物事の見方を根底から変える本というものが、
10年のうちに数冊出てくるというが、
まさにこの本もそれに近いのではなかろうか。
十数年前、ビル・ゲイツの本を読んだとき、
これは世の中の枠組みが大きく変わると思ったものだ。
残念ながらわたしには、
システム開発や構築するだけの技術もアイデアもなく、
出てきたプラットフォームを使用させていただくのが関の山であったが、
それでもネット社会の恩恵というものを
受けることができているような気がする。
その感覚をこの「ビック・データ」に感じた。
世の中のデータ化できるものをできるだけ集め、
そのデータから分析していく手法であるが、
円を微分していくこと感覚が似ているだろうか。
決して最終的に完璧なものになるのではなく、
データ量が多ければ多いほど、その精度が向上する。
その結果、因果関係ではなく、相関関係が重要になってくる。
「理由」ではなく「答え」が重要になってくる。
これはPCの性能の向上、ソフトウェア、
アルゴリズムの高度化に寄与するところも大きいが、
なにより膨大なデータを持てるようになったことが大きい。
そもそもこの流れは、安く航空券を手に入れるための方法や、
インフルエンザの流行を予測することなどから始まっていることがおもしろい。
やがてはビッグ・データを活用した予測で、
より精度の高い翻訳や自動車の自動走行にも利用されうると示唆する。
そしてビッグ・データの2次利用も大きな成果を生み、
「デジタル排出物」も重要資産になりうる可能性もある。
また当然デメリットも存在する。
無害データも大量に集めれば個人の特定や、
予測による制裁も可能になる。
しかしビッグ・データとはいえ所詮はツール、
そして資源の一部でしかないのだ。
最後には、人間の十分に謙虚な姿勢と人間性が重要になってくるのだ。
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ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える 単行本 – 2013/5/21
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購入オプションとあわせ買い
■なぜグーグルは複数の検索語と数式を組み合わせてインフルエンザの流行を予測できるのか■なぜアマゾンは、データによる「お勧め本」システムを採用したのか■なぜ「一人一人のお尻の形」のデータが「金の成る木」に変身するのか■なぜ電子書籍が発達すると「本」「読書」の概念が根本から変わってしまうのか?■なぜ今日の映画産業は、事前に「ヒット作」や「具体的な黒字・赤字」を予想できるのか?答えはすべて本書の中に。
2013年最大のキーワード「ビッグデータ」を初めて本格的に論じたベストセラー、待望の翻訳!!
我々の未来の生活、仕事、意識、すべてが「ビッグデータ」によって大きく変わる。
■なぜグーグルは複数の検索語と数式を組み合わせてインフルエンザの流行を予測できるのか■なぜアマゾンは社内の編集者や書評家をすべてお払い箱にして、データによる「お勧め本」システムを採用したのか■なぜ日本の研究者が集める「一人一人のお尻の形」のデータが「金の成る木」に変身するのか■なぜ「オレンジ色に塗られた中古車は故障が少ない」と判明したのか■なぜ電子書籍が発達すると「本」「読書」の概念が根本から変わってしまうのか?■なぜ今日の映画産業は、クランクインの前から「ヒット作」や「具体的な黒字・赤字」を予想できるのか?■なぜ「これからもっともセクシーで金を稼げる職業」は「データ・サイエンティスト」なのか
伊藤穰一(MITメディアラボ所長)
「押し寄せる情報の波によって、世の中の捉え方自体が根本から変わろうとしている。この事実をあぶり出すうえで新境地を切り開いたのが、本書『ビッグデータの正体』だ。企業はいかに新たな価値を生み出すことができるのか、人々は物事の認知のあり方をどのように変える必要があるのか――本書は大胆な主張と見事な語り口でその答えをはっきりと示している」
ローレンス・レッシグ(ハーバード大学ロースクール教授、『Free Culture』著者)
「物の見方を大きく変えてしまう本が10年に数冊は登場するが、まさに本書がそれだ。社会はビッグデータがもたらす変化に目を向け始めている。本書はその重要な出発点となる」
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伊藤穰一(MITメディアラボ所長)
「押し寄せる情報の波によって、世の中の捉え方自体が根本から変わろうとしている。この事実をあぶり出すうえで新境地を切り開いたのが、本書『ビッグデータの正体』だ。企業はいかに新たな価値を生み出すことができるのか、人々は物事の認知のあり方をどのように変える必要があるのか――本書は大胆な主張と見事な語り口でその答えをはっきりと示している」
ローレンス・レッシグ(ハーバード大学ロースクール教授、『Free Culture』著者)
「物の見方を大きく変えてしまう本が10年に数冊は登場するが、まさに本書がそれだ。社会はビッグデータがもたらす変化に目を向け始めている。本書はその重要な出発点となる」
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2013/5/21
- ISBN-104062180618
- ISBN-13978-4062180610
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商品の説明
著者について
ビクター・マイヤー=ショーンベルガー
ビクター・マイヤー・ショーンベルガー Victor Mayer-Schonberger
ハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)で10年にわたって教鞭を取った後、現在はオックスフォード大学オックスフォード・インターネット研究所教授(専門はインターネットのガバナンスと規制)。ビッグデータ分野の世界的第一人者として知られ、著書も多い。2009年の『Delete: The Virtue of Forgetting in the Digital Age』は、誤ったデータでもネット上には永遠に残ってしまう現状を指摘し、「忘却される権利」という概念を提示。メディア界や法曹界から注目を浴びたほか、『ニューヨークタイムズ』紙や『サイエンス』誌などでも高く評価された。マイクロソフトや世界経済フォーラムなど多数の企業や団体の経営諮問委員を務める。
ケネス・クキエ
ケネス・クキエ Kenneth Cukier
『ウォール・ストリート・ジャーナル・アジア』の技術担当エディター、『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』などを経て、現在は英『エコノミスト』誌のデータエディター。ビッグデータの最新事情に関するさまざまな記事を手がける。2010年に同誌に掲載したスペシャルレポート「The Data Deluge」(データの洪水)は、一般読者向けとしては初のビッグデータ関連記事となった。2002~2004年、ハーバード大学ケネディスクールの客員研究員。米国のシンクタンクなどで構成される超党派組織、外交問題評議会のメンバーも務め、『フォーリン・アフェアーズ』、『ニューヨークタイムズ』、『フィナンシャルタイムズ』など有力紙誌に寄稿するほか、CNNやBBCなどでレギュラーコメンテーターとしても活躍。
斎藤 栄一郎
斎藤栄一郎 Eiichiro Saito
翻訳家・ジャーナリスト。1965年山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。主に情報通信やビジネス・経営分野の翻訳に従事。また、ジャーナリストとしてビジネス誌でコミュニケーションや経営の分野の記事を執筆。訳書に『マスタースイッチ 「正しい独裁者」を模索するアメリカ』(飛鳥新社)、『ウェブ・リデザイン サイト更新を成功に導く戦略マニュアル』(MdN)、『世界の楽しいインテリア』、『大人の上質カントリー』、『トリシア・ギルド テキスタイル・パターン』(以上エクスナレッジ)などがある。
ビクター・マイヤー・ショーンベルガー Victor Mayer-Schonberger
ハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)で10年にわたって教鞭を取った後、現在はオックスフォード大学オックスフォード・インターネット研究所教授(専門はインターネットのガバナンスと規制)。ビッグデータ分野の世界的第一人者として知られ、著書も多い。2009年の『Delete: The Virtue of Forgetting in the Digital Age』は、誤ったデータでもネット上には永遠に残ってしまう現状を指摘し、「忘却される権利」という概念を提示。メディア界や法曹界から注目を浴びたほか、『ニューヨークタイムズ』紙や『サイエンス』誌などでも高く評価された。マイクロソフトや世界経済フォーラムなど多数の企業や団体の経営諮問委員を務める。
ケネス・クキエ
ケネス・クキエ Kenneth Cukier
『ウォール・ストリート・ジャーナル・アジア』の技術担当エディター、『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』などを経て、現在は英『エコノミスト』誌のデータエディター。ビッグデータの最新事情に関するさまざまな記事を手がける。2010年に同誌に掲載したスペシャルレポート「The Data Deluge」(データの洪水)は、一般読者向けとしては初のビッグデータ関連記事となった。2002~2004年、ハーバード大学ケネディスクールの客員研究員。米国のシンクタンクなどで構成される超党派組織、外交問題評議会のメンバーも務め、『フォーリン・アフェアーズ』、『ニューヨークタイムズ』、『フィナンシャルタイムズ』など有力紙誌に寄稿するほか、CNNやBBCなどでレギュラーコメンテーターとしても活躍。
斎藤 栄一郎
斎藤栄一郎 Eiichiro Saito
翻訳家・ジャーナリスト。1965年山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。主に情報通信やビジネス・経営分野の翻訳に従事。また、ジャーナリストとしてビジネス誌でコミュニケーションや経営の分野の記事を執筆。訳書に『マスタースイッチ 「正しい独裁者」を模索するアメリカ』(飛鳥新社)、『ウェブ・リデザイン サイト更新を成功に導く戦略マニュアル』(MdN)、『世界の楽しいインテリア』、『大人の上質カントリー』、『トリシア・ギルド テキスタイル・パターン』(以上エクスナレッジ)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2013/5/21)
- 発売日 : 2013/5/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 322ページ
- ISBN-10 : 4062180618
- ISBN-13 : 978-4062180610
- Amazon 売れ筋ランキング: - 218,867位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 178位情報学・情報科学全般関連書籍
- - 44,485位ノンフィクション (本)
- - 61,393位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまで利用されていなかった巨大なデータの塊がどのように利用されてきたか。これからどのような可能性があるか。そしてビッグデータの限界は。
題名はセンセーショナルですが、これらの疑問に誠実に答えた分かりやすく、奥の深い本です。
自分としては「データの完全な分類は不可能。大ざっぱでもタグをたくさん付けなければ使えない」という趣旨の部分に共感しました。
題名はセンセーショナルですが、これらの疑問に誠実に答えた分かりやすく、奥の深い本です。
自分としては「データの完全な分類は不可能。大ざっぱでもタグをたくさん付けなければ使えない」という趣旨の部分に共感しました。
2017年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事例も豊富ながら物事の考え方がわかりやすく解説されており、買ってよかった。
2019年6月25日に日本でレビュー済み
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最近のコンピュータの劇的な性能向上によって、データがデジタル化されていれば、膨大な量のデータであってもサンプリング手法を用いることなく、データを直接に統計解析できるようになった。解析法として主に主成分分析が活用されているようだ。これは、あるデータから、それを変化させている主要因子を回帰分析で特定する手法である。これによって、今まで数値的に明確に把握できなかった諸関係因子やその寄与率、そしてその相互関係の傾向を統計的に明らかにできる。この分析結果を産業にうまく活用すれば大きな利益を獲得できると著者は説いている。問題は、得られた分析結果は、あくまでも統計的解釈であり、因果関係までは明らかにはできないという。このため、分析結果を政策立案などに活用するのは危険だとも説いている。
現時点は、いわばビッグデータ活用の創世期かも知れない。これからビッグデータ活用のために様々な統計解析手法が試され、あるいは新しい解析法が作られて、統計分析と因果関係分析が融合されるかも知れない。そうなると、分析結果が実世界に大きな影響を与えるようになるだろう。例えば、政治家は民衆の意見に耳を傾けることもなく、民衆の行動に関するビッグデータからのアウトプット分析結果を振りかざして、政策を立案実施することになるかもしれない。ビッグデータに振り回されない人間の教育、これからはこれが大事になってゆくのだろう。
現時点は、いわばビッグデータ活用の創世期かも知れない。これからビッグデータ活用のために様々な統計解析手法が試され、あるいは新しい解析法が作られて、統計分析と因果関係分析が融合されるかも知れない。そうなると、分析結果が実世界に大きな影響を与えるようになるだろう。例えば、政治家は民衆の意見に耳を傾けることもなく、民衆の行動に関するビッグデータからのアウトプット分析結果を振りかざして、政策を立案実施することになるかもしれない。ビッグデータに振り回されない人間の教育、これからはこれが大事になってゆくのだろう。
2017年6月11日に日本でレビュー済み
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人工知能やIoTなどICT技術の急速な普及がもたらす世界がどのようなものかに関心をもつすべての人に勧めたい一書です。ビッグデータの時代に当たり前のように人々の思考を支配することになるであろう「相関性」偏重の思考法。その思考法のもつプラスとマイナスの両面を考える上でとても重要な指摘が込められています。
2013年8月17日に日本でレビュー済み
ビッグデータは何を変えるのか。
ITに興味があれば、世の中が大きく変わっていく実感があるビッグデータ。
大量のデータを扱うことが、本質的に何を変えていくのか分からない面が多かった。
おそらくアメリカで出版されたであろうこの本は、向こうの本らしく、事実・例を大量に出して説明する。
多少くどいところもあるかもしれないが、向こうの本はこんなものと割り切って読む。
ビッグデータの例として、グーグルが保健当局よりも早くにインフルエンザの兆候を掴んでしまう実態を読み、公開された検索履歴から本人が特定できた事例に触れ、ビッグデータ社会の可能性と危険性を知ることができる良書と思う。
大量のデータから浮かび上がる相関関係により行動を決定する怖さは、因果律を否定するようで、恐ろしさを感じる。
パラダイムシフトとはこういうことか。
(ITが普及して何度目のパラダイムシフトか知らないが。。。)
ITに興味があれば、世の中が大きく変わっていく実感があるビッグデータ。
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おそらくアメリカで出版されたであろうこの本は、向こうの本らしく、事実・例を大量に出して説明する。
多少くどいところもあるかもしれないが、向こうの本はこんなものと割り切って読む。
ビッグデータの例として、グーグルが保健当局よりも早くにインフルエンザの兆候を掴んでしまう実態を読み、公開された検索履歴から本人が特定できた事例に触れ、ビッグデータ社会の可能性と危険性を知ることができる良書と思う。
大量のデータから浮かび上がる相関関係により行動を決定する怖さは、因果律を否定するようで、恐ろしさを感じる。
パラダイムシフトとはこういうことか。
(ITが普及して何度目のパラダイムシフトか知らないが。。。)
2015年12月25日に日本でレビュー済み
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まだ始まったばかりのビッグデータ時代におけるデータの価値の増大、物事の捉え方のシフトについて、多くの具体例とともに説明しています。「データ」の取得・保存・解析の歴史の中で、ビッグデータがどのような意味を持っているのかを理解できた気がします。
大変面白く、すらすらと読むことができました。
大変面白く、すらすらと読むことができました。
2019年12月20日に日本でレビュー済み
現状利用されているビッグデータの事例等を幅広く知ることができて入門本としてはよかったですが、著者の技術に関する知識にはかなり違和感がありました。グーグル、アマゾン、フェイスブックといった企業が市場を見ていただけでなく、それよりも技術的に可能なところを追っていたところなどを理解していないように思えました。また技術が革新的なものとなって世に出るまでのプロセスがそのまま抜けていて、過渡期の話がほとんど検討されていないように思いました。「データが乱雑であるほどいい」と言える状況になるのはまだまだ先の話だと思いますし、技術を魔法とでも勘違いしていないかと思えます。技術自体に関する記述がほとんどなく、結果としてこういう事例があったと紹介しているだけなので、物足りなさを感じました。
著者の技術者に対する無関心に近い記述にはかなり違和感がありました。技術者のスキルレベルやセンスなどは関係ないというような記述が多いように思いました。
著者の技術者に対する無関心に近い記述にはかなり違和感がありました。技術者のスキルレベルやセンスなどは関係ないというような記述が多いように思いました。