まず著者はプロのパイロットとして一万時間以上を無事故で通したパイロットだという事である。
世の学者先生と違い「何が何処に有って」「異状が有ればどう機械が判断するか」「アラームの違い」等々全てを知っている方である。
この本は航空機事故に或る程度理解が有る読者向けか?と思う。というのはテレビの「ひるおび!」という番組で発言した内容(酷い番組だった。司会進行が馬鹿の国から馬鹿を広めに来た様なお笑い芸人。他人の発言に無意味な大声で「はァ〜っ!」と茶々を入れるだけ。多分杉江さんの語った内容を きちんと理解できたのは隣席の弁護士の方だけだったろう。今のバラエティーという劣化番組の最たるもの)多分あの対応にキレた杉江さんが「ちゃんと書こう」と熱筆を奮ったのが この本だと思う。随分と内容が詳細に亘り「何がどうおかしいのか」がはっきりと解る。例えばアップロードされるデータと逆にダウンロードされるデータが有る事やエーカーズ等々の件や通信衛星との関係。ロールス・ロイス社?に保管してあるハズの本機からのデータが公開されていない謎。不審を感じた乗客からの機内電話が使われてない謎。そしてマレーシアの国家として何事も公開しない変な対応。はっきり書いておられないが「ハイジャック失敗説」と断じておられる。私も最初から同じ疑いを持っていた者である。そうでないと事件の「てにをは」が合わないのだ。そして意味深なのが「操縦室の扉」の事が最後に出てくるが、未来を見越した卓見であった。この本が出版された直後に例のジャーマンウイングス9525便墜落事故で機長を閉めだしたアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)がアルプスに機体を激突させ乗客もろとも全員死亡という大惨事を起こしている。流石にプロの考える事は先を読んでいると感心した。杉江さんは操縦室に専用トイレを設置する事とエーカーズにしろ飛行中は絶対に電源を落とせない仕掛けを作るべきという。その通りである。今時軍事衛星が地球を見張っているわけで、絶対に何処かの国がマレーシア航空370便の機影を追尾もしくは把握しているハズ。しかも乗客の殆が支那人なのに中国がピッタリとマレーシアの追求を止めた事は実に胡散臭い。国家上層部でなにかの取引が成立したから小煩い支那人が黙ったのだろう。巻き添えを食った乗客は気の毒である。犯人は誰だ?となると複数犯な筈だし尤も疑われるのは操縦士かも知れない。機内電話のカットも操縦室内から出来るとあってはかなりの確率で犯人もしくは一味であろう。もしも国際線に乗る場合には取り敢えず杉江さんの言う通り「大国のフラッグキャリア」に乗るべきでLCCに乗るのは止めておいたほうが良かろう。高いには高いなりの理由や裏付けが必要なのだ。
今まで数多く読んだ航空機事故の類書よりも納得もいくし理解が進む。日本航空卒だからと日本航空の肩を持たない点も優れた処だ。
興味の有る方は是非とも読むべき本である。
追記だがUS Airways Flight 1549のサレンバーガー機長をさかんに褒めておられるが、もう一人AIR CANADA-143のThe Gimli Glider事故の機長:ボブ・ピアソン氏も素晴らしい技量の持ち主だと思っている。咄嗟に大型旅客機をフォワードスリップしてのけた技量はサレンバーガー氏より上に思える。咄嗟の空間認識能力が活かせるアナログ機体も悪いモノではない。
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マレーシア航空機はなぜ消えた 単行本(ソフトカバー) – 2014/7/8
杉江 弘
(著)
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購入オプションとあわせ買い
B747ジャンボ機乗務時間世界一の元機長が、航空史上最大のミステリーを解き明かす! 乗客乗員239名を乗せて突如消えた、マレーシア航空370便。筆者は事件当初から、前例なき異常の原因を予測していた。同じ空域での豊富な飛行経験なくしては語れぬ真実。テレビ朝日「ワイド!スクランブル」ほか16日連続生出演で、なにが「正しく」、なにが「ガセネタ」かを明らかにしてきた筆者が、未曽有の航空機事故の謎に迫る。
B747ジャンボ機乗務時間世界一の元機長が、航空史上最大のミステリーを解き明かす!
乗客乗員239名を乗せて突如消えた、5つ星エアライン・マレーシア航空370便。筆者は事件当初から、前例なき異常の原因を予測していた。同じ空域での豊富な飛行経験なくしては語れぬ真実。テレビ朝日「ワイド!スクランブル」をはじめとする16日連続スタジオ生出演で、なにが「正しく」、なにが「ガセネタ」かを明らかにしてきた筆者が、未曽有の航空機事故の真実に迫る。
B747ジャンボ機乗務時間世界一の元機長が、航空史上最大のミステリーを解き明かす!
乗客乗員239名を乗せて突如消えた、5つ星エアライン・マレーシア航空370便。筆者は事件当初から、前例なき異常の原因を予測していた。同じ空域での豊富な飛行経験なくしては語れぬ真実。テレビ朝日「ワイド!スクランブル」をはじめとする16日連続スタジオ生出演で、なにが「正しく」、なにが「ガセネタ」かを明らかにしてきた筆者が、未曽有の航空機事故の真実に迫る。
- 本の長さ226ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2014/7/8
- 寸法13 x 1.9 x 18.8 cm
- ISBN-104062190273
- ISBN-13978-4062190275
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商品の説明
著者について
杉江 弘
1946年、愛知県生まれ。元日本航空機長。1969年、慶應義塾大学法学部卒業後、日本航空入社。DC8、ボーイング747(ジャンボジェット)、エンブラエル170などの機長として、オセアニア、東南アジア、中国、米州線に乗務。ボーイング747飛行時間では、1万4000時間という世界一の記録を保持する。2002年、機長1万時間無事故表彰。首相フライトなど、政府要請による特別便の乗務経験も多い。安全推進部在籍時には、「スタビライズド・アプローチ」など、航空界の安全施策を行うとともに、数々の著作で、航空機事故を検証するなかで、ハイテク機への過信への警鐘を鳴らしている。写真家としてのキャリアも長く、写真集を出版するほどの本格派。日本エッセイスト・クラブ会員。
著書に『危ういハイテク機とLCCの真実』(扶桑社)、『ジャンボと飛んだ空の半世紀』(交通新聞社)、『プロフェッショナル・パイロット』(イカロス出版)、『機長の告白――生還へのマニュアル』『機長の「失敗学」』『高度1万メートルからの地球絶景』(以上、講談社)などがある。
1946年、愛知県生まれ。元日本航空機長。1969年、慶應義塾大学法学部卒業後、日本航空入社。DC8、ボーイング747(ジャンボジェット)、エンブラエル170などの機長として、オセアニア、東南アジア、中国、米州線に乗務。ボーイング747飛行時間では、1万4000時間という世界一の記録を保持する。2002年、機長1万時間無事故表彰。首相フライトなど、政府要請による特別便の乗務経験も多い。安全推進部在籍時には、「スタビライズド・アプローチ」など、航空界の安全施策を行うとともに、数々の著作で、航空機事故を検証するなかで、ハイテク機への過信への警鐘を鳴らしている。写真家としてのキャリアも長く、写真集を出版するほどの本格派。日本エッセイスト・クラブ会員。
著書に『危ういハイテク機とLCCの真実』(扶桑社)、『ジャンボと飛んだ空の半世紀』(交通新聞社)、『プロフェッショナル・パイロット』(イカロス出版)、『機長の告白――生還へのマニュアル』『機長の「失敗学」』『高度1万メートルからの地球絶景』(以上、講談社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2014/7/8)
- 発売日 : 2014/7/8
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 226ページ
- ISBN-10 : 4062190273
- ISBN-13 : 978-4062190275
- 寸法 : 13 x 1.9 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 368,406位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 67,655位ノンフィクション (本)
- - 99,830位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっとしたマニアなら、「この事故おかしいな・・・」と思っていました。そういう意味ではプロのパイロットの経験と知識などにより、分かり易く書かれていました。飛行機好きは読んでみるといいかも・・・。あらためてマレーシア航空には乗りたくなりましたし、事故関係者の怒りの持って行くところはどこなのか?
2016年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ消えたのかは分からずじまいだったが、機体が満足に見つかっていない以上、真実は海の底ということかも知れない。機長の犯行を疑う記述があったが、同じパイロットがこう推察しているという事実が、読み手からしたら興味深い。航空機こそ人間の意思の介在を極限まで減らすことが安全の確保なのかもしれない。
2014年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久し振りで 本を読みました5つ星にした理由は、マレーシア政府が何かを隠して居るので、今だに破片さえ見つかっておらず
解決は無いのでは??? 又エンジンから30分毎に諸データーが衛星を回してエンジンメーカーに送信してる>>>>この事も
知りませんでした。 先日成田~千歳まで ジェットスターに乗ったのですが、タラップ搭乗でしたので、エンジンが良く見えて
エンジンの内側にサメの背びれの様な形をしたアンテナが見え、あのアンテナで情報を送信しているのだな>>>と確信出来ました。
杉江キャプテンの貴重なフライトの経験話も良かったです。 有難う御座いました。
私事では有りますが来年当たりから、マレーシアのクワラルンプールでのロングステイを予定しています、
今ときどきクワラに行っていますが MHには乗らずSQで行っています。 笑 Sakamoto
解決は無いのでは??? 又エンジンから30分毎に諸データーが衛星を回してエンジンメーカーに送信してる>>>>この事も
知りませんでした。 先日成田~千歳まで ジェットスターに乗ったのですが、タラップ搭乗でしたので、エンジンが良く見えて
エンジンの内側にサメの背びれの様な形をしたアンテナが見え、あのアンテナで情報を送信しているのだな>>>と確信出来ました。
杉江キャプテンの貴重なフライトの経験話も良かったです。 有難う御座いました。
私事では有りますが来年当たりから、マレーシアのクワラルンプールでのロングステイを予定しています、
今ときどきクワラに行っていますが MHには乗らずSQで行っています。 笑 Sakamoto
2014年10月16日に日本でレビュー済み
今年3月の事件が、もう本になっているので、驚きました。
著者は、テレビにもよく出ていた元日本航空機長の杉江弘氏です。
著者の今までの経験や過去の事件事故を、いろいろ書いています。
デンゼル・ワシントン主演の映画「フライト」や、映画にもなった「ハドソン川の奇跡」も書かれていて、
読みやすかったです。
それにしても、なんと事件や事故が多いことか、知らなかった事故も多数ありました。
最後の章「事件の全体像と核心に迫る」に、著者が推測する真相が書いてあります。
マレーシアの近年の歴史や政治情勢から書き起こされているので、最初びっくりしましたが、
著者の広い教養と知識経験が感じられ、納得できる内容でした。
著者は、テレビにもよく出ていた元日本航空機長の杉江弘氏です。
著者の今までの経験や過去の事件事故を、いろいろ書いています。
デンゼル・ワシントン主演の映画「フライト」や、映画にもなった「ハドソン川の奇跡」も書かれていて、
読みやすかったです。
それにしても、なんと事件や事故が多いことか、知らなかった事故も多数ありました。
最後の章「事件の全体像と核心に迫る」に、著者が推測する真相が書いてあります。
マレーシアの近年の歴史や政治情勢から書き起こされているので、最初びっくりしましたが、
著者の広い教養と知識経験が感じられ、納得できる内容でした。
2016年4月19日に日本でレビュー済み
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作中、くどいほど「論理的でない」とか、「論理的に言えば」と述べられるが、本書自体が論理性にかけている。先入的な仮定に基づき進んでいくが、結局は何を言っているのか、論旨不明。
2014年11月3日に日本でレビュー済み
著者自身が長年の機長経験者であり、業界に精通しているのは良くわかった。
本件に興味がある読者であれば、機長経験者の意見として面白く読めるのではないかと思う。
ただ、世界中の人々が様々な憶測をするのを著者は非科学的で「作家」的なでっち上げと言ってバッサリ切り捨てているのに、
最終的には著者本人も何の証拠も無いのに推測のみでMH370便の機長をほとんど犯人扱いしているところが非科学的で残念だった。
自分も「作家」かもしれないと思わなかったのだろうか。
本件に興味がある読者であれば、機長経験者の意見として面白く読めるのではないかと思う。
ただ、世界中の人々が様々な憶測をするのを著者は非科学的で「作家」的なでっち上げと言ってバッサリ切り捨てているのに、
最終的には著者本人も何の証拠も無いのに推測のみでMH370便の機長をほとんど犯人扱いしているところが非科学的で残念だった。
自分も「作家」かもしれないと思わなかったのだろうか。
2014年7月27日に日本でレビュー済み
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元機長の幅広い見識と視点から当局発表報道をはじめとする様々な情報からこの前代未聞の不可解な謎を紐解き、このミステリーの核心に迫っていく展開は頁をめくるのももどかしく、一気読みしました。
その行間からは過去の教訓が生かされず、また、ハイテク依存の今日の航空業界に警鐘を鳴らしています。
日常社会でも失敗学などの知見が生かされず、様々な現場でヒューマンエラーが絶えません。
ハインリッヒの法則によれば一件の重大な事故の背景には300件の異常が存在するとのこと。
そう思うと恐ろしくて飛行機には乗れませんが、多くの人命を預かる機長の責任と権限のくだりは空の安全を切に願う筆者の熱い思いが感じられました。
その行間からは過去の教訓が生かされず、また、ハイテク依存の今日の航空業界に警鐘を鳴らしています。
日常社会でも失敗学などの知見が生かされず、様々な現場でヒューマンエラーが絶えません。
ハインリッヒの法則によれば一件の重大な事故の背景には300件の異常が存在するとのこと。
そう思うと恐ろしくて飛行機には乗れませんが、多くの人命を預かる機長の責任と権限のくだりは空の安全を切に願う筆者の熱い思いが感じられました。