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移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活 単行本 – 2012/11/15
「おとなの週末」の人気連載「移民の宴」を単行本化。
在日外国人たちの本音、現状、習慣を知ることができる本格ルポ。
●年明けにクリスマスを祝うロシア人
●カレーライスもラーメンも食べられないけれど、寿司は大好きなイスラム教徒
●体育館が台湾の屋台街に!? 中華学校の「園遊会」
●まかないもワインとチーズ付きのフランス人
- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/11/15
- 寸法13 x 2 x 19 cm
- ISBN-104062180472
- ISBN-13978-4062180474
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/11/15)
- 発売日 : 2012/11/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 334ページ
- ISBN-10 : 4062180472
- ISBN-13 : 978-4062180474
- 寸法 : 13 x 2 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,014,747位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 144,878位ノンフィクション (本)
- - 268,251位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記のほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。
1992-93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008-09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。
主な著書に『アヘン王国潜入記』『巨流アマゾンを遡れ』『ミャンマーの柳生一族』『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』(講談社文庫)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)、『未来国家ブータン』(集英社)など。
『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。
『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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やっぱりこの「心細い」という状況は自分で望んだか、そう強いられたかの別なく、より自分の本当の姿が出るみたいで。だから高野さんは外国から来た皆さんへの視線がことのほか暖かいし、リスペクトがある。震災を含め災難に日本で合った外国人には、でも逆にこちらが力を貰うばかりだったり。でも大変感謝される高野さん達がいます。
私も津波災害では岩手県にひと月テント住まいをして泥取りなどの手伝いをしましたが、私が帰る時には地元の人たちが私を焼き肉に連れて行って下さり。人と人、国が違ってもする事、したい事はほぼ一緒なんですね。そんな感じがします。私たち日本人も多少不自由なくらいの方がハートフルに、クリエイティブになれるのかも知れん。とも本書から思いました。
アフリカ、アジア、南米、中東、そして日本と読んで来た私の高野作品履歴。作品と共に今度はどこへ行こうかな。希有な作家ですよ。書かれている内容も含め、高野氏自身も天晴れです。
Ps.高野さんの作品について訝(いぶか)る部分があるので少し書いておきたいと思います。この作品についてだけではないです。それは外国(人)について(又は日本)の言わば、憎むべき行状についてはほぼ書かないか、書いてもさらっと書く程度ではないかなと思う事です。
勿論、最初からの彼のスタンスの「面白おかしく書く」というテイではそうあるのだろうし、しかしあってはならないものにも必ず触れている筈だと思う。それ故世界はこんなに混迷していたり、貧困に喘いで望まぬ生活をする人が溢れているのだから。私はこれを、NHK的ジャーナリズムと自分で呼んでいるのですが、話す、書く事は事実だけれど、言わない事もあるという事です。それを高野作品にも感じてうっすら訝っています。
彼が世界の矢面に立たなければならないのではないのですが、見てしまった人として、弱者を放置、増殖しない為にもそこは書かなければならない、それが職業倫理でもあると感じています。読者はそれを避けて楽しく高野作品を読む、のではちょっと違うなと感じています。楽しく読めれば読める程、そんな気持ちも同時に起こります。
しかしこの本に書かれている人や人と人の出会い、本を上梓した後の再会と状況報告などは本当に素晴らしいし、日本が困難な状況になる程に、この本に登場する方々はどうしてるかなぁと思いを馳せる時、平和を作るって難しくないなと思えるのでした。
一番面白かったのは、朝鮮族中国人の整体師による、自家製キムチ。漬けてからすぐにでも食べられて、かつ賞味期限もないというお手軽さに驚く。母国では、一度に大量に作り、時間の経過とともに味の変化を楽しみながら、何ヵ月も食べ続けるらしい。
食事に加え、出身国の文化や宗教、また登場する人たちの人生についても語られていく。シーア派とスンニ派の違いゆえだろうか、イラン国民のイスラム教に対する、相対的な宗教観。日本に比べてかなり難しいという、フランスの飲食店開業事情。人にはさまざまな考え方があって、それを理解することの大切さを説いた、インド人の共存の意識。東日本大震災で被災しながらも、ボランティアで活躍するフィリピン人。震災に遭遇した、盲目のスーダン人の人生。こういったエッセンスを著者は取材対象から導き出し、それを生き生きと伝えてくれる。
実は本書は、食事や料理に関する記述量は相対的に少ない。著者自身が最後に認める通り、外国人の食生活というよりは、「食とコミュニティから、日本に移り住んだ外国人を見る」という視点で書かれている。キムチ作りの整体師の先生も、韓国人、中国人、日本人の民族的・文化的な要素が微妙に重なって生活している姿が見え、とても興味深い。なお、この先生には驚くべき「最後のオチ」が待っている。いかにも高野さんらしい作品だ。
著者と取材対象の人々との関係もほのぼのしていていいなぁと思います。一番心に残ったのは三陸のフィリピン出身の女性たちのお話でした。
ひとつだけ。
「『神戸ムスリムモスク』はイスラム教徒のインド人の手によるものだった」「(当時はパキスタン、バングラデシュと分離していなかったので、「インド人」には現在のパキスタン人、バングラデシュ人も含まれる)」と書かれていますが、誤解を招く記述だと思います。せめて「インド人」と括弧付けにして、「戦前の日本人が「インド人」と呼んでいた英国領インド亜大陸の人々には現在のパキスタン人、バングラデシュ人が含まれる」として欲しかった。
本書の高野ワールド全開ぶりは読んでいて楽しかったです。
やはり高野さんの本は本人が楽しんでいるかどうかですごく中身がぶれるんだなと実感。
本書はホント面白かったです。
日本にあるタイ寺院、モスク、正教会の教会を訪ねて
建立の経緯や信者の集う動機(何故他の寺院/モスク/教会でなくここに来るのか)にも
突っ込んで説明されており、在日外国人に少しでも興味がある人なら必読の一冊と思います。
ただ、文庫版へのあとがきで、「…『排他的』の極みである。中国人と韓国人を十把一絡げにして罵倒する言説も今や日常茶飯事であり…」と書かれていますが、
近年中国・韓国に対する風当たりが強いのは、近年の中国・韓国両政府の外交のあり方に対する反発です。
その点に一切触れずに原因を日本人の排外感情なるもののみに帰するのはフェアではないのではないでしょうか。
「今後は中国・韓国の人たち以外にもこの排外感情は広がる可能性がある。」とも書かれていますがそんなことは無いでしょう。中韓以外の国が中韓同様に無体な外交をしてくればまた別かもしれませんが。
(フィリピンのカルデロン一家の件を思い出す方もいらっしゃるかと思いますが、
あれは他人のパスポートで不法入国して不法滞在していたもので、強制送還は法に照らして妥当な処置です)
かつて日本人がアメリカやブラジルに移民した時、
当時の日本政府の政策や外交関係が現地感情に影響を与えることが少なからずありましたが、
移民とは移民先だけが受け入れに努力する義務を負う片務的なものではなく、
移民元も受け入れてもらえるように外交関係などに努力を払うべき双務的なものではないでしょうか。
(前述のカルデロン一家の件を例に挙げれば、フィリピン政府は帰国後の支援を保証すると声明して外交上の配慮をされています)
内容の面白さは間違い無く星5つなのですが、
あとがきで著者がいい人になろうとするあまり視野が狭くなっている印象を受けましたので減じました。
また沖縄系ブラジル人もいるので鶴見についての聞いてみましたが知ら無いとの事。こちらはブラジルから沖縄を経て本土に来たばかりなので。
ある意味表紙が全てを物語っているかもしれない。著者は世界中の誰も行かないような場所に行った旅行記を書いている他、日本に住む外国人向けの新聞を発行する会社に勤務していた。そして、いつものように自身の興味だけで日本にいる外国人がどのように暮らし何を食べているのかとの疑問から取材を開始。時あたかも東日本大震災の時期であり、この未曾有の危機に対する日本に住む外国人の反応も、描写のひとつのキーとなっている。ほとんど場合、作られる食事を食べている場面が中心であるが、食を中心とした時、人々は最もその表情を表すのではないだろうか。非常に生き生きとした内容になっている。多様性を排他しないというのが著者の発見であるが、日本における移民の人たちの生活の様がうかがえて楽しく読むことができた。
普段日本にいる外国人が何を食べているのかと思いを馳せたことがなかったのですごく新鮮な内容に感じ楽しめました。
それぞれの外国人たちの辿ってきた人生や日々の暮らしなんかも語られており彼らを身近に感じられました。
外国人の知り合いや友人がたくさんおり、いろんな世界や価値観に触れた作者をうらやましく思いました。
私まで海外を旅行し彼らと交流したかのような不思議な満足した読了感がありました。
登場した料理を見ることができないので、写真やイラストなどがあればさらによかったです。
でもこの本を読むと、まだまだ各国の家庭料理は奥が深いんだなあと感じます。
意外と手間のかかるイラン料理は是非とも食べてみたい。
取材時期がちょうど東北震災あたりだったせいか、日本に住んでいる海外の
方々の逞しさだったり、あっけらかんとした様子だったりなどを読み取ることが
できます。日本に長く住んでいる方々は日本食にもいつの間にかなじんでいる
様子も。その土地に合った食べ物が一番なのかもしれませんね。