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鉞子(えつこ) 世界を魅了した「武士の娘」の生涯 単行本 – 2013/3/26

4.3 5つ星のうち4.3 33個の評価

『福翁自伝』にひけをとらぬ内容、と司馬遼太郎が驚嘆した自伝の筆者が、本書の主人公・杉本鉞子。父は戊辰戦争に敗北した長岡藩の筆頭家老。維新後生まれた鉞子は、苦学の末、アメリカに渡り結婚、夫の死後、自伝を表わしアメリカ人の琴線に触れる。その『武士の娘』は、ベストセラーとなり、同時期に出た『グレート・ギャツビー』に負けぬ評判をとった。戦争を生き抜き日米の架け橋となった杉本鉞子、初の評伝。


あの司馬遼太郎がその存在を知らず、一読して『福翁自伝』にひけをとらぬ内容、と驚嘆した自伝がある。
1925年(大正15年)、アメリカで無名の日本人女性が英語で書き下ろした『武士の娘』が刊行され、その年のベストセラー・リストに載った。『グレート・ギャツビー』と並ぶ売れ行きで、異例の8万部が世に出た。
著者・杉本鉞子は明治5年生まれ。父は長岡藩の筆頭家老で、司馬遼太郎の『峠』の主人公・河井継之助と幕末に対立し、藩の役職を追われたいわば没落士族である。維新後は、いわゆる武士の商法から零落する。
それにもかかわらず、鉞子は厳しい教育を受け、10代で東京へ出てクリスチャンの学校へ通い英語を身につける。卒業後、浅草で教職につくのは、ちょうど樋口一葉が同地に移り住む頃だった。
縁あって、アメリカ中部で美術商を営む杉本松雄に嫁ぐのが明治35年。しかし、42歳で寡婦となった鉞子は、二人の娘を養育しながらアメリカにとどまる決意をする。
生涯、彼女をサポートしてくれたアメリカ人女性との邂逅。食べるためにはじめた新聞・雑誌への投稿が、編集者の目に留まり一冊となる。それが『武士の娘』だった。ニューヨークへ移り住んだときには、コロンビア大学の教壇で日本語と日本史を、日本人女性としてはじめて教えた。
戦争をはさみ、『武士の娘』以降3冊の本を書いた鉞子は、昭和25年に息をひきとるまで日米の架け橋となった。アメリカでは有名人、日本では無名―忘れられた杉本鉞子の一生を描く。
ちなみに『武士の娘』は、現在もちくま文庫で、順調に版を重ねている。かつ、昨年鉞子のアメリカ時代の書簡が発見され、地元・新潟の会津八一記念館で展示されている。
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商品の説明

著者について

内田 義雄
1939年新潟県長岡市生れ。県立三条高校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、62年NHK入社。新潟放送局、報道局外信部、サイゴン・ニューヨーク特派員、報道番組ディレクター、『ニュースセンター9時』編集責任者、スペシャル番組プロデューサーなどを歴任。96年退社。
現在、日本エッセイスト・クラブ会員、日本プレスクラブ会員。
主な著書に、『聖地ソロフキの悲劇 ラーゲリの知られざる歴史をたどる』(NHK出版)、『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』(文春新書)、『自壊するアメリカ』(共著、ちくま新書)などがある

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2013/3/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/3/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 258ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062183188
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062183185
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 33個の評価

著者について

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内田 義雄
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同価格で幾つかのお店が扱っていましたが、説明文を読んでこちらに決めました。結果正解でした。充分綺麗な本で、これなら安心して読むことが出来ます。ありがとうございました。
2016年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解説書としては詳細に調査解説してあるが、ところどころに、日本の日中戦争への著者の見解が挿入されており、本件とはさほど取り上げるべき
ではないと思われることがあった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
武士の娘を読む前に読んでよかった。解説が今風でわかりやすくえつこさんの一生がわかりやすかった。明治時代にアメリカに嫁に行って恐れず中に入って生きていくえつこさんがすばらしい。
2020年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「武士の娘」を10倍よく理解できるようになる本です。
2015年9月14日に日本でレビュー済み
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幕末から明治から、近代への歴史を(動き、歩み)を少し知る本でした。
2013年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国を越えて尊敬しあう人たちの交流が、いかに素晴らしい成果をお互いの人生にもたらすか、静かな感動を味わった。
上級武士階級の精神・日常がどんなものであったか、日本史をふり返るときの貴重な資料でもある。

ちょうどいま放映中の新島八重さんと、この鉞子さんとは、共通の哀しみ(親世代が時代に背かれる)が基底にあるように思われて、興味が尽きませんでした。

著者内田氏の労作を讃えます。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人として、新潟県人として、誇りに思います。A Daughter of The Samurai の原書注文中。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前に読んだ「武士の娘があまりに素晴らしかったので買いました。
彼女の出自などよくわかりましたし、その後の人生も知ることが
出来ました。本物の「 武士の娘」です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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