久しぶりに綿矢りさの著作を読んだ。
いなか、の、すとーかー…
読んでいて怖くなった。
ウォーク・イン・クローゼット…
p116あたりで、
友だちと約束したときと、実際に会うまでの気持ちの変動を
とてもうまく描写している。
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ウォーク・イン・クローゼット 単行本 – 2015/10/29
綿矢 りさ
(著)
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購入オプションとあわせ買い
人生で大切なものって何? ガーリーで清楚なモテファッションの28歳OLと、素敵な洋服に囲まれて暮らす、幼なじみの人気タレントの友情のゆくえは? 故郷の村に工房をかまえるイケメン新進陶芸家と、彼につきまとう女ストーカー、その顛末は? 読み始めたら止まらない、コミカルでせつなくて少しブラックな、最新作品集。
28歳OL、彼氏なし。素敵な服で武装して、欲しいものを手に入れたい!
女同士、男と女の微妙な友情と人間関係を描く、コミカルでせつなくて少しブラックな魅力全開の2年ぶり最新小説集。
【収録作品】
「ウォーク・イン・クローゼット」
主人公・早希は、28歳、彼氏なしのOL。売り出し中のタレントだりあは幼なじみ。だりあのマンションには、撮影で着て買い取った服がぎっしりの、早希には夢のようなウォーク・イン・クローゼットの部屋があるのだ。そんなふたりの友情のゆくえは…?
「いなか、の、すとーかー」
陶芸家デビューからわずか3年、石居は、テレビで特集が組まれるほどの人気の売れっ子。東京の美大卒業後、郷里に戻り、工房をかまえ、絵になるロハスな陶芸家生活を送っている。しかし、以前から彼を追う女ストーカー・砂原が工房に現れるようになり、事態はどんどん不穏さを増していき…。
28歳OL、彼氏なし。素敵な服で武装して、欲しいものを手に入れたい!
女同士、男と女の微妙な友情と人間関係を描く、コミカルでせつなくて少しブラックな魅力全開の2年ぶり最新小説集。
【収録作品】
「ウォーク・イン・クローゼット」
主人公・早希は、28歳、彼氏なしのOL。売り出し中のタレントだりあは幼なじみ。だりあのマンションには、撮影で着て買い取った服がぎっしりの、早希には夢のようなウォーク・イン・クローゼットの部屋があるのだ。そんなふたりの友情のゆくえは…?
「いなか、の、すとーかー」
陶芸家デビューからわずか3年、石居は、テレビで特集が組まれるほどの人気の売れっ子。東京の美大卒業後、郷里に戻り、工房をかまえ、絵になるロハスな陶芸家生活を送っている。しかし、以前から彼を追う女ストーカー・砂原が工房に現れるようになり、事態はどんどん不穏さを増していき…。
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/10/29
- ISBN-10406219757X
- ISBN-13978-4062197571
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対象商品: ウォーク・イン・クローゼット
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商品の説明
著者について
綿矢 りさ
綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年生まれ。京都市立紫野高校在学中に17歳で初めて書いた小説「インストール」で、文藝賞受賞。19歳で書いた第2作の「蹴りたい背中」で、芥川賞受賞。史上最年少での受賞として話題になり、同作は120万部の大ベストセラーに。
その後、早稲田大学教育学部に進学、卒業後は、専業の作家として執筆を行う。2011年、『かわいそうだね?』(文芸春秋)で大江健三郎賞受賞。
上記以外のおもな著書に『しょうがの味は熱い』『勝手にふるえてろ』(文芸春秋)、『夢を与える』『憤死』(河出書房新社)、『ひらいて』『大地のゲーム』(新潮社)など。
綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年生まれ。京都市立紫野高校在学中に17歳で初めて書いた小説「インストール」で、文藝賞受賞。19歳で書いた第2作の「蹴りたい背中」で、芥川賞受賞。史上最年少での受賞として話題になり、同作は120万部の大ベストセラーに。
その後、早稲田大学教育学部に進学、卒業後は、専業の作家として執筆を行う。2011年、『かわいそうだね?』(文芸春秋)で大江健三郎賞受賞。
上記以外のおもな著書に『しょうがの味は熱い』『勝手にふるえてろ』(文芸春秋)、『夢を与える』『憤死』(河出書房新社)、『ひらいて』『大地のゲーム』(新潮社)など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2015/10/29)
- 発売日 : 2015/10/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 258ページ
- ISBN-10 : 406219757X
- ISBN-13 : 978-4062197571
- Amazon 売れ筋ランキング: - 870,142位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1956年、山梨県生まれ。鎌倉で育つ。早稲田大学政経学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年『この人の閾(いき)』で芥川賞、1997年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞を受賞。その他の著書に『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『小説の誕生』ほか。
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『勝手にふるえてろ』(ISBN-10:4163296409)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発売した時に購入していましたが、Kindle版をAmazonで改めて購入しました。
2編の中編小説が入ってます。
『いなか、の、すとーかー』
新進若手陶芸家が、ストーカーに悩まされるお話。東京で活動していたけれど、作品のために水や土など環境の良い故郷に帰りアトリエを構える男が主人公。
密着のテレビ番組に取り上げられたり雑誌に出たりと少しミーハーに取り上げられることに戸惑いながらも作品が評価されることに喜びを感じている。地元の男友達や、自分のことを好いてくれてる幼馴染とともに楽しく暮らしている。しかし、そこに昔から付いて回っている中年女性のストーカーがやってきて……というお話。
幼馴染の果穂の話し方がすごい嘘くさくて何か違和感があるんですが(コントみたいにベタベタな会話)、結末まで読むとわざとそういう話し方にしてるんだろうな〜と思いました。
アーティスト(小説家もそうだと思います)は物を0から作り出せて、それで人の心を震わせることができて、それってその人が持つ素晴らしい力なんだけど、それは周りの色々な人、ものを搾取することによって成り立っている、そして、素晴らしい作品であればあるほどマイナスにもプラスにも人の心を強く動かすっていうこと。自身が創作者でこれを分かってて、尚且つそれを小説という作品にて表現できるのが、すごいですね。
アーティスト批評小説ですね。
主人公が男なんですが、これは絶対男じゃないとダメな気がしました。ストーカー被害受けるのも思わせぶりな態度で勘違いさせるのも、男女逆だと印象変わって別の話になっちゃうので。
そこにちょっと男女の違いも感じて、小説の主題とは関係ないとこで色々と考えました。
『ウォーク・イン・クローゼット』
洋服が大好きで洗濯にもかなり拘っている主人公。でも着たい服を着ているわけでなく、基本的には男ウケする服を着ている。
今も付き合いのあるタレントとしてテレビで活躍する幼馴染のこと、片思いして振られたことがあるが今は良い友達の男との関係、そして30手前で焦りながらもなかなか上手くいかない主人公の恋愛のお話。
綿矢さんの小説は、ある価値観から(例えば世間の目から)悪く見えても、本人が幸せなら、時には本人が幸せでなくても、そこに本人自身から出てくる力みたいなものを感じることができればそれが一番尊いものなのだってことを強がりじゃなくて(ここが重要)、思わせてくれるところがとても好きです。
あと洋服をハウスクリーニングする人は結構わかるわかる〜〜って思うこと多いので、オススメです。
2話とも大好きで面白かったんですが、わりとわかりやすいハッピーエンドで終わったのが、良識的なかんじがしてちょっとだけ物足りなかったです。
2編の中編小説が入ってます。
『いなか、の、すとーかー』
新進若手陶芸家が、ストーカーに悩まされるお話。東京で活動していたけれど、作品のために水や土など環境の良い故郷に帰りアトリエを構える男が主人公。
密着のテレビ番組に取り上げられたり雑誌に出たりと少しミーハーに取り上げられることに戸惑いながらも作品が評価されることに喜びを感じている。地元の男友達や、自分のことを好いてくれてる幼馴染とともに楽しく暮らしている。しかし、そこに昔から付いて回っている中年女性のストーカーがやってきて……というお話。
幼馴染の果穂の話し方がすごい嘘くさくて何か違和感があるんですが(コントみたいにベタベタな会話)、結末まで読むとわざとそういう話し方にしてるんだろうな〜と思いました。
アーティスト(小説家もそうだと思います)は物を0から作り出せて、それで人の心を震わせることができて、それってその人が持つ素晴らしい力なんだけど、それは周りの色々な人、ものを搾取することによって成り立っている、そして、素晴らしい作品であればあるほどマイナスにもプラスにも人の心を強く動かすっていうこと。自身が創作者でこれを分かってて、尚且つそれを小説という作品にて表現できるのが、すごいですね。
アーティスト批評小説ですね。
主人公が男なんですが、これは絶対男じゃないとダメな気がしました。ストーカー被害受けるのも思わせぶりな態度で勘違いさせるのも、男女逆だと印象変わって別の話になっちゃうので。
そこにちょっと男女の違いも感じて、小説の主題とは関係ないとこで色々と考えました。
『ウォーク・イン・クローゼット』
洋服が大好きで洗濯にもかなり拘っている主人公。でも着たい服を着ているわけでなく、基本的には男ウケする服を着ている。
今も付き合いのあるタレントとしてテレビで活躍する幼馴染のこと、片思いして振られたことがあるが今は良い友達の男との関係、そして30手前で焦りながらもなかなか上手くいかない主人公の恋愛のお話。
綿矢さんの小説は、ある価値観から(例えば世間の目から)悪く見えても、本人が幸せなら、時には本人が幸せでなくても、そこに本人自身から出てくる力みたいなものを感じることができればそれが一番尊いものなのだってことを強がりじゃなくて(ここが重要)、思わせてくれるところがとても好きです。
あと洋服をハウスクリーニングする人は結構わかるわかる〜〜って思うこと多いので、オススメです。
2話とも大好きで面白かったんですが、わりとわかりやすいハッピーエンドで終わったのが、良識的なかんじがしてちょっとだけ物足りなかったです。
2019年7月22日に日本でレビュー済み
タイトル作は、恋愛至上主義の女子のささやかな成長物語。
男女問わず、異性に対する戦闘モード的な時ってあるよなぁ。反省もままならず、失敗を繰り返すこと度々、という主人公の生き様にととりあえず共感してしまった。幼なじみのプチ有名人にスキャンダル発生。彼女のために奮闘する主人公は、と続く。
収録作の「いなか、の、すとーかー」は、駈け出し陶芸家へのまとわりつくストーカー女子らの話。イタい女子らの謎にみちたアブない行動。こわっ!と読み進めるうちに、いつの間にやらきれいにまとまってしまった。失速・・・
男女問わず、異性に対する戦闘モード的な時ってあるよなぁ。反省もままならず、失敗を繰り返すこと度々、という主人公の生き様にととりあえず共感してしまった。幼なじみのプチ有名人にスキャンダル発生。彼女のために奮闘する主人公は、と続く。
収録作の「いなか、の、すとーかー」は、駈け出し陶芸家へのまとわりつくストーカー女子らの話。イタい女子らの謎にみちたアブない行動。こわっ!と読み進めるうちに、いつの間にやらきれいにまとまってしまった。失速・・・
2023年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2編とも、何を描きたかったんだかわからず。いまどき風なストーリーを書いてみました、というだけに感じられた。内容が薄過ぎます。
2018年10月14日に日本でレビュー済み
表題作ではない、いなか、の、すとーかー……。
なんていうか、自分の占有しているとおもっていた人が自分の故郷を利用しているように見えたり、
二人のストーカーがいたのが面白かったです(笑)(というか果穂さん、居る系の人間ですけど、ちょっとぶっとんでますね)これはきっと好きな人への嫉妬もあるし、憎悪もあるんだろうなあって思いましたし、極端ぶりな書き方がとても面白かったかもです。それに主人公の透も変わりましたね。
ウォークインクローゼットの方は、よくあんな子供の時のだりあと友達でいたなあ……とかまあそれは置いといて、流れがスムーズでとても良かったです。綿矢先生の作品でこんなにいいと思ったのは珍しい(笑)かもです。
なんていうか、自分の占有しているとおもっていた人が自分の故郷を利用しているように見えたり、
二人のストーカーがいたのが面白かったです(笑)(というか果穂さん、居る系の人間ですけど、ちょっとぶっとんでますね)これはきっと好きな人への嫉妬もあるし、憎悪もあるんだろうなあって思いましたし、極端ぶりな書き方がとても面白かったかもです。それに主人公の透も変わりましたね。
ウォークインクローゼットの方は、よくあんな子供の時のだりあと友達でいたなあ……とかまあそれは置いといて、流れがスムーズでとても良かったです。綿矢先生の作品でこんなにいいと思ったのは珍しい(笑)かもです。
2017年11月13日に日本でレビュー済み
久しぶりに読んだが、やはり巧い。
人間の感情の取り扱いだけでなく、ちょっとした風景・エピソードにも感心させられる。
人間の感情の取り扱いだけでなく、ちょっとした風景・エピソードにも感心させられる。
2016年1月14日に日本でレビュー済み
表題作の「ウォーク・イン・クローゼット」と「いなか、の、すとーかー」の中編2本を収録しています。
「ウォーク・イン・クローゼット」は私が彼らより上の世代だからなのか、なんとなくほほえましい気持ちで読めました。
好みでない服で着飾って自分を武装してまでも素敵な彼氏をゲットしたい!!・・・
というタイプの女に好感を持つ女性は少ないと思うけど(たとえ自分がその種類の女であっても)、
主人公は 休日にその武装用の洋服達を大事に丁寧に洗濯してケアするのが至福の喜びだというからたまらなく愛おしく思えます。
これが彼女の美徳であり、人間性が出ているから嫌いになれません。
彼女はまだまだいい女にはほど遠いけど、
だりあから送られてきた大量の服を「今の自分には着こなせない。でもいつかこれが似合う女になってみせる」と思うあたりに成長を感じるしね。
早希もユーヤも一皮むけていい女(男)になって、今ならいいカップルになれる気がしてなりません。二人の未来はきっと明るい♪
綿矢りささんは現代の若者のあざとさ・毒・冷めてるとこ・・・などを書かせたらうまい作家だと思っていたけど、
この主人公の根本にあるものはそういうのとはちょっと違う気がしました。
「いなか、の、すとーかー」は綿矢さんが書くべき題材なのかな?
ストーカーものにはもっと陰湿で粘っこくて・・・みたいなものを期待するけど、それに関してこの作品はあっさりしすぎていた気がします。
なぜ砂原さんがここまで執着したのかが不透明なので、そのへんを深く描いてくれれば印象も違ったかもしれません。
「ウォーク・イン・クローゼット」は私が彼らより上の世代だからなのか、なんとなくほほえましい気持ちで読めました。
好みでない服で着飾って自分を武装してまでも素敵な彼氏をゲットしたい!!・・・
というタイプの女に好感を持つ女性は少ないと思うけど(たとえ自分がその種類の女であっても)、
主人公は 休日にその武装用の洋服達を大事に丁寧に洗濯してケアするのが至福の喜びだというからたまらなく愛おしく思えます。
これが彼女の美徳であり、人間性が出ているから嫌いになれません。
彼女はまだまだいい女にはほど遠いけど、
だりあから送られてきた大量の服を「今の自分には着こなせない。でもいつかこれが似合う女になってみせる」と思うあたりに成長を感じるしね。
早希もユーヤも一皮むけていい女(男)になって、今ならいいカップルになれる気がしてなりません。二人の未来はきっと明るい♪
綿矢りささんは現代の若者のあざとさ・毒・冷めてるとこ・・・などを書かせたらうまい作家だと思っていたけど、
この主人公の根本にあるものはそういうのとはちょっと違う気がしました。
「いなか、の、すとーかー」は綿矢さんが書くべき題材なのかな?
ストーカーものにはもっと陰湿で粘っこくて・・・みたいなものを期待するけど、それに関してこの作品はあっさりしすぎていた気がします。
なぜ砂原さんがここまで執着したのかが不透明なので、そのへんを深く描いてくれれば印象も違ったかもしれません。
2015年12月1日に日本でレビュー済み
「蹴りたい背中」「かわいそうだね」などが好きで、今回は装丁のかわいさと冒頭部分を読んで見て、おもしろそうだったので、ワクワクしながらページをめくりました。
二十代後半の主人公が、自分が着たい服よりモテを優先させた服に身を包み、まだ見ぬ彼氏とのデートを妄想しながら服のコーディネートをする…みたいな出だしは期待しました。
モテを意識したコーデは自分の戦闘服で、欲しいものを掴もうとする女子の切なさや抗いなどを読ませるのかな、と思いきや、幼馴染みのタレントだりあの妊娠、マスコミからの逃避劇、
出産までの手助けと、急に話がバカみたいな少女漫画路線(しかも昔のありふれた)になりました…。
タレントだりあの子供時代のエピソードも、とってつけたような印象だし、意味がありそうで雰囲気だけな気がしました。
正直、かなり古典的というか古くさいありふれた場面を集めたような話です。
好きな作家さんでしたが、もう読めないなぁ。
もうひとつ話が収録されてますが、もう読む気力がなくてあきらめます。
二十代後半の主人公が、自分が着たい服よりモテを優先させた服に身を包み、まだ見ぬ彼氏とのデートを妄想しながら服のコーディネートをする…みたいな出だしは期待しました。
モテを意識したコーデは自分の戦闘服で、欲しいものを掴もうとする女子の切なさや抗いなどを読ませるのかな、と思いきや、幼馴染みのタレントだりあの妊娠、マスコミからの逃避劇、
出産までの手助けと、急に話がバカみたいな少女漫画路線(しかも昔のありふれた)になりました…。
タレントだりあの子供時代のエピソードも、とってつけたような印象だし、意味がありそうで雰囲気だけな気がしました。
正直、かなり古典的というか古くさいありふれた場面を集めたような話です。
好きな作家さんでしたが、もう読めないなぁ。
もうひとつ話が収録されてますが、もう読む気力がなくてあきらめます。