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コリアン世界の旅 (講談社+α文庫) 文庫 – 1999/1/20
野村 進
(著)
コリアンとは、どんな人たちなのか 新しい視点から在日朝鮮・韓国人をとらえた話題の書、早くも文庫化。大宅荘一賞・講談社ノンフィクション賞同時受賞! 異文化理解すると日本が見えてくる!
- 本の長さ486ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/1/20
- ISBN-104062563193
- ISBN-13978-4062563192
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商品の説明
著者について
1956年、東京都に生まれる。上智大学外国語学部英語科を中退。1978〜80年、フィリピン・マニラに留学。帰国後、『フィリピン新人民軍従軍記』(晩聲社)を発表し、ノンフィクション・ライターに。以来、アジア・太平洋関係のレポート、先端医学、バーチャル・リアリティなどの科学報告、各界の人物論などを手がけてきた。1997年、『コリアン世界の旅』(講談社)で第28回大宅壮一ノンフィクション賞と第19回講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した。
主な著書に、『海の果ての祖国』(時事通信社)、『死なない身体』『天才たち』『アジア 新しい物語』(以上、文藝春秋)、『ニッポンの現場』(講談社)、『アジア定住』(めこん)などがある。
主な著書に、『海の果ての祖国』(時事通信社)、『死なない身体』『天才たち』『アジア 新しい物語』(以上、文藝春秋)、『ニッポンの現場』(講談社)、『アジア定住』(めこん)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/1/20)
- 発売日 : 1999/1/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 486ページ
- ISBN-10 : 4062563193
- ISBN-13 : 978-4062563192
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,235,514位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 238位在日外国人・残留孤児
- - 1,635位講談社+α文庫
- - 24,121位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月26日に日本でレビュー済み
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日本に住んでいながら、知らなかった事実を知ることができます。友人にも在日の方はいますが、自分が何気なくした一言で傷つけているのかもしれない事も知りました。韓国ブームで韓国語を学ぶ若い人が増えていますが、昔から日本に住んでいる在日の方々の事も学校できちんと教えて欲しいです。全ての日本人に読んで欲しい本です。
2013年4月17日に日本でレビュー済み
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書籍・文庫の検索購入はアマゾンに限ります。
基本通常送付であれば送料無料で到着も早く大変便利です。
内容がとても面白く興味深い内容で旅行の参考になりました。
韓国ドラマファンにお奨めです。
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2012年1月1日に日本でレビュー済み
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コリアンに対する気づきを促す本である。
なぜ、阪神大震災の時に長田区の被害が甚大だったのか?
なぜ、パチンコはカード制になったのか?
そういった日常やニュースで起こった事柄は
コリアにまつわる歴史や政治、経済と複雑に絡み合った結果である。
この本は分かりやすい言葉で、そのような難しいことを明快に説明している。
筆者の綿密な取材、洞察力、文献による徹底的な調査には脱帽。
単なる読み物としても面白いが、歴史の専門書としても十分に通用する一冊である。
コリアンに興味がある人は是非読んでほしい。
なぜ、阪神大震災の時に長田区の被害が甚大だったのか?
なぜ、パチンコはカード制になったのか?
そういった日常やニュースで起こった事柄は
コリアにまつわる歴史や政治、経済と複雑に絡み合った結果である。
この本は分かりやすい言葉で、そのような難しいことを明快に説明している。
筆者の綿密な取材、洞察力、文献による徹底的な調査には脱帽。
単なる読み物としても面白いが、歴史の専門書としても十分に通用する一冊である。
コリアンに興味がある人は是非読んでほしい。
2011年6月3日に日本でレビュー済み
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在日という日本国内で置かれている立場は読んでよくわかった。その点ではとても参考になったが、文中で所々に出てきて、一つどうしてもいただけない点があった。それは、著者が学校で学んだ暗黒史観から一歩も出ていないことである。暗黒史観というのは、左翼の歴史の先生が、日本がいかに大陸やアジアで悪いことをしたかと教える暗黒の史観である。これは、日本が戦争に負けた後にマッカーサーの復讐のために開かれた東京裁判という茶番劇に発している。この裁判は今では到底裁判などといえる代物ではなかったことは、明々白々の事実になっているが、日本では依然として、マスコミや教育界などではその影響から脱していない。著者もその一人で、もっと歴史を勉強して、日本の立場に立った見方が欲しかったと思う。強制連行というものはなく、当時の朝鮮は日本の一部だったのであり、だから赤紙一つで戦地に送られた日本人と同等の扱いだったのだ。また、日本人と同等に教育を受け、インフラの整備なども行われたのである。白人の植民地をみよ。学校を作り、インフラを整備したところがどこにあろうか。決して朝鮮は欧米の言うような植民地ではなかった。これは事実である。また、日本が日露戦争を戦い、もし負けていたら、朝鮮は間違いなくロシア領になっていた。こうなることは日本にとっても非常に困ることだったので、日本は自尊自衛のために戦ったのである。今朝鮮という国が今あるのは日本のおかげである。感謝されて当然のことなのに、全くわかろうとしない。ともあれ、日本人だったら、先の戦争について、学校で習ったレベルでしか話せないとしたら、恥ずかしいことである。
2015年7月9日に日本でレビュー済み
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よい。情報として新鮮であった。内容も新鮮であった。気に入った。
2023年2月4日に日本でレビュー済み
あまりにも知らなかったことにあらためて気づかされた。刊行からだいぶ時間がたったがそれでもなお、読むべき価値のある良書だ。それは、悲しいかな本書でとりあげられた問題はいまだ続いているからという点だけではない。書が社会的な問題を丹念に取材してまとめた労作というだけでなく、取材を通して人間という存在がもつ普遍的な問題に迫っているからではないだろうか。
読み終えて、本書に登場した様々な人々が今どうしているのか、話を聞いてみたいと思った。
読み終えて、本書に登場した様々な人々が今どうしているのか、話を聞いてみたいと思った。
2012年11月20日に日本でレビュー済み
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クラスメイトも、会社の同僚も、芸能界やスポーツ界のスターも、私たちが見知った顔には日本人しかいない。日本製のカバンや靴は日本人が全て作り、スーパーやお店も全て日本人が経営している。私たちの多くは信じてきた。だがそれは「虚構」だった。半島から日本に渡って来て、いわゆる「在日」として六十万人余りが日本にとどまることを選択した。さまざまな理由から、多くが出自を隠し通名(日本名)で暮らした。また近年では帰化する人の数も増えた。冒頭の「虚構」は、日常が見えないコリア系日本在住者が、日本の隅々で生活していることをさしている。本書の取材を続ける中で、日本人の目を眩ませてきた壮大な虚構の「謎解き」を見せられている気分だったと、著者は語る。
メディアもタブー視して全く取り上げないか、強制連行、国籍条項、指紋押捺をことさら強調する在日問題として問題視するかのどちらかだった。筆者は、どちらも結局互いのためにならないと考えた。そこで選択したアプローチは、現在の世界に両国人を置き、できるかぎり相対的・普遍的な視点から諸々の事象を考えることだった。歌手にしきのあきらの取材から出発。焼肉やパチンコ業界関係者の取材を敢行する。海外に飛び、LAに住む在米コリアン、サイゴンで働く元韓国兵、済州島関係者を取材する。再び日本に戻り、朝鮮学校や総連関係者、阪神淡路大震災と神戸市長田区の人々、Jリーグのコリアンたちなど、コリア系コミュニティーと人々の姿を取材して旅を終える。歌手新井英一が歌う大作「長河(チョンハー)への道」の話は圧巻だ。
作家の高史明氏は「日本が在日朝鮮人を抱え込んでいるというのは、非常に貴重なものを抱え込んでいる」と筆者に語る。在日コリアンの問題には様々な矛盾があってすぐには解決できないが、「百年、二百年と過ごせば、非常にいい熟し方をしていく」と続ける。矛盾を抱えながら生き続けることを大前提として受け入れる。氏はそれを内在肯定力と呼び、その力が国も人も大いに成長させると言う。本書を、在日問題として問題視する多数派意見と変わらないなどと受け取る人もいるだろう。だが野村氏はコリア系日本在住者を可視化してゆく中で、日本人とは何かを問うている。あらゆる矛盾を抱えながら生きるという前提を問い直している。地域的にも歴史的にも大きなスケールで。謎解きの旅を一緒に如何ですかと、読者を誘っている。それは認めたい。
メディアもタブー視して全く取り上げないか、強制連行、国籍条項、指紋押捺をことさら強調する在日問題として問題視するかのどちらかだった。筆者は、どちらも結局互いのためにならないと考えた。そこで選択したアプローチは、現在の世界に両国人を置き、できるかぎり相対的・普遍的な視点から諸々の事象を考えることだった。歌手にしきのあきらの取材から出発。焼肉やパチンコ業界関係者の取材を敢行する。海外に飛び、LAに住む在米コリアン、サイゴンで働く元韓国兵、済州島関係者を取材する。再び日本に戻り、朝鮮学校や総連関係者、阪神淡路大震災と神戸市長田区の人々、Jリーグのコリアンたちなど、コリア系コミュニティーと人々の姿を取材して旅を終える。歌手新井英一が歌う大作「長河(チョンハー)への道」の話は圧巻だ。
作家の高史明氏は「日本が在日朝鮮人を抱え込んでいるというのは、非常に貴重なものを抱え込んでいる」と筆者に語る。在日コリアンの問題には様々な矛盾があってすぐには解決できないが、「百年、二百年と過ごせば、非常にいい熟し方をしていく」と続ける。矛盾を抱えながら生き続けることを大前提として受け入れる。氏はそれを内在肯定力と呼び、その力が国も人も大いに成長させると言う。本書を、在日問題として問題視する多数派意見と変わらないなどと受け取る人もいるだろう。だが野村氏はコリア系日本在住者を可視化してゆく中で、日本人とは何かを問うている。あらゆる矛盾を抱えながら生きるという前提を問い直している。地域的にも歴史的にも大きなスケールで。謎解きの旅を一緒に如何ですかと、読者を誘っている。それは認めたい。
2012年11月6日に日本でレビュー済み
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日本人と韓国・朝鮮人の宿怨となっている「在日」の問題を、芸能界、焼肉、パチンコ…とさまざまなテーマから取材しています。在日の人々も3世以降の世代が多くなり、日本に帰化したり、日本人と結婚してハーフの子供が増えているという変化はあるものの、在日の人々を「日本人には見えない存在」へと追いやる民族差別の問題は容易に変わらないようですね。
在日の著名な芸能人は「自分も子供もずっと日本で暮らしていくのだから」「日本の社会に入ったら日本のためにがんばらないといけない」と帰化をすんなり肯定しますが、それでも、差別をおそれて身構えていた子どものころの経験は忘れません。本書によると今でも、子どもが朝鮮名で小学校に通っただけで日本人の同級生にからかわれ、抗議すれば「面倒だからつきあうな」と疎遠にされることがあるとか。こうしたあつれきから逃れるには、在日であることを隠して「日本人」に同化する以外にありません。
関東大震災後のデマによる朝鮮人虐殺という在日の人々にとって恐ろしい記憶が、阪神大震災で日本人と助け合うことができて幾らか払拭されたそうですが、この間、70年の歳月が流れています。深い傷を癒すには相応の時間が必要です。長い年月をかけて雪解けを図る努力が互いに必要なのかもしれません。
帰化にこだわりを持たない先述の芸能人のように、「民族の誇りを忘れた裏切り者」と在日1世から批判されかねない若い世代の考えを率直に描き、韓国・朝鮮人としての民族意識との間で揺れながらも日本に根を下ろして生きようとする在日の人々のエスニック・アイデンティティの「現在地」を示しているように感じました。在日問題のノンフィクションといえば、民族差別を声高に糾弾する重苦しい作品が多いのですが、本書は「ふつうの日本人が在日の世界を覗いてみた」といった感じのアプローチでとても読みやすい印象です。
在日の著名な芸能人は「自分も子供もずっと日本で暮らしていくのだから」「日本の社会に入ったら日本のためにがんばらないといけない」と帰化をすんなり肯定しますが、それでも、差別をおそれて身構えていた子どものころの経験は忘れません。本書によると今でも、子どもが朝鮮名で小学校に通っただけで日本人の同級生にからかわれ、抗議すれば「面倒だからつきあうな」と疎遠にされることがあるとか。こうしたあつれきから逃れるには、在日であることを隠して「日本人」に同化する以外にありません。
関東大震災後のデマによる朝鮮人虐殺という在日の人々にとって恐ろしい記憶が、阪神大震災で日本人と助け合うことができて幾らか払拭されたそうですが、この間、70年の歳月が流れています。深い傷を癒すには相応の時間が必要です。長い年月をかけて雪解けを図る努力が互いに必要なのかもしれません。
帰化にこだわりを持たない先述の芸能人のように、「民族の誇りを忘れた裏切り者」と在日1世から批判されかねない若い世代の考えを率直に描き、韓国・朝鮮人としての民族意識との間で揺れながらも日本に根を下ろして生きようとする在日の人々のエスニック・アイデンティティの「現在地」を示しているように感じました。在日問題のノンフィクションといえば、民族差別を声高に糾弾する重苦しい作品が多いのですが、本書は「ふつうの日本人が在日の世界を覗いてみた」といった感じのアプローチでとても読みやすい印象です。