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日本をダメにしたB層の研究 単行本(ソフトカバー) – 2012/10/19

3.5 5つ星のうち3.5 206個の評価

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「いつから日本はこんなに駄目になったのか?」――すべての日本人の素朴な疑問に答える本が誕生した!「騙され続けるB層」とそれを利用し、踊らせ続けるA層――この構図が日本人をくだらなくさせている元凶である。政治、文学、芸術、音楽、グルメ、スポーツ、あらゆる分野で破綻を見せ始めている「近代大衆社会」の行く末をこの上なくわかりやすく解説する教養としてのエンターテインメント。


橋下首相待望論が沸き起こる中、現代日本で起こっているさまざまな「くだらない」現象を読み解くキーワードが「B層」である。著者はすでに「ゲーテの警告」「ニーチェの警鐘」の二冊の+α新書で、偉大なる哲学者、教養人の言葉を引きながら、近代大衆社会の末路が現在であり、それを象徴しているのが「B層」の横行であることを指摘し、多くの支持を得ている。
「B層」=比較的IQの低い、騙されやすい人間たち、の特徴を細かく解説しながら、多くのB層に支持された民主党がかくも無様に崩壊した理由、そしてまた懲りもせず橋下徹こそ日本国首相にもっともふさわしいという今日の世論調査の結果に現れるB層の「勘違い」の害毒を、あらゆるジャンルで分析しながら、あぶりだしていく。
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商品の説明

著者について

適菜 収
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。早稲田大学で西洋文学を学び、ニーチェを専攻。卒業後、出版社勤務を経て現職。著書に、ニーチェの代表作「アンチクリスト」を現代語にした「キリスト教は邪教です!」(講談社+α新書、19刷)「はじめてのニーチェ」(飛鳥新社)「ゲーテに学ぶ賢者の知恵」(だいわ文庫)「ゲーテの警告 日本を滅ぼす『B層』の正体」(講談社+α新書、7刷)「ニーチェの警鐘 日本を滅ぼす『B層』の害毒」(講談社+α新書、6刷)「世界一退屈な授業」(星海社新書)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2012/10/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/10/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 240ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062178982
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062178983
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.7 x 2.1 x 18.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 206個の評価

著者について

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適菜 収
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書に対するレビューは低評価をつける方が多い。
その理由たるやピントのずれたもの多く、ちゃんと理解していないか、最初から「あるバイアスがかかっているなあ」と思わせるものがほとんどである。
本の装丁からして重みのない、まさにB層狙いの趣きを呈しているし、文体というか語り口もまさにそうである。わかりやすさ主張の明確さを前面に押し出すあまり、緻密な論理構成とはとても言えず、返って著者の言わんとすることがたちまちには伝わってこない、という恨みはあるだろう。
そこはそれ、あらかじめ著者自身の哲学を披露しているのではなく「先人の教え」に請うているのだ、と断り書きしているとうり素直に読むべきである。
引用されている哲学者、社会科学系の先人の言説もとても時宜にかなった適切なものと思う。

この本の主張は、「民主主義を原理的に正しい」と妄信したり、民主主義こそ至上の価値であると考えるところかも日本はダメになっているのではないか?という問題提議を含んでいる。
実際、民主主義などその出自からして実にでたらめで怪しいものである。さりとて著者は民主主義をやめよう、と言っている訳ではもちろんない。どこかに書いていたが、他にいい方法がないのだから仕方あるまい、というスタンスであるらしい。
そこでB層である。(この「B層」という言葉自体に自分にレッテル貼りされたの如く、過剰に反応される方の多いのには驚く)
所詮、民主主義は多数者意見であり、それが民主主義の本質である。で、あるならば為政者に限らず目的を持ったあらゆるものがここを突きにくるのであって、よほど眉をしめしてかからねばならない事になる。
この衰退し、深く考える事をしない怠惰な層が多数者であるところの「B層」なのであって、それらが民主党にやすやすと政権をゆだね、今また橋下に対しても迎合的なのである。とする。
誠に本質的で耳の痛くなる指摘ではないか。

ところでレビューを見ていると多くの方が自分自身B層なのかどうか、気にしておられるようである。
しかし、そんなことを気にしなくてもいいではないか、と思う。
私自身、ある面ある時にはしっかりB層であるし、2009年にはマスコミにのせられて民主党に投票してしまうという誤謬を犯してしまった一人でもある。しかし、そのような教訓は生かそうと痛く思っている。
この本は「B層育成プログラム」に乗らないようなヒントもふんだんに書かれている。

レビューでの批判の一つに「悪人は顔で判断できる」というところに対しての反感が強かったようであるが、これについて私は著者の主張に同意する。ただし、「統計的には」という前提条件つきではあるが。
悪人に限らず、優秀であるかどうかの判断もあらかた顔で判断できる。
試しに卒業アルバムを比べて見るとよくわかる。
偏差値40の高校生の集団写真と、70以上のそれを横に並べてくらべて問うてみればよい。
当てられない人はまずおるまい。
良し悪しではなくそれが事実であって、そういう事実を覆い隠してしまうことが民主主義的病理の一つと言えまいか。筆者は卑近な例をもってこのように言っていると思うのだが。

蛇足であるが、筆者は橋下徹嫌いである。
あらゆるところで批判を展開している。
私も橋下のキャラクターは嫌いだし、B層に極限まで阿る姿勢も戴けないと思う。
しかし、政治を見る場合そのような一面的な考えでは道を誤るのではないか。
もともと橋下は国政の勉強など全く粗雑であるし、まして外交など全くわかってはいない。
ようするに決定的に勉強不足であり、そこまでは筆者と同意見である。
しかしこの橋下氏、実は人間的には実に素直であって、目上の存在にも従順と言えるくらい謙虚である。
人の話も謙虚で良く聞く。
それを利用しようとしているのが石原慎太郎率いる太陽派であって、目下維新の政策に一番影響をあたえているのが松井知事で、どちらも道州制導入案を除きゴリゴリの保守である。橋本の傲慢で毒々しい態度は表面的なポーズであるか、達者な演技性を発揮しているのだと見るべきであって、そう問題にすべきことではないのではないか。
つまり筆者がいうように、ヒトラーでもなければ独裁者でもないのである。
こういった人間関係の裏まで見透かすのはまだ筆者は若い、ということなのかもしれない。
38人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」に出てくるワタヤノボルは、コイツだったのか!となります。

いえ、「ねじまき鳥クロニクル」が描かれたのは、1994年ですし特定のモデルがいるわけではないと思います。
それでも、ワタヤノボルなんですよ。

ワタヤノボルの恐ろしさ、というか
ワタヤノボルに投票しちゃうB層の恐ろしさ、というか

考えさせられるテーマでした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分自身が如何に愚かなものの見方をし行動しているかを再確認したく購入。
そういう読者が多いのではないか。その意味ではこの本は一応成功している。
B層とは『近代的諸価値を妄信するIQの低い人』らしい。アルアルとも思う。
「そういう素人が政治に口出しするな」とも云います。民意をも否定してる。
じゃ、どうすりゃいいのよと思う。ゲーテやニーチェに戻れったってそれで
世の中が良くなるとも思えない。単なるウサ晴らしで終わっているのは残念。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本に通底する主張は「バカは引っこんでろ」ということだと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会の事がよく理解できる
一般人向けの解説です。
とても、わかりやすくて
古典から学ぶ事の大切さを改めて知りました。
いつまでもB層のままで終わるか?
脱出へ向けて行動するかは自分次第です。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は個人事業主ですが、最近は個人事業主と言えどネットで集客をしないといけません。だからネットのマーケティングを少し学んだりもしますが、今の大衆向けのビジネスと言うのは如何にB層の物欲を刺激して大して生活に必要のないものを買わせるかというゲームのようになっており、この筆者の指摘は概ね正しいです。

よって最初は意義のある内容の本だと思ったのですが、なぜか途中から小泉、小沢、橋下、民主党などの特定の政治家に対する批判ばっかりになり、B層に関しては最初のほうしか書かれていません。

よってこの本のタイトルは釣りタイトルです。つまり、上で書いたような「如何にB層の物欲を刺激して…」というマーケティングの産物がこの本です。

「B層の研究」という本を買う人こそがB層であるという恐るべきオチを持った本でした。
44人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私の好きな顔相学の先生がやたらB層B層と口にするので調べてこちらに辿り着いた。哲学の先生がなぜ?と思ったが、合点が行った。何百年も前の哲学者に今の世界をしっかり予言されちゃってる。B層とはテレビで前日やってたラーメン屋さんに行列しちゃう人。テレビでやってたんだからうまいに決まってる!と信じて疑わない人。食べてみて不味くてもそれは言わない。だってテレビで紹介されてたんだから。政治の話が多く、ちょっと難しいけど、常日頃から、なんでこんな酷い目に遭っても政治が変わらないんだろう?と思ってたのですごく腑に落ちた。日本はB層の割合が多く、70〜80%。テレビや新聞で言ってたから間違いない!しかもちょっと調べて自分なりのポリシーで決めたと自信を持ってる。これがクセモノ。政治家さんは耳障りのいいことだけ言うけど、やってる事は真逆なのは当たり前なので驚きはしないけど、民主主義とは一見私たちの意見が取り入れられて政治参加してるように見えるけど、実は真逆で、郵政民営化の時なんでこれが最大争点なの?そもそも必要か?と思ったので、熱狂を作り出す仕組みがよくわかった。
要するにこの本は餅は餅屋ということ。政治はプロがやる、そのためのしっかりした人を私たちが作り出していかなければならない。(でも今の政治家さんは酷すぎて頭抱えるレベル。)これからは外食も人件費等の都合で職人さんが消滅するそうだ。チェーン店の同じクオリティの食事を日本全国で食べさせられる。ゾッとする。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「なんで日本はこんなにダメなんだ!?」
と思っている人は多く、
その疑問に、明確に答えるのが本書。

保守のあり方、役割については、
面白く読んだ。

だが、そもそもこの話を、
面白く語ったり、強く気にしたりするのも、
B層ではないか!?

そのB層に向けて、
「専門家に任せておけ」
「黙れ!」
というのは正しいと思う。

でも、そこでも、
やっぱり盛り上がってしまうのがB層だから、
B層に売れるのだと思う。

とにかく、
「自分の尻尾を喰わされている」
という感じがして、
読後感は、すっきりしなかった。
でも、面白かった。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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