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京都の企業はなぜ独創的で業績がいいのか 単行本 – 2011/10/19
堀場 厚
(著)
京セラ、任天堂、ワコール、島津製作所、オムロン、村田製作所、ローム、日本電産、そして堀場製作所……会社も社員もみんな元気!
日本人しかできない、世界が憧れる京都式経営を、大不況の今こそ!!
20世紀は大量生産、大量消費の時代でした。しかし、これからの時代は、少量生産、少量消費の時代です。ただモノをつくればよいという時代ではありません。マーケットをよく分析し、さまざまなニーズに合わせて、顧客が本当に欲しいと思う付加価値の高い「本物」「一流品」を提供していく。1000年以上も都として栄えた京都は、まさにそのようなスタンスで、平安時代からモノづくりを行ってきました。だからこそ、京都式バランス経営を学ぶことで、将来の方向性を見出すことができるのです。――<「序章」より>
日本人しかできない、世界が憧れる京都式経営を、大不況の今こそ!!
20世紀は大量生産、大量消費の時代でした。しかし、これからの時代は、少量生産、少量消費の時代です。ただモノをつくればよいという時代ではありません。マーケットをよく分析し、さまざまなニーズに合わせて、顧客が本当に欲しいと思う付加価値の高い「本物」「一流品」を提供していく。1000年以上も都として栄えた京都は、まさにそのようなスタンスで、平安時代からモノづくりを行ってきました。だからこそ、京都式バランス経営を学ぶことで、将来の方向性を見出すことができるのです。――<「序章」より>
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/10/19
- ISBN-104062173689
- ISBN-13978-4062173681
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/10/19)
- 発売日 : 2011/10/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 242ページ
- ISBN-10 : 4062173689
- ISBN-13 : 978-4062173681
- Amazon 売れ筋ランキング: - 487,364位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,496位投資・金融・会社経営 (本)
- - 124,154位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
京都の企業の財務分析をここ10年程やっているので、財務業績の根底にあるものを知るための参考としようとして一読した。堀場製作所の成功物語であった。筆者のあげる3つの日本人の素晴らしさ、京都企業の4つの感性、不況期の京式経営の優越性、見えない資産の重要性、人財の重視と育成、京都式バランス経営など、いずれも、堀場が成功する要因であった。しかし、その成功の中心は筆者の堀場厚氏にあると思う。60代前半である堀場氏が活躍できるのは、後10年もないであろうから、どのような後継者が出てくるかが、成功の継続の鍵となろう。カリスマ経営者を戴いた京都の企業の何社かは、それらの経営者の引退後、成長、収益力ともに落ちた例を見る。この轍を踏まないように、堀場氏が策を考えていることを希望している。
2016年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
京都の企業について勉強になりました。文化や歴史に培われた京都の企業の強さと良さがわかりやすく書かれた本です。
2014年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
京都には独自の風土をもった企業が多数あります。
「なぜ独創的で業績がいいのか」の答えは,本書を読んでご自身で確認してみてください。
本当にその通りなのか,真偽は定かではありませんが,京都ならではの歴史,土地柄を考えると
「なるほど」と思える内容でした。
「なぜ独創的で業績がいいのか」の答えは,本書を読んでご自身で確認してみてください。
本当にその通りなのか,真偽は定かではありませんが,京都ならではの歴史,土地柄を考えると
「なるほど」と思える内容でした。
2013年2月10日に日本でレビュー済み
堀場雅夫氏(現 最高顧問)が生み出した計測機器メーカとしての優良企業の堀場製作所の代表取締役社長の堀場厚氏の著作です。近年は教育関係でも多くの持論を述べておられ、本書の中でも自社だけでなく、京都の企業の独創性について様々な角度から展開していました。
22ページに「京都企業の4つの感性」として「人のマネをしないという考え方。目に見えないものを重視する考え方。事業を一代で終わらせず、受け継いでいく考え方。循環とバランスという考え方」を示しています。確かに京都の伝統や職人文化の町から生まれた考え方でしょうし、理解しやすい示し方でした。
36ページからは、京セラ、村田製作所、オムロン、日本電産、ロームなどの電子部品メーカ、そして任天堂、ワコール、島津製作所など、紹介の内容はどうしても少なくなりますが、その個性的で魅力的な会社を創り上げた創業者についても語られています。
確かに切磋琢磨する環境が整っているのは事実です。いずれも小さな町工場から今日の大企業へと急成長しながら発展した企業群ですので、その土壌の共通性の理解は大切です。
本書で語られていない点としては、京都は学生の街で、優秀な学生が京都に残ることを前提として地場の企業を選んだ結果、「人材」が揃っていったという側面も見逃してはいけないでしょう。
203ページに「父は、『人を大切にしなければモラルが落ちる』と創業当時から口を酸っぱくしていっていました」とのこと。当方も堀場製作所に対するイメージはその点を大切にしているという認識で一致しています。
続いて「実際、私たちは本格的なリストラをやったことがありません。もちろん、業績が厳しいときには賃金カットを実行しました。しかし、いまだかつて正社員の首切りをしたことがありません。」という家庭的な良き慣行を維持できたことは賞賛に値します。
「優れた『人財』は見えない価値を創造します。経営環境が厳しいときこそ我慢して採用を続け、景気がよくなりシェアを伸ばすときに彼らに活躍してもらうのです。」との姿勢は実に立派でした。
22ページに「京都企業の4つの感性」として「人のマネをしないという考え方。目に見えないものを重視する考え方。事業を一代で終わらせず、受け継いでいく考え方。循環とバランスという考え方」を示しています。確かに京都の伝統や職人文化の町から生まれた考え方でしょうし、理解しやすい示し方でした。
36ページからは、京セラ、村田製作所、オムロン、日本電産、ロームなどの電子部品メーカ、そして任天堂、ワコール、島津製作所など、紹介の内容はどうしても少なくなりますが、その個性的で魅力的な会社を創り上げた創業者についても語られています。
確かに切磋琢磨する環境が整っているのは事実です。いずれも小さな町工場から今日の大企業へと急成長しながら発展した企業群ですので、その土壌の共通性の理解は大切です。
本書で語られていない点としては、京都は学生の街で、優秀な学生が京都に残ることを前提として地場の企業を選んだ結果、「人材」が揃っていったという側面も見逃してはいけないでしょう。
203ページに「父は、『人を大切にしなければモラルが落ちる』と創業当時から口を酸っぱくしていっていました」とのこと。当方も堀場製作所に対するイメージはその点を大切にしているという認識で一致しています。
続いて「実際、私たちは本格的なリストラをやったことがありません。もちろん、業績が厳しいときには賃金カットを実行しました。しかし、いまだかつて正社員の首切りをしたことがありません。」という家庭的な良き慣行を維持できたことは賞賛に値します。
「優れた『人財』は見えない価値を創造します。経営環境が厳しいときこそ我慢して採用を続け、景気がよくなりシェアを伸ばすときに彼らに活躍してもらうのです。」との姿勢は実に立派でした。
2015年7月20日に日本でレビュー済み
場所ではない
やはり人だった
良い人材が集まっている
ただそれだけ人材の確保が至上の命題
京都でなくても地方でもこのようなやり方で成功可能です
地方ビジネス北陸富山No1のセミナー講師になった石武丈嗣の実例~ [DVD ]
やはり人だった
良い人材が集まっている
ただそれだけ人材の確保が至上の命題
京都でなくても地方でもこのようなやり方で成功可能です
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2012年1月27日に日本でレビュー済み
日本文化と言ってもそれぞれの地方文化があるように、日本式経営にもいろいろある。
この本は、堀場製作所の堀場社長が、独創的と言われる京都の経営文化の
特徴を分析、解説しつつ、堀場製作所が取り入れた工夫を紹介する一冊。
堀場氏は、京都人が持つ感性を、
1.人のマネをしない
2.目に見えないものを重視する
3.事業を一代で終わらせず、受け継いでいくという考え方
4.循環とバランスという考え方
にあると整理。それらは、室町時代から続く職人の文化に根ざしているという。
その文化を受け継ぎ、さらに買収した海外(特にフランス)の子会社にも
そのソフトパワーを輸出し、見事に堀場ファミリーの企業文化を
発展させていることはすばらしい。
絶対に変えてはいけないもの、をしっかりと維持し、妥協せず、
人を育てて受け継ぐ、というまっすぐな姿勢に感動します。
社員を信頼し、社員を大事にする、京都式の経営を活かし、
日本が真の力を発揮する時代が再びくることを願います。
この本は、堀場製作所の堀場社長が、独創的と言われる京都の経営文化の
特徴を分析、解説しつつ、堀場製作所が取り入れた工夫を紹介する一冊。
堀場氏は、京都人が持つ感性を、
1.人のマネをしない
2.目に見えないものを重視する
3.事業を一代で終わらせず、受け継いでいくという考え方
4.循環とバランスという考え方
にあると整理。それらは、室町時代から続く職人の文化に根ざしているという。
その文化を受け継ぎ、さらに買収した海外(特にフランス)の子会社にも
そのソフトパワーを輸出し、見事に堀場ファミリーの企業文化を
発展させていることはすばらしい。
絶対に変えてはいけないもの、をしっかりと維持し、妥協せず、
人を育てて受け継ぐ、というまっすぐな姿勢に感動します。
社員を信頼し、社員を大事にする、京都式の経営を活かし、
日本が真の力を発揮する時代が再びくることを願います。
2012年1月13日に日本でレビュー済み
私事かつて京都に単身赴任した時期があり懐かしさから本書に手を伸ばす。
筆者である堀場氏は、京都企業の4つの特性として「人のマネをしないという考え方」「目に見えないものを重視する考え方」「事業を一代で終わらせず受け継いでいくという考え方」「循環とバランスという考え方」を挙げている。
堀場氏の「人財」の育て方として、「変わった奴を採る特別枠」「失敗を経験させる」といった点が今更ながら新鮮に感じる。
「温故知新」とは何とも京都企業、そして京都の社会を表現するに似合っている。
さて本書では、「職人技を工業化できるマネジメント技術」を京都企業の強味と記載されているが、最近の時代劇の衰退が職人技維持上危機的状況を招いている旨がTVでも放送されており、今後も職人技の工業化を継続できるのか少し気になる。
筆者である堀場氏は、京都企業の4つの特性として「人のマネをしないという考え方」「目に見えないものを重視する考え方」「事業を一代で終わらせず受け継いでいくという考え方」「循環とバランスという考え方」を挙げている。
堀場氏の「人財」の育て方として、「変わった奴を採る特別枠」「失敗を経験させる」といった点が今更ながら新鮮に感じる。
「温故知新」とは何とも京都企業、そして京都の社会を表現するに似合っている。
さて本書では、「職人技を工業化できるマネジメント技術」を京都企業の強味と記載されているが、最近の時代劇の衰退が職人技維持上危機的状況を招いている旨がTVでも放送されており、今後も職人技の工業化を継続できるのか少し気になる。