プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥909¥909 税込
発送元: Amazon 販売者: BLACK BOOK STORE
¥39¥39 税込
配送料 ¥240 6月14日-16日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
天子蒙塵 第一巻 単行本 – 2016/10/27
購入オプションとあわせ買い
「宣統陛下におかせられましては、喫緊のご事情により東巷民交の日本大使館に避難あそばされました」
ラストエンペラーの立場を利用しようとさまざまな思惑が渦巻くなか、日本の庇護下におかれ北京から天津へ。梁文秀と春児はそれぞれに溥儀らを助けるが──。
王朝再興を夢見る溥儀。
イギリス亡命を望む正妃・婉容。
そして側妃・文繍は「自由」を選んだ。
史上初めて中華皇帝と離婚した文繍。その裏にはいかなるドラマがあったのか──。
累計500万部突破の国民的大ベストセラー「蒼穹の昴」シリーズ第5部スタート。待望の最新刊。
- 本の長さ327ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2016/10/27
- 寸法13.4 x 2.5 x 19.5 cm
- ISBN-104062201941
- ISBN-13978-4062201940
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
メディア掲載レビューほか
皇帝の離婚、満州の謀略――歴史を凌駕してゆく物語
『ポケモンGO』の世界的大ヒットで今年はバーチャルリアリティ(VR)元年だそうだ。けれど私にとってのVR初体験は、小説だった。今回取上げる『天子蒙塵(もうじん)』のシリーズ一作目の『蒼穹の昴』を読んだ時だ。古代から続く科挙と宦官の頂点を目指す主人公ふたりの物語に、北京租界の日本と米国の新聞記者が登場したのだ。近代と中世が混在する清朝末期を舞台にして、天命の御璽(みしるし)である龍玉を巡る壮大な物語が開帳した。あの時の衝撃は忘れられない。三国志や水滸伝の空想世界が、現実と陸続きになったかのように錯覚した。当時は、この感動を上手く表現できなかったが、今ならこう言う。
「自分の部屋にピカチュウが現れる『ポケモンGO』の感動とそっくり同じ」
いや、何千年と続く中華帝国の世界が現実とリンクするのだから、それ以上だった。
シリーズ最新作となる『天子蒙塵』でも、VRの感動は健在だ。一巻では、ラストエンペラー溥儀の離婚劇を離別する側妃・文繍の視点から描いている。離婚訴訟という法制度に組み込まれる中華皇帝の姿のなんと滑稽で哀れなことか。ファンタジーであった皇帝が離婚という現実に刻みつけられる様子は、レアポケモンを求めて深夜の公園に集まるプレーヤーの群れを見るかのような、奇妙なおかしさがある。そんな卑近な離婚劇が、最後には龍玉を巡る世界的謀略に結びついている。決してホームドラマでは終わらせない。
二巻では、その謀略に石原莞爾や後の総理大臣吉田茂ら、日本人が絡んでくる。いつのまにか、第二次大戦の足音がすぐ近くに聞こえているではないか。シリーズ冒頭では三国志や水滸伝のような中世を匂わせていた物語が、私の祖父母が生きていた現実と交わろうとしている。
シリーズがどこまで続くかはわからない。日中戦争で終わるのか。あるいは私の祖父母が経験した太平洋戦争も描くのか。もっと先の中国共産党の覇権や、父母が生きた日本の復興も……。現実の中にバーチャルが表現されるのではなく、浅田次郎氏の創るバーチャル(物語)が、現実さえも呑み込むのではないか。そんな予感がする。
ジェットコースターに乗る人間が、その構造力学や運動法則を理解できないように、私はこの物語の客観的な評者にはなれない。ひとつ言えるのは、浅田次郎氏はモンスターだということだ。
私にできるのは、バーチャルと現実が入り交じったモンスターのポケットの中を、心地よく彷徨うだけだ。
評者:木下 昌輝
(週刊文春 2017.01.02掲載)著者について
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2016/10/27)
- 発売日 : 2016/10/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 327ページ
- ISBN-10 : 4062201941
- ISBN-13 : 978-4062201940
- 寸法 : 13.4 x 2.5 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 73,552位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 20,737位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1951年、東京都出身。1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、それぞれ受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 終わらざる夏 上 (ISBN-13: 978-4087713466 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
よくよく思えばどこにも行っていなかったと手のひらを見つめる。
歴史という大局の中で人間の本質を描くということは
そういうことなのだろうかと思わせてくれる物語です。
4巻通した構想がぶれているように思う。
ネタバレしないように書くが,1巻での日本軍と龍玉との関りの導入は秀逸と感じたが,それが続巻で全く効いていない。また,龍玉を守る者に訪れる好機の描かれ方も薄くあいまいで,きちんとした方向付けがされていないように思える。
中国シリーズはまだ続くようだが,本作品で仕掛けたネタのうち,作品内で刈り取るべきと思わせるものが,そのようになっていない。消化不良に終わった。
続編にはもちろん期待するし,それが面白くあれと切に願うが,本作品自体の停滞感はそのものとして残るだろう。
次作ではまた,浅田次郎らしい筆の冴えを見せて欲しい!
シリーズの続きも再度読みたい。
書名は「天子蒙塵 第一巻」であり、「蒼穹の昴」は不要です。紛らわしい。