが
案外、この小説の解釈のほうが納得がいきました。
半平太さん自体、己を松陰先生になぞらえていたのかもしれない。
半平太が出世していくにつれて、他の同士と遠くなるイメージ。
人間は心地よい世界にいつまでも留まっては居られない哀しさ。

幕末物を多く書いている作者さんの所為か、龍馬、勝先生を初めとして
他にもカメオ出演のように幕末の英雄志士があまた登場します。
皆、愛着ある書き方で面白い。
蛤御門の変で死ぬ前に、困窮した以蔵君に選別を送る久坂君が泣けますな。
龍馬、勝先生、他の人も以蔵の事を心配しているのに、
以蔵はひたすら半平太の救いを待ち続ける、その哀しさと結末の惨さ。

自分を知っている人よりも知らない人のほうが優しくしてくれる。
そんな事を感じさせる、物語。

難点は、皆さん良い人過ぎて、少し緊張感が無いところかな。でもおススメ。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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